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2023.01.28
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カテゴリ: イマジン


家に帰ると封書が来ていた。
真言宗宝珠院佐伯とある。
『宝珠院(横浜富岡)』八景島(神奈川県)の旅行記・ブログ by ドクターキムルさん【フォートラベル】
「拝啓
 雑事に取り紛れ、礼状を書くのがすっかり遅くなりました事を先ずはお詫び申し上げます。
 先日は一輪の心を添えていただいたおはがきを拝読し、大変うれしく存じました。
誠にありがとうございました。
(略) 
 それにしても、愚僧の拙著が・・・偶然にもそれが貴師の目にとまり読んで頂けたとは、これもキツと何かの御縁なのだろうと存じます。
 この御縁は是非大切にしたいと思います。
今も年に何回か壇信徒や友人宛に「仏心のある生活」を送らせてもらっていますが僭越ながら今後貴師にも送らせて頂きますのでご笑覧下さいませ。
 愚僧の住むTという処は、郷土史的には興味のある方には意外と面白い処のようです。
折りがありましたら散策がてらどうぞ一度お出かけ下さいませ。
心からお待ちしております。
 時節柄、御自愛のほど偏えに御祈り申しあげます。
         合掌    〇〇拝」

なんという丁寧な文章だろう。
「貴師」とは恐れ入る。
「お父さん、この人だれ?」
「ほら、図書室にこの方の本がおいてあってね。
「この宝珠院の山号・・・に惹かれて借りて読んだんだ。
 すると前話したことあるだろう。
この方が少年の頃、遠足で江ノ電に乗っていて、お父さんから貰った万年筆をいじっていたら、インクがこぼれた。
そして、前に座っていたご婦人の白足袋を汚してしまった。
子供心に大変なことをしたと思って『ごめんなさい』と謝った。
そして頭を上げるとそのご婦人と目があった。
するとそのご婦人はにっこりと笑って、『よろしいんですのよ』とやさしく言ってくれたという話。
 また、このTの地は海が近く、大学生の頃、友人達が4,5人くらい海水浴に遊びにきて、3,4日居座った。
するとお父さんが
「おい、あいつら、いつまでいる気だ」
とお母さんに小言を言った。
するといつも物静かなお母さんがこの時だけキッと言い返したというんだ。
『私たちは、先に死んでしまうんですよ。
残されたあの子にとって友達が支えなんですよ。
なんですか、子供たちがいたいというだけいさしてあげればいいじゃないですか』
 するといつもは口やかましいお父さんが、目を閉じて黙りこくった。
今でもお母さんの命日が近づくとそのことを思い出すという話。
 そんないい話がのっていたので、葉書を出しておいたんだ。」





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最終更新日  2023.01.28 05:56:19


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