山と朝と、私時間

山と朝と、私時間

PR

×

Profile

朝山美智

朝山美智

Calendar

Comments

コメントに書き込みはありません。

Keyword Search

▼キーワード検索

2026.07.23
XML
カテゴリ: 朝活

「会津田島祇園祭、行ってきましたよ」







Bさんが、にこやかに話してくださった。80代とは思えないほど軽やかな足取りで、お祭りの会場を歩き回ったのだという。アマチュアでありながら、その腕はプロと呼ばれるほどの写真家だ。







「撮らせていただけますか?」







そう声をかけるとき、Bさんはいつも笑顔だ。温かく、ゆったりとした笑顔で近づくと、見知らぬ人が、不思議と心を開く。演出までお願いしてしまうこともあるという。「こちらを向いてもらえますか」「もう少しだけ、そこで止まって」——それでも、みんな快く応じてくれる。







一方、Mさんは首を傾げていた。「私が声をかけると、後ずさりされてしまうんですよね」と。







何が違うのだろう。技術?経験?それとも——。







---







和顔施(わがんせ)







穏やかな表情や笑顔で人に接することも、立派な布施になる——という仏教の教えだ。







お金でも、モノでもない。ただ、笑って接するだけで、人は動く。心が開く。幸せが伝わっていく。







Bさんのカメラは、技術だけで撮っているのではないのかもしれない。笑顔が先にあって、その笑顔が被写体の表情を引き出す。シャッターを押すのは、その後の話だ。







---







私はかつて、フジカラーに勤めていたことがある。







現像された写真を眺めながら、「どの部分を切り取るか」をずっと考えていた。一枚のネガの中には、たくさんの物語が詰まっている。どこをトリミングして、どこまで引き伸ばすか——それは技術であり、同時にその人のセンスそのものだった。







同じシーンでも、切り取る場所によって、まるで別の写真になる。







---







それは、生活も同じかもしれない。







一日の中に、しんどい場面もある。うまくいかないことも、思い通りにならないことも。でも、その一日のどの部分を切り取って、どこにピントを合わせるかで——その人の人生は、ずいぶん変わってくるのだと思う。







「幸せになるには、技術がいるよね」と話してくれた人がいた。その言葉が、今日になってじわりと響いてくる。







---








幸せな瞬間を切り取る技術。
自分の人生をどう構図に収めるか、そのセンスを磨く技術。







Bさんの写真は、きっとどれも美しいだろう。でも私が一番羨ましいのは、カメラの腕より、あの笑顔なのかもしれない。







自分の人生を、もっと美しく切り取れるようになりたい。そう思った、今日の朝でした。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.07.23 18:54:42
コメント(0) | コメントを書く
[朝活] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: