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2007.07.04
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カテゴリ: Gourmet (Curry)
子供のころからカレーが好きだった。大人になった今も大好きだ。
トマト 」だった。駅からわりあい歩いた記憶がある。細い路地を折れたところにあり、それほど便利な場所ではなかった。

喫茶店のようなそのお店には、「1週間以上かけて作ったカレー」というような紹介文が書かれた看板が店内に下げてあり、混んでいないのにカレーが出てくるまでずいぶん待った記憶がある。そのときの印象は、期待が大きすぎたのか、「やたらと煮込んだ感じの、値段の高いカレー」というものだった。まずいとは思わなかったけれど、それからわざわざ荻窪まで来て食べようとまでは思わなかった。だが、カレー用のご飯の入った皿を両手でいとおしそうに支えながらテーブルに置く、奥様の接客はとても丁寧だった。奥で調理してるだんな様も「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」ととても気持ちのよい声だった。

だが、今近所に住んで思うのは、このカレーは年齢とともに、奥深さがわかってくる、ということだ。最近食べたのは和牛ジャワビーフカレー。
トマト
食べる前に深呼吸してスパイスの香りを楽しもう。36種類のスパイスだそうだ。
甘みと辛味の溶け合った、深い味わいのとろりとしたルー。ご飯もアルカリ水で炊いたコシヒカリだという。素材へのこだわりは、やはり他店の追随を許さない。

今食べて10年前よりおいしいと感じられるものなんて、そうはないと思う(逆は、よくある)。「トマト」はやはり、そういう稀有な店なのだ。ご夫婦の個人経営で、儲けより質、と考えているからこそ出せる味だと思う。値段は1680円。確かにカレーとしては高いけれど、材料や手間を考えれば、むしろギリギリの設定だろう。ご飯の入ったお皿を大切そうにテーブルに置く奥様のしぐさも昔と変わらない。このカレーは、ご夫婦ふたりが長い時間をかけてじっくりと作り上げた「作品」なのだ。スパイスだけにも頼らない、煮込んだ野菜の甘みやとろみやダシだけにも頼らない。すべてを贅沢に使った、この滑らかな口当たりと深遠なる風味。

だからこそ、10年前も今も「欧風カレーといえばトマト」といわれ続けているのだ。定期的に雑誌に取り上げられるので、そのときだけは行列が出来たりするが、普通の平日の夜はすいている。名前に惹かれて冷やかしで一度行ってみたことのあるアナタ。5年たったらまた来て欲しい。きっと昔よりおいしく感じられるだろう。そして、奥様の笑顔とだんな様の元気な声で迎えられる店内には、カレーとシチューの薀蓄を述べた看板が、きっときれいに拭かれてそのまま壁にかかっているだろう。


住所 東京都杉並区荻窪5-20-7 吉田ビル1F
電話 03-3393-3262
営業時間 11:30~14:00(L.O.13:30)、17:30~21:00(L.O.20:30) ※売切次第閉店
定休日 火曜日
座席 16席





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最終更新日  2007.07.06 01:02:10
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