もこっぺでいきてくんだよ

November 28, 2005
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松葉杖が取れたからといっても、

皆の注目の的になる。

2、3日前から
「大丈夫?」
と労ってくれる30代後半~40くらい??の男性がいた。

あーはい、と返事しながらも、
こいつも、わしをネタにして誰かと話すのか。
そう思ってた。


しかも、捻挫に関しての適切なアドバイスをしてくれるので、

詳しいですね。と言うと

「んー救命士なもんでね」


え!


マジっすか!?


この合宿所では異性の交流は禁止されて、仲良くすると、退校なんだとか。

だから、時間外の食堂をかりて、


包帯を巻き直して、足をきちんと固定してくれた。

彼は、わしが長野名物の、ソースカツ丼を食ってる間に、
わざわざ山をおりて、薬局に行き、

包帯と、テープ、三角巾(すげぇでかいの)滅菌ガーゼ



その時点でかなり、ビビったが。あざぁーーーっす!


そして、足を固定してくれると、とっても歩きやすくなった。
自分で包帯してるのと、プロとじゃぁ、雲泥の差だな。
包帯をまきながら、わしが「イテッ!」と言うと


「痛かったね~ごめんね(訛ってる)」と

ホッとした。


話を聞いていると、地元は近いし、
おまけに彼は(つってもオッサンだな、うん)現在
わしがいつも通っている海でライフガードをしているらしい。


そして、その救命士の免許も、ライフガードの本場、
オーストラリアとを行き来して、後輩を育てる
上部のえらい人だったらしいが。

オーストラリア、地元の海、波乗り、免許、と
共通点がでてくる。

「この足、もう暖めた方がいいなぁ。。温泉いくか」

と、車で温泉へ連れて行ってくれた。

彼は、自動車二種の免許を取りにきている(バスとか)
ので、自分の車がある。

気晴らしになるかなぁ、と温泉につれていってもらったら、
立派なところで、露天風呂を独り占めしてアルプス山脈の上に
広がる星をみて、白い息をみて。

あぁ、この人に会えてよかったぁ、助かったよ、と思った。



お風呂から上がって、包帯を巻き直すため
休憩室のような、ひろーーーい和室で
処置をしようとしていたら、

”和み処”からおじいちゃんが出てきた。


そして、いきなりわしに向かって、



『あんた、腰が悪いだろう』と優しく言った。

「あ~、、えぇ。腰は昔から痛めているんです。
今やってるのは、捻挫しちゃって 云々・・」



と言うと、


いきなり、おじいちゃんはわしが座るイスの下で
あぐらをかいて、わしの足首、を触り始めた。



「おっちゃぁ~ん、お金とらんでねー」とわしが言うと


『名前は?』とだまーって足をさすりながら聞いてきた。


「もこっぺです」



『・・下の名前は?』


「○○もこっぺ です」


『家はどこやね?』


すると、いきなり、わしの足を自分の方へ流れる様にさすりながら
何やら口がモギョモギョ言っている。。




え!?



隣にいた、救命士を見ても彼も神妙なおもむきで
おじいちゃんの手先を見つめていた。



わしは、不思議な怖くないが、恐怖感を感じた。
シーーーーンとした中、
じいちゃんがわしの足をさする空気の振動と
のどの奥で何かを唱える声だけが響いてた。



じいちゃんは、そのあと、何か拳の中に
固まりでも掴む様にして


ッシュッヒッ!


と2、3回言った。




じいちゃんの手が足の爪の方にくると
その辺がしびれたが、
じいちゃんがどんなにアザになってしまった部分を
さわっても、さっき痛いを言っていた場所をさわっても、


何も感じなかった。




そして、


「こうやってジャンプしなさい」と言って


つま先でジャンプしたり、体重をかけたりしろという。




えぇええ。。。できないよ。。。



「やってみなさい」優しく言うので
ちょっと震える足を跳ね上げてジャンプしてみた。




着地。



あれ??痛くない?

あれ??歩ける!!




じいちゃんは、悪い気を取っ払った、と言う。
じいちゃんのでてきた”和み処”は
じいちゃんが隔週できている気功整体院だった。


そして、じいちゃんは、弟子を沢山抱える立派な先生だった。


ふと、じいちゃんがまた目をつぶって
だまーーーっている。


しばらくすると、突然


『コウモリ。コウモリが見えるでなぁ。。』と言った。



え?こうもり??



救命士が、「傘、ですね?」と言うと


『そーーじゃねぇ、そう。何か、傘で人や物を傷つけたり、
何か傘で悪いことをしたことは、あるだねぇ?』



傘??かさ。。傘?

えぇ。。ないよ、、



しばらく考えると、アルツのわしが珍しく昔の記憶を思い出した。




小学校に入学した当時、傘に体重をかけて柄の部分を
クネッと曲げるのが、楽しくて毎日の様にやっていた。


だけど、母に怒られる様になった。

それでも曲げるのが癖の様になって、楽しかった。


次第に母に怒られるのを恐れて、
「内田君がまげた」などと見え透いた嘘を言う様になった。


そのことを、伝えると。

『それじゃ。あなたは、いま、おかあさんとの関係は、、?
よーーく自分のあたまで考えてみんしゃい』

え!母との関係??

なんで、コウモリ(傘)の話しただけなのに
そっちまでわかってんの??!?



母とけんかしてばっかいて、、いまもそのままなんです。。



というと、




すべては、そのせいで悪いことが起こっているという。
きちんと母と仲直りをすれば、この捻挫による後遺症だとか
他の悪いことが起きることもなくなる、という。




わし、顔は引きつりながらも口、ポカーーン。




じいちゃんは「テレビで、細木数子がやってるのをみてるが、
同じようなことが、わしにもみえるでね」と言った。



細木数子は、前働いていたところの園長に似ているため
むちゃくそ嫌いで即チャンネルを変える程だったが、
最近、この人、もっともなことを言ってるなぁ、と
自分から「幸せって何だっけ」をみるようになったりしていた。



じいちゃんに、鑑定されちゃったよ!!!


これが、そこらのじいちゃんに見えれば
わしも信じないけど、


なんだか、じいちゃんの周りに不思議な空気があって
わしは、それが嫌いじゃなかった。


おまけに、たったのさっきまで引きずっていた
足が、ジャンプまでして体重をかけられるようになった。



それは、じいちゃんがわしの心の奥にある
悪い気を取り払ったからだという。
心がかじかんでいる
心が壁をどっしりつくっている


そういわれた。



その通りだった。

母に電話して、謝ろうと、思う。
じいちゃんは、どんな事情があっても
母親を責めてはいけない。
悪いのは、わしだ、と言った。

母がわしを産まなかったらこの痛みもない。
なにがあっても、母とけんかしてはいけない、と。




そうだな、そうだよね、と思った。
母とは、距離があれば仲良くしていられるが
一緒に生活はできない。

でも、とにかく、あやまろうと思った。



じいちゃんは、わしを諭す様にたくさんの
話をしてくれた。



わしは泣きそうになってしまったが
救命士もとなりで一緒に話を聞いていたので
こらえた。


彼も首のむち打ちを見てもらったら、
たった数十秒で視野が違う!と言うまでになってて
彼自身驚いていたようだった。


じいちゃん、まったくうちらから金をとらなかった。


なんだか、不思議な体験をした。



細木数子も、中国気功整体も、仏も神も

信じないけれど、


実際にこうやって体験すると
そうなのか!?と思えてくる。


だって、足がうごくんだもんよ!
そらーーびびるだろう。



すべては、母とのいざこざなんだよ、と。
それは、わしが悪いんだって。


わしが悪いから、母もわしをかわいく思えない。
わしが素直になれば母も素直になる。


(そうだといいけど。。)


でも、じいちゃんの言うことを聴こうと思う。



母とのいざこざはずっと逃げ回ってきたけれど、
お互いが気持ちのいい距離を保って仲良くできるのなら
それがいいなぁ。と今はおもってる。



隣人サイコや
前職でのストレス
この捻挫
病院でのドクターハラスメント
入院
(祖母の死)


いろんなストレス、辛いことが起こったけど
大本は、わしが母との関係がうまく言ってないからだ、と。




せっちゅん、明日、電話、するね。。。


じいちゃんは、最後にいった。


人間は、すべての人間に出会う。

出会う人には必ず意味がある。
出会わなかった人は、出会う必要がないから。
悪いことも意味があって起こる。
いいことも同じ。

そう、言った。

わしは、今日、二人のおっちゃん達に助けられた。
本当に、ありがとう。

救命士に、なんでそんなに優しくしてくれるんですか?
と聞くと

「救命士じゃけ、ほっとけないよねぇ」と

3、4回わしが聞くたびに笑顔で答えたが
そのうち、ポロッと

「まぁ下心があったりしてねぇ」と」笑いながら言った。



救命士は、
冬はスキーのインストラクター兼インストラクターを育てる教官もしてるらしく、

子供の頃スキー学校に泊まりがけでしょっちゅう放り込まれてたわしに
正月あけ、スキー場で働かない?
高校生とかにクラスを持って指導するんだよ、

と仕事のオファー(まぁ、バイトだろうなぁ)もしてくれた。


数年スキーなんてしてないし、、(してから、8、9年たってるよ、、)
だいたい、この足なもんでねぇ。。


おまけに、わしが隣のサイコの話をすると、

自分の家の後ろに平屋があるのでそこを使っていいと。
現在後輩が住んでるらしいが、彼は12月中旬にオーストラリアに
その救命士兼ライフガードの下の方のレベルの資格を取りに
ワーホリにでるらしい。


まぁ、何から何まで。。

そして、今も1時間ほど、規制された寮生活のわしに電話してきてくれ
「明日もまた風呂つれてくでねー」と言ってくれた。
風呂代が少々気になるわしだけど、まあ、せっかく長野まで来たし、いっか。
ばあちゃんがくれた金もあるしな。

おまけに、地元が一緒だからか、帰りも車で送ってあげるよ、と言ってくれた。
彼はあさってぐらいには卒業するから、
お互いのタイミングがあえばとんぼ返りでもどってきてくれるらしい。
しかも、その病院でお世話になったばあちゃんちにも
「わしが顔みせにいきたいんだよね」と言うと、じゃ、いこうか。とかだし。
結局遅くなりそうだったので今日はいかなかったけど。

救命士、下心があるとか言ってたけど、やさしいじゃん。
しかも何にも下心なかったぜ。
お互い海がすきなこともあって、きのあう
おっちゃん(失礼かね?)とわし、みたいなね。

そうそう!
今日、一番最初にある効果測定、
っていう学科の暗記系のテストを受けたんだけど。

これでも夜な夜な勉強して、無事に96点で一発合格!!
嬉しかったぁ。次は、修了検定でテストだなぁ。。


運転も、坂道発進や、ふみきり、カーブ、S字、クランク、などなど
コースを回る様になってきました。


一週間前には足がこうなることも、こういう出会いがあることも
わからんかったけど、


すべてには、意味がある。
悪いことがあったら、そのことにごめんなさい、と思う気持ちを持ち、
悪いことが起きる原因があるのなら、それを対処するんだよ、

ってじいちゃん。
そうだなぁ。。そうか。。


鑑定うけちゃったよ、不意打ち系で。あーびびった。

男の人になれてないから、この救命士とも、どのようにしていいのか、
ちょっとわからんでねー。とか長野なまりになってます、最近。





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Last updated  November 28, 2005 11:44:31 PM
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