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2023.09.30
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カテゴリ: 報徳
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安居院義道の風景 その2 大山信仰と御師の経済生活


・大山(標高1252m)は霊山として古くから信仰を集めた。特に江戸時代中期以降、大山御師による大山講が組織化され、相模・武蔵、駿遠豆・甲信越・房総の庶民は、盛んに大山参りした。
大山道が整備され、山麓一帯に宿坊や土産物店が軒を連ねた。
・大山は「石尊大権現」と呼ばれ、山頂に巨大な石を御神体とする阿夫利神社がある。中腹には不動明王像を本尊とする大山寺が建立され、「石尊大権現」と一体化した大山信仰が形成される。
田中宣一氏の「明治初期における大山講の分布」より
・御師は講中の人々の大山登拝を勧誘するとともに、寺社への案内や宿泊の世話をした。農閑期に村々を廻り、講の人たちと繋がりを持ち、寺社のお札を届け、その見返りにお初穂(米)やお賽銭の寄進を受けた。講をいかに多く組織し、繋ぐかは御師の生活にとって重要だった。未組織の町村に入り込んで大山講に加入させると共に、以後それらの人々と密接な関係を持ち続けるための努力が重ねられた。大山講の講数、戸数は『開導記』が詳しい。
鈴木道郎氏の「明治初期における相模大山御師の経済生活」より
・大山御師の宗教活動と経済生活
御師の宗教上果たした役割と収入とは、御師自身の活動によるものと、神社と協同して行うものがある。御師自身の活動によるものは、①宿坊経営②祈祷③大山登山の先導④御札配付⑤竈祓⑥初穂受けがある。神社と協同して行う場合には①御神楽講②金幣拝戴③正式参拝④寄付勧誘がある。御神楽講は神社に御神楽を奉納するため組織する講で、この奉納料が神社最大の収入になる。御師は、信者にこの講を組織するように勧誘し、それが成立すると、神社より奉納勧誘の手数料として奉納料の3割を受ける。
金幣拝戴は神社で祝詞をあげて祓う。正式参拝は本殿に昇殿し正式に参拝する。いずれも手数料が2割入る。寄付勧誘は神殿の新築や燈籠設置等のために信者の所を回るのも御師の役目だった。
・大山御師の持場と檀家 江戸時代、大山に御師の家が110軒程あった。現在64軒、蓑毛口に7軒ある。大山御師は関東一帯に1万軒からの檀家を持ち、蓑毛口の御師は山梨・静岡・浜松地方に檀家を持っていた。各御師の檀家の地域的持場は、各講が最初御師の元に宿泊し、先祖代々御師の檀家として結ばれた。他の御師の檀家を荒らすことは固く禁じられていた。





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最終更新日  2023.09.30 18:37:03


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