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2009.03.31
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)
さすがのモロゾフもシーズン初めは、ここまでされるとは思わず、安藤選手のジャンプ構成を組み立てました。ところが、今季の異常な判定を見て、途中で戦略を180度変え、最後に安藤選手を台にのせたんです。その転換を短期間でこなしてしまった安藤選手もすごいですが。

モロゾフは最初、できるならフリーで4Sを成功させたい、それにセカンドにもって来れる3Lo、プラス2つ入れられる3ルッツで「安藤美姫絶対勝利の方程式」を書きました。シーズンインする前は、ジュニア時代終わりからジャンプ構成に進歩のないキム選手が、まさかここまで圧倒的な点を出すとは思っていなかったはずです。それに3ループがここまで執拗にダウングレードされることも予想外だったでしょう。たぶん、モロゾフの頭にあったのは3A+2Tと3Aの2つのトリプルアクセル、それに3F+3Loを後半に持ってこれる浅田真央、そしてジャンプの跳べる長洲選手のポテンシャルじゃなかったかと。

初戦のアメリカ大会での安藤選手の成績と今回世界選手権での成績を見てみましょう。
(<)はダウングレード判定。
アメリカ大会
3T+3Lo(<)←最初のジャンプがふだんの3Lzでないことにご注目。簡単な3Tにして負担を減らしたんです。でも結局セカンドのループが認定されない。
3S←前の連続ジャンプの負担を減らして、シーズン途中から4Sを入れて完成させるつもりだったところ。回転不足判定の厳密化が、その理想の方程式を安藤選手から奪いましたが。
3F
スピン(レベル1)

後半
3Lz+2Lo
3Lz
3Lo
2A+2Lo+2Lo
スピン(レベル3)
ステップ(レベル3)
スピン(レベル3)
GOE後の獲得点数 58.46+演技・構成点52.16=110.62

今回の世界選手権
3Lz+2Lo

3S
スピン(レベル4)
スパイラル(レベル4)
3Lo(<)
3Lz

2A
スピン(レベル3)
ステップ(レベル3)
スピン(レベル4)
GOE後の獲得点数 62.34+演技・構成点63.92=126.26

初戦と今回で、技術点のアップが3.88点、演技・構成点が11.76点アップ

振付を変えましたし、今回のほうが初戦のジゼルよりはるかによかったのは確かですが、それにしても同じ選手の演技・構成点が11.76点もアップしてしまうのですから、今回の演技・構成点の上がりようがいかにすごかったかわかると思います。

注目ポイントはまずはスピンのレベル上げに成功してること。当初は高難度のジャンプを決めることが優先だったと思いますが、途中から、エレメンツの取りこぼしはダメだと気づいたのだと思います。そこできっちりレベルを取れるスピンにしてきた。そして、安藤選手はきちんと取った。肩に問題のある安藤選手はスピンのポジション取りが大変だと思います。それでもレベル4を2つにレベル3を1つ。

実はオーサーは、安藤選手のスパイラルに関してもイチャモンつけていて、膝を曲げて脚の上がりをごまかしてる、あれでレベル4はないだろう、みたいな(苦笑)――ほんっと、よくまあアラさがししてくれるよ、と思いましたが、スパイラルのレベルは安定してキープできるように調子を戻しましたね。

ただ、今回台にのってきた安藤選手の実力を見ると、オーサーが目の仇にして叩いた理由がわかりました。選手としても一流だったオーサーは、現役時代「ミスター・トリプルアクセル」と言われたぐらいのジャンパー。天才は天才を知る、なんです。安藤選手のジャンパーとしての能力の高さをよく知ってるんですね。

ループが跳べなくなり(去年まではなんとか入ってましたが、今年は試合での成功率0%)、サルコウ劣化中(ファイナルに続いて今回も跳ぶ体力なし)のキム選手と違い、安藤選手はアクセル以外の全部の3回転が跳べます。弱いとすればエッジを矯正したフリップ。フリップはちょっと足りなくなることが多く、グランプリ・シリーズではダウングレードされたり、GOEで減点されたり、非常に厳しく判定されました。

実はMizumizuが一番心配していたのは、安藤選手のフリップ。セカンドのループが認定されないことは、もうモロゾフはほぼわかってるはずだし、そうなると問題はフリップの高さ不足。フリップはアクセル、ルッツについで基礎点の高いジャンプだから、できれば入れたい。でも安藤選手に対しては、ふつうなら気にしないようなわずかな軸の傾きですぐGOE減点してきましたからね。荒川静香が「流れのあるいいジャンプでした」と言ったフリップまでGOE減点ですから。「狙われていた」ジャンプです。グランプリ・シリーズでは、ショートとフリーで2度入れて、基礎点の高さを生かせないような減点をくらうことが多かった。

これが、ショートとフリーで決まるかな、と思っていたんですが、さすがにモロゾフ、フリーから狙われたフリップをはずしてきました。そして、大きなチャレンジ、それは2A+3Tです。これはシーズン途中から、後半に入れようとして3Tがダウングレードの餌食になったもの。それを絶対に決めるよう、前半にもってきました。

そして、見事に成功。セカンドに3Tをもってこれたのは、大きな大きな収穫です。しかも完璧に回りきって、ピタッと降りました。キム選手の2A+3Tは、実は今回は相当疑わしかったんですね。ビデオを撮ってる方は見ていただきたいのですが、3Tの着氷で、相当氷が飛んでます。エッジでベタ降りしたときの現象で、あそこまで氷がえぐれるのは、回りきってないということ。もちろんキム選手ですから今回はダウングレードはなし。でも、GOEをマイナス1にしてたジャッジが1人いたので、回転が足りてないのに気づいたジャッジもいたということ。加点は0から2でした。安藤選手のほうは加点は1から2で、0や(もちろん)マイナスはなし。

オーサーは、あのセカンドの3Tをみてあせったと思います。セカンドに3Tがもってこれると、奪われたセカンドの3Loをカバーできますから。

そして、執拗な回転不足判定に対抗するために、シーズン初めには後半に2つの連続ジャンプを入れて10%アップを狙う作戦を放棄して、最初に2つの連続ジャンプを跳んでしまう。そして、スピンとスパイラルに注力したあと、後半に入ってからは、ふつう連続ジャンプをもってくるのですが、前のエレメンツの負担を考えてあえて単独ジャンプの連続(1つ「狙われたループ」を厳しく回転不足判定されましたが)、そしてジャンプ構成の最後に入れていた3連続を最後から2つ目に移して、最後のジャンプは一番負担の軽い2Aに。

ここまでシーズン途中で構成いじって、しっかり対応してきた安藤選手は、やはり天才ジャンパーです。これができたのは、1つには4大陸がなかったことも大きかったと思いますね。1つ試合が入ると、そこでいったんピークを作らなければいけないので、大変なんです。年が明けてからの浅田選手の不調の理由を、2月になってようやく、元コーチの山田氏が、「試合数が多すぎる。みどりは年間1~2回にしたいと言ってきたことがある。なのに、真央は…」と発言しましたが、見かねてだったと思います。

もう、本当に、連盟の浅田選手のコキ使い方は異常でしょう。Mizumizuは「強化部長」じゃなくて、「選手消耗部長」と呼んでます。

モロゾフが連盟を声高に批判しましたが、まったく120%同感です。

浅田選手がキム選手と大差をつけられたから、コーチまかせにせず連盟がアドバイスするって…?(呆)。この意味不明の点差をみてオロオロなんて、バカ丸出しでしょう。ここでアセって、愚かな連盟が余計な口はさんだら、もっと悪くなります。冷静に考えてください。浅田選手がルッツとトリプルアクセルを失敗したのは確かだし、全体的に身体が動いていませんでしたが、あんなアホらしい点差がつくような演技ですか? 後半の2ループがダウングレードされましたが、3S跳べなかった選手に演技・構成点で、プルシェンコを上回る銀河点出されたら、天上の神様だって手も足も出ませんよ。

そもそも、昨季から、もう浅田選手はキム選手に勝てないルールを作られています。去年はルッツを奪われ、今年はループです。ところが、それでもまだ浅田選手は勝ってしまう。どうやっても勝利を確定的にするためには、演技・構成点の爆アゲの意識合わせしかない。そしたら、思った以上に点差が出ちゃった。こんなところでしょう。

ここであせって連盟が口出ししたら、それこそタラソワも怒ってしまいます(実はモロゾフだけではなく、タラソワもめちゃくちゃ連盟には怒ってるんです)。浅田選手がどれほどタラソワに精神的に頼っているか、演技後に浅田選手がタラソワの胸にとびこんでいったのを見ればわかるでしょう。2人を引き離してはいけません。

そもそも、モロゾフやタラソワ以上にフィギュアを知っている人が連盟にいますか? 金儲けイベントの国別対抗に「日本の至宝」の女子2人を出すなど、意味不明のことをして休ませもせず、何か強化ですか。

国内大会パス、ショーもなるたけパスして調整してきたキム選手と環境が違いすぎます。「安藤・浅田には勝たせないぞルール」を突破して、バンクーバーでメダルなど、常識的にはほとんど無理です。メダルを獲るのは、ロシェット選手とチャン選手なんです。オーサーのからんだキム選手も、もちろんです。

今回の、これまでの慣例を破る演技・構成点のバク上げは、バンクーバーの前夜祭だと見るべきです。当日の選手の出来によっても変わるでしょうが、彼女たちはジャンプ構成落としてミスをなくせば、テンコ盛りの加点と演技・構成点の爆上げが待っているからラクなんです。

一方の日本選手は、絶対にミスできません。今回安藤選手のショート、3ループの認定を試す意味もあったと思いますが、結果はやっぱりちょっと足りなくてダウングレード。あれ以上跳べといってもほぼ不可能でしょう。

男子のセカンドの3Tと3Aの認定の緩さを見たら、もしかして今回は… と思いましたし、恐らくモロゾフも賭けてみようと思ったと思いますが、やはり認定しませんでした。安藤選手の単独の3ループさえダウングレード。あれで4分の1以上足りてないって? うそだろ! と思うようなジャンプがです。もう今さら言うまでもないですね。昨季、「ジャッジは一応、基準に基づいて判定してる」なんて、書いてしまった自分が甘かったと思います。今シーズン途中から、どうやらそうでないことにだんだん気づいてはきましたが、長年のファンとしては、やはり、どこかでジャッジを信じたかったんですね。

昨季は、プロトコルの演技・構成点を見るのが楽しみだったのに、1度こういうことがあると、もう2度と信頼する気にはなれませんね。当然でしょう。プロの仕事とはそういうものです。

3ループが跳べなくなった選手って誰でしたっけ? まったくすごい偶然です。これでまた、来年、誰かの3Sが決まらなくなってきたら、今度は安藤選手の3Sをダウングレードですか?

こんな露骨な手法に挑戦するのだから、長年汚いフィギュアスケート界で生きてきたベテランのコーチを信頼してまかせなくてはダメ。「妨害報道」にも、ファンの苦情が殺到してやっと腰を上げるような、脳タリンの連盟に何ができますか。あげく、「もう終わった話」だと「大人の対応」をしたつもりになってます。だから、ナメられるんですよ、いいかげん気づいてください。点差が開いてオタオタするのではなく、「なんでこんな男子以上の、史上最高の演技・構成点が出たんだ。説明しろ」とISUのジャッジに圧力をかけるのが連盟の関係者の仕事でしょう。この点をへぇへぇと野放しに認めたら、いつでもまた、やりたいときにやってきます。

う、また文字制限





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最終更新日  2009.03.31 01:09:09
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