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2009.01.14
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シチリア随一の観光地、タオルミーナ。海あり、エトナ山あり、遺跡あり。おまけに気候もよく5月にはもうブーゲンビリアが咲き誇る。

タオルミーナには有名なホテルがある。一番は「サン・ドメニコ」。修道院を改築した由緒あるホテルで、格式で言えば間違いなくナンバーワン。いや、イタリア屈指の名ホテルの1つと言ってもいいかもしれない。

だが、Mizumizuにはど~しても別に気になるホテルがあった。1つは「 カーポタオルミーナ 」。ここは新しいリゾートホテルで、タオルミーナの街中からは離れているが、海に突き出した崖の上に立つロケーションが最高で、映画『 グランブルー 』の撮影にも使われた。『グランブルー』には、「サン・ドメニコ」にある名高い回廊も出てきて、この2つのホテルが1つのホテルのように描かれている。

もう1つ気になるホテルは、タオルミーナ最大の見所、ギリシア劇場(といっても建物ではなく、ローマ劇場と同じく野外劇場の遺跡)のそばにある「ティメオ」。

ぜ~んぶ、気になる。ぜ~んぶ泊まりたい。しかし、タオルミーナにそうそう何度も来るとは思えない。

よし! じゃ、一度に3つホテルをハシゴしようじゃないの!

というワケで、タオルミーナ3泊全部違うホテルという、あわただしい日程を組んだ。

まずは、メッシーナからバスの乗ると、タオルミーナの街に入る前に通るホテル、「カーポ・タオルミーナ」を日本から個人で予約した。「海の見える部屋」をリクエスト。本当かどうか未確認なのだが、カーポ・タオルミーナには窓のない部屋もあって、そういう部屋を割り当てられると最低らしい。日本人の旅行記で読んだのだが、「部屋を指定する」という習慣のない旅行者(主に日本人)だと、この手の「悪い部屋」に押し込められることはままある。おまけに日本人はおとなしいし、同じ値段でも部屋によってずいぶん格差があるということを知らない人も多いので、いきおい貧乏クジを引かされることになる。


「ホテル・カーポタオルミーナに着いたら教えて」
と言ったら、
「ああ、じゃあジャルディーニで降りるんだね。いいよ」
と気軽にオーケーしてくれた。

もちろん「運転手は忘れるもの」を前提としているMizumizuは、前のほうの席に座って、時間になったら運ちゃんにガン飛ばそうと思っていたのだが、あいにくあいていなかった。仕方なく後ろに座る。

やや寂しいメッシーナの街から出発したバスは海岸線を走る。20分もすると景色は次第に暖かそうな、リゾートっぽい雰囲気になってきた。海のすぐそばまで山が迫り、崖に張り付くように建物が立っている。

車窓を眺めながら思ったのは…

あ、熱海みたいだ…

建物はカラフルなのだが、基本は熱海(苦笑)。

と、タオルミーナにバスで入ったときの正直な感想を、後日イタリア好きの友人に話したら、

「熱海よりはずっとステキなところでしょ」
と一蹴された。


「座ってろ!」
とすごい剣幕で怒鳴られた。
「次がジャルディーニでしょ」
「まだだよ! 危ないから座ってろ!」
あくまで怒鳴る運ちゃん。



別の旅行のときも、後ろで高校生ぐらいの男の子が煙草を吸ったら、問答無用で怒鳴りつけていた。

大人しく座って待っていると、どうやらそれらしいホテルが見えてきた。ホテルの前は広場のようになっていて、万国旗がはためいている。

乗り過ごす心配もなく降りてホテルへチェックイン。

近代的なホテルで、情緒はそれほどなし。ただ、新しく開発したエリアに建つホテルだけあって、ホールは広々。

カーポタオルミーナ7

部屋に案内してくれたのは、ナヨったにーちゃんだったが、こちらの荷物を持つでもなく、知らんぷりしてオシャベリしていた。

古いホテルではないので情緒には欠けるが、部屋もそれなりに広く、窓からはグランブルーの海とイーゾラベッラ(美しい島という意味)が見える、最高のロケーション。

朝、日の出が見たくて早起きした。

カーポタオルミーナ4

早起きは三文の得――いや、それ以上の感動的な景色をベランダから堪能できた。シチリアで見たもっとも美しい朝の色だった。

カーポタオルミーナ6
内装は軽やかでモダン。手書き風の模様を入れた壁とレモンをあしらったランプが個性的。

だが、カーポ・タオルミーナの最大の魅力は、エトナ山とイーゾラベッラを一望できる広いテラス、それにプライベートビーチにある。

カーポタオルミーナテラス

こちらが海に向って開かれた広大なテラス。右端にエトナ山が映っているのだが、この山、案外雲がかかっていることが多い。この日は一日中、マフラーのような雲が取れなかった。

カーポタオルミーナ5
こちらはもう1つの絶景、グランブルーの海に浮かぶイーゾラベッラ。

カーポタオルミーナ8
ブーゲンビリアは日本にもあるが、シチリアのほうが花の色が濃い気がする。

カーポタオルミーナ1
この洞窟は?

実は、エレベータでホテルのプライベートビーチに向う途中の通路。崖をくりぬいて作ったのだ(呆)。

暗い洞窟のような通路をしばらく歩くと…
カーポタオルミーナ2
青い海の広がるプライベートビーチ。

さらに進むと…
カーポタオルミーナ3
ここでは、トップレスで日焼け中の女性とか、半裸で絡み合う完全発情中のカップルとか、やりたい放題のイタリア人客が多くて、カメラのレンズを向けるのは非常に気が引けた。

Mizumizu母は、カルチャーショックを受けたらしく、早々に引きあげようとする。もともと海派というより山派のMizumizu母。ヨーロッパのこういう場所ではあまりくつろげないらしい。

夕食はホテルで食べた。もともと2食つきで予約したのだが、「今日の水揚げ」という別料金のメインを頼んでみた。氷満載のワゴンに魚がどっさり乗ってやってきて、ついつい雰囲気にのまれて注文してしまったというべきか(苦笑)。

Mizumizuは舌平目、母はイセエビ。イセエビはやや茹ですぎの感があるものの、美味しかったよう。舌平目はハズレた、というより、その前のアンティパスト(前菜)とプリモ(第一の皿)でお腹がいっぱいで、セコンド(第二の皿、これがメイン)までたどりつけなかったというのが正解。

ただ、この手の魚をチョイスして料理してもらうスタイル、シチリアでは避けたほうが無難かもしれない。値段を聞くと、「100グラムでいくら」としか答えてくれなくて、「これ」と指した魚がどのくらいの重さなのかは相手任せなのだ。

タオルミーナの街中に「グロッタ・アズーラ」という有名なレストランがあるが、イタリア在住の友人が、家族を連れてここで食事をし、別テーブルに運ばれていたおいしそうな甲殻類(カニの仲間だったらしい)を見て、思わず「あ、それ食べたい」と頼んだら、あとから日本円換算で1万円(!)も請求されたらしい。ハッキリ言って、完全にぼったくり。でも重さで値段を決めるこの手の料理は、ぼったくりが防げない。イタリアに住んでいてイタリア語を話せる人ですらこんな目に。

だいたい日本人も悪いと思う。「こんなの日本で食べたら1万円ぐらいする」などと、お世辞半分で言うから現地のシチリアーノが真に受けて、図に乗るのだ。「へ~、日本てそんなに高いんだ。じゃ、1万円請求しても大丈夫なんだな」。

「グロッタ・アズーラ」はMizumizuも行ったのだが、いい印象はない。
店の表の看板を見ていたら、店の男の子が寄ってきて、
「入れ入れ」
と言う。
「ウニとかカラスミのパスタある?」
と聞いたら、満面の笑みで(でも目は微妙に笑ってない)、
「ある」

で、メニューで値段を確かめる間もなく、店に連れ込まれ(苦笑)、
「ウニのスパゲッティとカラスミのスパゲッティ!」
と厨房に怒鳴り、別のおじさんカメリエーレ(ウエイターのこと)が、すかさず、大瓶の水を持ってくる(当然2人じゃ飲みきれない)から、
「小さいのは?」
と聞いたら、
「シチリアにはない」
なんて言ってた。

ウソつけよ、まったく。

ウニとカラスミのパスタだけ食べたのだが、1皿日本円で1700円ほど。今はどうなっているかわからないが、この値段は当時あのレベルのレストランのパスタとしては妙に高いと感じた。味のほうはまあまあ。「1万円取られた」友人の話を先に聞いていたら、ゼッタイに入らなかったのだが、残念ながらその話を聞いたのはシチリア旅行の後だった。

タオルミーナに行って、レストラン「Grotta Azzurra」で食事するなら、くれぐれも値段にご注意を。グラムで値段を表示して料理してもらう魚料理は避けたほうが無難。いかにもおいしそうに店先に魚を並べてるから、雰囲気とカメリエーレの調子のよさにのまれないように。



<続く>

















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最終更新日  2009.01.14 03:23:33


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