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2026.05.28
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カテゴリ: 神社仏閣・御朱印
前回掲載した中川区東起町の白山社。
 その社頭から南に180mほど進むと、変則的に交わる交差点が現れます。
今回はこの交差点の角に鎮座する三十一番割観音堂を取り上げます。

鎮座地は百曲街道と交わる角地で、三十一番割観音堂の南に港区明正の神明社が隣接します。
 これまでの中川区から、百曲街道を越えると港区になります。

交差点から南側の三十一番割観音堂とその先の明正の神明社の眺め。

観音堂脇の解説板付近から、右手に百曲街道を望む。
 『百曲街道 二十九・三十・三十一・三十二・三十三観音堂
この街道は、慶安二年(1649)、熱田新田干拓後、この新田の北側に自然にできた道路で、くねくね曲がっているのでこの名が付けられた。
 現在は、中川区東起町と港区明正一丁目を分ける境界線約一キロメートルの行程が僅かに、その面影を残している。
番割観音は西国三十三カ所に擬し、二十九番割は青葉山松尾寺、三十番割は竹生島宝厳寺、三十一番割は長命寺、三十二番割は観音正寺、三十三番割は谷汲山華厳時の影響を受けている。
 堂内には、観世音菩薩・釈迦如来を祀っている。』

こちらの三十一番割観音堂には二十九・三十・三十二番割の観音様も併せて安置するようです。
 三十三番割観音堂は庄内川対岸の下之一色町に祀られています。
これら新田開発完了後に造られたもので、名古屋南部の新田開発には安定した水源が必要だったが、すぐ西を流れる庄内川は水量が不安定で利用しづらかった。
 この問題を解決したのが鬼頭景義で、木津用水の建設を助け、新木津用水を開削して木曽川の水を庄内川へ導いた。
景義の先祖は源為朝を祖とするという伝承があります。
 景義は後に武士から百姓へ転じ、中川区八田に移り住み私財を投じて新田と用水を整備し、26年間で2万2千石余の新田を完成させた。
晩年は仏門に入り、中島新田に道龍山空雲寺を開きました。
 熱田新田の三十三観音堂は、堤防締切りが夢のお告げで成功した感謝の表れとして、景義が建立したものと伝えられている。
百曲街道は城下の南にあたる、中区門前町を始点とし、一旦南下し六番町から西に向かい、庄内堤から南に下り、東海道と合流する現在の明徳橋(港区)が終点です。
 街道と名は付いているものの、幅員の狭い相互通行なので、大きな車で入り込むと駐車余地もないので大変かもしれない。

三十一番割観音堂正面全景。
 堂は切妻瓦葺の妻入りで向拝が付くもので左に手水鉢と一体のセメント像が安置されています。


 側面に銘が刻まれていたが写真からは読み取りは出来なかった。
創建当時、すなわち江戸時代のものと推測されます。

セメント像。
 ステンレスの笠を被った弘法大師だろうか。
時代や作者は分からないが、ユーモラスで温かみのある姿はセメント像らしさが漂う。

観音堂に掲げられている額は「三十一番割観音堂」。

観世音菩薩・釈迦如来を安置する堂内の眺め。
 祭壇には二十九・三十・三十一・三十二番割観音の御詠歌が書かれています。
本尊の釈迦如来の両脇を良く見ると五体の石仏が安置されています、そのうち一体が観世音菩薩と思われます。
 写真では切れていますが、右手に弘法大師の奉納提灯が吊るされています。

干拓と水利の上に築かれた新田に根付いた信仰は、街道と観音堂群を通して地域の暮らしと結びつき、長い時間をかけてこの土地の歴史を形づくってきた。
その名残は、今も静かに息づいている。

さて次回は観音堂と隣接する、神明社に向かいます。

創建 / 不詳
本尊 / 釈迦如来、観世音菩薩
境内社 / ---
例祭日  /  ---
所在地 / 名古屋市港区明正1
白山社から番割観音堂 / 白山社社頭から180m南下、​ 徒歩3分で観音堂前 ​。
参拝日 / 2026/4/13
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Last updated  2026.06.15 19:21:24
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Re:三十一番割観音堂 (港区明正1)(05/28)  
kopanda06  さん
セメント像、頭部は作り直したのかもと思いました。
体の造形とかなり違いますので。
(2026.05.28 20:08:31)

Re[1]:三十一番割観音堂 (港区明正1)(05/28)  
iwana07  さん
kopanda06さんへ
コメントありがとうございます
改めて写真を見ると、推察のように体と頭部は別のもののように見えますね (2026.05.31 11:15:48)

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