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地下鉄・神保町駅A6出口から徒歩1分。岩波ホールの裏の路地にある古ぼけた建物、神田古書センタービルの2階。およそ人が集いそうもない場所にあるのが、欧風カレーの店「 ボンディ 」。
行くのはいつも週末なのだが、いつ行っても混んでいる。時には行列ができていて驚くこともある。建物の外はがらんとしている日曜日でも、やっぱりここだけは人がいる。
いったい、なんでこんなに人気なのか?
こちらはビーフカレー。とけこんだ野菜の甘みに、フルーツの酸味の活きたカレーソース。エスニックが苦手な日本人にも嫌われないであろう、上品なスパイス使い。複雑で深い味だが、個人的には、「フルーツ系のカレー」と言いたいくらい、フルーツの爽やかさを特に強く感じる。
確かに個性的で手をかけたカレーだが、正直に言うと、「絶品」というほどでもないと思うのだ。衝撃的な絶品カレーを期待して行くと裏切られるだろう。
だが、よく混んでいる。客層もなにも学生だけではなく、おじさんだけではなく(近所のキッチン南海は完全におじさんの園)、女性も男性も、若者もシニアも、ありとあらゆる世代が来ている。値段はというと、カレー1人前で1350円と、学生の街にしては、決して安くはないのだ。
昔からやっているカレー屋のせいか、カレーソースはさほど辛くない。「中辛」だとご飯があまるくらい。なにしろ、ここはご飯の量が多い。気取ったところだと、「いくらなんでもご飯が少なくないですか?」と文句を言いたくなるような店も多い最近の日本だが、ここは、「こんなによそっていいんですか?」と、少し驚くほどの量。このご飯を食べつくすために、Mizumizuは必ず「辛口」にしてもらう。
うう~ん、ということは、辛さは自分で選べて、しかも基本的に辛すぎず、ご飯のボリュームが凄いことが人気の秘密なのか?
しかも、ここは、カレーを注文すると、バターつきのジャガイモが出てくるのだ。
写真は2人分。つまり1人に2個!
ご飯もぎっしりで、そのうえジャガイモまるまる2個食べるって・・・・(苦笑)。炭水化物地獄じゃありませんか?
このジャガイモは余計だと思うのだが、どうやらそう思っているのは、Mizumizuと、Mizumizuの比でなく炭水化物攻めが苦手なMizumizu連れ合いだけのよう。若い女の子も、簡単に(そう見えるだけか?)完食している。ジャガイモだけコソコソお持ち帰りするのは、Mizumizu+Mizumizu連れ合いだけのよう。だって、残すのはもったいないし。
うう~ん、握り飯でお腹をいっぱにする国民性ゆえなのだろうか。ご飯+ジャガイモ2個という炭水化物系の多さが気にならないとは?
ちなみに、ジャガイモの味は悪くはないです、もちろん。でも、ジャガイモはジャガイモだし・・・
ベースになるカレーソースは一種で、辛さを変えているだけだと思うが、定番のビーフやポークやチキンに加えて、エビとかアサリとか、チーズとかミックスとか、メニューが豊富なのも、ここの特長。
うう~ん、このメニューの豊富さが幅広い層にアピールするのか?
ちなみにこちらは野菜カレー。なすやらオクラやらプチトマト、いろいろな野菜がこれでもかと入っている。非常にヘルシーなのだが・・・実はオクラが苦手なMizumizuには、ソレが邪魔で・・・ 苦手な野菜の多い人は避けたほうが無難か。
というわけで、個人的にはここまで大人気になる理由がいまいちわからないのだが、そう言いながら、しばらくすると不思議とまた食べたくなる。
これぞ「秘伝のスパイス」の妙技なのだろうか。切れると禁断症状を起こすヒミツのスパイスを入れてるのかもしれない(まさか!)。
「ボンディ」
千代田区神田神保町2-3神田古書センタービル2F
TEL : 03(3234)2080
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