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その日の朝、風子は再び洞穴のある山沿いの道に向かって歩き始めた。真夏でも朝なので風が頬に涼しくて気持ち良い。途中、何人かの知っている人に出会ったが誰からも「何処に行くのか?」と聞かれずに済んで内心(良かった・・)と思う。もし、聞かれても本当のことなんか言う気は無くて、多分「ゴルフ場の周囲を散歩しに行きます。」とぐらいに答えておくつもりだった。今朝は目的地まで急ぎ足だったので案外早く着いた。(それにしても、こんな洞穴の中にあんな部屋があるなんて誰も想像出来ないことだわ!大木というあの老人は一体何の為にこんな洞穴の中に部屋を作る気になったのかしら?」洞穴の入口の前に立って風子は、改めてそのことが不思議な気がした。ぐずぐずしていても仕方が無いので、入口を潜ってどんどん奥の方に進んで行った。突き当たりにある部屋のドアをノックすると、すぐに返事があった。「風子さんかな?」大木老人の声が響いた。「はい!そうですが・・」鍵が開いているから、どうぞ中にお入り下され!」「ありがとうございます!」風子が中に入ると、一週間に来た時と同じように天井から吊り下げられた照明器具がゆっくりと廻って赤や青や緑、黄色などの小さな沢山な丸い光が部屋中を漂っている。大木老人が先日と同じように中央の壁に沿って置かれた長椅子の真ん中に座っていた。「風子さん!よくいらっしゃいましたね!お待ちしていましたよ!」一週間前と同じように大木老人は風子を温かく迎えてくれたのだった。「はい!お約束通り小説を書いて持って参りました。気に入って頂けると良いのですが・・」「貴女がご自分で良いと思われるならば、きっと誰でも気に入りますよ!先日茶を入れるのに使った白い茶碗もそうじゃが、創作した作品は大方そういうものだと思いますよ!先ず自分自身が自分の作品をどの程度気に入っているかということではありませんか!」「≪海のような青い空≫という題なのですが、私自身とても気に入っていますのよ!」「そうですか!なかなか良い題ではありませんか!じゃぁ、読んで聞かせて頂けますかな!ここで聴いていますので!」「はい!判りました!そうさせて頂きます!」風子が≪海のような青い空≫を読み始めた。まるで、青い空みたいによく透る声で・・・4.50分経って小説を最後まで読み終わった。風子は自分で自分の小説を読みながら、特に最後の処では感動して涙が零れた。自分の作品を初めて大木老人という人に聴いて貰えて、心から嬉しかった。突然、パチパチパチと手を叩く音がしたので驚いた。何と、小説を聴いてくれていたのは大木老人の他にも、後二人居たのだった。いつの間に、どこに潜んでいたのか姿を現した。「素敵でしたよ!」と、風子より年が上のように見える女の人が言った。如何にも優しそうなオバサンと言った感じの人である。後一人は大木老人とよく似た年頃の男の人だった。「なかなか良かった!」「とても面白かったよ!」と言いながら、大木老人の顔も笑っていた。ー続くー風子の秘密<10>をご期待下さい次回は8月3日の朝の8時頃までに更新する予定です。「
2006年07月31日
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木蔭にて涼しき風に吹かれつゝ蝉の声聴く盛夏となりけりー月のひかりー坂道をハァハァと汗をかきながら登って来ると広場と公園があって、いつものようにそこでひと休みしました。ベンチに座っているとどこからともなく涼しい山の風が吹いて来てとても気持ち良かった・・・その時、すぐ傍の高い木の茂りから突然、蝉の声が聴こえて来ました。殊の外長かった梅雨が明けて、いよいよ盛夏になったことを感じました。
2006年07月30日
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不良少女になれるのは殆ど美少女やって!何や、矢っ張りそうやったのね・・ー月のひかり☆ーと、まぁそういう次第で・・あの時は・・・不良少女になることも私の場合・・・残念ながら・・・無理だったようです。。。クソォー http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年07月30日
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一週間が瞬く間に過ぎて行く。人は誰でも先に何かの目標があると、時間が速く立つように感じるものなのかもしれない。逆にどんなに不自由の無い暮らしをしていても、先に目標とするべきものが何も無かったなら、まるで時計の針が進むことを忘れてしまったのでは無いかと思う程時間がなかなか進まず、人生をつまらないとまで感じてしまうようになるものなのかもしれない。洞穴の中でのことは、夢か現かも定かで無いようなあまりにも思い掛けない出来事だったので、今となってはあれはやはり夢だったんだと、ともすればそんな風に何とか納得しょうとするのだが、あの時大木と言う老人から貰った青いネックレスが目の前にある以上、あれはやっぱり夢なんかではなく紛れもない事実だったのだと思わざるを得ない。もし、青いネックレスが無かったなら、或いは夢だったと信じて、風子の物語はそれで終わってしまうようになることが無きにしも有らずであったが・・・ところが誰の一生の中にも、まるでドラマでも見るような美しいシーンとか期間とかが、必ずと言って良い程幾つか含まれているものであって、今の風子ももしかすると丁度その時に差し掛かっているのかもしれないのだった。あれ以来風子は青いネックレスを一体何度眺めたことか。一見、丸い玉を繋ぎ合わせただけの単純なネックレスではあるが、じっと見ていると、それはまるで、まだ行ったことも無い遠い処にある限りなく深い神秘的な海のような色であり、或いはまた数多の星の煌めく幻想的な夜空を想わせるような青色でもあって、いつまで見ていても決して見飽きるということが無いのだった。大木老人はフランスの旅先で見つけた時にあまりにも美しいので買わざるを得なかったという風に言っていたが、風子はその時の大木老人の気持ちがよく判るような気がした。それにしても、「ネックレスはどれも貰う訳にはいかないです。」と断った時の大木老人の悲しそうな顔と言ったら無かったわ・・と、目の前にあの時の老人の表情が浮かんだ。大木老人は「今は人の真心が欲しくなった」ともあの時確か言っていた。そして、また、自分が「では一つだけこの青いネックレスを頂きたいです。」と頼んだ時に見せた何とも言えない嬉しそうな顔も、目の前に浮かんで来て、風子は思わず微笑んでしまうのだった。それにしても、昨日友達の加奈子と久し振りに出逢って隣の町を歩いていた時に目の前を大木老人が擦れ違って行ったので驚いた。向こうも一瞬驚いたような顔をして「おや!これは風子さんではないですか!では・・」と行ってその儘通り過ぎて行ってしまった。咄嗟の事だったので慌てて「こんにちは!」とだけ言って軽く会釈をしたのだったが・・「まぁ!風子ったらあの人のことを知っているの?」「ええ・・まぁ・・」「あの人がこの町の高額納税者の第一位の人だっていうことだけれど、貴女、そのこと知っているの?」「知らないけれど・・・そうなの?」風子は昨日のその時のことをふと、思い出しながら(大木老人はもしかすると、自分なんかが思う以上に孤独な人なのかもしれない・・)と、いつの間にかそんな気がして来てならなかった。風子自身こうして一人暮らしなんかして孤独を厭が上にも味わわなければ生きて行けない身の上だからこそ、そのことがよく判るのかもしれなかった。今は大木老人にもう一度出逢って、自分の書いた小説を読んで聞いて貰うということが風子を支えている唯一の希望になっていることは間違いなかった。その証拠に、読者が居ないと思いながら書いていたこれまでとは違って、大木老人という読者が一人でも出来たことにより書く甲斐も生まれたからか、久し振りに思い掛けない程簡単に小説をすらすらと書くことが出来て、自分でも驚くほどだった。小説の題は≪海のように蒼い空≫とした。勿論短いものであるが、読んで聞いて貰うにはちょうど良い長さである。(うん、これなら、大木老人の前で読んでも決して恥ずかしくないと思う・・)そういう次第で、風子はその日の来ることが待ち遠しくてならなかった。 ー続くー風子の秘密<9>をご期待下さい 次回は月曜(31日)か、火曜(8月1日)の朝の8時頃に更新します。 ↑の写真は自分で写しましたが、キリ画はHP≪Azusa≫よりお借りしています。目次のページのリンクを開けてご覧下さい!!素敵ですよ・・
2006年07月29日
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雨止みて舗道に光る水溜り 細波立てば幻想の湖(うみ)ー月のひかり☆ーあまり綺麗な水溜り撮れなかったですが・・・風が吹くと細波が立ってさながら幻想の湖となります・・・この道はいつも殆ど人影も無く静かでこの儘登って行くと住宅街があります。周囲が山に囲まれたいつも歩き慣れた緑の多い急な坂道です。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年07月28日
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「まぁ!綺麗・・・」箱の中には様々な色の素材で色んな細工を施したネックレスが何連も並んでいた。ガラスで出来たのもあって、光り輝いている。「どうですか?今日の記念にこれを全部貴女に差し上げても良いんですが・・」「え!これを全部私に?」「そうですよ!久し振りに気に入った人にお逢い出来たので・・」「でも、私・・幾ら素敵なネックレスだからと言っても、ただで頂く訳にはいきませんわ!頂いてもこれと言って何もお返しするものがありませんからね・・」「遠慮されることはありませんよ!私が自分で上げたいと言っているのですから!」「そうかもしれませんが・・頂く訳にはいきませんので・・」風子はきっぱりと断った。「貴女がそう言われるのもご尤もなことじゃ!では、この中からどれでも良いからお好きなのを選んで下され!」風子は元々ロマンチックなことが大好きで、アクセサリー類は普段から気に入ったものを付けていて、今日もグレイと黒の混じった長目の鎖のネックレスをつけて来ている。風子の場合は高価な物だから良いというのでは決して無く、たとえ素材がプラスチックであっても、ただのガラス玉であっても、自分が気に入りさえすればそれで良いと思うタイプである。と、言うよりも大してお金がある訳では無いので、自然にそうなるので当たり前なのだが・・・しかし、今、老人が風子に見せているのは大体どれも皆高価な物ばかりのようである。こんなに素敵なのばかりを目の前に見せ付けられたら風子とて、当然欲しくなってしまうのだが、(いいえ!それではいけない!見ず知らずの人にこんな高価な物を大した理由もなく貰うなんてことは出来ない・・やっぱり断るべきだわ!)と、思う。「いいえ!頂く訳にはいきません!貴方から頂く理由が何もありませんもの!」「そう・・やっぱり受け取っては貰えないかね・・貴女にこれをを受け取って貰っても、それだからと言ってわしは貴女が困るようなことを願い求めたりなんか、する気は全く無いんじゃがね!実はこう見えても若い頃からよく遊んだのでね・・もう今ではそういういうことには全く興味が無くなったんじゃよ!こう言っても多分、信じてはくれないと思うが・・今は人の真心というものが欲しくなったんじゃ・・いや!わしとしたことが余計なことを喋ったものじゃ・・いつの間にか耄碌したものじゃよ・・年を取るとは実に淋しいものじゃ・・」老人はそんな風に言いながら、見ていて気の毒になるほど淋しそうな顔をした。「じゃぁ、私、一つだけやっぱり頂きたいですわ!その深い海みたいな青い色をしたのを!どれも素敵だけど、それがとても気に入りましたので・・構いませんかしら?」「貰ってくれますか!その青い色のはサファイアと言うんじゃが、やっぱり貴女は思った通り目も高い!それでこそ私の気に入った人と言うものじゃ!それはねぇ・・もう大分以前になるがフランスに行った時にとても、気に入ったので買った物なのじゃよ!持っていても、使わなかったら宝の持ちぐされになってしまうだけなので、貴女のような人に使って貰えれば随分嬉しいというものじゃよ!早速、これを今付けて貰いたいんじゃが・・・」「そうですか!じゃぁ・・・」風子は青いネックレスを手に取って首から掛けた。 「うーん・・やっぱり、よく似合われますなぁ・・貴女にピッタリですよ・・・」「でも、そんなに大切な物なのに・・それなら、私も何か貴方にお渡ししたいと思いますが、あいにく今は何も持っていませんので・・実は・・家に帰ってもそれらしき気の利いた物なんか何もありませんが・・」「そんなに気を遣うことなんか全くありませんが・・もし、貴女がどうしても気が済まないと思いなさるなら・・そうですね・・それでは、ちょっとお聞きしますが、貴女は一体どんなことをするのが一番お好きなのかな?」「私?私なら・・そうですね・・私は・・実は小説を書くことが好きなのですよ!でも、折角、書いても今のところはまだ読んでくれる人が誰もいないので、あまり張り合いがありませんが・・」「ほう!小説を書かれますか!では、あなたの書かれた小説を一つでも良いですから、次にここへ来られた時に読んで聞かせて欲しいものじゃと思いますが・・どうですかな?」「え!私の書いた小説を?それなら願っても無いことですわ!私、きっともう一度ここに来て自分の書いた小説を読んで聞いて頂きますので・・」「他には何かお好きなことは無いかな?」「あまり上手ではありませんが歌を歌うことなら、少しだけ・・」「ほう!それはちょうど良い!わしはこう見えても楽器を少しばかり弾けるのでねぇ・・では、早速何か一つ歌っていただけるかな?」風子は日頃音楽を聴くことも歌うことも大好きなので、老人に頼まれて少し恥ずかしい気がしないでもなかったけれど、すぐに承知した。こんな素敵なサフアイァのネックレスを貰ったのだから・・・老人は戸棚からバイオリンを出して来て、「では何を歌ってくれるかな?」と、聞いた。「では、≪アメイジング、グレイズ≫を歌います!」風子が歌い始めると老人はすぐにバイオリンで伴奏をし始めた。風子の透明な声と老人のバイオリンの音色が微妙に調和して素晴らしい雰囲気が辺りに漂った。誰も聴き手の居ないのが残念なほどである。時間が瞬く間に過ぎて風子は(そろそろ帰らなければならない・・)と、思った。老人は「自分は大木準之助である」と名乗った。「私は鮎川風子です!」と風子も自分の名を教えた。「では、来週もまた同じ時間に来させて頂きます。私の書いた小説を聞いて頂きたいですし、必ずまた来させて頂きます。今日はとても楽しかったです。ありがとうございました!」「そうですか!もうお帰りになりますか!では来週もお待ち致して居ります・・」大木老人と別れて風子は朝来た道を帰って行った。青いサファイアのネックレスを胸に飾って・・朝、散歩をスタートした所には、相変わらずオレンジ色の花が真昼の光の中で眩しいくらいに明るく咲いていた。(あぁ、そう、そう、思い出したわ!この花はノウゼンカズラという名だった。思い出せて良かった・・) -続くー ★風子の秘密<8>にご期待下さい 次回は明後日、29日(土)の朝8時ごろまでに更新します。↑のキリ画はいずれもGoogle検索で、青いネックレスのイメージ検索として出て来たのをお借りしています。アドレスが判り次第記入します。バイオリンはHP≪Azusa≫からお借りしています。アリガトウゴザイマス・:*:・(●´Д`●)・:*:・
2006年07月27日
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「今、お茶を入れるから、ちょっとお待ち下され!」老人がそう言って椅子から立ち上がると、意外な程の大男だった。かと言って決して身が付き過ぎていると言うわけでは無くて、足が殊の外長くほっそりとしていて老人とは思えない程、均整の取れた体つきである。「どうぞお構いなく・・・」風子は一応「お構いなく」なんて言ったけれども、実は先程から喉が渇いて仕方なかったし、一体どんな風に老人がお茶を進めてくれるのか興味もあったし、実際にはお茶の出て来るのが待ち通しかった。ここでは電器製品も使えるのか、老人は部屋の隅で電熱器らしき物を使ってお湯を沸かすと間もなくお茶を持って風子の傍に来た。 モーニングカップのような形のハーブティー用のカップの中にハーブの入った網状の茶漉しが付いていて、すでに湯の入った白っぽい色の焼き物のカップは実に爽やかで美しかった。「このカップは自分で焼いて作った物で、自分ながら上手く出来たと気に入っているんじゃが、さてどうでしょうな・・」「まぁ!ご自分で作られたのですか!とても優しくって気持ちの和むような素敵なお茶碗だと思います!」風子がそう言って褒めると老人はとても嬉しそうな顔をした。中には、美しい赤い色のハイビスカスティが入っていた。風子は家にいる時たまにハイビスカスティを飲むことがあるので、それがハイビスカスティであることがすぐに判った。「ありがとうございます!では、頂きます!」カップを手に取ってゆっくりと飲んだ。少し酸っぱいハイビスカスティ独特の風味が口の中に拡がって、喉が渇いていたからか、自分の家で飲む時よりも、一層美味しく感じた。疲れもいっぺんに癒されるようだった。「とても美味しいですわ!」「そうですか!気に入って頂けてよかった!では、折角、ここに来て下さったので、こういう物も貴女ならきっと、気に入って下さるのではないかな?」老人はそう言いながら、壁の所にある飾り棚の上から綺麗な物入れの箱を持って来て、風子の座っているテーブルの上にそっと置いた。「どうぞ、蓋を自分で開けてご覧下され!」「え!私がですか?」「そうです。貴女ならきっと、気に入ってくれるでしょう」「一体、何でしょうか?」風子はそう言いながらそっと蓋を開けた。 -続くー 次回風子の秘密<7>をご期待下さい 明日(木)の朝8時頃までに更新する予定です。↑のキリ画はHP≪Azusa≫よりお借りしています。トップページへジャンプして、目次のページを開けてリンク集のAzusaをご覧下さい! 月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年07月26日
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戯れに草笛吹いてみたけれど何とも鳴らずに笑ってしまふー月のひかり☆ー何をしても上手く行かないなんて思う日、何気なく道端の草を取って草笛を吹いてみようとしたのですが・・何とも音さえ鳴らず思わず笑ってしまいました。草笛って、もし吹けたら素敵でしょうね http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ下のアドレスのHPから↑の写真をお借りしました。アリガトウ:*:・(●´Д`●)・:*:・ゴザイマス!!www.mori365.jpn.org/db/profile.cgi?tpl=small&...
2006年07月25日
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ここが洞窟のいちばん奥なのか、普通の家の玄関に取り付けてあるような木製のドアーなんかがあるではないか。 周囲は全部大理石の壁になっているのだが、壁の一番上の方に窓らしきものが一つだけある。(多分、先程の声の主はあの窓の向こうからじっとこちらを見ているのだろう・・)風子がそんなことを思いながら窓を見上げていると、ちょうどその時、また先程の声が響いた。「無事に到着したようですな!ここまで来た人は貴女の他には近頃では滅多に無かったので心から歓迎しますわい!」(声の主はどうも老人のようだ・・)と風子は思った。「今、玄関の鍵を開けるから、少しお待ち下され!」暫くすると、鍵の開けられる音がした。「どうぞ中にお入り下され!」風子はゆっくりとドアーを開けて中に入った。何と、そこは一つの立派な部屋になっていた。部屋の天井の中央から様々な色の光を放つステンドグラスの笠に覆われた電燈が灯されていて、しかもそれがゆっくりとした速度で廻っているので、周囲の天井や壁には赤、青、黄、緑、紫の柔らかな丸い形の光が点在して動いていた。ただ明るいだけではなく、さながら不思議の国にでもやって来たような美しい雰囲気を醸し出しているのだった。(何て素敵なのかしら!洞穴の奥にこんな所があるなんて思ってもみなかったわ!)壁もやはり先程通って来た廊下と同じで、すべて大理石で出来ている。象牙で作られた象の置物とか、精巧に細工されたピンク色の豪華な珊瑚の花、青磁の壷などなど、周囲には幾つもの飾り棚があってきちんと並べられている。床には分厚いペルシャ絨毯がどっしりと敷きつめられている。冷房装置もあるのか、ひんやりとちょうど気持ちの良い室温なので、先程から汗を流して歩いて来た風子は疲れたのか思わずほっとした。部屋の一番奥の壁の真ん中に長椅子が置かれてあって、白っぽいシャツとズボン姿の一人の老人が静かに座っている。よく有るようなお金持ちの人が自分の存在していることを殊更にひけらかすという感じなんかは全く無くて、逆に意外な程、他の人に自分の存在感を与えないといった雰囲気を漂わせているのだった。口の周りに白い髭をたくわえているが、仙人程には長い髭ではなくて、もっと普通っぽくて親しげな感じに見えた。小さめの銀縁の眼鏡の奥からは、如何にも優しそうな温かな目が風子の方をそれと無く見ている。(一見、どこにでも居そうな平凡なお爺さんなのに、たった一人で何故こんな所にいるのだろうか?)と不思議だった。「貴女は一体どこから来なさったのじゃな?この辺りにお住まいの人かな?」「私?私ならそうですが、貴方は一体・・・」「わしはご覧の通りのただの老人ですよ!」そう言いながら老人は煙草をパイプにつめて吸い始めた。「でも、どうして貴方はこんな所にたった一人でおられるのでしょうか?」「その理由を聞きたいと思うのは極めて当たり前のことじゃと思うが、今はまだ黙っていることにする。その中に自然に判って来ることだと思うので・・一つだけ言えることは、わしがとんでもないような悪人では無いこと、それだけは今言っておくので安心していなされ!」「そうですか・・そう言って頂けて有難いです。」風子は老人が嘘をいうような人には見えず、今のその言葉を聞いて、先程からの緊張がすっかり解けてリラックスしてしまった。 -続くー風子の秘密<6>を7/26(水曜朝の8時頃)に更新しますので、どうぞご期待下さい
2006年07月24日
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今日の分は長過ぎて、登録が上手くいかず、途中二つに分けて登録し直しましたので、風子の秘密<4>のこの下に掲載してある<3>から先にお読み下さいますように御願い致します。不行き届きで申し訳ありません・・・ その時、急に川が広く開けて目の前が明るくなった。向こうの方から一つの流れがこちらに向かって物凄い勢いで「ざあ、ざあ」と大きな音を響かせながら押し寄せて来て、目の前の横の流れにT字型に合流している。風子の立っている真下の辺りは何故だか流れが止まっていて、そこだけ見ていると、川と言うよりも池か湖のように静かである。以前に来た時は、ここに沢山な鴨が居て、風子が来たことに驚いて一斉に飛び立って、自分までが驚いたことを思い出した。(ここは、まるで、ちょっとした秘境だわ!こんな眺めの良い所があることをきっと誰も知らないんだわ。)そんなことを思いながら風子はまた歩き始めた。「あ!こんな所に昼顔が咲いているわ!可愛い・・」背の高い雑草が生え茂って、また少し道が蔭に入った。「あ!ここだわ!ここにやっぱり洞穴がある!」 洞穴の入口が如何にも不気味な感じにぽっかりと暗く開いている。人間が一人なら充分入って行けそうな穴である。(洞穴の中はきっと、どこまでも暗いのだろうなぁ・・一体何の為にこんな所に洞穴があるのか?自然に出来たのか?それともどこかに出る為の抜け道になっているのだろうか?)怖いと思う一方、多分、その時、強い好奇心が風子を駆り立てゝいたに違いなかった。まるで、洞穴に吸い寄せられるように風子は近付いて行った。自分でそのことを意外に思いながらも、その時、何故だか、どうしても引き返すことなんか出来ないという気持ちだった。洞穴の中を覗くと想像した通り暗かった。風子は少しずつ中に入って行った。(何て無鉄砲なことをするのか!母が生きていてこのことを知ったらどんなに叱るだろう!叱ってきっと泣くに違いないわ・・)入口は狭かったのに、少しづつ進んで行くにつれて洞穴の道は広くなり歩き易くなった。何と、ずっと中まで真っ暗なのでは無くて仄かに明るいのも不思議だった。壁は土だとばかり思っていたら、よく見ると、いつの間にか大理石の美しい壁に変わっていて、所々に小さな明かりが取り付けてあって、それで仄かに明るいことが判った。明かりは小さな電球で、それを覆う傘は小さいながらも、全てステンドグラスで出来ていて、色とりどりの美しい模様が細工されてあるのだった。道もいつの間にか大理石の廊下に変わっている。(まぁ!ここは一体どこなの?不思議な所にやって来たものだわ・・)その時、突然、誰かの声が聞こえたので風子はぎくっとした。「一体誰じゃ!こんな所にまで入って来るとは、余程の度胸じゃな!名前を名乗れ!それがここに入って来る者の礼儀というものじゃ!」姿は見えないのに声だけが響いた。「え!私ですか?私の名前は・・それは言えないですね!あなたが誰なのか判らない中は、こちらから名乗る気持ちは全くありませんから!」「成る程、それもそうじゃなぁ・・お主はなかなか、しっかりした考え方をする人じゃ!久し振りにそういう人に、お会い出来るとは、今日と言う日がどういうことになるのか今から楽しみじゃ・・」「一体、何が楽しみなのか、判らないですね!」「まぁ、良いからどんどん進んで来なされ!そうしたら今にお主は私に出会うことが出来る!」「私は誰か判らない貴方になんか、会いたいなんて少しも思わないですね!」「そう・・そうじゃろう!まぁ、そんなことはどちらでも良いから、どんどん進んで来なされ!」風子は今となっては声の言う通りに、進んで行くしか仕方が無かった。 -続くー 風子の秘密<5>をご期待下さい
2006年07月23日
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最初の一歩が先ずどすーんと段差があるので、滑らないように充分気を付けて、姿勢を低くして下の道に下りた。暫くは平凡な細い山道だから何ということもない。 どこからか黒い羽をしたオハグロトンボが飛んで来た。 スーイ、スーイと細い微かな姿で風子の目の前を暫く飛んでいたかと思うと、今度は細い草の先に止まって静かに羽を休めている。 まるで、いつか見たことのある絵の中の妖精を思い出させる。 仄かな光の中で小さな命を保っている生き物の持つ繊細な美しさに暫く見惚れていた。 デジカメを構えると小さな生き物は、如何にも「それだけはして欲しくはありません!ごめんなさい!」と、拒否するかのように素早くどこかに逃げてしまった。「あぁ、残念!もう少しで写真に撮れるところだったのに・・」もし、どこまでもオハグロトンボを追い駆けて、思いがけず足を踏み外し、下の川まで転げ落ちるなんてことも無きにしもあらずなので、そんなことになれば大変である。ここは川の淵になっている所で相当深そうだから、たちまち溺れて死んでしまう。風子は(自分はまだ死にたくはないし、第一こんな寂しい所で死ぬのなんか真っ平だわ!)と如何にも深そうな複雑な緑色の水面を見ながら身震いした。トンボはそんな気持ちをを知ってか、知らないでか、まるで風子をわざと危険な方に誘い込むかのように、目の前に何度も飛んで来ては、今度は「私の写真を撮って下さい!」と言わんばかりに、けしかけてでもいるかのような様子である。(そうは問屋は卸さないわよ!美しいものはそれだから困るのよね!)それで、オハグロトンボのことを殊更気にするのは止めることにした。それにしても、ここは何と静かな所か・・・まるで、時間が止まってしまって自分だけが現実の世界から別の世界に脱け出して来たかのようである・・「あ、そうそう、この辺りにもうすぐ洞穴があるんだったわ!」細い道を進んで行くと、道は尚も細くなっている。{あぁ!怖い!今度こそ落ちたら大変だわ!気を付けないと・・・」ここまで来たからにはもう後戻りは出来ない。しかし、ついに道が無くなってしまって、一体誰が作ったのか幾本かの鉄のパイプを並べただけの橋が渡されてあった。幅が12,3センチ程のその道を今となっては渡るしか無いので、怖くても少しずつドキドキしながら渡り始めた。足が震えて極度に緊張しながらも、少しずつ前に進んで行く。パイプの隙間から川の水が光って見えているのが殊の外美しく感じる。(本当に美しいものって、先程のオハグロトンボもそうだが、もしかすると、危険と隣り合わせにあるのかもしれない・・)なんて、ふと、思う。(細い綱渡りとは正にこのことね!)独り言を言いながら、ゆっくりと左側の山肌につかまりながら、やっと渡り切ることが出来た。「あぁ、良かった!無事に渡れたわ!」 -続くー
2006年07月23日
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長雨の晴れ間を縫ってひらひらと夢幻の如く白蝶過ぎるー月のひかり☆ー 昨日も今日も雨ばかり・・・一体どれだけ降れば気が済むの?そんな長い梅雨の少しの晴れ間にふと、庭を見ると何処から飛んで来たのか・・・白い蝶が一つひらひらひらひらと木の間を漂うように飛んでいます。それは、まるで夢か幻のように儚げであるだけに美しくて・・ 暫しの間、うっとりと目を奪われた儘になってしまいました・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/月のひかり☆のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年07月22日
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こんにちはジローです。お久し振りですここのお家に来て今日で2週間経ちました。毎日雨ばかりよく降って雷がとても大きな音で鳴ったのであの時、僕はビックリして尻餅をついてしまいましたぁ・・・毎日元気で遊んでいます。色んな物を噛んで遊んでいると時々、物凄く叱られることがあります・・ボクは北海道生まれなので暑いのは苦手だけどこんな風に床に寝そべって少しでも体を冷やすように工夫しています。猫のゴローとは仲良くやっているつもりですが・・ゴローは僕の体が大きいのでまだ、少し怖いと思っているようです。僕って本当はとても優しいのにね。そのことに気が付かないみたいです・・きっと、その中に仲良しになれますよね何?何?何ですか僕の噂話ですか・・・僕はジローと違って猫ですから・・そんなに早く誰とでも馴れ馴れしくは出来ないんですよ・・だから、お母さんの部屋の窓からこうして外の景色なんか眺めています・・・ジローは見たところ良い子のような気がしますが何しろ体がバカでっかいのでね。しかし、僕も男の子ですからそんなに深刻に悩んでなんかいませんのでお気遣いなく!お母さんの部屋に来て夜もゆっくりZZZしていますので大丈夫ですよ。
2006年07月22日
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ゴルフ場の正門に続く自動車道をどんどん進んで行くと、左に折れる道がある。ここも自分の他にはやはり人影はない。ゴルフ場に行く車が極くたまに風子を追い越して行くぐらいのものである。「ホーホケキョ!」と鶯が鳴いた。暫くすると、また鳴いた。(きっと、私が来たので、挨拶をしているのかもしれないわ・・綺麗な声・・)どこに居るのかと暫く立ち止まって、木々の葉の間を探して見るがよく判らない。(私には鶯が何処に居るのか判らないけれど、鶯の方は私のことよく判っていて、きっとどこからか、じっと見ているに違いないわ・・)鶯だけではない。カラスもどこからかバタバタと飛んで来て、ちょうど風子の真上の松の木の枝に止まって身繕いなんか始めた。きっと、自分達の領域に珍しい侵入者が入って来たので偵察に来たのだろう!デジカメを持って来たので、そんなカラスを写そうとしたら、「そうはさせないよ!」とでもいうように素早く別の枝に飛んで行ってしまった。小川の流れに沿ってどんどん進んで行くと、急に田畑の明るく拡がっている所に出て来た。すぐ近くに大して高くはない山が青々と横たわっている。まるで、人間が横になっているような恰好で・・京都の東山のことを詠んだ有名な俳句を思い出した。「蒲団着て寝たる姿や東山」 確かこうだったかな・・道は昔ながらの村落の中へと続いている。いよいよ村の中の道に入った。古いトタン塀に「何?何?この先道狭く通行困難」と書いてある。成る程、車だったら到底通れそうもない細い道だけど、人間なら何ということも無く通れるのでどんどん歩いて行く。「もともと私ってお転婆なんだから!知らない所だって何処だって平気!平気!」なんて、心の中で呟きながら、だんだん歩くのが楽しくなって来た。足取りも軽く、リズムに乗って来た感じ。どこかの家の垣根に真っ赤な花が咲いている。何という名かこの花もまた判らないわ・・何てロマンチックで可愛い花!急勾配になっている道を下って行くと、今度は「キケン」と赤文字で書いた看板が貼り付けてある。今日はやたらと看板が目に付く。(いったい何が危険なのかしら?判らないわ・・判らなければ判らない儘、進んで行くしか仕方がないわね!)風子は昔からこんな風に無鉄砲なところがある。人みしりで引っ込み思案なところも確かにあることはあるが、一方では怖い物知らずの冒険好きなところもあって、今みたいにそういう部分が顔を出し始めて来たら、その時こそ如何にも元気の良い本来の風子らしい風子になれる時だから、自分で自分のことを大好きにもなれるってわけ。自分で自分のことを好きになれない時というのは、他の人もまた自分のことを好きになってくれなくて当然だから、きっと一番淋しくて詰まらない時なのだろう。だから、どんな時にも自分のことを嫌いになんかなってはいけないんだわ・・さっきは真っ赤な花だったけれど、今度は別の家の庭から真っ白な紫陽花みたいな花が溢れ出して咲いている。「何て清々しい花!」いつの間にか村の外れのところまで来ていた。一軒の家の前を通り過ぎると道は急に細い下り坂の山道になる。右側の下には川の水が光っている。風子の住んでいる街まで帰るには、この道を通って行くのが最も近道である。いつだったか一度だけ、この道を通って帰ったことがあった。山裾に続く細い登り下りの激しい道は木々の葉に覆われていて、葉っぱを漕ぎ分けるようにして進んで行かなければならない所も途中何箇所かある。道が極端に細くなっていて、危険そうな所もあったような記憶が甦って来るけれど注意深く行けばきっと大丈夫だという気がする。「さぁ!いよいよ冒険の始まり!」胸が少しドキドキとする。 ー続くー
2006年07月21日
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「月のひかり☆の部屋」は雷の被害により、暫く更新をお休みしていましたが、本日パソコン専門の人に来て頂き、部品など交換した結果、漸く復旧することが出来ました!d(.*'□`●)bご心配をお掛けしましたが、これからも更に良きブログを目差して前向きに進んで行きますので、今まで通りどうか宜しく御願い致します。ょろ∪く━━。:+((*′艸`))+:。━━ぅ!!!
2006年07月21日
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16日(金曜日)の午後、私の住んでいる地域にとても強い雷があり、落雷もした模様です。その後、電話、湯沸かし器がつぶれて使用出来なくなり、テレビのBS、何と、パソコンのインターネットまで出て来なくなってしまいました。パソコンはモデムが壊れてしまっているので、送って来るのを待たなければインターネットを出すことも出来ず、今はブログをまったく出来ない状態です。 来週火曜日にモデムが届く予定ですので、うまく行けば水曜日から再びブログ更新が出来るのではないかと思っています。全く予期せぬことが起きるものだなぁ・・と思いますが、考え方によっては少しのんびりと過ごせて、それもまた感謝かなぁ・・とも思っています。それで、短編小説の2回目も登録出来ない儘になっています。復活したら、すぐに更新しますので、またよろしくお願い致します。殊の外、暑さ厳しき折、皆様も何卒お健やかにお過ごし下さいますように・・親戚のパソコンを使わせて頂いて、お知らせだけさせて頂きました。 ー月のひかり☆ー
2006年07月15日
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空が好き雲好き風好き、花も好き昔少女で今はオバサン・・ー月のひかり☆ー私がもし、おばさんになったら心もやっぱりおばさんになるのかなぁ・・と思っていたら、そうではなくて少女の頃に好きだったものはおばさんになってからも相変わらずずっと、好きで嫌いなものはやっぱり嫌いな儘です。少女の頃と違うのはいったい何かと言えばそれは、他でもない、色んなことに感謝する気持ちが増えたことです。それと・・・もう一つあることはありますが・・・それって、どうにもならないことだからま、これ以上深く考えるのは止しましょう・・・http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆トップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪お父さんの部屋≫よりhttp://tendaito.cside9.com/Annex/otousan/otousan.htm
2006年07月14日
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(1)何という名だったかすぐには思い出せないが、明るいオレンジ色の花が美しく咲いている。きっと、歩いている中に花の名が何だったか思い出すかもしれない。「さぁ!ここからが今日の散歩のスタートだわ!」風子はゴルフ場の塀代わりに高い所まで張りめぐらされている金網に沿った坂道をどんどんと下って行く。反対側に視線を遣ると、広々とした新しい住宅地が一望出来て、そのずっと向こうに山々が青く澄んだ空を背景に、長く連なっている。涼しい風が頬を気持ち良く撫でて通り過ぎて行く。他に歩いている人の姿は全く見当たらない。今までにもこの道を通ることは度々あったけれど、たまに坂を登って来る人と擦れ違うことがあったが、不思議なことには、いつも決まって唯一人の人であった。色んな道があるが、道にも確かにそれぞれ特徴があると思う。この道は、もしかすると孤独を愛する人の通る道なのかもしれない。毎朝、こうして散歩をするようになって、一体何年立つのか、数えてみたことも無いが、もう随分長く続いていることだけは確かである。ここ暫くの間は、広い自動車道を渡って坂道を上に登って行き、下の方に緑色の水を湛えている池を真ん中にして山を切り開いて作られた鶯谷公園の中の道をぐるりと一周して、住宅街を縦断してから、古い村の中に続く旧街道を伝って下に下りて、自分の住んでいる住宅地に帰るコースばかりをずっと歩いていた。幾らそれが気に入ったコースだからと言っても、たまには違った雰囲気を味わいたくなるのも自然なことだと風子は思う。足の向く儘、気の向く儘に歩いてこそ散歩は素晴らしいし、趣深いものになるに違いないと風子は風子なりの自分の考えを持っている。だからと言って、その考えが良いからと、他の人にまで押し付けようなんていう気持ちは全く無い。自分と同じように、もう何年も散歩を続けている人を知っているが、その人にたまに出会うと、決まって、その日の風子の服装を見て「それでは暑すぎるわよ!もっと、軽やかな服装にしなさい!」とか「そんな靴では具合いが良くないから、私と同じように運動靴にしなさい!」とか言う。そんな時、(ご尤もな意見で有難いことは有難いんだけれど、私は散歩の時もお洒落をしたいので貴女のようにそんなスポーティな恰好では満足出来ないのよ!自分は自分だから放って置いて欲しいわぁ・・)と、いつも心の中で思う。反論して一体どうなるのか!決して意見が一致することなんか無いと初めから判っているので「そうね、有難う!判っているんだけど・・」なんて、曖昧に言って、その儘すぐに別れて再び歩き出すことになる。他の人は他の人で自分の納得する散歩をすれば良いだけのことである。生まれつき持っている気質というものが千差万別なら、生き方もそれぞれ違っていて当たり前、それでこそ世の中は面白いと言えるのかもしれないなんて、まだ散歩が始まったばかりで気分も新鮮だし、今から始まる散歩への期待もあるので、私って今は結構ご機嫌だからそんな調子の良いことばかり考えるのかもしれないなぁ・・とも思う。そういう次第で、風子は今朝は昨日までとは全く違うコースで散歩を始めたのであった。 ー続くー 5、6回に分けて掲載させて頂きますので、ょろ∪く━━。:+((*′艸`))+:。━━御願い致します。2回目は15日朝の8時半前後に登録する予定です。
2006年07月13日
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一陣の風にたちまち帽子飛びあわてゝ追ひつき笑ってしまふー月のひかり☆ー帽子が好きで被って行くと風が強い時に吹き飛ばされて「あぁ!待って!待って!」と慌てて追い駆けることがあります。やっと、追いついて無事に帽子が戻るとほっとして、何だかむしょうに可笑しくなって一人で笑ってしまいます。WWWhttp://tendaito.cside9.com/Annex/otousan/otousan.htm↑のキリ画はHP≪お父さんの部屋≫より
2006年07月12日
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永遠の愛を尋ねる旅の朝 海と空との境界もなくー月のひかり☆ー 永遠の愛とはいったいなんでしょう その愛を求めて誰も皆旅を続けているのではないでしょうか・・空と海の境界線さえ定かではないそんな朝もありますね・・人生には色んな日があります。喜びの日、辛い日、しんどい日、悲しい日。。。しかし、希望があります。誰にでも・・勇気を出して前に向かって進んで行けばこの海と空のように限りなく希望が続いて行きますね。http://www.fides.dti.ne.jp/~moonlit/↑の空と海の画をお借りしました。小説は今書いていますので・・暫くお待ち下さいね。
2006年07月11日
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僕の名前はジローです。最初はポールだったけれど家族の人達がやっぱりジローにしょうと言ってそう決まりました。。どうぞ、よろしく このお花とても気に入ったのでカミカミしていると、グチャグチャになってしまって早速、お母さんに「そんなこと、しては駄目です!」と、叱られてしまいました。でも、あんまり怖くなかったです。新しいお家に来て今日で3日目。少しづつ馴れて来ました。サモエドスマイルでちょっとお澄ましして写真撮って貰いましたはい!ちーず!でもね・・僕は自分のお部屋が大好きでお部屋の中から家族の人達の様子をこうして眺めています。そう、そう!猫のゴローちゃんも何度か逢いましたが何故だか、あんまり僕のそばに来てくれないです・・・僕がまだ赤ちゃんのくせに体が大きいからかもね・・って、皆が言っていますが、早く仲良しになりたいなぁ・・はい!僕が噂のゴローです・・・すでによくご存知と思いますが改めて、よろしく御願い致します何だか、近頃バカでっかい訳の判らない者が家の中に進入して来ているのでどうも、落ち着かなくって・・こう見えても僕は結構、神経質なんでね・・・実は困ってるんです・・・でも、少し前にいたスピッツのボクに少し似ているので、大丈夫かなぁ・・・とも、思いますが・・・「早く仲良しになりなさいね!」ってお母さんも言っていますし・・・今どうしょうかなぁ・・と思案しているところです。
2006年07月10日
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喪失は不幸せとは限らずにミロのヴィーナス愛され続けー月のひかりーミロのビーナスがもしも完全な姿をしていたら、人々にこんなにも愛され続けるようになったでしょうか?腕を失くしたことが人々に想像の余地を与えてかえって良い結果を生み出す原因となったのでした。 木もたとえ切られても、またそこから新しい芽が出て来ますものね。もしかすると、喪失は新しいものが生まれるキッカケになるのかもしれないです・・・きっと、そうに違い無いと思います!★小説は今書いている最中です。暫くお待ち下さい。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年07月09日
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昨日は久々に伊丹空港まで行きました。13.00着で送られてくるので、受け取る為に・・13.00より5分ほど前に着いて受付に行くと、「20分ほど手続きに時間が掛かるので13.30ぐらいにお手元に届くでしょう」ということでした。「そうですか。わかりました!」ちょうど30分ほどして、「荷物が着きました」と、知らされて早速受け取りに行きました。実は、荷物の中身はこんな可愛いサモエド犬の赤ん坊だったのです!! 北海道から朝早く出発してやっと到着したのでした。偶然、妹も一緒に到着していて、暫く一緒に遊びました!でも、もうお別れしなければなりません・・・「次、また逢える時まで元気でね・・・」そばで見ていると、涙が零れて、もらい泣きしてしまいました・・・でも、住所とか電話番号の交換をしたので、またすぐに逢えることになって良かったね!!これがボクのお家です!まだ、馴れていないのでお家の中から「こんにちは!僕の名前はポールです!よろしく!」と、まぁ思い掛けない方向に進んでいるようですが、実は昨年の暮れまではスピッツ犬ボクがいましたので、これでまた、前とよく似た生活に戻ったという次第です。
2006年07月09日
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街角を銀に輝きトンボ飛ぶ自分の輝くことも知らずに・・ー月のひかり☆ー近頃蜻蛉(とんぼ)の飛んでいるのを見掛けることが少なくなくなりました・・・蜻蛉は銀色に輝きとても美しいですが自分自身はきっと、そのことに気づいていないのでしょう・・・だから、よけいのこと素敵です!魅力あるものとは、そういうものかも・・・
2006年07月08日
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ブログというものを始めて、そろそろ半年になる。最初の中はなかなか本気になれなくて、一体どんな風に何を書いて更新して行けば良いのだろうかと、今いち判らなかった。ふとしたことから、名目は日記でも小説を書いても良いのだということに気がついて、それから次第に本気になって書くようになったという次第である。毎日、短篇小説を書くというのもしんどいことなので、「短歌一首」と交互に更新するようになった。最初の頃は新鮮な感じがして、何を書くのも楽しく自由な気持ちで伸び伸びと更新をしていた。しかし、短歌一首と画とか写真を掲載して、登録をすると、必ずと言って良いほど今でも、同じ文章とか写真や画が斜めとかに複数で出てしまうのは一体何故なのだろうか?と思う。自分はそんなことをした覚えが全く無いのに、二つも同じものが出て来るなんて、まるでお化けの仕業みたいだなぁ・・と不思議に思う。大急ぎで編集を開けて削除してから再度登録するので、自分のブログはnewになることは先ず無い。(ま!仕方無いかな・・)と思っているが・・本気になり過ぎると欲が出て来るのか、余計なことまで考えてしまう。たとえば、アクセス数のことが相変わらず気になったり、今日も無事に書けるのかしら?とか。そういう思いに捉われると気持ちが狭くなって作品を生み出す力は弱くなる。最初の頃は欲なんかまだ無いので、怖い物知らずで余計なことは何も考えないから伸び伸びとどんどんと書くことが出来ていた。だから、今は初心に戻って、色んな思いに捉われず素直な心で作品を書くことに専念したいと思っている。今まで夜中の1時から3時頃に更新することが多かったが、日付が1日前に記載されるので数日前から、こうして朝更新することに切り替えた。しかし、このことにもあまり拘らず、また今までのように時々夜中にも更新したいと思う。と、言うより、いつでも自由な時間に更新したいと思う。これからも主に短歌と小説の創作を続けて行きたい。無から有を生じる作業は決して楽では無いかもしれないが・・自分の選んだ道だから・・・今は少し長い小説の下書きを書いている最中である。ちょうど半分ぐらいまで書けたかなぁ・・これからがいよいよ山場に入る。どんな小説になるか自分ながらドキドキして楽しみである。それにしても、これからは暑くなるので体調も整えて、何と言っても健康を先ず維持しなければならないだろう。そうした中で先ず活き活きと活動もしながらブログを更新して行くのだから・・小説は出来上がってから題をつけることにしている。完成したら、何回かに分けて登録するのが今から楽しみである。 ↑のキリ画はHP≪お父さんの部屋≫より・・
2006年07月07日
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ネコジャラシ欲しいけれども切り取らず風吹く野原で眺めてゐるだけ・・・ー月のひかり☆ーネコジャラシが生えているとすぐに切り取って花瓶に挿したいなぁ・・なんて思いますが、やっぱり可哀想だから眺めているだけにしました。。。 こんな石垣の所にもネコジャラシが一人、ひっそりと時々吹いて来る風に、けなげに揺れていました。 あ!ここにも・・・ふと、気がつけばネコジャラシばかり追いかけていました!あ!あそこに・・タンポポがいました!!可愛いですね!この白くて丸いボールはタンポポの子供達。もうすぐ風に乗って一人、一人旅立つのですね。。。
2006年07月06日
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6年生の淳(あつし)君は今日も10分ほど遅れて塾の教室の中に入って来た。「こんにちは!」私が声を掛けると嬉しそうな顔をして「こんにちは!」と答えた。(笑顔が実に良い・・)野球が好きで、小さい時からずっと、地域の少年野球チームに入って、練習を重ね、試合にも出場して来ただけあって、ザックバランな中にも微妙に礼儀は守られている。(元気そうだな・・)、と講師である私は安心する。そんな時の私って、講師というよりもどちらかと言えば身内みたいな気持ちでいるのかもしれない。初めて勉強が始まったのは確か4年生の6月くらいであったので、随分長い期間一緒に勉強を続けて来たことになる。複数の生徒達で勉強するスクールで、国語がついていけなくなったということで、個別の方に移って来たのだったが・・・素直で、とても優しいところのある反面、何故だか殆ど勉強に集中出来なくて、私の方がお手上げで投げ出したいと思ったことも何度と無くあった。何とか少しでも国語の実力がつくようにと思って、私が一生懸命になればなるほど、反対に淳君の方は不熱心になって問題集に落書きばかりして困ったことがあった。一生懸命というのは良い場合が少なくて、自然の流れに任せる方が良い結果の出ることが多いということを淳君のお蔭で学ぶことが出来たかもしれない。思い切って勉強を諦めて、一緒に遊び心になって、どうなって欲しいという自分の欲を捨て去った時に、初めて気持ちが溶け合って信頼関係が生まれたような気がする。いつだったかは、勉強が嫌だと言って、問題集をビリビリと破ったかと思うと、丸めて、壁に向かって投げつけたりした。部屋の中をウロウロ歩き廻って、(私と勉強を続けるのはもう、これまでだわ!)と、諦めそうになったこともあった。しかし、また気持ちを持ち替えて、肩の力を抜いて、勉強が出来るようになって欲しいなんて一切考えず、自然の流れに任せて、好きなだけ好きなようにさせてあげた時、何と嘘のように落ち着きを取り戻して静かになったのだった。私は元々生真面目な気質なのか、今まであらゆることで一生懸命に生きて来たような気がするが、どうも考え違いをしていたような気がする。生徒だけの問題では無くて、私自身もまた、自然の流れの儘で良いのだということを何故もっと早く知ることが出来なかったのだろうかと思う。私が熱心になり過ぎて次から次へと問題を解くことに集中し始めると、「少し休もうよ!」と、近頃は淳君が落書きをする代わりに自分から言うようになった。「そうね!jじゃぁ、ちょっと休憩!」「あのね!先生!ちょっとこっちを見て!俺ね、はい!こにこんなノートを持っています!このノートに何でも自分の欲しい物の名前を書いたら、それが出て来ますから!たとえばリンゴと書いたらリンゴが出て来ます!」「本当?」「本当やで!俺は嘘言わへんから!」「じゃぁ!やって見て!」「うん!やるから見ててね!」「いいわ!見てるから!」「ほら!今このノートにけしごむと書いたやろ!」「そうね!書いた!書いた!」「ほうら!消しゴムが出て来ました!」「何や・・・ほ、ほんまや!凄い!凄い!凄いね!」「淳君!今、自分の消しゴムをノートに挟むとこ、ちゃんと見えてたわよ!」と、私は私でそんなこと言いそうになっても「う、、」と堪えて、わざと言わないで如何にも感心したと、いう振りをすると、淳君は(それで良い!それで良い!)というような嬉しそうな顔をした。「このノートはね!消しゴムとか鉛筆とかシャーペンとかなら出て来るノートです!」って、言ってた!(なーんや!あほらし・・・でも、楽しいなぁ・・)淳くんは少しずつ、読解問題を解けるようになってきたし、漢字の読み書きの力もついて来たみたいだし、文章を読ませればとてもはっきりとした声で上手に読める。この分なら・・・と、またすぐに期待しそうになるけれど、おっと、危ない!失敗は二度と繰り返してはならない。淡々と、淡々と進んで行こう・・と、まぁ、近頃ではこんな風に淳君も私も(?)、ちょうど今窓ガラスの所に見えているあの若葉のように、どちらもすくすくと目覚ましい成長を遂げて行っているという次第です。それにしても、「持ちつ持たれつ」とは、このことですね!(完)
2006年07月05日
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くれなゐの夾竹桃の花盛り!鶯ホケキョと幾たびも鳴き・・ー月のひかり☆ー 今朝は昨日とは うって変わったみたいに良いお天気です!まるで秋の朝みたいに空気が澄み切って爽やか・・今までブログの更新を夜中の1時とか2時にすることが多かったのですが、それだと一日前の日付になるので・・・ ブログの日付って一体どうなってるのそれで、今日は試しに こうして朝に更新してみることにしました。 今頃そんなこと言ってるなんて・・ま、仕方ないですね。そういう私なんだから・・・でも、そういう私でも誰よりも好きで自分が一番気に入ってるのですものね!
2006年07月04日
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「雨だって大好きだよ!」とまだ若き楓の葉っぱ跳ねて踊って!ー月のひかり☆ー今日の午後、激しい夕立がありました。雷も大きな音を轟かせて、夏の訪れを告げているようでした。楓の薄緑の葉っぱが強い雨風に大きく揺れて如何にも嬉しそうでした!雨の降る日もこんな風に素敵な傘を差してお洒落に、楽しく歩きたいなぁ・・と思いますね!http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年07月03日
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広場にてシャボン玉吹く男の子 夢を貰ってサンキュウ!グッドバイ・・ー月のひかりー シャボン玉を吹いている男の子がいました。次々と一生懸命に吹いてシャボン玉はあちこちにふわふわと飛んで行きます。「きれいだねぇ。。。ありがとう!」と、言いながら皆が通り過ぎて行きます。図書館に行くと、こんな可愛いお人形が飾ってありました!本は読まないでお人形ばかり見ていました。。。CDをお借りして帰りました。ショパン、ビートルズ、ナット・キング・コール早速、聴きましたが、どれも素敵でした! http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年07月02日
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紀美子が帰ってから理沙はリビングでゆっくりと寛いでいた。薄墨色の夕闇が少しずつ、濃い色になり始めている。紫陽花が仄かに青く、こんな夕闇色にも一層よく似合って美しい。これも幽玄の美というものなのだろうか。いつの間にか、もう遠い日のことになってしまったが、酒屋の中島さんと言う人のことをふと、思い出したのは、先ほど紀美子さんとあんな話をした所為なんだわ・・と思う。その日も中島さんが注文を取りに来る日だった。理沙は朝、文字を書き込むことの出来る美しい山の風景画入りのカードの中から、一枚適当だと思うのを選び出すと、いつものように、簡単なメモのような言葉をボールペンで書き、最後に聖書の言葉を書き記した。中島さん、おはようございます!だいぶ、暑くなって参りましたがお元気ですか?今日はいつものお米で良いですから10キロ御願い致します。誰でもどんな時にも神様のおられることを信じて感謝をしていれば必ず守られます。「神は実にその一人子を世に使わすほどに世を愛された。それは御子を信じる者が一人として滅びず永遠の命を持つためである。ー聖書ー」こんな風に書いて、週に3回、玄関の門柱の横にある郵便受けの新聞とか郵便物の届く部分の下にある牛乳入れの中に入れておくことに、してあったので、その朝もその通りにした。中島さんもよほどの理由があって御用聞きの仕事を休まない限りは、必ずカードを取り出して読んでくれている様子で、理沙が注文した商品はその日の午後に配達してくれるのだった。何故、わざわざカードに書いてそんなことをしないと、いけないのかと言うと、それには理由があった。中島さんはずっと以前から理沙の所に注文を取りに来ていた。もともと無口でお客の理沙から注文を事務的に聞く時以外は、殆ど声も出さないような人であったが、或る朝は、いつに無くそうでは無かった。初めて自分の方から如何にも親しげに言葉を投げかけて来たので(いったいどうしたのだろうか?)と、不思議で驚いてしまった程だった。その日は確か灯油を注文して、その時すぐに灯油タンクの中に灯油を入れてくれていたのだったが、「奥さんの所は被害はどうでしたか?」と、突然聞いて来た。実は阪神大震災のあった数日後のことであった。「そうですね・・戸棚の扉が勝手に開いてしまって、中の食器が外に落ちて沢山割れてしまいましたよ!自分のお気に入りの良いのに限って沢山壊れてしまって、とても残念でした!でも、そんなことより何より、ずいぶん怖かったですよね!もうこれで死ぬのかなぁ・・なんて、一時は思ったくらいでしたもの・・貴方の方は如何でしたか?」「うちは西宮なもんで、今度の地震は物凄かったですよ!周囲の家は殆どつぶれてしまって、すぐ傍で死んだ人も沢山出ましたのでね!あちこちで火事も発生するし、一瞬にして、街の様子がすっかり変わってしまいました!」「まぁ!そうなんですか!それは大変でしたね!でも、無事に守られて良かったですね!」「はい!私はマンションに住んでいるので、かろうじて助かりましたが・・」(年齢は34、5才ぐらいかなぁ・・少し浅黒くて、よく見ると、かなり顔立ちの良い人なんだわ・・)と、その時初めて中島さんの顔を真正面から見て、思った。男の人であっても、余程のショックを受けて居る様子で、その時はまだ、確かに顔色が少し青ざめていた。本来は無口な筈なのに地震による大きな衝撃を受けたことにより、心のバランスを崩して、自分でも思いがけず饒舌になっているという風であった。あたかも、他の人に辛かった出来事を話すことによって、心のバランスを何とか保とうとしているみたいにも見えた。それは、もしかすると人間なら誰でも持っている本能というものかもしれないという気がしたそれとなく会話を続けていると、何と、地震の話題になっている中島さんの住んでいる所が、以前理沙も住んでいたことのある辺りであることが判った。理沙が住んでいたのは神戸女学院の正門の所から200メートルほど関西学院大学寄りの所で、農家の離れのこじんまりとした一軒家であった。一軒家と言っても、母屋とは同じ庭内にあって、そこの家のお嫁さんと理沙とは年が一つ違いで,その人の方が上であった。一人息子が豊和ちゃんと言う名前で、理沙がそこで住んでいる頃はまだまだ幼かったが、何と、その豊和ちゃんと中島さんが同じ年で小学校、中学校の時には、何度か同じクラスだったこともあったそうである。懐かしくて、その辺りのことを思い出して、次々話す度に、中島さんはよく知っていて「そう、そう、そうなんですよ!あそこは・・で!」なんて、実によく会話が弾んで、その時は思わず笑顔が甦ったみたいだった。それにしても、駅の周辺はすっかり壊れてしまって、理沙がよく行ったことのあるスーパーなんかも全壊してしまったらしい。予想以上の被害であることが改めて実感となって判った。心の傷は受けた者だけのもので、他の人になんか到底理解出来るようなものでは無いとしても、聞いた以上は何とか少しでも支えにならないと・・・と、理沙はその時思った。しかし、自分の力ではどうにも支え切れるものでは無い。もともと神経質で自分自身すらどうにもなれない者なのに、他の人のことをどうして救うことが出来るだろうか!不可能に決まっている。それどころかまずい対応をすれば却って、足を引っ張ることになるかもしれない。幸いなことに、自分はクリスチャンなので、聖書の言葉をカードに書いて、それを読んで貰うのが一番的確、かつ安全であるだろうと気が付いた次第なのであった。1週間の中の三回、カードに言葉を書いて郵便受けの中に忘れないで入れて置くのは簡単そうに思うが結構大変な時もあった。何を書いたら良いか判らないこともあれば、体調の優れないこともあったので・・・受け取る方もわざわざ郵便受けから忘れないで出さなければならないので、面倒な時もあったに違いない。しかし、何かの商品を注文して、それを午後に持って来てくれた時、顔を合わせることもしばしばあったが、そんな時お互いに、とても嬉しくて楽しかった。支えているのは自分の方だけでは無く、実際には中島さんに支えて貰っている部分も大きかったのだと思う。その頃の理沙は、今でもまだそうかもしれないが、とても孤独だったから・・その頃はまだ、人に頼ることばかり考えていて、何度も失望ばかり繰り返していたので・・・人間は誰でも孤独であって当たり前なので、神様にだけ縋れば良いということを今なら充分判っているつもりだが・・そういう次第で、お互いに年齢の差なんか全く気にもしないで、庭先で暫く立ち話をすることもあった。他の人が見れば一体どう思うかしら?誤解するかもしれないなぁ・・と理沙は思ったが、気にしないことにした。二人はとてもよく気が合うので、それでお喋りしている。ただ、それだけのことなんだから・・・中島さんは両親と3人暮らしであるらしかったが、震災の後、あまりにも周囲が無茶苦茶に壊れて、今までの所では住んでおられない感じなので、理沙の住んでいる地域に引越しをして来たらしいが、それが何処なのかまでは知らなかった。ただ、そういう風に中島さんと、親しく心の交流をするようになってから、理沙は毎日がとても楽しく明るくなった。聖書の言葉もカードに書かなければならないので、今までよりも一層しっかりと読むようになった。今までしんどがりで、なかなか捗らなかった家事もよく捗るようになった。(もしかすると、私って、恋というものをしているのかもしれないわ・・・)なんて、ふと、思うこともあった。(聖書の言葉をカードに書いて送っていても、やっぱり恋をすることもあるものなのかしら?)と、そういう自分のことを一時はイヤだなぁ・・と思ったこともあったが、いくら悩んで見たところで、自分は人間に過ぎない者であるから、どうすることも出来ず、ただ祈って全てを神様にお委ねすることにした。或る日、朝、理沙が注文した商品を中島さんがいつものように届けに来た時、思い掛けないことを言った。「今度、勤め先が違う所になりましたので・・・あまり、そこには行きたくはないのですが、仕方ありません。」「え!そうなんですか!」「はい、色々とお世話になりまして、ありがとうございました!」「いいえ!こちらこそ!」違う所と言うのは、隣の街のことだと、後からすぐに判った。お礼にと言って、中島さんが赤ワインを届けてくれた。お酒屋さんに勤めているだけあって、流石に美味しいチリ産のワインだった。それでという訳ではないけれど、理沙も中島さんに、財布をプレゼントした。一度だけ、隣町に用事があって、行った時に中島さんが勤めているお酒屋に行ったことがあったが、もう以前のようには打ち解けて話せなかった。他の店員さんもいるし、お客さんもいたので・・・それっきりになってしまって、いつの間にか忘れそうになっていた。 (それにしても、あれは恋だったのか?それとも、あの時自分は確かに聖書の言葉を届けていたのだから、やっぱり愛だったのかしら?果たしてどちらなの?)と、想うが、いくら考えても一向に判らない。判らないことは判らない儘で良い・・・(中島さんは一体今頃どうしておられるかしら?)とても、懐かしい・・・ー完ー
2006年07月02日
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