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2023年09月07日
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テーマ: 児童虐待(213)
カテゴリ: 病院






函館の病院から小児の先生を招いての研修だったのですが、院内で子供の虐待等に対応する委員会を立ち上げたり、子育て支援にも積極的に関わっている先生の講演でした




何よりすごいのが院内に子育て支援センターを立ち上げて、医師とSW、非常勤の保健師等を配置




親御さんたちが気軽に立ち寄れるように職員から使わなくなった子供服などを募り、立ち寄ってくれた方に無料で配布したり、使わなくなったものがあれば持ってきてねと循環のサイクルも作っているとのことでした




私は普段は小児科や産科には関わらないのですが、院内の虐待対応委員会(小児も成人も)としてチームの一員にはなっており今回の勉強会も事務局として準備から一緒に立ち会いました





虐待児の特徴や親の反応、実際の傷の写真、虐待を起こしやすい家庭の特徴(統計)等を説明してもらったのと、医療者側の発見への心構えや通報時の個人情報保護との絡み等も教えてもらいました






講師の先生からの話で特に印象に残っている話が二つあり




一つは子供は大人たちの反応を良く見ていて、その反応次第で発言を変える と言う事です





例えば性的虐待を受けている子供が親のいない所でその話を医師や看護師にした時に、医療者側が「えっ」と驚いた様子を見せると、「話してはいけないことなんだ」と考えて、もう一度聞きなおすと「そういう事はされていない」と意見を変えることが多いとの話でした










外部に漏らさないようにいろいろと言われているケースが多いようで、発覚が遅れたり発見されないケースも多いとのことでした






くわえて先程のように子供が大人たちの反応を見て発言を変えたりもするので、加害者からすると「子供が言っていることだから」と信憑性をうやむやにすることも出来るのです






そのため、医療者や私達大人が子供からの訴えがあった時に適切に対応できるだけの知識と心構えを持ち合わせていなくてはけないと言う事がとても印象的で、同時に危機感も覚えました






2つめは虐待事例に対してネガティブな感情を捨てて、その後の対応先もわかるようになってから、虐待の件を相談されることが増えたという話です








​​講師の先生も最初から虐待に関して意識を持っていたわけではなく、最初は虐待を疑うような事例に当たった時にはどうして良いかもわからず、ネガティブな印象を抱いていたとの話でした






その後自身でも虐待に関しての勉強をして、函館で虐待児童や親御さんへの心理的な側面からのアプローチを専門に行ってくれる地域の先生と出会ったことで、その後のフォローをそこへ相談したらよいんだとわかってからは、自然と患者さんから虐待や子育て支援に関する相談を受けることも増えたとの話でした




これは患者さん側の変化ではなく、医療者側が必要な知識とその事象に対する解決策を身に付けることで今まで見落としていた支援が必要な方を見極められるようになったと言うことだと理解しました




虐待に関わらず、ソーシャルワークの分野でも潜在化されたニーズという考え方があり、必ずしも相談者がその人の抱える課題や問題点を認識している訳ではなく




ソーシャルワーカーとして潜在化されたニーズを引き出したり、自覚してもらう必要もあるというアプローチを求められます




「これに困っている」と自分で分析できて表出出来る方ならそれでよいのですが、必ずしもそうでないことの方が多いので





支援者が課題に気付けるように、その分野に関する知識を蓄えて、顕在化させられるだけの実践力と視点が必要になるのだと思いました




最期に



講師の先生はとてもエネルギッシュな方で、虐待に関して動き始めた時は完全に院内でも浮いた存在だったと話していました









何かを成し遂げたり、強いチームのリーダーとなる人はやはりエネルギーに溢れており、他から後ろ指刺されようと信念を持って突き進む人 なんだなと感じました




今回とても良い刺激と出会いを与えてもらえました





久々に勉強会の類に参加してきましたが、とても有意義でした





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最終更新日  2023年09月07日 06時22分53秒
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