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にごり酒を、一般的に云えば、醪(もろみ)を粗ごしして火入れをしたお酒のことです。 韓国のマッコルリや、モンゴルの馬乳酒がルーツだとも云われております。 マッコルリで思い出しましたが、先日、ある酒場で、妙齢のご婦人の方が、マッコルリのことを「モッコリ」と発音されておりまして、「姫、お気持ちは分かりますが、如何なものでしょうか?」と思わず教えてあげたくなりました。 この方は全く存じ上げない方でしたので、私は黙っておりましたから、また別の場所で「モッコリ」と可愛く発音されることだと思います。 「物持ちが良いですね」と云うべきところを、若い女の人が「モチモノが良いですね」と云ってしまって、「キミ、どうしてそんな事まで知ってるの」と突っ込まれたお話と一脈通じる、あまり笑えない実話ではあります。 それは兎も角として、実際、にごり酒として販売されるお酒には色々なタイプが存在するので、漠然とした理解の方が多いので、もう少し詳しく述べてみたいと思います。 日本酒の醸造過程の後半部分で、どこで出荷するかによって、そのお酒がにごり酒なのか、清酒なのかが決まります。 すなわち、蔵のタンクの中では、米や米麹などが溶けてミルク状に白濁した、所謂、醪(もろみ)が発酵を続けています。 そして、やがて醪をしぼって清酒と粕に分けますが、1回では、まだこまかい米粒や麹がいっぱい浮遊しています。 従って、これを静かに放置させて、上澄みと沈殿した滓(おり)に分ける訳ですが、この作業を2、3回くり返し、最終段階で濾過をしてきれいな、本当の意味での清酒になります。 その中間過程にあるお酒のことを、広い意味では全て「にごり酒」と呼ぶのです。 濾過するずっと前の段階にあるものから、肌理が粗い布などで濾過過程は行う「うすにごり」まで、その出荷される段階は様々なのです。 勿論、原材料や酵母の影響も大きいですが、甘くとろっとした舌ざわりのものから、すっきりした呑み口のものまで、にごり酒の味わいが幅広いことの一因として、出荷過程の多彩さも一役買っています。 春先、その年の新酒の出来を占わせるかのように、店頭に並ぶ「にごり酒」を口に含んで、まだ青い禁断の未成年を味を熱く語ってみませんか?
Oct 28, 2005
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「アイラモルトの王者」ラフロイグは、ご存知のとおり、昔ながらのフロアモルティングを行っている蒸溜所です。 蒸溜所のロケーションに因んだネーミングである「湾の窪(ラフロイグ)」では、近くにあるグレンエッジデールの丘(Glenegedale Moss)に専用のピート採掘場をもち、良質のピートを切り出して使っています。 煙たなびくキルン、はにかんだ屈強なモルトマンたち、塩辛い海風、ここには旨いモルトを造るための手札が全て揃っています 手頃に楽しんでから、アードベッグを語ろう(予算総額:20000円程度) まずは、オフィシャル物の「ラフロイグ 10年 43%」。 「アドテン」が46度であるのに対し、「ラフテン」は40度と43度のヴァージョンがあります。 ここでは迷わずに43度の方を選んで戴きたい。 2000円台ならOKです。 colour 濃い黄金色 nose 爽快なピート香、フェノールやヨードを思わせる潮の香り body ミディアムボディー palate 口当りはドライで滑らか、味わいは辛口でややオイリー finish どこか塩辛い海藻を思わせる独特のアフターテイスト 個人的にはpalateに、ちょっと違う感じを持っていますが、上記が事実上の「公式Tasting Notes」になっています 次も、黙って同じオフィシャルの15年を飲んで下さい。 10年一昔と云いますから、10年で変わるのは当然としても、人も5年で変わるようにモルトウィスキーも5年の熟成で変わります。 是非、上記の「ラフテン」と飲み比べて下さい。 そのボディまでが変わってしまったことに気が付けば、熟成の意味と凄さを肌で感じることが出来るでしょう。 シェリー樽熟成のスモーキーさも知ることが出来ます。 4000円台で入手出来れば不満はありません。 colour 淡い琥珀色 nose 濃密なピート香、潮の香り body フルボディー palate 口当りは甘美で滑らか、味わいは力強くドライでオイリー finish ピートのきいた豊かで温かなアフターテイスト このTasting Notesには、私は異論がありません。 ここまで来れば、一気にオフィシャルの30年と行きたいところですし、そのチョイスに誰も文句はつけられないでしょう。 ただ、30年物は高価ですし、カスクストレングスの味も知っておきたいので、ここではエイカーダイクの「ラフロイグ 1988 58.8%」をお薦めしておきます。 今ならまだ何とか1万2千台くらいで、手に入ると思います。 同程度のクラスですと、キングスバリーの「ラフロイグ・キングスバリー ケルティック 1988 59.1%」、バーボン樽熟成で長いフィニッシュが秀逸ですが、こちらの方がむしろ手に入り易いのかも知れません。
Oct 26, 2005
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本来はトランペッターに分類しなければならないとは思いますが、甘い歌声がLOVEなもので、ここはヴォーカリストとして紹介させて戴きます。 「ジャズ界のジェームス・ディーン」、「クールジャズの象徴」、「悲運のトラッペッター」こと、チェット・ベイカーは、兵役除隊後、ロサンゼルスのクラブに出演していたデクスター・ゴードンと一緒にプレイをさせてもらったのがプロデビューであった。 その後、バップの創始者チャーリー・パーカーに見いだされ、ジェリー・マリガンのカルテットでアイドルと化した。 ポーリン・ケールと並んで高名な評論家であるレックス・リードは『彼の歌は、無邪気な甘ったるさで女の子たちをなぎたおした』と評した。 映画「夜が泣いている」の、ナタリーウッドとの主役競演話をMGMがが持って行ったが、チェットはそれを蹴るほどのモテぶりたったのだ。 まるで耳元で囁くようなソフトな感触の歌声は、ロマンティックなダンディズムを、男性である私にも感じさせてくれる。 甘く切なくて、そしてはかない歌声! その歌声に似て、チェット・ベイカーの人生は、その後、頂点からはかなく急降下をしていく。 麻薬常習者として、身も心もボロボロだった60年代、1973年に奇跡のカムバックを果たしたが、1988年5月13日金曜日に、宿泊先のアムステルダム「オランダ・ビート・ホテル」の2階の窓から転落して謎の死をとげた。部屋には、ヘロインが残されていたと云われている。 チェット・ベイカーが鳥になった日! もしかしたら、ヘロインを飲んだチェットは、自らを鳥に化して、2階の窓から大空へ飛び立とうとしたのではなかったのだろうか?
Oct 20, 2005
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mixiはSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス:無料ですが会員の招待がないと入会出来ない)ですから、楽天さんとは競合しないと云う前提でお薦めします。同好の方々と本当に気軽にお話が出来るので、とても楽しいです♪私は今、5つもコミュニティを自分で立ち上げて楽しんでおりますvvもし、まだmixiに参加されていない方がいらっしゃいましたら、私がご招待致しますので、BBSにでもその旨をご記入下さい。
Oct 19, 2005
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「コートにすみれを (Violet For Your Furs)」 冬のマンハッタンには雪が舞い降りていたんだ 舗道には、薄く氷も張っていてさ でも恋の魔力が、そんな天気だって一瞬で変えちゃんたんだ 君の毛皮のコートの襟に、僕が買ったスミレの花を飾ってあげたら 少しだけど春が感じられたってこと、憶えてる? 12月だったのに、まるで4月のような気分になったよね 雪は花のうえに降り積もってから、そして溶けてしまった その雪は、まるで夏の花びらに落ちた露のように見えたってことも 君の毛皮のコートの襟に、僕が買ったスミレの花を飾ってあげたら 冬空に陽光が射したってこと、憶えてる? 君は可愛らしく微笑んでくれたよね あの時から二人が完全に恋に落ちちゃったこと、僕には分かっていたんだ 君の毛皮のコートの襟に、僕が買ったスミレの花を飾っってあげた時から 得意の意訳モ-ド全開で失礼しましたヽ(・ω・○) 上記の曲は、天才弾き語り作曲家として有名なマットデニス作曲の「コートにすみれを」です。 マットデニスと云えば、「エンジェル・アイズ」、「エヴリシング・ハプンズ・ トゥ・ミー」が直ぐに浮かびますが、この「コートにすみれを」もまた、私は名曲だと思っています。 マットがトミー・ドーシー楽団の専属アレンジャーだった1941年に、フランク・シナトラをはじめ、ジョー・スタッフォード、コニー・ヘインズなどの所属歌手のために作曲したバラッド、冬の定番ラブソングにもなっています。 ちなみに「スミレ」の花言葉は「温順・謙虚・慎み深さ・愛・純潔・誠実・小さな幸せ」だそうです。 宝塚が大好きな私は、「スミレ」と云う言葉に過剰反応してしまうので、出来る限り冷静に聴いているのですが、ついついメロディーラインに惚れぼれとしてしまいます☆ シナトラのCapitol盤(「Song for Young Lovers」1953年)は外す訳にはいきませんが、ビリー・ホリディのColumbia盤(「Lady In Satin」1958年)も、スインギーなシナトラヴァージョンと比べて、これが同じ曲なのかと疑うほど切なさが伝わってきます。 その歌声は亡くなる前年のもので、ビリーが肉体的にも精神的にもボロボロの状態だった頃に録音されています。 最後にインストのお薦めとして3つだけ挙げておきます。 John Coltrane “Coltrane” (Prestige) J.R.Monterose “Straight Ahead” (Xanadu) Red Garland “Groovin' Live” (Alfa Jazz)
Oct 19, 2005
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バランタインの「魔法の7柱」をご存知でしょうか? スコッチ・ウイスキーの名門バランタイン社が、「ザ・スコッチ」と賞賛される「バランタイン17年」のブレンドを完成させたのは1937年のことでした。 まろやかで豊穣、力強くて奥行きがあって、それなのに瑞々しい! この40種類を超える異なるシングルモルトのハーモニーは、正に奇跡でした。 人々は、この「バランタイン17年」のブレンドの核をなした、 7つのシングルモルトを「魔法の七柱」と呼び、賞賛しました。 「魔法の七柱」とは、スキャパ、ミルトンダフ、プルトニー、バルブレア、グレンバーギ、グレンカダム、そしてアードベッグのことです。 シングルモルト入門と云うことで、次回以降、この「魔法の七柱」を語ってみたいと思います。
Oct 18, 2005
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一度復活したのですが、その直後にmixiにハマって、最近はmixiばっかりです。mixiのようなSNSの方が、繋がりが濃いので面白いと思います。こちらで書いた記事をすこしづつ、mixiに移植しています。今後は、mixiで書いた日記をこっちにも同時に転載していきたいと思っています。
Oct 16, 2005
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