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2023.07.27
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カテゴリ: 報徳記を読む
報徳記  巻之三

【6】烏山仕法中廃菅谷放逐せらる

烏山領中の衰廢(すゐはい)上下(じやうげ)の艱難極(きは)まれり。
先生の丹誠良法を以て、申(さる)の大飢(たいき)に當(あた)り飢渇の民を救ふこと數千人、
百年の廢地(はいち)を擧(あ)ぐること貳(に)百貳拾(にじゅう)四町歩(ちやうぶ)、餘分外の米粟(べいぞく)を生ずること貳千苞(べう)、兩(りょう)三年にして是(こ)の如く國益顯然(こくえきけんぜん)たれば、上下(じやうか)艱難の時に隨(したが)ひ、國家の再興を待たば、舊復(きうふく)の道成就せんこと十年のうちにあり。
然るに天性寺圓應(えんおう)忽然(こつねん)として寂(じやく)し、菅谷一臂(ぴ)を失ひたるが如く大息せり。
仕法の道是より衰弱に赴けり。
凡そ奸人たるもの、善道盛んなる時は其の意に阿諛(あゆ)して力を盡(つく)すが如し。
少しく其の隙あるを見れば、之に投(とう)じて善道を破り、忠臣を妨害すること至らざる所なし。
是(これ)和漢古今小人(せうじん)の常なり。 


 天保の大飢饉にあたって、尊徳先生は天性寺の境内に救助小屋12軒を建て、桜町から穀物を荷車に載せて運び込み救助にあたった。
烏山の領民は驚き、穀物を運ぶ車を礼拝したと伝えられる。
 天保7年12月25日までには米252俵を送り、桜町からの穀物の輸送は年を越えて増加し、翌年の天保8年5月、麦が実って焚き場を閉鎖するまで約半年に米243俵、ひえ234俵、種もみ171俵余に及んだ。
 尊徳先生は救助小屋で飢えた人々に粥を与えるとともに、開発仕法を行って壮健な者は開発に従事させて通常より高い賃金を与え、自主的な再建を促した。また、勤労意欲を増すため、農業に精を出す者を記名投票で選挙させ、投票の多かった順に開発資金を貸与したり、鍬などを与えたりした。

烏山の領民はそうした救民開発を目の当たりにして良法であることが分り、尊徳先生に本格的に仕法を実施することを要望した。
尊徳先生は当時小田原領内の飢饉救済にあたり、また仕法も手広くなっていたことから再三断られた。
「烏山候二万石において足らないのはなぜか。
 これ一つに財政上の節度がないためである。
 天命の示すところに安んじてこの艱難を常とする覚悟がなければ国の衰廃を興すことは不可能である。

 菅谷その他は、上下一致してこの道を守ることを誓い、尊徳先生はやむをえず烏山10ヵ年の租税を調査し、その分度を確立して、再建策を作った。
当時、大阪詰めとなっていた烏山の藩主は喜んで謝意を表する直書を桜町に送った。
「野州領分の儀、年来衰廃、別して昨年の儀は天災凶作にて、窮民とも飢渇に及ぶべきところ、救助の儀重々手あてこれあり、一人も飢えることなき段、全く善種回され候ゆえと厚意実に紙表に謝しがたきかたじけなく存じ候。まさに今般菅谷八郎右門大阪に登り仕法の諸帳面を持参し一覧を遂げ候。荒地帰発初、報徳の道開け、この分にては遠からず復古の基建つべしと悦び候。・・・10月26日」
 こうして仕法の成果は着々とあげつつあったが、
円応和尚と菅谷は厚木の烏山領内にも仕法指導にも赴き、かの地で流行病にかかり、菅谷は回復したものの、円応和尚は亡くなった。
 天保9年は豊作であったが、仕法で土地が開け、豊作で分度外の収入が多いとあって、藩政の中で緊縮財政を続ける必要はない、分度生活は必要ないという声が高まってきた。
 天保10年12月江戸から大石総兵衛、大塚孫八郎両名が烏山に直書をもてきたって重役会議を開き、仕法廃止について協議した。
その内容は「二宮は小田原へ引き移るから諸方の仕法を謝絶するというからやむを得ない事情だから仕法を断る」というものであった。
反論も出たが直書のもとに仕法謝絶が決まり、17日付けで菅谷は役職辞退を申し出た。12月25日に隠居を申し付けられたのであった。
菅谷はその後もしばしば桜町に往来したが、藩政は疑いの目をもってその行動を監視し、天保11年12月11日ついに菅谷は放逐されたのであった。
「その方儀一昨年中御咎め仰せ付けられ、さる11中慎み御免せられ候ところ、直に他行望み候につき、内々心付け申し達し候えども用いず桜町へまかり候、これにくわえ一応の願いもこれなく御府内へまかり出で、小田原表にも暫時まかりあり、かねがねの御規定も破り・・・」とその行状が不埒であるから永く御暇を下すから早々に引き払えというものであった。

 天保12年7月14日に桜町に来たって、その不満を先生に訴え、盲人の弟のため20両の借金を申し込んで、先生の説諭を受けることとなるのである。(「二宮尊徳傳」(佐々井信太郎)より)

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「ツキを呼ぶ魔法の言葉」は、言葉の使い方の教科書です。
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イスラエルのおばあさんが説いた「言葉の使い方」は、生涯、実践すべき大切な教えだと思います。
1 決して怒ってはいけない。(p.20-21)
2 一人でいるときも、絶対に人の悪口を言っちゃダメよ(p.20)
3 汚い言葉を使ってはいけない。きれいな言葉を使いなさい。(p.20)
4 (1) 嫌なことがあるときに「ありがとう」と自分に言いなさい。
 (2) 良いことがあったら「感謝します」と言いなさい。
 (3)この言葉がとても便利で、たとえまだ起こっていないことでも、なんの疑いもなく不安も心配もなく、力まずに自然とそう思い込んで、言い切っちゃうと、そうなる可能性が高まる。(p.18-19)





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最終更新日  2023.07.27 06:00:09


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