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水無月の森の泉の水鏡妖精となりし我が顔映るー月のひかりー来る日も来る日も森に行って遊んでいたら或る日ついに妖精に変わった自分の顔が泉の水鏡に映っていたのでした。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月31日
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今はどこもかも木々の緑が一年中でいちばん爽やかな季節である。大通りの街路樹も風が吹く度にざわざわと葉っぱを揺らせて、如何にも気持ち「良いよ!」と、喜んでいるみたいである。それにしても、やけに明るいなぁ・・そろそろ夏が近付いているからか、今が真昼の時刻だからか・・まるで、夢でも見ているような感じ・・・まぁ、そんなことは大して気にすることはないだろう。お昼過ぎ、私は一人で車を運転して街の中を走っている最中なのだから・・ところで、私はいつだって小説に憧れ、小説を書くのが第一の夢・・(さぁ、今日は一体何に出遭うのかしら?出遭ったことを材料にして短篇小説を書くのだから・・)お天気が良いので街は、車やバイクや人々でとても賑わっているが、ちょっと見たところでは、唯の何の変哲もない平穏無事な日常の風景にしか見えないが・・しかし、この風景の中には表面には見えていなくても、色々様々な人生がいっぱい隠されている筈である。そう、そう、インターネットで少し前「隠し画」のホームページに行って遊んだことがあったわぁ・・世界中にずっと昔から「隠し画」というものがあって、そのサイトには随分色々な隠し画が数多く集められてあった。ぱっと見には普通の画だが、よーく注意して見ると、思い掛けない部分に思い掛けない画が潜んでいるというのが隠し画というもので、あの時は時間の経つのも忘れて夢中で見てしまったが・・「お気に入り」に入れてあるから、また、近い中に見に行きたいと思う。悲しいこと、嬉しいこと、怖ろしいこと、辛いこと・・・街の中に、一体どんな人生のドラマが隠されているのか、隠し画みたいに、見つけて覗いて見たいような気がするが、道を歩いている人の顔が皆、至極平然とした普通っぽい表情をしていて、占い師でもない限り誰かの人生のこと等、簡単には判る筈もない。無理!無理!仕方無いわ・・と、言うより今は走っている車の中からなので、いちいち歩いている人がどんな顔をしてるかなんてはっきり見えないので当たり前で、判ろうとする事自体が無理というものなんだから。まぁ!あそこに咲いているのは薔薇だわ!真紅の薔薇って、どこに咲いていても何て綺麗なの!「あ!あの人って!」コンビニから出て来た女の人の顔をよーく見ると、口紅塗って綺麗にお化粧してるけど、どう見てもお婆さん!何しろ動いている車の中からなので少し見えにくい筈なのだが、少し魔法使いっぽい雰囲気だよね。踵の高いヒールなんか履いて、ロングスカートをはいて・・その人は片手にソフトクリームを持っているなぁと思ったら何と!その儘ソフトクリームを歩きながら舐め始めたではないか!お婆さんがソフトクリームを食べてはいけないなんて法律は全く無いけれど、まるでお祭りの時みたいに歩きながら食べていたわ!それから、どんどん車を走らせて行くと、前の方から一台の真っ赤なオープンカーがやってきた。その車を運転しているのは、お爺さんだった。凄く速く走っていたけれど、やっぱりそうだった。眼鏡を掛けて、口の周りの髭が白くて、青いスカーフを首のところに巻いたりして、とてもお洒落なお爺さん。こちらに向かって手なんか上げて合図をして来るなんて、随分楽しそうじゃぁない!真っ赤なオプンカーも素敵だったわぁ!踏み切りを渡って、まだまだ進んで行くと、人が大勢歩いていて、よーく見たら、やっぱりお爺さんとお婆さんばかりだった。どの人もまだまだ元気そうで、それぞれ張り切ってお仕事をしているという感じ。まるで、自分が年を取った人であるということを全く忘れているみたい・・・よーく見ないと若い人と見間違えてしまうところだわ!どうも、ここは老人の街のようである。あ!あそこの掲示板に何か貼り紙がしてあるよ!ん?何、何?「若い人に出逢ったら、親切にしてあげましょう!」なんて、書いてある。ここは老人の街だからきっと若い人がほんの少ししか住んでいないのね!道理で若い人の姿を見掛けないはずだわ!お花屋さんって、色んなお花が並んでいるから綺麗で良いわね!ここでもやっぱり真紅の薔薇は素敵だわぁ・・銀行のある所を右折したら急に薄暗くなって、どんどん暗くなって行った。で、急いで車のライトを点灯にした。まだまだ、そんな時間では無い筈なのに、急に夜が訪れるなんて不思議だな・・と思うが、まぁ、そんなことは気にしないでおこう・・何しろ今は小説の材料を見つけに来ているだけだから・・「おや?前の方に何か建物が見えてきたわ!随分綺麗な建物のようだけれど・・・ここに入って行けば良いのね。」入口の真紅の薔薇のアーチを潜って、中にゆっくりと入っていくと、そこは駐車場だった。沢山な車がすでに停まっている。車から降りて、駐車場の出口から外に出ると、そこは、美しい部屋の中のようだった。「よくいらっしゃいました!お待ちしていたのですよ!」まるで、いつか読んだことのある童話の国の王子さまみたいに若くて美しい若者が一人素敵な服を着て私の傍に立っていた。「ここは一体どこなんでしょうか?」「ここは真紅の薔薇の館ですよ!」そう言えば、ガラス窓の外に青白い月の光に照らされて、真紅の薔薇の花が咲き乱れているのがこちらから見えている。「そうなんですか!先ほど銀行のあった所を車で右に廻ってから急に夜になりましてね。それから、気が付いたらこんなに美しいお部屋の中だったものですから、何だか少しばかり不思議な気がしますわ。」「そうでしょうね!人生なんてそんなものですよ!全く予期しないことが突然起きることもありますから・・」「やっぱり、そうなんですね!私も実はそう思っていましたわ。」「貴女が今までどんなに一生懸命他の人達のために真心を込めて生きて来られたか、僕にはよーく判りますよ!だから今夜はここでゆっくりと楽しんで下さい!お疲れになっているでしょうから、先ず、このソファーで横になってお休み下さって構いませんから・・」「そうなんですか!私、実はとても疲れていまして、先ほどから眠くって仕方ないのですよ!でも、私、貴方が仰るようなそんな立派なことばかりして今まで生きて来た訳ではありませんから、そんな風に仰ると自分が恥ずかしくなりますわ・・」「そうですか!僕は貴女のそんな風に謙遜して仰るところが実はとても好きなのですよ!」そうかしら?でも、私は幾ら言われても、そんな立派な人なんかではないんだから・・でも、まぁ、そんなことはこの際どちらでも良いことにしょう・・・すると、まるで美しい王子様のようなその人は私の座っているソファのところまで近付いて来たかと思うと、そっと私の肩を抱き寄せてくれるではありませんか!「まぁ!貴方は一体どこのどなたなのでしょうか!これでは、あまりにも素敵過ぎるじゃぁありませんか!」その人は黙って私をじっと見つめました。それは、それは、まるで、誰も知らない深い森の中にある湖のような青とも緑とも区別の付かない不思議な優しい目で見つめられたものですから、私は思わずその儘、その湖の中に惹き込まれそうになってしまった程でした・・・その人があまりにも優しく強く抱き締めてくれたので、危うく、もう少しで、その儘気を失ってしまうところでした。その時、突然、沢山な人の拍手が聴こえたので、驚いたの何のって!部屋の薄暗い所をよーく見ると、何と大勢の人の顔があって、一斉にこちらを見ながら拍手をし続けているではありませんか!「ブラボー!!」(まぁ!わかったわ!ここは舞台の上なんだわ!私は今劇をしている最中なのね!}高校の時、演劇部に入っていて、文化祭の時、劇に出演したことがあったことなんかを思い出しました。(あ!あそこにさっきコンビニから出てきてソフトクリーム食べていたお婆さんがいるわ!まぁ!赤いスポーツカーに乗っていた白い髭のお爺さんの姿もある!何だ!二人ともこの劇を観に来ようとして急いでいたのね!道理で、お祭りみたいに楽しそうだった訳だわ!じゃぁ、私、頑張って劇を続けなくては・・・)「私、幸せですわ!最高に幸せです・・」おや?先ほどの若い男の人は・・・?どうやら、これはやっぱり夢だったようである。夢なら覚めないで欲しいと私は夢の中で思った。そうだ!今日のこのことを全部小説に書けば良いのね・・小説に書けば良いのね・・むにゃ、むにゃ・・ZZZ・・・ZZZ・・・ー完ー 月のひかりのトップページへジャンプ↑のシャガールの画はHPおいだ美術へジャンプ
2006年05月30日
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檸檬でもかじればきっと、そんなこと忘れて案外笑ひ出すかも・・・ー月のひかりー 梶井基次郎の小説「檸檬」の主人公はレモンエロウの色をした檸檬を手に握ると冷たさが快く、匂いを嗅ぐと身内に元気が目覚めて来ると云っています。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ↑のレモンの写真はフリー画像素材≪Eyespic≫より http://eyes-art.com/pic/
2006年05月29日
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とても寒い朝でした。 妹と私はとある場所まで買い物に行きました。そこにはデパートがあるからです。買い物が済んで二人ともお手洗いに行きたくなりました。(ごめんなさい・・)お手洗いから同じように出て来て、同じように隣同士で手を洗おうとしました。蛇口の栓の部分をひねらなくても、手を差し入れるだけで水は自然に出るような仕掛けになっていました。(そんなこと当たり前ですが・・)先ず妹が水の出る丁度下の辺りに、手を差し入れるようにすると水がすぐに出て来て、手を洗っていました。私も同じように先ず左手を差し入れました。しかし、水が出ないじゃないですか!(あれぇ?どうして?・・・??)もう一度、やり直しをしました。ヤッパリ駄目です。何故なんでしょうか?横にいる妹がそのことに気付きました。「お姉ちゃん、ちゃんと蛇口の下に手を差し入れないからでしょう!」「そうかしら?ちゃんと差し入れているつもりだけど、水が何故だか出ないのよ!変ね!」「もう一度やって見たら?」「うん!こうでしょう!」やっぱり出ません!「何故なの?そんな訳無いでしょう!」妹が不思議がって、親切に今度はわざわざ私の右手を自分の手で支えるようにして蛇口の下に差し入れて、何とか水が出るように努力しました。しかし、何度してみても結果は同じで、水は一向に出ませんでした。「変ねぇ!そんなことってあるの?」「本当ね?何故なのかしら?」私はその時、ふと思い当たることがあったので、「よぅし!今度はきっと大丈夫よ!水はきっと出るからね!」そう言いながら、心の中で(水よ!次は出ますね!)と、言いました。すると、どうでしょう!やっと水が出て手を洗うことが出来ました。横でじっと見ていた妹は、「え!何で?一体どういう訳?私判らない・・!今夜一晩よぉーく考えてみることにするわ!」なんて言っていました。「そうね、こういうことも、たまにはあるものなのよね・・」なんて私は言いました。妹と私は姉妹であっても全然気質が違います。日頃、どちらかと言うと妹は理科系の合理的な考え方をしますし、私は文系の考え方をする方かもしれません。もしかすると、その時、世界が1+1=2だけで出来ているのではないことを神様が妹に少しでも知らせようとしておられたのかも知れないなぁと私は思いました。そういうことも、こういうことも色々とあって、妹もいつの間にか私と同じように神様を信じるようになったのでした。(完) ↑のキリ画はHP≪Azusa≫よりhttp://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年05月28日
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沈黙は美しき哉!紅薔薇も窓辺に一りん飾れば充分・・・ー月のひかりー何ごとも過ぎたるは及ばざるが如しですものね。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月27日
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或る時、私と高校生の娘がたまたまテレビを一緒に見ていました。適当にチャンネルを次々変えていますと、何の番組なのか、一人の大人の人が10人くらいの小学校の低学年ぐらいの子供を集めて実験をしていました。子供達には見えないように、一人の専門家が一枚の紙に何かの絵を描きました。それをくしゃくしゃに小さく丸めて、一人一人の子供に順番に廻します。子供はその丸めた紙を手に持って暫くじっと集中して、その紙に一体何が描かれているのかを考えていました。後から一人一人頭の中に浮かんで来た物が何であったのかを一人一人他の子供には聞こえないように尋ねますと、何と殆どの子供が丸めた紙の中に描いてある物を正しく言い当てることが出来ました。「わぁ、凄い!不思議だね!」二人とも吃驚しました。「お母さんも私が今から紙に何かの絵を描くから一体何を描いたのか、考えて言ってみてくれる?」娘が多分、冗談半分だったと思いますが、そう言うものですから、私もその時、何だか急にやって見たくなり、その気になりました。「良いわよ!じゃぁ、何か描いて見て!」「判ったわ!すぐに描くから待っててね!」娘は紙を持って来て何かの絵を鉛筆で描いて、それをクシャクシャに丸めて、私に手渡しました。さて、この紙の中には一体何が描かれているのでしょうか?私は子供達がしたのと同じようにじっと集中して考えました。きっと、私が日頃信じている神様が教えて下さる筈だと思いました。一体私の頭の中に何の絵が浮かんでくるのか、じっと集中して待ちました。先ず一枚の白い紙が浮かんで来て、暫くするとちょうど真ん中の辺りに、どうも花らしき物が浮かんで来ました。「それは花ではありませんか?」「わぁ、凄い!花だよ!では、一体その花は何でしょう?」私は更に集中してその花は一体何なのか詳しく知りたいと思いました。「神様!一体何の花なんでしょうか!もう少し詳しく教えて下さい!」すると、どうでしょう!白い紙の真ん中にぼんやりと浮かんでいた花は急にはっきりとしたイメージになって現れました。それは鉛筆の線で描かれたちょっと首を傾げた可愛いチュウリップの花でした。「判ったわ!チュウリップ!チュウリップの花でしょう!」「わぁ!凄い!よく判ったわね!」「当たり前!それくらい私だって判りますから・・・」でも、後で考えると、(やっぱりちょっと不思議だったなぁ・・)と、いう気がしないでも無いですね。 (完) 月のひかり☆のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月26日
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夕光の展示会場小面(こおもて)の可憐な微笑と暫し真向かふー月のひかり☆ー夕方買い物の帰り道思いがけず展示場でこんな可憐な小面の微笑と巡り遇い暫し不思議な幽玄の世界に導かれたことは感謝という他ありません。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ↑の小面は≪外沢照章・能面ギャラリー≫よりhttp://www15.plala.or.jp/kitutuki/index.html
2006年05月25日
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僕達は仲良く暮らしていたのですよ。子供はいなかったけれど、何不自由の無い、それは、それは楽しくて幸せな毎日でした。最初の頃は、妻も仕事を持っていました。ライバルがいたのか、その人に負けないようにといつも熱心に頑張っていました。傍で見ていると完璧過ぎるくらいだったと思います。そして、妻は遂に「自分がそのライバルに勝ったのだ」と言っていました。その頃からだと思います。妻の状態が良くなくなって、確認壁がひどくなり始めて、とうとう仕事も辞めてしまったのです。夜、一人で戸締りが出来なくなりました。一つ一つの窓の鍵がちゃんと掛かっているかどうか何度確かめても不安で、気になって眠れないと言い始めたのですよ。僕が一緒について、確認しても、どうしても不安が消えない様子で、誰かが部屋の中に入って来るかもしれないと言って怖がるのです。週末にはお弁当を作って籠に入れて、二人で近くの山にピクニックにもよく行きました。それ以上、僕達が幸せになる為には、いったいどうすれば良かったのでしょうか!どんなに努力をしても結果はやはり駄目でした。全ては無駄でした!何と、妻は終いには夫であるこの僕に自分が殺されてしまうかもしれないなんて言い出して・・・いくら「そんなことは無いから」と、言い聞かせても無駄でした。母親が来て、妻を実家に連れて帰ってしまいました。そういう次第で、妻は実家に帰っていることの方が多くなりました。あ、そうそう、一度僕の所に帰って来た時、妻が考え直しをしたのかと思いましたが、そうではありませんでした。衣類など整理し終わって、最後にガスの元栓を閉め忘れていないかどうか何度も確認すると、その儘、そそくさと出て行ってしまって、二度とは帰って来ませんでした。それ以来、どんなに僕が妻に会いたいと言っても、両親は決して会わせてはくれません。そんな風でしたから、ついに僕は妻の為に別れようと決心したのです。そんなお話をその人から聞いた時、私は人が幸せになるのって実に難しいものなんだなぁ・・と改めて思いました。まるで幸せ過ぎることが原因で不幸せになったみたいなお話じゃぁありませんか。世の中には簡単に幸せになっている人も沢山いる筈ですのにね。(完) 月のひかり☆のトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月24日
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レモンエロウの上弦の月さえ笑ふ唇(くち)に 見えるなんて 君も被害妄想?ー月のひかり☆ーお月様まで自分のことを見て笑っている唇に見えるなんてそれはもう被害妄想にきまっていますよ。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ
2006年05月23日
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郵便局の人が郵便物を届けに来ているのだろう。バタバタというバイクの音が、先程から途切れ途切れに次第にこちらに向かって近付いて来るなぁ・・と思ったら、今度は我が家の前にも停まって、今頃、配達の人は郵便受けの中に、郵便物を何通か入れている筈である。そう思ったら案の定すぐに、「コトン」という音が部屋でパソコンの前に座っている冴子の耳に届いた。その儘、バイクはすぐまた動き出したかと思うと、次の所でまた停まったようである。パソコンの前ばかり、もう1時間半以上も座った儘なので、ここら辺りで少しばかり休憩しなければばらない。(ちょうど良かったわ!じゃぁ、何が届いたのか見に行って来ようっと!)突っかけを履いて玄関から外に出ると、目が眩しくて開いていられないくらいに明るい。「まぁ、何て良いお天気!五月晴れっていうのはこんなお天気のことを言うのね!」目を細めて仰向くと、真っ青な空に白い雲がふわふわと漂っている。(空は広くて素晴らしい!空は世界中どこからでも誰にでも見える素晴らしいものの一つだわ!)郵便受けを覗くと、薄茶色の封筒が一通と、葉書きが一枚届いていた。「あ!この葉書きは富子さんからだわ!もう来ないと思ったらまた、届いている・・」富子さんが私のことを本当は親友として付き合っていたのでは無く、ずっとライバル意識を持って、自分の憎むべき相手として付き合っているのだということを私は決して知らなかった訳ではなかった。時々、むき出しで意地悪をして来たりしたこともあったし・・いつも、一方的に私を誘い出して喫茶店に連れて行ったり、買い物を一緒にしたりして、表向きは他の人達の目からは如何にも親友同士のように見えていたのかもしれなかったが本当はそうではなかった。二人で道を歩いている時、私が自分の知り合いに出会ってちょっと長く挨拶したりしているとそれだけで、すぐにぷりっと機嫌を悪くして、「私、先に行くからね!」と、どんどん先に行ってしまったりするのは毎度のことだった。ただ、挨拶をしていただけだから、当然話がすぐに済んで、「富子さん!ちょっと待ってよ!」と、後ろから追いかけて行った私も私であった。全くあの頃は私の方もどうかしていたと、今ならそう思うがあの頃は何故だか判っているようで判っていなかった。いつの間にか、私は富子さんの家来のようになってしまっていたのだった。富子さんって、もしかすると、私のことを自分のストレスのはけ口にしているのかもしれない・・それとも、ライバルとして競争していて、自分が勝っていると思って気分が良いのかもしれない。私の方はそんな事を微塵も思っていないのに・・私は色んなことが判っていても判らない振りをして、出来るだけ気持ち良くお付き合いを続けていたつもりだった。だから、そんな富子さんが引越しをして行ってしまった時、正直言って、ほっとした。(これで自分は自由になれた)と思った。それなのに、引っ越しをしてからも、富子さんって、1年に1、2度、必ず大阪に用事があると言って出て来る度に、まだ私に連絡をして来る。如何にも会いたいというように連絡して来て、出会うのかと思ったら「私、忙しくてやっぱり出会えないので悪しからず!」なんて、約束の時間が近付いて来ると、急に電話で断って来たりする。まるでわざとしているみたいに見える。本当は私のことが大嫌いな癖に、いつまで経っても、決して私から離れず、いつまでも意地悪をしたがるって、一体どういうことなのだろう?こういうのも、きっと、矛盾していると言うべきことの一つなのだろう。「何々・・・?大阪にまた行きますが、私の方に時間があれば、また貴女にお目に掛かりたい?成る程!また、いつもと同じパターンだわ!でも、今度はもうその手には乗らないつもりだから!私だってその時、きっと忙しいかもしれないのよね!自分の電話番号を教えてあげると自分から言っておきながら、いつまで経っても教えてくれない。葉書きのどこにも書いていないじゃない・・それもまた、意地悪しているつもりなのだわ。でも、私だって貴女の電話番号なんか本当は知りたくなんか全く無いんだからね!おあいにく様!」「こんな葉書き要らないわ!」と、一度は屑籠にポイっと捨てようとしたのだが、やっぱりそう出来そうで出来ないのが、いつもの冴子・・・それが冴子の長所でもあり、また短所でもある。自分の部屋のパソコンの前に座って、再び小説の続きを書き始める冴子・・・机の横に一枚の葉書きを置いたまゝ・・ (完)
2006年05月22日
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つかの間の真昼の夢のまた夢は恋に恋する少女(おとめ)の幻ー月のひかりー 恋に恋をする少女の頃が懐かしくなることもありますね。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプhttp://www.oida-art.com/buy/artistwork/178_1.html↑のシャガールの画はHP≪おいだ美術≫より
2006年05月21日
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いつものように土曜日の午後、二人で留守番をしていると、もう一人の私の最も幼い身内の者が突然思い出したように嬉しそうな声で言いました。「あのね!私、ママに≪ハリーポッターの物語≫を2冊も買ってもらったのよ!その本って字ばかりで書いてあってすごく分厚い本なんだから!」「まぁ!そうなの!それは良かったわね!」自分の部屋からわざわざ本を運んで来て、「ほら!見て!こんな本なのよ!」「まぁ!凄い!ちょっと見せてくれる?」私は本の1冊を手にとって美しい画の描いてある表紙を捲って見ると、中は思った以上に細かい活字ばかりがぎっしり並んでいて小学4年生が読むにしては本当に「凄い!」と思いました。「楽しみね!一体どんなお話しが書かれているのかしらね!映画は二人で見に行ったけどね!また別のお話が書かれているのね!」「うん、楽しみだわぁ・・」少年少女の頃、物語りを読むのが好きな人は多いと思います。そう、実は私もその一人でした。主に「少年少女文学全集」など、次から次へと学校の図書室から借りたり、貸し本屋さんの所から借りて来て読むのが面白くて面白くて、時間の経つのも忘れるほどでした。そして、いつの頃からか自分も物語りを書く人になりたいとまで考えるようになっていたのでした。けれども、それは長い間、ただ単に頭の中で考えているだけで、実際には実現するような気配を少しも見せることなく時間ばかりが矢のように速く流れて行きました。平凡に結婚をして平凡な家庭生活が続いていました。本を読むことだけは相変わらず好きだったと思います。少女の頃から抱いて来た物語りを書く人になりたいという望みは一向に消えることが無く、それどころか日を追って強まって行くみたいな風でした。何故なら心が焦燥感の為に次第に苦しくなって来ていましたから・・或る時、自分で聖書の言葉を半紙に書いて台所の壁に貼り付けたことがありました。子供達が学校にそれぞれ行ってしまって、午前中のしなければならない用事を全部済ませてしまうと、途端に所在なくなって、身の置き所も無いような何とも言えない孤独な淋しさに襲われるのがその頃毎日のお決まりのパターンでした。「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見つかります。聖書」自分で壁に貼り付けた聖書の言葉をじっと見つめながら私は思いました。(本当かしら?本当なら凄いわね!でも、きっと本当なんだわ!キリストが誕生してから2000年以上も経っているのに決して消えて無くなることがなく、今でも世界中で沢山の人達がそれぞれに信仰を続けているんだから・・神様!もしあなたが本当に今もおられるなら、どうか私が物語りを書く人になれますように導いて下さい!いったいその入り口はどこにあるのでしょうか!私に文章を書く手ほどきをしてくれる人はどこにいるのですか?どうか教えて下さい!お願い致します!」気が付いたら、いつの間にかそんなお祈りをしている私でした。数日後、私はいつものように或る大学の授業の聴講をするために、目的の駅まで電車で向かっていました。乗り換えをした電車の中に私の家の筋向いの家に住んでおられる加藤さんという奥さんが思いがけず乗り込んで来られたのでした。「まぁ!こんな所でお会いするなんて!すぐ近くに住んでいても滅多にお会いすることなんてありませんのにね!不思議なことです。」私よりも一回りも年上に見える加藤さんがそう言われると、私もまた同じように相槌を打ちました。「ほんとうに!」「それはそうと、あなたは今からどちらへ行かれるのですか?」「私は今から大学の文学部の聴講をさせて頂きに行く所なんですよ。実は大阪文学学校という所にも是非行って見たいと思っていますのよ・・私、何か文章を書いてみたいとずっと以前から思っていますので、そういう勉強もして見たくて・・・」「そうなんですか。じゃぁ、行かれる時は是非とも私を誘って下さいね!私も一緒に行ってみたいと思いますから・・」「そうなんですか・・」加藤さんがそんなことを言ったので私は驚きました。(この人がそんなことを言うなんて全く思い掛けないことだわ!ただの普通のおばさんに見えてるだけじゃぁないの・・)私がそんな失礼なことを思っているとも知らないで、相変わらずニコニコと笑いながら加藤さんは電車が次の駅に停まりそうになった時、急いで席から立ち上がって降りて行こうとしたが、私の方を振り返ってこんなことを言いました。「私、数日中にあなたのお家にお伺いしますよ!必ずお伺いしますので!」(えっ?そうなの?いったい何の為に?ただのお喋りならごめんだわ!)しかし、そうは思っても、私とていっぱしの大人なんだから当然礼儀ってものぐらいわきまえています。「そうですか!わかりました!どうぞお出で下さい!お待ちしてしていますので!」と精一杯にこやかな顔でお返しの挨拶をしました。数日後、朝チャイムが鳴って玄関に出て行ってみると加藤さんが門の所に立っておられました。手に一冊の雑誌のような物を持って・・・「おはようございます!お約束どおり来させて頂きました!」「おはようございます!どうぞ、中にお入り下さい!散らかしていますが・・」「では、お言葉に甘えてちょっとだけ・・」「どうぞ!どうぞ!」そんな言葉を交わし合いながら加藤さんは如何にも場違いの所にでも来たかのようなバツの悪そうな顔をしながら、応接の椅子に腰を掛けるなり私に向かって言いました。「あなた!お書きなさいよ!是非ともお書きなさい!」「え!私が何を!」「文章をですよ!あなたならきっと書けます!私が手ほどきしてあげますから!実は私ずっと以前から随筆や小説を書いて来たのですよ。あなたに文章を書くコツのようなものをこれから教えてあげますから!だから先ず最初に原稿用紙2,3枚で良いから書いてごらんなさい!実はこの雑誌は俳句の全国誌ですが編集の人をよく知っていますので・・この雑誌に早速掲載してもらいますから!」「え!そうなんですか・・・」それなら、お祈りしたことが全部叶えられたことになるではないか!そんなことってあるのだろうか?あまりにも唐突な出来事なので、暫くは頭の中が真っ白になって、喜びが後からじょじょに湧き上がってきたという感じでした。「書かせて頂きます!ありがとうございます!」長い間の夢が叶って私はついに書けるようになったのでした。早速、原稿用紙に向かってつらつらと何かを書いて加藤さんの家まで持って行ったのでしたが、何も添削されるところも無く、その儘、雑誌に掲載してもらうことが出来ました。編集長の小寺先生は川端康成の弟子だったそうで、小説を書いて文庫本も出したことがあるそうで「あなたは書ける人だから、どんどん書いて下さい。」と、丁寧なお礼状の葉書きにいかにも文筆家らしい素敵な筆跡で書かれてあったのも実に嬉しいことでした。それから暫く加藤先生には文章を書くための基本的な知識を嫌というほど沢山教わりました。「書いて、書いて、書きまくりなさい!」と言われて、書いて、書いて、書きまくって新聞投稿をして何度か短い文が掲載された時なんかはとても嬉しかったです。けれども、あんまり書いたからか、遂に一文字も書けなくなって泣いていたことも確かにありました。書けないので聖書ばかり読んで過ごした時期もありました。色んな経過を辿って、今また私はこうして小説らしきものを書き続けています。誰でも先のことは何一つ判らないですが・・・夢とは叶えられない儚いものだから夢なのではなく、実現するからこそ夢であると思います。おや!最も幼い身内の者が≪ハリーポッターの物語り≫を早速読み始めたようです。道理で、先程から静かだと思ったわ!「完」月のひかり★のトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月21日
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花束は完成したけど 贈るべき人はどうして探せばよいの・・・ ー月のひかりーあまりにも 美しいシャガールの絵を見ていたら思わずこんな短歌が出来てしまいました。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり★のトップページヘジャンプ↑のシャガールの画は≪おいだ美術≫よりhttp://www.oida-art.com/buy/artistwork/178_1.html
2006年05月20日
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背伸びして街路樹の葉に触れてからいつもの普通の心に戻るー月のひかり☆ー↑写真≪筆まめ≫より背伸びしたり跳びついたりして街路樹の葉っぱに触れるといつもの普通の静かな心 が戻って来ます。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆のトップページへジャンプ
2006年05月19日
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先程から私は中学2年生の健ちゃんと学習塾で国語の勉強をしている。私は学習塾の個別の国語の講師だから・・・この仕事をするようになってから、早いものでもう10年以上になる。教科書の漢字ばかりぎっちりと並んでいるページを開けて、一つ、一つの漢字が書けるかどうかノートに順番に書いて少しでも沢山覚えるように勉強をさせている。(漢字を覚えるなんて私が中学生の時は誰にも手伝って貰わず自分で何度もノートに書いて覚えるしか無かったんだけれど・・今は贅沢というか、過保護というか・・こういう時代になるなんて考えもしなかったわ・・・)近頃学校では先生によく叱られて(一体どんなことが原因で叱られるのかよくは判らないが・・)男っぽい健ちゃんの良さを充分出し切れなくて、何だか冴えない顔をしているけれど、漢字は中学2年生としてはかなりよく書ける方だと思う。(もっと、自信を持てば良いんだけれど・・・心配しないでもきっと、今にそうなるに決まってる・・)一つ一つの漢字を使った熟語も下の欄に5,6個ずつ並んでいて興味深い。「分岐点」というのもあって、健ちゃんがそれをノートに書いているのを横から見ていたら何だか急にその言葉が自分にとって特別な意味を持った言葉のように思われて来た。「分岐点って、なかなか素敵な響きの言葉だよね!」「そうかなぁ・・」「そうよ!分かれる所、また時。「鉄道の分岐点」などと使うと国語辞典には書かれているね!」「そう・・」「『分岐点』なんて題を使って、小説書いたらちょっと素敵なんだけれど・・」「書いてみたら・・・」「そうだね・・書いてみようかな・・」「・・・・」その時、私の頭の中にはいつか本で読んだ二つの物語が急に浮かんで来た。一つはサンダーシングという人の書いた本の中にあった物語り。「神様を信じている一人の人がチベットの山道を歩いて旅を続けていると、同じように歩いて旅をしている人と出会ったので、二人は一緒に旅を続けた。とても寒くておまけにその日はひどい吹雪だった。二人が歩いて行くと誰かが雪の中で倒れていた。お腹を空かせていて、寒さの為にその儘放っておいたら今にも死にそうだった。神様を信じている人はその人に少し食べ物をあげて一緒に連れて行こうとしたら、もう一人の人が反対をして言った。「そんな人は放っておきましょう!こんな吹雪なのに一緒に連れて行ったら足手まといになって、私達までが死んでしまうことになりますから・・」「いいえ!放っておく訳にはいきませんよ!一緒に連れて行ってあげましょう!」「そうですか!じゃぁ、勝手にして下さい!私は先に行きますから!」そう言って、もう一人の人は自分だけどんどんと歩いて行ってしまいました。神様を信じている人は倒れている人を背負って、ますますひどくなった雪の道をふぅふぅ言いながら少しずつ歩いて行きました。いくら寒い時とはいえ、背中に背負った人が重くて、しかも、その人の体温も背中に伝わって来て汗が出るほどでした。吹雪はますますひどくなるばかりでした。少しずつ、少しずつ歩いて行くと、誰かが道に倒れていました。見れば自分を放って置いて、先に行ってしまったあの人ではありませんか。その人は寒さの為にすでに亡くなっていました。もう一つはブィクトール・E・フランクルの「夜と霧」という本。ナチスによって強制収容所に入れられていた心理学者フランクルという人の実際の体験談はあまりにも強い印象として今も私の心の中に残っている。フランクルは他の人達のように自分を守ることばかり熱心にならず、自分は精神科の医師という使命を最後まで持って進んで行こうと決心していた。或る時、看守がやって来て、「この中にもし医者がいたら出て来るように、今日別の場所に移動して、そこで働いてもらうことになるから・・」と言った。「私は精神科の医師です。」早速、フランクルが言うと、「では、もう少ししたら呼ぶから外に出て来なさい。」と看守がいった。「馬鹿だね!あんたは・・あんな風に看守は言ってるが、実は全くのでたらめで、一緒に連れて行かれたら大抵は電気室で殺されてしまうことになるってことをあんたは知らないのか?」他の人達が馬鹿にして笑って言った。「良いんですよ!私は医師ですから!もしも、そうなって死んだとしても、医師として死ねれば本望ですから・・」予定の時刻になって看守に呼ばれたので、外に出て行くとトラックに乗せられた。トラックが走り出して暫く進んで行った時、何気なく後ろを振り返って見たら、何と!今自分が出て来たばかりの収容所が真っ赤な火に包まれて燃えているではないか!先ほどまで一緒に過ごしていた仲間の人々は全員死んでしまったのだった。フランクルは「私は収容所の中にいる時、何度も自分がどちらの道を行くべきか選択しなければならなかったが、いつも医師として人々の役に立つ方を選びながら進んで行き、奇跡的に強制収容所から脱出することの出来た数少ない人の一人である。」と述べている。サンダーシングもフランクルも二人とも確かに「分岐点」に立たされた時があった。どちらも同じ道を選んで、無事に命を得ることが出来た。二人だけではなく誰の人生にも必ず「分岐点」がある筈である。どちらの道を選ぶかは人それぞれで全く自由であるが・・・早速、これを材料に今夜「分岐点」という題の短篇小説を書いてみたいと思う。塾で国語の個別の講師なんかしていると、こんな風に得をすることも沢山あるんだから・・「あ!健ちゃん!漢字は後もう少し書いたらお終いにしょうね!今日もよく頑張ったわね!」 ー完ー月のひかりのトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月18日
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シャガールの絵の中に浮かぶ蒼き馬嘶き出で来て遊ぶたまゆらー月のひかり☆ーシャガールの絵の中に浮かぶ青い馬が時々ヒヒーンと 嘶きながら絵から抜け出して来て 暫く一緒に遊ぶことがあり ます。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのとっぷぺーじへジャンプhttp://www.oida-art.com/buy/artistwork/178_1.html↑の写真は≪おいだ美術≫より
2006年05月17日
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新緑の今頃の季節になると(今頃どうしておられるかしら?)と必ず一度は思い出す人がいて、今朝もやっぱりそんな風に丁度思っていたら、駅前のスーパーの入口の辺りで、思い掛けなく出会ってしまったのが何とその人だったなんて、いくら偶然とは言え全く驚いてしまう。以前よりもお化粧が濃くなったのか、白過ぎるフアンデーションに口紅の色だってどう見ても少し赤過ぎるような気がするが・・・でも、まぁ、そんなことはどうでも良いことで、元気そうだから何よりである。「まぁ、お久し振り!どうして居られるかといつも気にはなっていても、なかなか時間が無くてねぇ!教室で習っている歌の練習が忙しいところに、実はね!2、3日前まで私、海外旅行に行っていたので・・」そう言えばあの頃から美空ひばりの歌を唄うのが大好きでわざわざ習いに行ってるとか言っていた。久し振りに出会った西田初江はやっぱり以前とちっとも変わってなんかいない。真っ先に自慢っぽい話を持ち出して来るところなんか全く同じで、人間の気質なんてそうそう簡単に変わるものではないということがこの人を見ているとはっきり判る。「そう!本当にお久し振りですね!ところでご旅行はどちらに行って来られましたの?」「中国!中国に行って来ましたのよ!もう、3回目だけど、今回は近所の奥さんと一緒でしたよ!近頃シルクロードの有名な場所をあちこち尋ねて廻るのがすっかり気に入ったものでね!中国ってすごく良いですよ!行けば行くほど、またもう一度行きたくなる所ですね。」(それって旅行会社の宣伝の文句と一緒じゃぁないの?)「そうですか!それは色々と楽しみがあって良いですね!それで、ご主人と竜彦君はお元気にしておられますか?」「はい、ありがとう!相変わらず元気にだけはしていますよ。」「それは何よりです。」初江とは以前エアロビクスの教室に通っていた時からの知り合いである。竜彦君と言うのはもう間も無く35歳くらいになる初江の長男のことである。あれは、今から10年以上も前の、そう・・ちょうど、今頃のような新緑の爽やかな季節のことであった。いつものようにエアロビクスが済み、教室の隅で皆がレオタードを脱いで、普通の服に着替えていたら、初江が私の傍に来て、耳元で、「ねぇ、ちょっとで良いからこの後、聞いて欲しいことがあるのだけれど・・」と、いつもより低い調子の声で言った。(いったいどんなことかしら?人に知られてはまずいことでもあるのかしら?まさか・・)「良いですよ!お付き合いしますよ!」駅前のスーパーの中にある喫茶室に連れ立って入って行くと、自分達と同じような主婦の人達とか年配の男の人も2,3人混じって、すでに思い思いの席に座って寛いだ雰囲気で、コールコーヒーだの紅茶だの思い思いの飲み物と一緒にケーキなんかを食べている。外の景色の見える窓際の席に二人が並んで座るとウェイトレスが早速注文を取りに来たのでどちらも同じように「コールコーヒー」と言った。「実はね!誰にも言ってないのだけれど、私の長男の竜彦がね。家を出て行ったまゝずっと帰って来なくてね。心配しているのだけれど、一体どこに行ったのか、見当も付かなくって困っているのよ。」「まぁ、そうなの!それは心配ね!」「こんなこと誰にも言えないのであなたにだったら聞いてもらえそうな気がして・・あなたはクリスチャンだから大丈夫だと思うのでね。」「そうね、私誰にも言わないから安心していて!」「ありがとう!こんな辛いこと、誰にも言わずに自分だけで悩んでいたら頭が変になりそうになるので・・ごめんね、こんな暗い話を聞かせて・・」「いいのよ。そんなこと気にしないでも良いわよ。私で良かったらいくらでも話してくれて良いから・・」「ありがとう!」(心配事のある割には元気そうだなぁ・・もし私なら今頃のん気にこんな所でとてもお茶なんか飲んでいられないはずだわ!強いのね。この人は・・)冷たい飲み物をストローで3分の1ぐらい吸い上げた時、再び顔を上げて初江が言った。「私、<岸壁の母>という歌が好きでねぇ。毎日のように唄っていたのよ!あんまり朝から晩まで唄い過ぎたのだと思うわ。だからあの子がいなくなってしまったような気がするわ!」「そんなことないでしょう!それはちょっと考え過ぎと思うよ。」「そうかしら?でもやっぱりそうだと思うわ!」「ふぅん・・そう・・」「聞いてくれる人が出来たので、だいぶ気持ちが楽になったわ。」初江がそんな風に言ったので、(自分が少しでも役に立てたので良かった・・)と、思った。それから数ヶ月ほど立ち、涼しい秋風が吹くようになった或る朝のこと、リビングに置いてある電話が突然鳴った。電話は初江からだった。「ねぇ!お願いがあるのよ!」「え!どうしたの?竜彦君に何かあったの?」「いいえ!何もないんだけれど・・私、昨日近くの知り合いの家のお葬式に行ってきたのだけれどね!そこの息子さんも同じように家を出て行って長い間、帰って来ていなかったらしいのだけれど、実はどこかで自殺をして、死んで帰って来たという訳なのよ!そのお葬式に出席していたら竜彦のことが急に心配になってね!何だかこのまゝだったら私、気が変になってしまうのではないかと思うほど、どうしょうもなく心配になったので、あなたに電話を掛けたという次第なのよ!ね!お願いだから、竜彦が一日も早く帰って来るようにお祈りをして欲しいのよ!あなたはクリスチャンだからきっとお祈りすることが出来ると思ったので・・」「そうだったの!それは辛いと思うわ!それなら私すぐにお祈りするからあなた自身も祈って下さいね!一日も早く竜彦君が帰って来るように今から二人で神様にお願いするのだから、もう何も心配しないで、安心していて良いからね!」何故そんな風に、いかにも自信のありそうなことを言ったのか自分でもよく判らなかった。ただ、あまりにも初江が追い込まれたみたいな辛い立場にいるので可哀想で堪らないと思ったからかもしれなかったが・・電話を切ると、すぐに私はその場で頭を下げ、キリストの名によって心を込めてお祈りをした。お祈りの他に一体何をしてあげることが出来るというのか・・何も無いではないか・・「神様!どうかお願い致します!初江さんを助けて上げて下さい。この儘ではあまりにも可哀想です!竜彦君が何とか一日も早く家に帰って来るようにしてあげて下さい!」すると、どうだろう!それから1週間も立たない中に先ず竜彦君の居所が判り、それから数日後、何と無事に竜彦君が家に帰って来たのだった!母親は勿論のこと、あの時の私の驚いて吃驚したことと言ったら、今までそんな不思議なことって滅多になかったですからね。「あの時から知らない間に年月がずい分立って、今こんな風に無事で暮らせていることをとても有り難いことだと思っていますよ!」「<岸壁の母>の祈りが見事に叶って、息子さんが無事に帰って来たのですものね。本当に良かったです!」「あ!あなた達、そこにいたの!」「なかなか来ないから、見に来たよ!」いつの間に来ていたのか、すぐ横に御主人と竜彦君がにこやかに立っていた。「ねぇ!今度、是非一度、一緒に海外旅行しましょうよ!」「そうですね!一緒に行きたいですね!」そんなことを言いながらお互いに手を振って別れた。 (完) ↑月のひかり☆のトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月16日
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人偏と夢で「はかない」と読むとはね・・・しかし、そう言ふアンタは意地悪! ー月のひかりー確かに 人偏に夢と書いて「儚い」となりますね。でも 人は夢があるからこそ 前に向かって進んで行けますし夢は必ず実現 すると信じていればその通り実現するのだと思います。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月15日
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ガラス玉の玩具の指輪森に来て木洩れ日に透かせば星の輝き ー月のひかりーガラス玉の玩具の指輪でも森の木洩れ日に透かすとまるで夜空の不思議な星のように美しくきらめき始めます。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ↑のキリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月15日
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今朝は友人の塾で日頃、私と国語の勉強している中2の生徒が二人9時半から我が家に続いてやって来た。中間考査が今週あるので、後もう少し補習をしたいのだが、私が些か体調を崩しているので、お願いして、わざわざ足を伸ばして我が家まで来て貰った次第である。どちらもお母さんが車を運転して我が子の為に一役買って下さった。何しろ、我が家に生徒が来るのは、何年振りかのことで朝から頑張って掃除も久々丁寧にした。予定の時間より少し前に最初の生徒シンちゃんが来て、部屋に入って来た時いつも塾で見ているシンちゃんよりか、何故だかうんと背が高く大きく見えた。中2になった近頃、一日一日めざましく成長しているんだなぁと感じる。「先生!俺、喉が渇いた!」と入って来るなり言ったので、コップに冷えた麦茶を入れて出した。1時間半、問題集の復習をしたり漢字を書いたり、和語、漢語、外来語について学んだが、教科書とノートを持って来なかったので試験の範囲に入っている詩を学べなかったのがちょっと気がかりだがまぁ、仕方ないだろう。詩は草野心平の「いぼ」であることが後から来た祐介君のノートを見て判ったので、また、明日お姉さんとの勉強の時に大切なことをメモに書いて言付けてあげれば良いと思う。途中、勉強以外の話も少しした。「誰でも毎日、何事もなく平凡であることは当たり前のことみたいで退屈に思うこともあるけどね。本当は決してそうではないのよ!詩と画で有名な星野富弘さんは若い時体育の先生だったけど、或る日、生徒の前で跳び箱を跳んでお手本を見せようとして、何故だか上手くいかず、突然首の後ろの神経が切れてしまったのよ。それからは手も足も不自由になって、歩くことも出来なくなったんだけれど、他の人が足を右、左、右、左と交互に動かして歩くのを見て、何て素晴らしいことなのかと初めてしみじみ判ったのだそうよ!」「ふぅん!そうなんか・・」「何時だったか、一人の新聞記者に出会ったことがあってね!その人は私の友人の家に、百人一首の貝合わせの画を描いている友人を取材に来たんだけど、その人が印象に残る話をしていたわ!もともとは事件記者だったそうで、来る日も来る日も、事件を起こした人を取材するために追いかけていたそうよ。まるで、刑事みたいにね!或る時、電車の入って来るプラットホームまで、後を追ってついて来た時だった!電車が入って来たな・・と思ったら、ちょうど自分の見ている目の前で、その追いかけていた人が線路に飛び込んで、その儘電車に轢かれて死んでしまったんだって!思い掛けないことだったので物凄くショックを受けて、それからは事件記者を続けていけなくなったそうよ!それで、趣味の取材ばかりする記者になったんだって!だから、誰でも少々退屈でも、平凡で無事であることを感謝しないといけないのよね!」「ふぅん!そうなんか・・」今日、シンちゃんに私が何故そういう話をしたのか自分でもあまりよく判らない。次に来た祐介君とはそんな話は全くしなかった。冷たいお茶もペットボトルを持って来ていたので、出す必要が無かった。勉強の途中、祐介君は猫のゴローの相手をして遊んでいた。ゴローも久し振りに自分の家に中学生のお兄ちゃん達が来たので、嬉しそうだった。初夏の風みたいに爽やかな二人だったなぁ・・ ー完ー 月のひかり☆のトップページへジャンプ↑の写真は猫のゴローです。「皆さま!初めまして!僕ゴローです。どうかよろしく!」
2006年05月14日
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哀しみは小さき壜に閉ざされし魚(うお)の心か?それとも私か?ー月のひかりー 小さな壜の中に泳いでいるお魚の心よりもその時 本当に哀し いのはむしろ私の方だったの かもしれません。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり☆トップページへジャンプ!↑キリ画HP≪Azusa≫より
2006年05月14日
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着実に蜘蛛の糸編む朝の庭われ干し終へし干し物白しー月のひかりー庭で蜘蛛が美しく自分の巣を編んでいるすぐ横に私も洗ったばかりの白い干し物を干し終えました。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月13日
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学生時代、時々アルバイトをした。授業の合間の時間を利用して少しずつ長い期間続けたアルバイトの他に、夏休みや冬休みなどの長い休暇を利用して一日に7時間とか8時間とかの時間を1ヶ月以上続けたものとか、今思い出すと結構頻繁に体験している。父親が常日頃、我が子に対して殊の外厳しい態度で臨む人だったので、通学以外にどこかへ出掛けて行きたい等という時にはなかなか許して貰えず、たとえば大阪の難波に映画など観に行くというのは私にとっては至難の技であった。ところが、ことアルバイトについてはそれほど強い反対をせず、他のことに較べるとかなり自由であったのは、或いは父親が若い頃から大阪商人として殊の外苦労を重ねた人だったので、自分の子供達には世間の風を早くから当てゝ、少しでも現実生活に必要な大切なことを身に付けさせたいと願っていたからかもしれない。3回生の冬休みが始まってすぐに、友人達数人と連れ立って鶴橋という所にある和洋菓子の製造工場でアルバイトをしたことがあった。毎日、朝の8時から夕方の6時まで、工員さん達に混じってお昼の1時間だけ休憩して、後はずっとお菓子を作る流れ作業の一部分を受け持つ仕事であった。工場の中は始終甘ったるいお菓子の匂いが充満していて、そんな中で和菓子、洋菓子ばかり厭というほど沢山見ていると、日頃大好きなお菓子の筈なのに食べたいという気が全くしなかった。工員さん達の殆どは地方から出て来ているが多く、工場の一角の宿舎に住み込んで働いていた。来る日も来る日も薄暗い工場の中ばかりで過ごしている所為か、中には結核を患っている人もいるとか・・そう言えば、それらしい病的な感じのする青白い顔の人が何人か混じっていた。社長さんは学生である私達に、自分達が時間給を幾ら貰っているか等ということを、決して工員さん達に言わないで欲しいと言っていたが、工員さんの給料がそれほど低かったということに他ならない。しかし、工員さん達は1週間全く隙間なしに働くので、たった一日の休みである日曜日になっても、体が疲れ切っていて、どこにも遊びに行く当ても無いし、余裕も無いので、お金は使うことが無い為、溜まる一方になり、いつの間にか貯金の額がうんと増えている人もいるとかいうことであった。朝の8時から夕方の6時までは相当長い時間に感じたが、他の人も頑張っているのだから私も何とか頑張ろうと思った。目の前に次から次へと運ばれて来るクリスマスのデコレーションケ-キの周囲にレースの白い紙をクルリと巻く仕事ばかり何時間もし続けたり、飾りのチェリーを次々と載せていったり、白いクリームを渦状に搾り出したり、仕事は色々と限りなくあった。いつの間にか女工さん達とも仲良しになった。やっと、お昼の時間が来て、その日はお弁当を持って来ていなかったので、駅前の食堂街に一人で食事をしに行ったことがあった。お店は何軒も並んでいたが、どこも猫の額ほどの狭い所ばかりで、とても粗末な造りで素朴そのものであった。けれども、どのお店もいつでも満員でごったがえしていた。「ご飯と味噌汁と鰯のフライを二つお願いしまぁす!」お腹が空いているので、カウンターの席に着くなり注文すると、間もなく熱々の鰯のフライとご飯が目の前に置かれた。熱い味噌汁とご飯と鰯のフライを私はみるみる平らげてしまった。あの時に食べた鰯があまりにも美味しかったので、いつまでも忘れられず、時々今でも夕飯のオカズに鰯のフライを作ることがある。そんな或る日、アルバイトが済んで家に帰り夕刊を見て驚いた。中学校時代からの友人である吉岡孝子が名古屋の山の奥で、他の大学の男子学生と心中をしたという記事が大きく載っていたからである。暫くは全く信じられなかった。何故って、ほんの数週間ほど前に、孝子と私は学校の校庭の隅にある藤棚の下でお喋りしたばかりだったので・・・(何でまた!死ぬなんて、恐ろしいことをする気になったのか?いつの間に男子学生と親しくなっていたのか?そんなことは全く聞いていなかったのに・・)実は孝子も私も二人とも小説を書きたいと願っていて、それが二人の共通点と言えば言えるのだったが・・私は短歌部に入っていて、その頃は短歌を作るのに精一杯で、小説は全くまだ書いていなかったが、孝子の方は高校時代からすでに書き始めているということを私はうすうす知っていた。どういう内容の小説なのか、読ませてくれたことは無かったので知らなかったが・・孝子は私と同じ国文学科であった。「ねぇ!今日勉強が終わってから藤棚の下に来て欲しいんだけど・・」あの日も孝子がそう言って私のことを誘ったものだから、私は言われる儘、約束の時間にその場所に行った。オカッパ髪の孝子の話はいつでも独特の理屈ばかりが多く、一方的に自分ばかり話すので、いくら理解しょうと聞いていても結局は解らず仕舞いで終わってしまうことが多かった。そう言えば、あの日の孝子の話しは特に理屈が多くて、分り難かったなぁ・・仕方なく、私は何時もの様に殆ど聞き役ばかりを勤めていたのだった。「うん、そうなの?うん、それで?ふぅん・・」一頻り喋って孝子がベンチから立ち上がったので、私も同じように立ち上がったのだったが、心の中に重い大きな石でも転がり入ったようなしんどい感じがした。孝子と話しをすると何故いつもこんな風に気持ちが暗く重くなるのか不思議だった。もう一人の悦子という友人と二人で孝子の家まで出掛けて行った。お葬式はすでに済んでいたが、家が破産したとかで、玄関には細長い板2枚が斜めに交差して貼り付けられてあって、すでに住むことが出来ないようになっていた。隣の掘っ立て小屋のような所に案外元気そうに父親が一人住んでいて、私達を中に入れてくれた。部屋の隅の蜜柑箱の上に孝子の遺影が飾ってあって、お線香から細い煙が立ち昇っていた。何故だか、悲しいという感情は全く無くて、二人とも涙も流さず、ただぼんやりと黙って写真の中の相変わらずオカッパ髪をした孝子の顔ばかり見ていた。(もしかすると、私もまた孝子と同じ運命を辿っていたかも知れなかったなぁ・・)等と思うことが今まで時々あったが、あの時、孝子が亡くなって私が今も猶、生きているのは、他でもない、孝子があの頃小説を書くことばかりに没頭していて、私は鶴橋でアルバイトをしていたから・・ただ、それだけの違いが二人の運命を別々のものにしたのだと思う。 (完)月のひかりのトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月12日
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草抜けばクシャミの連発!草だって精一杯に抵抗している ー月のひかりー或る日「草なんて!」 と言って草を乱暴に抜いたら間もなくアレルギーが始まってクシャミばかり出てとても 困った ことになりました。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページヘジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月11日
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雨は夜の帳のすっかり下りてしまった暗闇の中を「ざぁざぁ」と音を立てながら猶も降り続いている。雨戸を閉めながら(人間の心って実に不思議だなぁ・・)と思う。インターネットで小説を書いている或る人のブログを開けて、プロフィールを見ていると≪自分の特徴≫という項目の中に「好きな人が目の前に現れたらすぐに逃げ出す」なんて何気なく書かれてあって、(なるほど!そうなのか・・)と興味深く思う。多分、誰かのことが心密かに好きである場合、折角、待ちに待ったチャンスが廻って来て、「さあ!今から自由にその人とお話し出来るぞ!」という大切な時になると、何故だか知らないが、全く逆の方向に行ってしまうというような意外な行動をとって、何のことは無い、逃げ出してしまったりすることがあるということなのだろうと思う。勿論、好きな人が目の前に現れたら、先ず「恥ずかしい」という気持ちも働くので、そうなる場合もあるだろう。しかし、原因はそれだけではないような気がする。その人は「喪失」という危険を予感して、衝動的に自分を守ろうとする為に、まだ何も始まっていない先に逃げ出すという行動を選んでしまうからなのだと思う。相手のことが好きであればあるほど、喪失した時の辛さが大きくなるということは当然のことだから危険度も高くなるので、本能的に自分を守ろうとして、付き合うという積極的な方を投げ捨てて、逃げ出すという消極的な方を選んでしまうだけのことなのである。もう何年も前のことになるが、自分にとって決して忘れることの出来ない一つの思い出がある。確か18歳くらいの頃、漢詩とか短歌を朗詠する詩吟というものに心惹かれて習いに行っていた時期があった。暑い夏の夜のことだった。家から2,30分歩いた所にある詩吟教室まで出掛けて行く時はまだ仄かに明るい夕闇の時刻であったが、帰って来る時は、夜もだいぶ更けて確か10時近くになっていたと思う。私の家の建っている200メートルほど手前の辺りに2,3軒下宿屋が並んでいた。近くに幾つか大学があったので珍しいことではなかったが、普段私はその下宿屋の前を通り過ぎて通学していたのだったが、そこにどんな学生達が住んでいるのか殊更興味を持つようなことは無かった。たまに外に出て来ている男子学生がいて、顔ぐらいは何となく覚えていたかもしれなかったが、特に挨拶をするわけでもなかったし、ただ平凡な日常が淡々と続いていただけに過ぎなかった。その日も詩吟の練習が済んで、家までの道を急ぎ足で歩いて来て、もうすぐ下宿屋の辺りが近付いて来た時だった。何気なく前方に目を遣ると、ちょうど下宿屋の前の辺りに一人の男子学生の姿のあることに気付いた。傍まで行くと、電灯の光に照らされて、暑いからか、上半身はシャツを脱いだ裸の状態で野球のバットを何度も振り回しているのだった。よく見れば決して悪い感じの印象の人ではなかった。(けれども、それがいったいどうしたと言うの?私とは関係の無いことだわ!)当然、知らん顔をして横を通り過ぎて行った私であったが、ふと、気が付くとその学生が後ろから付いて来ているのか「ヒタ、ヒタ」と足音がするではないか!(まさか・・)ちらりと後ろを振り返って見ると案の定!いっそう急ぎ足になって今にも走り出しそうになったその時、後ろから学生が声を掛けて来た!「ねぇ!明日付き合ってくれないですか!」「・・・」「明日、俺と付き合ってくれないですか!」「・・・」「明日、駅前の喫茶店に来てくれない?それとも、映画でも、観に行かないですか!」その時、とても怖くて、本当はほんの少しだけ嬉しかったのかもしれないが・・そんなことなどよく判らない儘、すっかり混乱した私が遂に振り返ってその人に向かって言った言葉と言ったら、後になって考えると、あまりにも冷たくて自分ながら驚いてしまう。「嫌です!お断りします!第一、こんな夜なのに裸でそんなことを言う人なんて大嫌いだわ!」その人はきっと自信があって、上手く行くとばかり思っていたのだろう。もう一度私を誘って、やっぱり駄目か!と諦めたのか、夜道をつまらなそうにスタスタと帰って行った。それから1週間ほど経った或る日のこと、たまたま親友と二人で学校の帰りに、駅前を歩いていたら、向こうの方から5,6人の男子学生が連れ立って歩いて来て、何と、先日の学生がその中に混じっているではないか!何かのスポーツの道具の入った大きなバッグを提げて、その人はそのグループの中でも際立って長身で、ハンサムな恰好良い人であった。なるほど!そういうタイプの人だったのか!「あんた!あんな恰好良い人って滅多におれへんよ!何で断ったの!馬鹿やね!私やったら一も二もなく承知するのに!」あの時、親友はその人を見ながら如何にも残念そうに何度も私に向かってそんな風に言った。そう言われてみれば、やっぱり残念な気がしないでもないかなぁ・・・(私は何故あの時、あんな風にしか言うことが出来なかったのかしら?)と、思い出す度にいつも不思議に思う。人間の心って実に不思議である。 -完-月のひかりのトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月11日
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風の朝タンポポの子らの旅立ちを見てゐる蒼き惑星の上 ー月のひかりー 或る朝私は地球と云ふ蒼い惑星の上に立って タンポポの子供達が次々と風に乗って旅立って行くのを見てゐました。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ ↑の写真は≪筆まめ≫より
2006年05月09日
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窓から吹き込んで来る夜風は湿っていて生暖かい。もしかすると雨を運んで来る風なのかもしれない。(この分だと明日は雨かもしれないなぁ)と思う。外の通りを誰かの歩く靴の音・・多分、会社帰りの人だと思うが、暗いのでこちらから姿は全く見えない。が、逆に今歩いている人からは灯りの点いたこの部屋の中がよく見えている筈だし、私の寝巻き姿も、もしかすると、見えているかもしれず、それだったら困る!だから、私は慌てて雨戸を閉めて、内側のガラス戸も閉めた。それにしても、ゴールデンウイークもあっという間に素速く過ぎ去ってしまった。風邪か花粉症か判らない症状がずっと続いて、熱も少しあったし、背中や腰の辺りの何とも言えないしんどさの上に、頭もぼんやりとしていて四六時中眠かった。それで、眠ったり、起きたり、眠ったり、起きたりの繰り返しのゴールデンウイークになってしまった。大体、私って人はもともと人よりも眠たがりなのかもしれないと思う。そう言えば、以前、海外旅行に行った時もそうだった。一度は主人とオランダに行った時のこと。たぶん、時差ということも原因していたと思うが、私ときたら、折角、河の遊覧船に乗ったというのに、度々、テレビで紹介されるほどの美しい景色が目の前に展開されているのに、何一つ見ることも無く、ただ、ひたすら眠くて、眠くて・・どんなに体を揺すっても、頬っぺったをぱんぱんと叩いても、目を覚まさないで眠り続けていたらしい。イタリアに行った時は行った時で夜、教会で一流のパイプオルガニストによるバッハの「トッカッータ」という曲の演奏があって聴きに行ったのは良かったのだが、途中から案の定、どんどんと睡魔が襲って来て、どんなに目を覚ましていようと努力しても無駄で、何度も椅子からずり落ちそうになり、紳士、淑女達の集まっている中で、あの時ほど恥ずかしくて冷や汗が出たことは他にない。とても楽しみにして期待している時にさえ、そういう結果になるのだから実に困ったものである。長男がまだ独身の頃、中国の北京を一緒に旅行したことがあったが、やはり同じだった。旅行の最初から最後まで、午後になると決まって眠くなり、色んな名所、旧跡を夢か現かといった朦朧とした状態の中で見た記憶がある。「お母さんって午前中は何とか体力あるけれど、午後になると必ず体力切れになってしまうんだね!」あの時、長男がため息をつきながら、そんな風に言っていた。毎日、同じタクシーを借り切って、あちこちを見て廻ったのだったが、後ろの席でずっと眠ってばかりいる私のことを、(どこか病気かもしれない・・)と心配した運転手は、遂に意を決したかのように言った。「今から漢方の病院に連れて行ってあげます。そこには中国の有名な漢方の先生が居られる筈ですから、一度、是非診て貰って下さい!」すぐその儘、私達は病院に直行した。漢方の偉い先生は暫くの間、私の手を取って、脈を測ったり、瞼を裏返したりして診てくれた。「この人はとても体が弱いのです。若い時から肉類を殆ど食べていないので、体力が少ししか無いのです。子供の頃からずっとそうだから仕方ありませんが・・」確か、そういう意味のことを言っていたらしい。勿論、旅行の行きと帰りの飛行機の中でも私は殆どいつも眠っている。海外旅行に行くと、いつも決まってそんな具合なので、朦朧とした記憶しか残っていないが、それはそれで私にすれば充分楽しい思い出になっている。それはそうと、眠り姫のお話って素敵だなぁと思う。昔、或る国のお城に姫が生まれた時、お祝いのパーティーに一人だけ招待するのを忘れた魔法使いがいて、王様は慌ててその魔法使いも招待したのであったが、お祝いの言葉をそれぞれが言う時に、その魔法使いはとんでもない呪いの言葉を贈ったのだった。後一人残っていた魔法使いが、呪いを消す言葉を贈ってくれたのだが、結局、姫は100年間眠り続けたのだった。ちょうど100年目に王子が現れて、姫が目を覚まし、二人はめでたく結婚したのであった。姫が100年間眠って王子に出逢えたように、私も今から眠って目が覚めた時、何か素敵なものが目の前にいてくれたらどんなに素晴らしいことだろう!王子は今からではいくら何でも無理だとしても、きっと、何かが私を待っていてくれるに違いないわ!・・・むにゃ、むにゃ・・」―暫らくの間―私の部屋のドァをいきなり開けて誰かが怒鳴る。「おい!おい!また、フトンも着んと、そんな恰好して寝てるのか!もう1回風邪の引き直ししたいんか!」(なーんや!またこの人だったのかぁ!)(完)月のひかり★トップページへジャンプー↑キリ画≪Azusa≫よりー
2006年05月08日
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「宇宙人に遇ひたい!」などと言ひながら星の明るき野を子らとゆくー月のひかりーそんなこと言ってもし本当に 宇宙人に出遇ったらさぞびっくりすることでしょうね。。。http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月07日
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それは、誰もいっしょに語り合う人とていないとても孤独な日のことでした。と、言うよりもそういう状態だったけれど、敢えて自分の方から話す相手を求めてああでもない、こうでもないと何とか一刻でも早く孤独から自分を救い出そうとして、人を求めて動き廻るというような行動をとることを一切慎み、その日はそう、朝からただ目に見えない神様というお方とだけお付き合いをして祈っていた特別な状態の時であったと思います。いつものように朝一人で散歩に出掛けました。多分、いつもよりかは遅い時間になっていたと思います。とても良いお天気で、自分の他に誰も歩いている人の姿はありませんでした。青とも緑とも区別のつかない複雑な色をした水をいっぱい湛えた池が一面に見渡せる広い場所までやって来た時、私の足はいつものように自然に立ち止まりました。風が吹く度に池の表面には細波が立って、きらきらと輝き、それはそれは得も言われず美しく神秘的な眺めなので、私はいつも時間の立つのも忘れて、つい、じっと見惚れてしまうのでした。その場所から毎朝私はパンの残りをちぎって細かくした物を持って来ているのを、お魚達に投げ与えて食べさせてあげるのがとても楽しみになっていました。お魚達は毎朝同じ時間になったら食べ物を貰えるのを如何にも心待ちにしているかのように沢山集まって来ていました。大きいお魚、小さなお魚、灰色のとか黒いのとか、赤い色のとか目の前にいっぱい泳いでいる光景を見るのもまた、とても楽しみでした。けれども、いつの間にか私の他にもお魚達に餌を与える人が二人、三人と増えて来たので、私はいつの間にかお魚に餌をあげないようになっていました。その日、お魚達の姿はまったくありませんでした。多分、いつもの時間よりか遅かったし、すでに誰かに餌を貰っていてお腹もいっぱいになっていたからだと思います。それにしても、お魚達はいったいどこにいるのでしょうか?影すらも見えず、池は相変わらず時々風の吹く度に白く細波が立つばかりで、しぃんと静まり返っています。この数日間、殊の外淋しい思いをしていた私だったからでしょうか。今はまた、自分がお魚達にまで見捨てられてしまったんだと言うようないっそう淋しい孤独な気持ちになりました。「ねぇ!お魚さん達!いったいどこにいるの?私、今日は友達がまったく無くて淋しいのよ!私の傍にすぐに来て欲しいんだけど・・お願いだから傍に来て!お願いだから傍に来て!」無駄だとは判っていても、心の中で精一杯叫びました。けれども、相変わらず池は静まり返っていました。私はもう一度心の中で叫びました。「ねぇ!早く来て!お魚さん達!お願いだから早く来て!」すると、どうでしょう!ずっと向こうの方の池の表面に白い泡のような物が現れたかと思うと、それがこちらに向かってどんどんと進んで来るではありませんか!白い泡は帯状になって、みるみるこちらに向かって進んで来るのです。「まぁ!来てくれたのね!お魚さん達!嬉しいわ!有難う!有難う!」今までに見たこともない程の夥しい数のお魚達が大きいのも小さいのも、ピチピチと元気よく跳ね上がりながら私を見上げていました。これは私が本当に経験した不思議なお話です。 ー終わりー http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/ ↑月のひかり★トップページへジヤンプ ↑キリ画はHP≪Azusa≫より
2006年05月06日
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きらきらと木漏れ陽光り風流れ美しきもの皆さり気なしー月のひかりー 光も風も水の流れも何故あんなに美しいのでしょう か?それはたぶん、さりげない者達ばかりだからですね。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページヘジャンプ↑-キリ画はHP≪Azusa≫より-
2006年05月05日
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時計がね,少し狂ってゐるくらい平気なのは自分もさうだからですー月のひかりー正確であることって素晴らしいことですが所詮は人間も 器械も 神のように完璧にはなれないものですからね 。 。 。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり★のトップページへジャンプー↑キリ画はHP≪Azusa≫よりー
2006年05月05日
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アクセス数が幾らかなんて気にしないでおこうと思うのだが、どうしても気になってしまう。アクセス数は多い方が良いに決まっているが、本当はそんなことに気を取られるよりも、次に更新する為の短歌をどれにするか、文章のテーマは何にするか、キリ画はどれを使うかなどのことで創意、工夫をした方が良いに決まっている。アクセス数のことは自分が考えてもどうなるものでも無いので、考える必要の全くないことなのだと、いくら頭の中で考えて、自分に言い聞かせてもやっぱり気になってパソコンを開ける度に先ずアクセス数を見てしまう私なのであった。自分のことを自分でコントロール出来たら一番良いのだが、それをする力の無いのが私であって、遂にそんな自分自身を持て余してしまう。(困ったものだわ・・神様、どうかこんな私をお守り下さい!)昨夜、パソコンの横でそんなことを考えていたら疲れてしまって、(ちょっとだけ・・)と思ってベッドに横になったのは良かったのだが、何とその儘いつの間にか深い眠りに落ちてしまい、アクセス数のことなんかそっちのけになってしまったのだった。ふと、目が覚めて時計を見ると夜中の12時過ぎだった。そして、やっぱりアクセス数を見てしまったが、「アクセスの推移」ではすでに昨日の分が終了して、今日の分が始まっていた。アクセス数のことを気にせずに眠ってしまったことは実に良かった。よく考えてみると、今夜だけでなく、この数日間、夜になると何故だかすぐに眠くなって眠ってしまうので、いくらアクセス数のことを気にしていても、結局は忘れているのと同じ状態になっていた。だから、これからはもう「アクセス数のことが気になる」なんて言うのは止めようと思う。早速、この文章を登録することにしょう!! http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり★トップページへジャンプー↑キリ画はHP≪Azusa≫よりー
2006年05月04日
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好きでもない嫌ひでもないならもう行くね!星降る夜空を一人風に乗りー月のひかりーたとえ良い答えを貰えなくてもプライドを持って自由な心で前に向かって進んで行きたいと思います。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかりのトップページへジャンプー↑のキリ画はHP≪Azusa≫よりー
2006年05月03日
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塾で個別の講師という仕事をするようになってから、いつの間にか驚くほど長い年月が経った。一緒に勉強した少年、少女達のことは今もなお、生き生きとした印象となって、まるで夜空に輝く一つ一つの星達のように様々な光を放ちながら私の心の中に消えずに残っている。亮太(りょうた)という少年もまたその一人である。塾で出会ったのではなく、ちょうど新緑の爽やかな今頃の季節に、他の少年が国語の勉強をしに私の家に来る時、一緒についてやって来たのがそもそもの始まりだった。その頃、私は塾で国語を教えていただけではなく、自分の家の方にも少しずつ生徒が来るようになっていたので、ささやかながら国語塾のようなことを続けていたのだった。亮太という少年は中二にしては背が高く、浅黒い顔をしていて私の目には、どちらかと言えば無口で目立たない存在のように見えていたのだったが、少年達の間では必ずしもそうではなかったようである。勉強はすればきっと出来る筈なのに、しないのでテストではいつも低い点数しか取れないといった感じであった。私は何とかして二人の国語の点数が少しでも高くなるようにとあの手、この手と努力を積み重ねたが、一向に成果が上がらず、逆に色々と悪戯をしては学校の先生達に叱られるようなことばかりをしでかした。隣町の中学校の生徒達と町の境界線にあたる山で喧嘩をした時は中三の生徒達の中に中二の二人も混じり、何と、先頭を切って走って行って、向こうの中三のリーダーは頭から血を流して、俺らの方が勝ったんや!なんて楽しそうに自慢そうに話していた。母親が「うちの子供は将来ヤクザにでもなるつもりなんでしょうか!」と言って嘆いている気持ちも少し判るなぁと思った。どこかに置いてあった自転車を二人が勝手に乗っていたのが見付かったとかで、交番所まで行ったこともあった。中学校まで私自身出向いて行って先生方と一緒にどうすれば良いかと話し合いをしたこともあった。逆に生活指導の先生もまた私の家まで何度か足を運んで来られたこともあった。少年達は力を持て余していたのだろうか。何をしても無駄で、私としてはそれ以上どうすることも出来ず全くのお手上げ状態になってしまったのだったが少年達は不思議と一週間に一度の勉強の時間になると、欠かさず私の家にやって来ていた。私はクリスチャンなのでいつの間にか勉強の始まる前にキリストの名によってお祈りもするようになった。やがて、少年達は中三になった。或る日のこと、亮太から電話が掛かってきた。「先生!俺な!バイクに乗っていたらひっくり返って怪我してしもたわ!今から病院に救急車で行くねん!」「え!亮太君!それは大変じゃぁないの!お母さんにはそのこと、もう伝えたの?」「お母さんにも電話したけど家に居てえへんかった!」「じゃぁ、私、今夜は塾があるので振り替えが上手く出来て都合付いたら、すぐに行くからね!」その直後に塾から電話が掛かってきた。「今夜の生徒が風邪を引いて熱が出ていて来られないので振り替えをして下さいとのことです。」「まぁ、そうなんですか!」神のなさることはいつも完璧で凄い!病院に着いて手術室の前に立っていると、間もなくドアが開いて、中から寝台車に乗せられた亮太が出て来た。足を骨折して手術が無事に済んだとのこと。私の顔を見るなり、目から涙をぽろぽろと零して泣いていた。その時はまだ、母親の姿は見えなかった。2週間ほど入院していたが「退院した」と本人から連絡があってほっとしていた。突然、玄関のチャイムが鳴って誰が来たのかと思ったら何と門の前に松葉杖を突いた亮太の姿があった。息をハァハァとして如何にもしんどそうだった。「俺、学校から駅までやっと松葉杖突いて行って、電車に乗って、それから今度はまた駅から先生の家までずっと松葉杖突いて来たんや!しんどかったで!」「そうだったの!疲れたでしょう!早く家の中に入りなさい!冷たいお茶を入れてあげるから・・」やっとのことで家の中に入った途端、亮太はその儘、仰向けに倒れて暫くはものも言えない状態であった。冷たいお茶を飲んでいる時にちょうど中学校の担任の先生から電話が掛かってきた。「今からすぐにそちらへ車で行って、家まで自分が連れて帰りますので、もう暫くその儘、亮太君を預かっていて下さい!」あの時、担任の先生はとても慌てている様子だった。その後、次第に二人の少年達は塾に姿を見せないようになって行った。紅葉していた木の葉もすっかり散って秋も終わりの頃だった。「亮太君は一体どうしているのかしら?足はもう治ったのかしら?」気になったので、もう一人の少年の家まで出掛けて行った。チャイムを鳴らすと誰も居ないのか、しぃんとしていたが、暫くすると、少年が二階の窓から顔を出した。「あ!先生!来てくれたん?ちょっと待っててね!すぐにそこへ行くから!」間もなく少年が私の傍までやって来た。「じゃぁ!今から亮太君がどうしているか家まで見に行こう!」すぐに意見が一致して、少年と私はその儘、連れ立って電車とバスに乗って、亮太君の家へと向かったのだった。亮太君の家に着くと、お母さんが出て来られた。「先生!よくお出で下さいました。さぁ、早く中にお入りになって下さい!外は寒かったでしょう!」「ありがとうございます。それはそうと、亮太君はその後、どうして居られますか?塾にも姿を見せないので、気になって来させて頂きましたのよ。」「亮太の足はだいぶ良くはなって来ましたが、まだ石膏をつけたままでしてね。それに松葉杖も使わないといけないものですから・・」「そうなんですか。」その時、私と一緒に連れ立ってきた少年が部屋に顔を覗かせて「先生!亮太が早く自分の部屋まで来てと言うてるよ!」と、言った。「じゃぁ、私、亮太君を見に行かせて頂いても良いでしょうか?」「ご遠慮なく行って来て下さい。先生は子供達に好かれて居られるから良いですよ!私なんか部屋に鍵を掛けられて中に入れてももらえないんですから!」「そうなんですか!じゃぁ、お言葉に甘えてちょっと行かせて頂きますね!」二階に上がって行って、亮太君の部屋の入口の戸を軽くノックすると、先程からの少年がすぐに戸を開けてくれた。部屋のいちばん奥で窓にもたれて足を投げ出した恰好をして亮太が座っていた。亮太を取り囲むようにして何人かの少年達も座っていた。見たことのある顔もあるが全く知らない顔の少年も混じっている。私が部屋の中に入ると再び部屋には鍵が掛けられて、亮太のお母さんの言っていた通りだなと思った。少年達特有の匂いが充満していて、息苦しくなりそうで、その儘すぐにでも逃げ出したい気持ちになったが、何とか平気を装っていることにした。「亮太君!元気そうだから安心したわ!ところで足の具合いはどうなの!だいぶ良くなったの?」「うん!先生、ありがとう!だいぶ良くなったで!もう暫く松葉杖突いてなあかんけどな!もう殆んど痛いことないし・・」「そう!それは良かったわね!」部屋は意外にきっちりと片付いている。(亮太君って、綺麗好きなんだわ・・)いつか自分の上げた聖書も机の上にちゃんと他の本と一緒に並べて置いてあるのがこちらから見えていた。少年達が何かひそひそと相談している。一体何の相談なのかしら?「先生!お願いがあるんだけど聞いてくれる?」「お願いって言われても、聞けるのと、聞かれないのとあるわよ!」「簡単なことやで!そうやな!」「そう!そう!簡単なことや!」「そんなに簡単なことって一体どんなこと?」「それはね!煙草を一本だけ俺らの前で吸うて貰いたいということやねん」「え!煙草を私が吸うの?」「そうや!一本だけで良いから、お願いやから吸うてえなぁ!先生!」(神様!少年達があんな風に言っていますので、この際一本だけ煙草を吸うことにしますのでどうかお許し下さい!)「わかったわ!1本だけなら煙草ぐらい吸ってあげるわ!まかしといて!」少年達に取り囲まれてタバコを口にくわえさせられると、「今タバコに火を付けるからね!すっと、口で吸ってね!」「わかったわ!」言われたとおり、すっと吸い込むと何だか少し苦いような刺激のある空気が口の中にすっと広がった。2、3度繰り返すと、少年達は「もう、それで良いから!もう、良いから!」と言って、急いで私からタバコを取り上げた。多分、それって少年達の仲間に入れてもらう為の儀式だったのかも知れない。 それから数年後、亮太が突然「洗礼を受ける」と言い出して、牧師が来られて皆の見ている前でクリスチャンになったことは実に思い掛けないことであった。 ―完― 月のひかり☆のトップページへジャンプー↑のキリ画はHP≪Azusa≫よりー
2006年05月03日
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「夏雲よ!ちょっと待って!」と呼びかける追はるゝことも追ふことも無くー月のひかりー 白い夏雲が風に乗って流れて行きます。さぁ!私もあの雲と 一緒に前に向かって歩いて行きましょう! http://plaza.rakuten.co.jp/mmmyu/↑月のひかり★のトップページへジャンプー↑キリ画はHP≪Azusa≫よりー
2006年05月01日
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この数日間、植木屋さんのお世話になっている。昨日もその前の日も植木屋さんは夫婦で連れ立って仕事をしに来ている。奥さんが主に営業の仕事を、ご主人が実際の植木屋としての技術を使う仕事をそれぞれが分担していて、さすが夫婦だけあって、息の合ったところを見せている。私は昨日、確か朝の4時半ぐらいから何時もの様にブログに登録する「短歌一首」に使う短歌をどれにしたら良いか、また、それにふさわしい画をどうしたら良いか、あちこちのHPを開けて選び出したりしたのだったが、実際には例外のこともある。昨日の場合は画の方が先に決まって、それから、それにふさわしい短歌を自分の短歌集の中から選び出したのだった。HP「Azusa」の画はとても幻想的でロマンチックで大好きなので、HP「みれゐの創作文芸の部屋」の方でもよく使わせて頂いているが、まさか「月のひかりの部屋」の方でも、こんなに毎日お世話になるとは思い掛けなかった。何と言っても短歌とか小説などは内容で勝負しなければならないことは当然のことだと思っているが、ブログやHPに掲載する場合、キリ画とか写真を一緒に載せると、作品が引き立ってより効果的になることもよく承知している。画をお借りしている芸術家の人達には心からの感謝とお礼の言葉を贈らねばならないと思っている。また、ブログやHPを訪問して、作品を読んで下さっている人達にも心から感謝とお礼の言葉を贈りたい。毎回、作品とキリ画さえ揃えば、後は登録ぐらい簡単にすぐ済ますことが出来そうに思えるのだが、自分の場合、意外に時間が掛かってしまうことが多い。折角、登録が無事に済んだと思ったら、画の位置が少しばかり上になり過ぎていたり、下になり過ぎていたり、字が小さ過ぎたり、大き過ぎたり、思いがけず同じ作品が連なって二つも出ていたり、何度も登録のやり直しをしなければならないこともあったりするので・・昨日の朝、植木屋さんが来られた時にはまだ短歌の登録が完了していなかった。身支度も整わない儘、挨拶に出ることも出来ず、その儘パソコンの前に座って作業を続けていたのであった。大して手こずることもなく、無事に登録を終了したので身支度を整えてから部屋の外に出て、先ず植木屋さんに朝の挨拶をしょうと庭に出て行った。「おはようございます!」声を掛けると「おはようございます!」と、二人とも手を休めて明るい声で挨拶を返された。「ごめんなさいね!先程から来て下さっていることは判っていたのですが、実はパソコンしていたもので・・短歌とか文章を登録するのがなかなか難しくって!ややこしくなって時々、頭が変になりそうなこともあるくらいですよ!」なんて私が言うと、奥さんの方が「そうですか!素敵なことをしておられるんですね!でも、多分、それって、あんまり熱心になり過ぎておられるからだと思いますが、そうではありませんか。何でも熱心になりすぎると、えてしてそんな風に上手く行かないようになるものですからね。」と、すぐに答えられたので驚いた。(そう言われれば全くその通りだわ!私ブログのことで熱心になり過ぎていたのかもしれないわ!)「ありがとう御座います。おっしゃる通りです。今、はっと気が付きました。」年齢よりかはうんと若く見えるその人はパーマを当てた長めの髪が実に格好良くて、ぱっちりと大きな目をしたかなりの美人である。「そんなことがよく判っておられる貴女ってとても立派ですね!」「私、主人と5、6年前からこの仕事をするようになったのですが、実はその前はデパートで長い間、ブティックのお仕事をしていたのです。色々と苦労もしましたのでね!」「そうだったのですか。長い間の経験でお判りになったのですね!道理でお洒落で素敵な人だなぁと思った筈です!」「いいえ、今ではすっかり体重が増え過ぎて、もう駄目ですよ!」今が駄目と言うなら、もっと前だったらどんなに美しかったことだろう!「主人は私が外に出て行こうとすると一体どこへ行くのかとうるさく言いますが、あなたの場合はどうですか?」「それはそうでしょうね!あなたがそんなに美人だから!私なんて逆ですよ!早くどこにでも出掛けて来たら?早く寝たら?なんて何時でも言われていますからね!自由で気楽なことこの上無しですよ!」気が合ったのか玄関先で二人のお喋りは延々と続いた。その間、ご主人の方は黙々と仕事を続けておられた。(多分、営業と実務の違いなんだろうなぁ・・)いつの間にか、夜が明けた。今朝も間もなく、植木屋さんの夫婦が来られる筈である。 ―完―月のひかりのトップページへジャンプー↑のキリ画はHP≪花素材集≫よりー
2006年05月01日
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