全213件 (213件中 1-50件目)
おねえは呑気に朝寝を楽しんでいた。好きなキャラクターGさんがサンマを焼いている夢なんか見ていた。サンマはGさんのライバルの好物だったので、ライバルの好物をわざわざ料理してやるGさんってなんていい人なんだろう!と感動し心躍らせながら、惰眠を貪っていたのであった。おネエの夢物語と共に、現実の鼻は、なぜかかぐわしき香りで蒸せそうになっていた。夢と現実が連動する、たとえばトイレへ行った夢を見たら、実際にオネショしてしまっていた、ガーン!みたいな密着型の夢なのか、これは!つまりはサンマの皮の焦げたような臭いが、さっきからおねえの鼻をくすぐってしょうがなかったのだ。相変わらず、夢の中ではGさんは、フライパンでサンマのようなものを焼いている。ナイスな笑顔で、とってもご機嫌な雰囲気が、見ているこっちにまで伝わってくる。ああ、Gさん!!とろける笑顔のおねえ。とはいえ、この煙たいのは何だろう。おねえは目をこすって、Gさんととりあえずの別れを告げた、というか、目を覚ました。布団から顔を出したおねえは、いつもと違う事にちょっと気がついた。なんだか部屋の中、曇ってませんでしょうか?今更なんだが、おねえは頭も悪いが目も悪い。コンタクトレンズを入れてないと、何もかもが五里霧中で、手探りで。まあ、おねえの存在自体も迷い迷いで、文字どうりの五里霧中手探り人生街道ン10年なのだが。部屋が曇るそんな中、見えないながらも、目を細め。そうしてみてもすごく視力が良くなってシャキーンと見えるわけではないのだけれど、これは一般的な目が悪い人の、クセみたいなものだ。一般人を装うおねえもそうやって目を細めてみたわけだが、やはり何も見えるわけない。けど、なんか臭う。おねえの隣の部屋は、お台所なのだ。こりゃ、おばちゃんがなんか炊きものでもしているんだろうな、換気扇くらい回しておいて欲しいよなあ。おねえはよっこらせと立ち上がって、勢いよく襖を開けた。主婦のお城・お台所。そこは、富士山のてっぺんか!というくらい、もやがかかって、何も見えない状態だった。いや、富士山に登った事はないんです。聞きかじりの表現で申し訳ないのだが、まさに、山のてっぺんで今まさに遭難しそうな感じの、もやだったのだ。これはただ事じゃないですよ。おねえは5歩ほどヨロヨロと歩き、ガス台の前へ来た。小さな鍋がひとつ火にかけられていて、何か暖めているのかもしれないけれど、暖めすぎて「鍋から煙が出ています」。「昔の名前で出ています」そんな演歌の文句に似ているけれど、果てしなく遠いし文字数と゛出ています゛だけが合っているだけじゃん!というっコミを誰がしてくれるはずもなく。その間も、白い煙は鍋からもくもくと出ていたのだ。これか。夢でGさんのサンマを装っていたのは!…じゃなくて、うおお、凄い煙だよ。おねえは持ち前の運動神経を総動員し、疾風のような勢いで、コックを閉めた。そしておばちゃんを呼ぶ。おばちゃんは、呑気に戸を開けた。ああこれは忘れてるな、と思った瞬間、目の色を変えて、転げるように走りこんできた。今更もう遅いよ、走ったってさあ。そうして、おばちゃんの秘蔵のこんにゃくと厚揚げの炊いたのは、半分くらい炭と化して、鍋の底にこびり付いていたのが発見されたのだった。厚揚げとこんにゃくは、その鍋と一生を添い遂げるくらいの勢いで、ぴったりとくっついて離れないのだった。一体いつ、どこで知り合ってどの辺で両思いになったんだ、そのいきさつを是非知りたい、とおねえは思いながら、また、見えにくい目で、周りを見まわしてみる。そこは、まさに。氷川きよしの渾身の一曲「白雲の城」ならぬ、「白煙の城」と化していたのだった。主婦の聖地、白煙のお城もただ、煙たいだけだった。
Jan 16, 2005
日に3度、人によっては5度6度と食事の回数はそれぞれだが、何度食べようとも一生の内に口に出来る量は限られている。ならば、おいしいものだけ口にしたい!好きなものだけ、食べていたい!というポリシーの持ち主の権化、おばちゃんは。散歩に出かけた公園で、事もあろうに柿の木から実を一つもぎ取った。まだ熟れてもいない、育ってもいない、青い実。一緒にいたおねえは、目が点。何するの、おばちゃん?「柿!」嬉しそうに、微笑む。(なんか、今書いてる小説みたいになってきたな)……違った、勝ち誇った様子でおねえにその実を見せる。それを見たおねえ、ビックリなんてもんじゃない精神状態。いきなり何するんですか、ご乱心か?自分でやっている事分っているのか?もしかして、ちょっと早いけどボケ症状か?実はおねえは、それが柿の木だと知らなかった。植物に関心のないおねえは、木も花も、自分にとってどっちでもいい存在なのだ。花が咲いていても「ああ咲いてるね~」くらいで、ソレほど感動しないのだ。おねえの中でそんな風に位置付けされている草花だから、個体の区別など興味を持つ筈もなく。柿の木なんだか、桃の木なんだか。実を見れば分るけどね、位の判断しか出来ない。たまたまおねえの手に渡った花は、不幸にもそのほとんどが途中で枯れてしまう。けれどおねえにとっては枯れてしまう点だけが、興味深い。草花は育てる人の心を感じて成長する。花木を触る人の、「愛情をかければかけるほど、きれいに花を咲かせてくれる、こちらの想いに応えてくれる」という話を聞いたことがある。愛情をかける以前、その存在を忘れているかのように扱うおねえに、植物は応えずに。無視という形を枯れるという姿で表すのだ。なるほどねえ。感心するおねえ。そんな薄情なムスメに、県立公園の柿の木から実をもぐハハオヤ。どっちもどっちもだがこの場合、おばちゃんのした事は間違いなく泥棒行為だ。何故そんな事を?弁護をする訳ではないが。おばちゃんは、この世の食べ物の中で、柿が一番好きなのだ。だから、目の前にぶら下がる未だ青い実でも「柿だ!」と目を輝かせてしまう。それ位柿好きなのだ。いけない事とはいえ、そんなに柿が好きなのか?凄いな。それに青くて、まだ食べられませんけど。とはいえ、取ってしまった実は戻せない。おねえはおばちゃんに厳重注意をし、そそくさとその場を立ち去った。ごめんなさい、柿の木さん。公園の管理の人。もう、2度としませんから。本当に、何考えてるんだか。なんだか、柿を食べさせてないみたいじゃないか。人の何倍も、食べてるじゃないか!おねえはもう、怒り心頭である。おばちゃんは「あっ!」と、柿に惑わされた自分の心を今頃になって反省している。遅いよ。さて、数日後。おねえは家のトイレに座っていた。事を終えホッとし、何気なく隅を見る。三角形の飾り三段棚の一番上。デンと置いてある青磁の花瓶。……の中に生けてある、青い実の付いた「柿」の木。30センチ。「あーっ!また!今度は折ってきたんか!!」前は実だけだったが、今度は枝!何をするんだよ、まったく。頭から煙を吐く勢いで、おねえはトイレから走り出る。そんなおねえを軽くいなして、呑気におばちゃんはのたまうのだ。「台風で、折れててん。道に落ちとってん」な、なるほど。その前日は、もの凄い風台風がこの近所を通ったのだ。「他にもたくさん折れとったんやで」他って、もっと拾ってきたかったという事か?おばちゃん。どこまで柿好きなのか、底が知れないな。そして青かった実は数日かけて、花瓶の中で夕焼け色にその身を変えた。誰かの愛情に応えてそうなったのか?もしかしてそれは。柿好きのおばちゃんの、柿に対する恋にも似た切ない想いがこもった「食べたい」という愛情のせい?
Sep 17, 2004
ここ3ヶ月ほどおねえはパソコンもせずに、やっていたことがある。ノートに字を書き連ねる作業を、地味に。晩御飯を食べた後、机の上に新聞紙を引きその上にノートを開く。何故新聞紙かと言うと、おねえは消しゴムを沢山使う、間違え王者だからだ。その日の作業終わりには新聞紙を丸めてポイ。一発で机の上が綺麗になるという、おねえの生活の知恵なのだ。さて、シャーペンを持ったはいいがすぐに字を書くでもなく、そのままじっとしている。宙を見たり、だらしなく口を開いたり。そんな無駄に見える時間を過ごして、やっと、シャーペンは動き始めた。・・・とすぐに、動きは止まり。「あ~」とか「だ~!!」とか擬音ばかり発し。一向にシャーペンは動く気配を見せない。かと思うと、ダーッとノート何枚も書きなぐる時もある。一体おねえは何をやっているのか。某・熱血忍者マンガ「ナルト」(全然某じゃないし熱血は一部だけかもしれない)のパロディ話を、せっせと書いていたのだ。「読み書きできるから、小説も書けるもん。」おねえの勘違い小説人生は、中学3年生の時に始まった。たった1人のクラスメイトが読者だった。続きを毎日楽しみにしてくれた。書くこと。そして、読んでくれる人がいること。その楽しさに目覚めた。けれど高校2年生あたりから、書かなくなった。書くよりも、人のを読んだ方が面白かったからだ。そのすぐ後に、同人誌という自費出版のような本を売り買いする「即売会」というのがあることを知り、最初はお手伝いで。そして、その場の勢いで本を作って売るようになる。とある仲の良い男の子2人が、何てことない1日を過ごす話。今から思えば本当に何てことない話で。でもその時はもう必死で、小説を書いてワープロを打った。印刷屋さんに頼んで綺麗な本に仕上げて貰った初めての記念の本。人生最初に作った自分で書いたお話の本。書いた枚数もそれまでの人生で一番長かった。そのあと、某TM NETWORKに転んで友人と2人、マンガ本を出し。中にみじかい話を書いた。そのあとは、文章みたいな走り書きは書いてはいたものの。物語を綴ってはいない。ここ10年余り。そんなおねえが。大胆にも某ナ〇ト(某じゃないって)の小説本を出そうと決めたなんて。馬鹿じゃないの?よく考えなよ、最近全然書いてないじゃない。今のおねえなら、冷静になって言うことができる。でも3ヶ月前のおねえには、その判断は出来なかった。汗まみれになりながら、出来る範囲の精一杯を、ノートに書きなぐった。友人にも沢山助けてもらった。ワープロ打ちの清書をしてもらった。汚い手書きの文が、いっぱしのプロみたいな文に見えた。すごくキュートだったりそしてかっこよかったりする、もったいないくらい、良い絵も、無理言って描いてもらった。熱情がないと、出来ないこと。夏いっぱいかけて、形にした3冊。下書きが出来た時には、「私ってやれば出来るやん!」と小躍りしていた。熱情のせいで、見えないこと。自分という波に溺れて、まわりを見ていなかった。自分の中の才能とか可能性とか呼ばれる部分に目を向けられるようになったのは、本が完成してからだ。書いてから赤ペン校正する間、何度も読んでいるもの。文章も覚えているくらい。けれど、本という形になってからもう1度読み返すと、おねえはいてもたってもいられない状態になってしまった。恥ずかしい。どうしよう、これ。やり直せるなら、全部書き直ししたかった。内容ももちろんだが、文章がとにかく稚拙だった。胃が痛い。吐き気もする。とにかく、自信がない。こんなのは、人に買っていただくものじゃないかもしれない。頭がグルグル回った。こんな気持ちは初めてだった。過去に本を売りに行く時には感じなかった気持ち。どの本よりも今回のは、出来が悪い気がした。体の不調は、久々に参加する即売会に緊張しているせいだと思いたかったが、そうでないのは自分が良く分っている。意思貧弱なおねえは、行くのをやめたいと思った。実際、友人に泣き言のメールも打った。けれど行くのを中止することが出来ないのは、おねえも分っている。おねえだけの参加ではない。前々からこの日をずっと楽しみにしている友人の入場券も、おねえが預かっている。本を販売するという形で参加するのは、売る場所を申し込んだ者の義務だ。とにかく、行った。前日は眠れなかった。睡眠不足だと必ず乗り物に酔うおねえは案の定、行きの車で猛烈に車酔いした。売り場では冷静な状態を保とうと努めたけれど、気持ちは人の本を売っている売り子状態だった。隣の席のお兄さんと、お喋りばかりしていた。とにかく、意識を本に置いておきたくなかった。失礼な話だ。買ってくれた人もいるのに、本当に申し訳ない話だ。お客さんにお金を貰いながら、自信の無いものを手渡す自分が情けなかった。帰りの車で、大はしゃぎした。もう、あの本を見なくていい。その開放感だった。家に帰りその日に手に入れたよそ様の、本のページから溢れる情熱と才能を前に、とうとうおねえは立てなくなった。私なんかが書く意味が無い。もうみんな私より立派なものを、書いている。頭が、前よりもっとグルングルン回っていた。どうしよう。3冊のうち1冊は途中で終わっている形なので、冬に全部書いて出す、と言ってしまっているのだ。でもこんな気持ちじゃあもう、書けない。ノートとペンを捨てて、どこかへ行った方が楽になる。おねえはそう思った。ホントに、強く思った。実際、傍観者の方が楽しい。気が楽だ。責任も無い。面白いものを面白いと素直に感じたら、それだけでいい。でもおねえは3ヶ月前、傍観者の道を歩くのを辞めたのだ。それは自分の意思だ。この3ヶ月ホントに楽しかった。大変なことも沢山あったけれど、どの時期を思い返しても楽しかった事ばかりだ。楽しい事が来ると次はその反対が来るというのは陰陽の法則。楽し過ぎた反動か、今はとても辛い。物事には当たって砕けろというが、おねえは本当に砕けてしまっていた。そして今、砕けたカケラが頭の中で、おねえを苦しませる。悲しいかな、またペンを握りたくなるのだ。新しいノートを、広げたくなるのだ。あちこちに散らばったカケラを拾い集め、おねえは書かずにはいられない。苦しいのに。辛いのに。何故か楽しいのだ。帰ってこなけりゃいいのに。おねえのいる場所なんて、無いとハッキリ分ったのに。辛くて苦しくて、頭グルングルンになるのが分っているのに。おねえは、ホントの馬鹿だ。____________________________なまえ王国、長い間留守にするのは慣れているとはいえ今回はもう、なまえ王国もやめてしまおうかと思うくらい追いこまれました。最後に、今の気持ちを書いておこう。長々と上の文を書いた後に。書くという行為は、自身にとって心の涙なのかもしれないと改めて再確認しました。書くことで、かなり楽になれました。それくらい、今回の本が出来てからの日々は辛かった。もう、本は出さないかもしれません。でも。文章は書いていくと思います。幸いにも、程度の差こそあれ「読み書き」が出来る能力があるのですから。でもその「差」が、今回私を落ちこませる問題の原因なんですが。浮いたり落ちこんだりしても離れられないもの。何なんだろう、これって。
Aug 25, 2004
おねえが寝ている部屋へ、朝早くに何かモノを取りに来たおばちゃん。おねえがぼーっとしたままこっちを向いているのに気が付き、そばへ寄ってきて、おねえの喉のあたりを猫の子にするようになでなでした。「フミーッ」ナデナデはきもちいい。おねえはフミフミ言っている。……とおばちゃんは何を思ったか、ナデナデするのをやめ、「ここで、キューッと首絞めたら死んじゃうなあ」と、ビックリするようなことをのたまった。そのひとことでおねえはもう、ぱっちり目覚めてしまい、「そんなんしたら、私が足で蹴り倒すで」と言い返す。「首絞めるって、相手が自分より弱くないと無理なんちゃうん?」けれどおばちゃんも負けてはいなかった。「だから離れた場所からヒモで体重かけてしめるねんな、ナルホド(必殺仕事人・三味線屋勇次式、殺人法のような事か?)」そして自分の言ったことに感心しながら、部屋から出ていったのだった。はっ!最近のおばちゃんの行動を、今になって思い出す、おねえ。このごろ毎日、飽きもせず昼間の殺人サスペンス二時間ドラマの再放送をビデオ撮りまでして見ているのは、そんな研究するためか!誰にその技使うつもりなのか?
Jun 3, 2004
(23日の日記「ミッション名は 大きなサイズ」続き)「ズロースのことですよね~」おねえは一瞬、声を失った。ズロース。シミーズと共に、今はすでに過去の遺物扱いされていると思っていた、白黒写真感あふれる呼び名。売り場のお姉さんは、にっこり微笑んで、一番奥の場所へと案内してくれた。「大きいの、いっぱいありますから」確かにそこは、「大きいサイズしか、置いていない」売り場だった。しかも、「ズロースしか置いていない」売り場だったのだ。単品で、いち売り場を構成できる、ズロース。その、存在感。そしてなぜだか、そこら一面、やけに明るい売り場だった。さっきの若者向けパンツ売り場は、白に始まって、ピンク・黄色・赤・ムラサキ・水色とカラフルな色の洪水で、売り場は活気付いていた。けれど、ここは、ベージュというのかうすピンクというのか、いわゆる「肌色」1色編成で、統一感あふれるといったら言い方はいいのだが、一面「は・だ・い・ろ~!!」になっていて、そのせいで明るく感じられていたのかもしれない。肌色1色。それは、カラフルな色の輝きよりも、絶対的な明るさを誇っていた。やんわりと、けれど確実におねえの目を攻撃する。妙に、まぶしかった。おねえは袋をひとつ手にとって、何枚入っているのか、見ようとした。値札表示には、1枚の単価「550」としか書かれていない。通常なら、550円×枚数表示のはずなのに?袋の厚みも、三枚分はありそうだった。横からのぞいて見ても、何層にも折りたたまれているようで、はっきりと枚数はわからなかった。おねえは考える。今回の注文は、指定された枚数しか購入しない事にしていた。さっきも言ったが、パンツは取り扱っていない商品なので、注文のあった数しか必要としないのだ。他の商品なら店頭に並べていてもいいのだが、今回のズロースはサイズがサイズだけに着用する人を選ぶ商品で、店頭に並べてお買い得な値段にしても「安いわね、買っておくわ」ということにならないと思われた。余分に購入すると結局在庫になってしまって、おばちゃんに怒られる事、必至である。しかたない。おねえは、パッケージを開けて見ることにした。もちろんこれは商品なので、通常なら開けて見ることはしない。そのために棚ごとに、見本がぶら下がっているのだから。けれど、今回は。今回に限っては。おねえはそーっと、ノリの部分をはがして開けてみた。台紙にそって綺麗にたたまれたズローズ。出てきたけど。おねえの両手の中で、だらしなくクタッとなっている肌色のズロース、1枚。そして、皆さんのご想像通り。結局1枚しか、入っていないのだった。単価表示が1枚のみの価格なのは、あたりまえだった。けれど、その大きさといったら!!さっきのパンツと同じ利用法というには宇宙人もビックリする、大きさなのだった。大きさだけでなく、厚みも半端でなかった。売り場のお姉さんが言った「メリヤス」の威力が最大限発揮されている。それは、しなやかでなめらかで、そして、荒っぽい洗濯にも耐えうる丈夫さ。上等な洗剤で優しく手洗いしてね、私デリケートなの、陰干ししてね!!といった、レースがたくさん使用されているお姫様パンツ(もしくは、勝負パンツ)とは全く違って、洗濯機に放りこんで、「強」でガンガン洗って脱水はキューっと絞って日向にガンガン干して!!そうしないと乾かないわよ!!と文句を言いそうな、「お姫様?なにソレ?」的、毎日愛用パンツ。この売り場に来て、なんだかまぶしいと感じたのは、この迫力のせいでもあったようだ。このズロースたちは、それ自体の個性はないけれど、大きさ・厚みで自己主張が激しいパンツたちなのだった。その迫力に立ち向かう体力を有していないおねえは、頼まれた枚数をカートに放りこんで、そそくさとその場を退散したのだった。<終>
May 26, 2004
その日のおねえはあるミッションを遂行するために、とある場所にいた。おねえの全くと言っていいほど緊張感のない、どんぐりのようなまなこは、ある一つのものだけを探していた。しかし、今、目の前にあるものといったら、小さすぎて役にたたないものだらけなのだった。ほかのものならともかく、このミッションだけは避けて通ることは許されない。ため息を一つついて、おねえは目の前にぶら下がっている、小さすぎるブツの一つに手を触れた。どうしてこうも違うのか?そう感慨にふけりながらあたりを見まわしてみた。腕組をして考えこんでいるおねえとは違い、そこにいる人はみな、目の前にあるブツをカートにポイポイと放りこんでゆく。モノは用途としては、そこにあるものとたいして差がない。肝心の大きさが悲しいくらいに違いすぎるだけなのだ。それにしても、一体どこにあるというのか。広いスペースを歩き回りおねえの足は疲労感を感じていた。ああもう、トンズラしてしまおうか。聞いてなかった事にしてしまおうか。どっちにしろ、自分の使うものではないのだ。おねえの脳裏に後ろ向きな考えが浮かんでは消えた。これさえそろえば、帰れるっていうのに。今日最後のミッションで、おねえは疲れていた。と、そこへ現れた人を見ておねえは、これぞ天の助けだと思った。今ここで聞いておかないと。もう、自分一人の力では、道が開けない。そう確信したおねえは、意を決して、カラカラに乾いた口をこじ開け、その呪文のごとき言葉を発した。「あのう。四角い形の、ないですか?」 付け加えてこうも言った。「LLより大きいサイズのが欲しいんですけど」そうなのだ。おねえは今日、月イチの仕入れにきているのだった。カッコよく言っているミッションとは、近所のお客さんに頼まれた、大きいサイズのパンツを探し、仕入れてくる事なのだった。普段、店では取り扱ってはいない商品なので、いつもと勝手が違った。探す場所がわからない。「四角いパンツ、ですか?」売り場のお姉さんは商品数のチェックのための伝票を小脇に挟むと、えーっと、と言いながら売り場を見回す。「たしかこのへん……」下の段を指差すが、そこにあったのは形は四角でも、どう見てもMサイズの、おなかのあたりにピンクの飾りリボンのついたおしゃれパンツだった。「こういうのじゃなくて、もっとこう、おばちゃんがはくような」おねえもなんと言ってて説明していいのか、言葉が見つからない。売り場のお姉さんは考え込んでいたが、しばらくして、「ああ、それは!」と、まるでひとりごとのように小さくつぶやくと、「こっちです」とかわいいパンツ売り場を後にし、奥の方へ足早にかけてゆくのだった。遅れまいと後を追う、おねえ。「メリヤスの生地のものですね~」前を向いたまま売り場のお姉さんは後をついてゆくおねえに聞いてくる。メリヤス。それは遥か昔におねえのおじいさんが良く使っていたなつかしい言葉だった。Tシャツ地みたいな、すこし伸縮性のある生地。そういえばおじいさんは「メリンス」とも言っていたっけ。懐かしさのあまり過去へと旅立とうとするおねえを現実世界へ引き戻すかのように、売り場のお姉さんは続けてこう言った。「それって」<続>
May 23, 2004
「ほにゃ?」なまえの瞳には、なぜか、暗黒しか写らなかった。なまえは、自らの身に何が起こったのか、とっさに理解出来なかった。煎餅ナイフを振り下ろした瞬間、おねえがコロンと寝返りを打ったのだ。なまえはあっという間に、おねえの下敷になってしまった。(こ・こんな屈辱!)しかも、なまえの体はおねえのお尻の下敷きになっていたのだ。(お・重すぎ!)なまえは遠くなる意識の中、おねえのお尻の重みで徐々に潰されていった。もう駄目かと思われた瞬間、また、おねえは寝返りをした。なまえは、空いた隙間から体をクルンと反転させておねえの体の下から抜け出すと、おねえの寝室からほうほうの体で逃げ出した。あんまりにも悔しいので、一緒に下敷になったピーナツ煎餅の大きめのカケラと、ピーナツ2・3つぶをひらってポケットに突っ込んだ。部屋に帰る途中、拾ってきたピーナツをコリコリとかじった。かじっていたら、悔しさがこみ上げてきた。自分の作戦は、絶対に成功すると信じていたのに。悔しい。クヤシイ~!!しかも、ピーナツ煎餅も、もらった分よりかなり減っている。おねえをやれなかった悔しさよりも、煎餅を失った悔しさの方が大きい、なまえであった。半べそで部屋に帰ったなまえを、おちゃぼうは、こんなセリフで出迎えた。「あれ~なまえちゃん、顔、いがんでる?」おねえのお尻の重みで顔が変形してしまった、もう最悪な、なまえちゃんなのであった。負けないわよ!おばちゃんに、顔の変形を直してもらいながら心でコッソリ、リベンジを誓う、なまえであった。それにしても、煎餅が少ししか残っていなかったのでお腹が減って、どうにもこうにも耐えられない、なまえちゃんなのだった。《終》
May 18, 2004
なまえはピーナツ煎餅ナイフの仕上がりに満足し、ふところに忍ばせた。「いよいよ、決行の時ね」なまえはその身を、おねえの寝室へと、忍者のごとくすべり込ませる。暗がりの中に、海老の様に体を曲げて軽く寝息を立てているおねえの姿が見てとれた。「おねえ、覚悟!」大声で言いたかったが目を覚まされては困るので、心の中でこそっとつぶやく。そしてなまえは目標を定め、勢いをつけて煎餅ナイフをふり下ろした。と、その時おねえが、予期しない動きをとったのだった。《続く》
May 17, 2004
なまえは三時のおやつに出されたピーナツ煎餅をポケットから取り出した。半分かじり、残りは取っておいたのだ。それを、丁寧に四分の一くらいの大きさにしてゆく。煎餅の断面を研ぐように、二本の前歯で細かく。充分に時間をかけて削ってゆく。ヨダレで濡れた部分を陽に当てて乾かすと、じっと、煎餅のかけらに視線を落とした。そして。ニヤリと口元をゆがませた。「コレで、確実ね」《続く》
May 16, 2004
お久しぶりでございます。メールを整理していたら、こんなのが出てきました。おねえが腰痛で寝こんでいた頃に、ケイタイメールで友人Bに送信したなまえちゃんの策略物語。お時間ありましたら、どうぞお読みくださいませ。(・・・いつものごとくバカバカしいです、ゴメンナサイ。)なまえ暗黒物語 第1章おねえが腰痛で寝転がり、痛がっているのを横目で見ていたなまえちゃん。彼女はつぶやくように言った。「殺るなら、今ね」。そしてホクソ笑むような表情を浮かべた。(ホクソなのよ、ハナクソじゃないの!!)ホクソという単語が今日はやけにカッコよく思える、なまえだった。《続く》
May 15, 2004
ちかごろ更新をしていないので、ハーボットがどうしているかと思って、久しぶりに見てみた。更新履歴のところにつけているのだが、更新が途絶えると、ご飯が貰えなくてちょっと寂しい思いをしているらしい。それならちゃっちゃと書けばいいものを。見に行くだけで今日は寝ようと思う、おねえ。これは表示に時間がかかる。ようやくオールグリーンになったと思ったら、広告だ。なんせタダなので、文句は言えない。今日の広告は、「アリコ仮面」だ。こんなところにいる場合ではないぞ、アリコ仮面!!とよたまこさんのお家に飛んで行かなくっちゃ。雛人形のリボンを結ぶお仕事しなくては、アリコ仮面!!(詳しくは、とよたまこさんのHP)と、・・・広告表示が終わって、うちのハーボット’てんてんてん’がこっちへ近づいて来る。パチパチと拍手してくれた!!「なまえちゃんが333だよ~!!」。ありゃ、また、キリ番を踏んでしまった。おねえは自分のHPのキリ番をよく踏む。以前、思いつきで、キリ番を踏んだ人にプレゼント企画をし、誰が踏んでくれるのか楽しみにしていたが、その時も自分で踏んでしまった。その時のショックさといったら・・・。頻繁に自分のを見ている訳ではなく。というか、よそさまのは見て、自分のは見ないという日も、珍らしい事ではない、おねえ。この「なまえちゃんの雑記帖」を借りている楽天さんは、キリのいい数字になったら、メールでお知らせしてくれる。・・・が、それらの3分の一は、おねえが自分で踏んだものだった。これが偶然でないのであれば、おねえにはキリ番踏みの才能があるという事なのかもしれない。それなら、よそのHPでキリ番プレゼントのあるとこのを、踏んでみたいものだ。おねえは必ず、その日がやってくると信じている。このキリ番踏みの実力を発揮しなくてどうする!!才能は使えば使うほど、開花するものだ。でもよく考えて見れば、よそさまのページに行っても、中味が気になり、カウンターなど見ていないのだった。自分のHPは、どれくらいの訪問者があるのかカウンターを見る癖があるのだが。キリ番は、自己申告制のはず。これじゃあ、いつまでたってもキリ番プレゼントがもらえるはずもなく。もしかしたら、あのHPのあの素敵なプレゼントも、そのHPのとっても可愛いプレゼントもおねえの物だったかもしれないのに・・・。申告者、無しと書いてあるのを見ては「もったいない」と思っていたおねえだったが、それって、自分の事だったかもしれないのだ。もったいないことをした。それとも、才能は使えば使うほど、すり切れてゆくのだとしたら?おねえは自分のHPのキリ番を踏みすぎて、その才能を枯らしているのかもしれないのだった。呆然。
Feb 27, 2004

3年ほど前、いろんな種類で発売されて話題になったメロンパン。皮の部分にメロンの果汁入りのやら、中のパンの部分にクリーム入りのやら、趣向を凝らされたメロンパンがパン屋さんにずらりと並んだ。最近はちょっと下火になったかと思いきや、近頃のメロンパンは移動自動車販売で大人気だそうだ。パン好きおねえは、新種「メロンパン」も、大好きだ。コンビニ・パン屋さんで新しいものが出ていると、必ず買って食べている。まだ移動パン屋さんに遭遇したことがないのだが、1度は並んで食べてみたいと思っている。しかし。メロンパンを見るたびに、おねえは思うのだ。呼び方が違う。あれは「メロンパン」じゃない!!皆さんの言うところの「メロンパン」は、おねえが物心がついた頃から「サンライス」という名前で売られていたのだ。「メロンパン」は、別のパンの名前だった。ラグビーボールを半分に割った形。中には、白アン(手亡アン)。ちまたの「メロンパン」とはまったく形・中味が違う。洋風名前のパンなのに、和菓子を思わせる味わいのパン。おねえの白アン好きは、このメロンパンによって培われたようなものなのだ。白アンのおいしさを教えてくれた、おねえにとって、大事なメロンパン。その黄金の名前をかたる、ふてえヤツ、サンライス。おねえの中ではそういう位置付けのメロンパン(サンライス)なのだった。メロンパンメロンパンと騒ぐけど、名前が違うやんか!と、ムカムカ怒りながらも今日もパン屋さんで「メロンパン(サンライス)」を購入していたおねえだが、今日、テレビでまたまた、「メロンパン(サンライス)」の特集をやっていて、よだれをたらさんばかりの勢いで画面を見ていたおねえ。ひと通りのメロンパン移動販売を紹介したあと、ゲストの一人、玉岡かおるさんが言ったひとこと。「うちの近くでは、これとは違ったメロンパンがありますので・・・」それに答えて司会の叔父さま(名前失念)「神戸ではサンライスとも言われるそうですが。太陽と似ているからですか・・・」そう、そうなのよ~!!玉岡さんは兵庫県加古川在住(ちなみに地理で言うと神戸のちょっと西。ちょっとかな?あやや出身の姫路より東)。食文化はうちとさほど違わないと思う地域。玉岡さん!そうよね、あれは「サンライス」ですよねええ!!同意を得たおねえ、大喜び。けれどこの「純正メロンパン」を販売しているところは数少ないのだ。おねえの調査では、大林パン・カスカード・アンクル・駅前のパン屋(名前失念)。このパン屋へ行く時はメロンパン購入がメインなのだ。冷凍する分と合わせて、5個は買ってしまう。絶対他のパン屋さんではお目にかかれない、貴重なパンなのだった。(ちなみに、神戸地区近辺はパン屋さんが多い。こんなもんだと思って暮らしていたけど、大阪へ出て、パン屋さんのあまりの少なさにビックリした。ケーキ屋さんも同じように、神戸は多い。パンもケーキも、明治以降の外人さんの影響らしい)どこでも売っている大手の山崎パンでは、見たことがない、純正メロンパン。やっぱり地域限定で発展してきたパンなのかなあ。とにかく。おねえはメロンパン(サンライス)の名称変更を希望する、隠れ純正メロンパン愛好者なのだった。テレビ画面の中のパンがあまりにもおいしそうだったのでお腹が減り、おじちゃんがスーパーでキンキパン(オイシス)発売の「純正メロンパン」をたまたま見つけて買ってきてくれていたのを、食べてみた。これも、なかなか貴重なのだった。スーパーといえど、いつも置いている訳ではないのだ。おじちゃんには、見かけたら必ず買って来てと頼んである。(ちなみに、今、夜11時回ってるけど。ああ、こうして太ってゆく。アンコ入りなので、カロリー高いのよ)さあ、みなさん、これが純正メロンパンのお姿ですぞ。ちゃんと「白あん入り」と書いてあるでしょ?
Feb 14, 2004
なまえちゃんという宛名ラベルのHPがあり、すごくびっくりな、おねえ一家。「なまえちゃん」なんてこんなお呑気な名前をつけるのは、自分だけかと思っていたのに・・・世の中、似たような人もいるものだ。それにしても、宛名ラベルか~!!そのものずばりだねえ。でも、うちのなまえちゃんに類似品がいるのは許せない!と、立ち上がったおねえ。これって何とかできないものか。そうだ、去年、阪神優勝で商標登録していた一般人と阪神タイガース球団がもめてたなあ。冗談で、ネットで「商標登録」を検索してみる。これを取り扱っているのが、特許庁。特許庁のHPなんて初めて見るけど、こういうことでもなかったら、一生関係ないかもねえ。登録できるのは45種類。ざっと見てみると、すごく細かい。んんん?カバン金具 がま口金具・養蜂用巣箱・美容院用椅子・自動販売機の修理または保守・金庫の貸与・放射線の除洗・占い身の上相談・衣服の貸与・・・これって、そのままでいいんじゃないの?名前を改めてつける訳がよくわかんない。’占い身の上相談「大当たりじゃん」’とか登録できるわけね。でもなんだか意味ないような・・・。’蜂も安心の住まい「ゴールデンハウス ハッチ」’とか?他社の商品との見分けがつきにくいので、個別の名前をつけるということかなあ。放射線の除洗装置をたくさんの企業が作ってるとも思えないけどなあ。ΟΟ会社の除洗装置で充分わかると思うけど・・・占い身の上相談とかって、複数登録されてるんだろうか。見てみたい気がするけど。どうやって見るのかなあ。興味津々のおねえ。「へえ~。こんなのも登録されてるんだ~」。はっ!ああ、そうだった、なまえちゃんのこと忘れるとこだった!!実際どんなのが登録されてるだろう。「なまえちゃん」で見てみたけど、「なし」。「なまえ」に関するもので、何件か。やっぱり早い者勝ちね!まあ、許可されないこともあるようだけど。商標出願は個人でも、出願できるみたい。なまえ王国の頭脳チームと相談しようと思う、おねえであった。さてその前に、出願料のことがあるのだった。・・・安いのか、高いのか、とても微妙な値段。しかも、どの項目で出す?いくらでも出願はできるのだが、項目数によって、お値段も違うのだ。’ぎょうざ サンドイッチ しゅうまい すし たこ焼き 肉まんじゅう ハンバーガー ピザべんとう ホットドッグ ミートパイ ラビオリ’(これで一項目!!なんだかお得感大!!)♪ぎょうざなまえちゃん サンドイッチなまえちゃん なまえちゃんしゅうまい すしなまえちゃん なまえちゃんたこ焼き なまえちゃん肉まんじゅう なまえちゃんハンバーガー ピザなまえちゃん なまえちゃんべんとう なまえちゃんホットドッグ なまえちゃんミートパイ ラビオリなまえちゃん・・・おおーっ!でも、おいしそうかどうか、よくわかんないなあ。
Feb 3, 2004
先日のこと。おばちゃんが「水が溜まったら、すすぎ、しといて」とおねえに頼んでどこかへ行ってしまった。うちの洗濯機は全自動ではなく二層式なので、手間がかかるのだ。おねえは時間を見計らい、洗濯機の所へ行く。と、水が全然溜まっていない。「ありゃ?」おばちゃんは『排水』したまま、水を出していたのだ。溜まらないはずである。『溜め・すすぎ』のところに合わせないと水は流れてゆく。おねえは「おばちゃん!」と、言おうとしたが、思いなおす。まあ、いいか。さて、今日の話。 おねえは天気がいいので洗濯しようとしていた。水は出しっぱなしで、洗剤を放りこむ。洗濯物は、水が溜まってから入れるようにしている、おねえ。二分くらいで水が溜まるだろうと時計を見、寒いのでストーブの近くへ。戻って見ると、水がしぶきを上げて流れ落ちる洗濯層の中には、何もなく。「はりゃ?」『排水』になっていた。水と洗剤は流れ流れて跡形も、ない。おばちゃんのことは言えない、おねえ。洗剤を流してしまった分、おばちゃんより、始末が悪い。ああ、おばちゃんに知られなくてよかった。ほっと胸をなでおろすおねえ。そして、先日のおばちゃんの失敗を言わなくてよかったとあらためて思う、おねえであった。でもその流れてしまった洗剤、残り最後の分なんだけど。
Jan 28, 2004
大阪の帰りに神戸へ。神戸へ行ったんだから行かなきゃ!ということで、お洋服フリフリショップ、カネコのお店へ。春夏コレクションのカタログが16日から出てるので、ワクワクなおねえ。東京で行われたコレクション(ショー)を見た人からは「今年は盛りだくさんで、カネコ先生爆発の年!!」と聞いていたので楽しみにしてました。どういう風に爆発なのかなあ。平日昼間なので、ショップはまたまた、ガラ~ン。一人、コレクションのビデオを見ると。こ・これは・・・!!ひゃ~、このビデオ、欲しい!!記念に欲しい!!と思うくらい、今年は名作ぞろいです。96年が名作の年といわれているのだけど、それに負けずとも劣らずです。カネコ重ね着テクニック・デザインとも、ホントに爆発!!ここ何年か、寂しいデザインが多く、ちょっと物足りなかったのだけど。今年は記念の年になるかも。けど、買うとなったら、こういうデコラティブなのって実際の社会では浮いてしまうし、重ねて着すぎると肩凝るので実用的ではないのです。それに、すごくお値段張るし。お値段・・・すごすぎ。どう頑張っても、ショーに出たラインは、買えません。でも、着てみたい~!!はああ。スゴイものを見た衝撃で、思わず春夏一発目のカネコのスミレプリントを買いそうになりました。大柄で、好み。スカートはボリュームいっぱい。ワンピースは大好きなフード付き。ああ、迷う。どっちにしよう・・・。って、迷ってる場合か。「よ~く考えよ~、お金は大事だよ~」と思いなおし、そして、まだ支払いが済んでない洋服のことも思いだし。先月買ったスカートとおそろいのプリントのカットソーのサイズがなかったので、取り寄せを頼んで、カタログだけ貰って帰りました。家でカタログ見ていると、はああ、どれもこれも、いいなあ。でもおねえ、今微妙なお年頃なのです。可愛いものはちょっと似合わなくなってきてるけど、かといって大人っぽいのもちょと違う。はああ、これって大問題。
Jan 21, 2004
異人館の近くで開かれている友人の個展へ行った、おねえ。北野坂を登って登って、一人なのでとても遠い。そんなに距離ないのに、遠い。誰かと一緒なら、会話しながらなので距離は感じないのになあ。ああ、一人って寂しい。寒く、冷たい風が吹く日だったけど、額に汗が出てきた。会場は地下だけど外はガラス張りなので、ちょっと背を低くすれば、地上から室内が見える。カラフルな色の玉。原色だけど、キツくない色。室内に入ると、心がパッと晴れるような、明るい空間が広がる。玉に見えたものは、まるでジェリービーンズみたいで、でも大きさも形も自由奔放。それで開放感を感じるのかなあ。抽象画ということで、その方面には全然知識のないおねえ。難しいことはわからないけど、ずっと見ていたいと思わせる「絵」でした。なんだか、ほかのことを考えなくていいのです。無心になれるというか、そんな感じ。描く人はその絵の専門家、見る人は素人。近寄って見ようと遠目で見ようと、その人それぞれ。なので、帰る時振り返って見てみましたよ。見かえり見(?)も、カラフルでした。mちゃん、個展開催おめでとう。
Jan 20, 2004
「地震の後くらいからかなあ。」おねえのまわりではそういう表現をよくする。ここでいう地震とは、阪神大震災のこと。年月を表現する時に、「地震以前」と「以後」で考えることが多い。それだけ影響はすごかった。そして今なお、消えることはない。もう9年経った。あのころの街の様子を思うと、いまでも心が痛い。心が痛いという文字を知ってはいたが、本当に「心が痛くなる」という体験をしたのはその時が最初だった。「壊している」のではない、「壊れている」家々。 自分の希望しない、誰もが望まない、壊れた町並み。そして一番大事なのは、壊れた「もの」は直っても、壊れた「心」はそう簡単にはいかないということなのだ。「神戸の街も、元通りに復興してきました」。こういうセリフを吐ける人は、震災当時よそから飛んできて、ご立派な洋服を着、テレビの中継をなさっておられた方々だ。その人の立っている足元の下で、死んだ方がいるということを考えもしない、外の世界の人達だ。街には「家」と「人」がいる。町は直っても、人はどういうところを基準にして「直った」というのか。「戻った」というのか。
Jan 17, 2004
沖縄3日目。沖縄ワールドの中の玉泉洞という洞窟が、おばちゃんにとってはとてもたまらなく恐怖ゾーンだった。洞窟の地面は池のようになっていてそこには魚がいるそうだけど、水中から照らされている照明がミドリ色でぼやーっと曇っているさまは、そう、サスペンス劇場でよくあるワンシーン、「あっ!こんな所に死体が!!」のよう。サスペンスマニアのおばちゃんはそのことを思い出して「怖い怖い~!!」と、走っていく。通路が湿気で濡れていて、すべるとそのまま池に落ちそう。おねえはその方が怖いような気がする。ゆっくりと歩く。でも頭の上のツララみたいな岩のような物体が、今にも落ちてきそう。下を見て歩いていると、通路の下のほうから手とか出てきそう。どっちにしても、怖い。ディズニーとかUSJなんかのテーマパークのアトラクションなら、「ご気分の悪い方はこちらからお出になってください」という緊急出口表示があるのに、ここは入ったら自力で出ないとダメだとか。この中で地震とか起こったら、どうするの?そういえば、非常口の表示もない。よけいに怖くなってきた。それに、同じような岩とかばっかりで、飽きてきた。自然はもう十分堪能したので、早く出たいよ。と、あと500メートルの表示。この洞窟全長890メートル。え~っ!!まだ半分も来てないの?長い長い道のり。「こわー!!」おばちゃんは一人先をゆく。そんなに急がないでよ。一人になったら、よけいに怖い、おねえ。団体で入ったのに、歩幅がそれぞれ違うのかバラバラになってしまっているのだ。待って~待って~!!
Jan 7, 2004
沖縄2日目。琉球村で、楽しみにしていたマングースのショー!あ、違った。ハブとマングースの戦い!沖縄と言ったら、おねえの頭の中ではコレだった。ハブの喉元にマングースの牙がぐさっ!を見ることができると勢い込んでいたけれど、実際は「映像でお楽みください」だった。ちょっと、がっくり。実際にハブは観客の目の前にいる。けれど、空の大きな水槽の中で人に見たてた人肌のお湯の入った風船を、3分くらいかかって割るお仕事のみ。動くものに攻撃しますと係りの人は言うけれど、ハブ、しんどいのか寒いのか、風船に対して動きが鈍い。マングースも出演はするけれど、係りの人の「はいっ!」という掛け声で水槽から箱の中へ戻り、なんかこれってマジックショー。でもよく考えて見れば、そうだよね。1日に何回も殺し合いさせてたら、何匹ハブがいても足りないよ。動物愛護協会からも文句が出そう。さてさてお待ちかねの「ハブとマングースのショー」映像、なんと立体で、メガネをかけて見るのです。これって、ディズニーランドのマイケルの映画と同じ!!(今はないのですね、これ)ということは、マイケルがハブの役か、マイケルがマングースか。そんなことを考えていると、ハブ登場!!ありゃ、このハブ、アニメだよ。劇画タッチで本モノそっくりだけど、合成とも言えない、作りモノ。観客、「ううう~ん??」ちょっと唸り声。本物とちゃうんかいな。そんな偽者ハブが、こっちに向って牙をむく!観客、画面と分ってはいても思わず、おおっ!の声。お約束、お約束。みんな、苦笑い。マングース、観客にお尻をむけ、反撃!あっという間に、ハブ、御陀仏!・・・の映像。はああ、別の意味で、思い出深くなったおねえ。そこでは、ハブを粉にした「ハブ粉」なるモノ販売中。
Jan 6, 2004
沖縄1日め。旅行といえば、温泉。温泉なくても、大浴場。日本人はお風呂好き。けれど沖縄はそういう常識は通じなかった。温泉は、ない。(ガイドさん、談)1日目のお宿、リゾートホテルなら必ず豪華な大浴場のはずが、ひっそりとした奥のほうにちょこっと。2日目にいたっては、観光地のホテルなのに、お部屋でシャワー。団体客、疲れをお湯で癒そうと思ったいたのに、それが出来ないとわかるとあきらかに不満そう。おばちゃんも、例外ではない。温泉地では最低3回お風呂に行くのが常なのに、ワタシのお風呂はどこへ行ったの?!でも、ここは沖縄。気温が高いから、湯に浸かって体を温めるという習慣がないんじゃないの?それとも、大陸の影響で、大浴場という習慣がないのかな。とにかく、おばちゃんは部屋のシャワーをガンガンに熱くし、案の定、顔を火照らせ、それでも「やっぱりお湯はいいねえ」ととりあえず満足そうだった。
Jan 5, 2004
結局、年末には年賀状を1枚も書かずにいた、おねえ。元日に届いたものを見て、最初のお仕事。お年賀というより、お返事という感じ。「元旦」と黒々墨字。そりゃ、嘘ついてないけど。何枚か書いて、おねえはう~んと唸る。なんだか、思うように字が書けない。おねえの頼りの「習字の神様」は、今日はおねえの右手には下りては来てくれないようだ。おねえは「習字の神様」を信じている。神様さえ右手に降りてくだされば、思う通りにいい字が書けるのだ。「か~っ!」何度書いても、なんか違う。「くわ~っ!」気合い入れても、神様は来ない。そりゃそうだ。おねえ、事始は2日からだよ。習字の神様は、明日に備えて今日はお休みかも。「そうか!」やっと気付いて、書くのをやめる。「今日は別の事、しよ~!年賀状は、明日にしよう」お正月から、神頼みな、おねえ。かなり、ばちあたり。
Jan 2, 2004
近所の神社がにぎわっていた。5~6年前から、なぜかお正月のみスゴイ人気。参道までの階段も境内も、押せ押せの人出。柿の元人麻呂って、いつかマンガにでもなったのか、テレビにでも取り上げられたか?地元民は、さっぱり訳わからず。ただ人が多過ぎて、迷惑な感じ。おばちゃんとおねえは、駐車場入り待ちで並んでいる車をバックに記念撮影。はは、正月からのんきだねえ。そして、お賽銭のところまで時間がかかりそうなので、そこの神社にお参りはしなかった。「他にも神社、あるもんねえ。」と、ちょっと浜の方まで足を伸ばしたが、ここも大行列。なので、毎年ここに店を出している「ポン菓子やさん」でお菓子を買って、帰った。これもお正月のお決まり行事。そしておじちゃんがポン菓子やさんのおじさんに「どこから来てるの?」と聞く。これもお正月のお決まりセリフ。・・・ってそれ、去年聞いたの忘れてるだけ?おじちゃん来年こそ、違うこと聞いて。
Jan 1, 2004
友人にくっついて行った古本漫画屋さんで「ロリィの青春」を見つけた。そこで買っても良かったのだが、思い直し、家へ帰ってオークションで探してみる、おねえ。すると、あったあった。その後の話のおまけ付きが載っている再編集ものが出品されていた。古漫画本屋さんよりも安値で買えた。年末なのに、この頃の郵便は早い。落札してから、2日で手元に来た。楽しみに一冊づつ読むつもりでページを開いたのだが、一気に読んでしまった。最初に手に取ってから30年。けれど、そのおもしろさは昔読んだころと変わらない。いや、昔よりも面白かったように感じる。小学二年生の時に、クラスで漫画本交換が流行った。他の人の漫画を借りて読む為には、自分の漫画と交換しなくてはいけない。全然持っていなかったおねえは親に無心した。一ヶ月に一冊。そういう約束で、コミックスを買ってもらうことになった。父のお薦め「スヌーピー」のかわいらしさに惹かれ、買うも、意味がわからず。小学二年生には(というか、おねえの頭では)誰がドレだか、この子があの子となんなのか、さっぱりわからなかった。しかも、スヌーピーと黄色の子トリ以外、なんだか可愛くない。ただ、イラストを眺めるのみ。しかも、本は薄かった。現在、新聞で連載されている料理ページの上のスヌーピーを見ても、首をひねっている。よくわからない。シンプルな線で描かれた登場人物の表情はどれも豊かでアートなのだが。大人になってわからないものが、子供にわかろうはずもなく。がっかりの、おねえ。(小学二年生)そのよくわからないスヌーピーを差し出して友人と交換は出来たものの、いまいち自分的に不満足。友人の貸してくれた漫画はどれも、女の子の目がきらきらなのだった。こういうのが好きなんだけどなあ。スヌーピーは、かなり違うなあ。初めて漫画を買った乙女のおねえは、最初から失敗の人生だった。間違いは二度しないと思ったかどうか定かではないが、次の月に本屋さんへ行った時には可愛い女の子の表紙のものを探す。そして出会ったのが、「ロリィの青春」上原きみこ著。大きな輝く瞳を持った髪の長い少女、ロリィ。そして黒髪のかっこいい男の子クレオとのラブラブなお話し。8歳の乙女心は、この漫画の虜になった。これこれ、こんなのが読みたかったの。初めての乗馬の世界・ロリィの妹カーラとの確執・シベールとかいうちょっと病弱な白色の髪(シルバー?)の男の子との、またまたラブロマンス!!どれをとっても、はじめて見るのも聞くもの。ロリィがどこの国の人かどこの国の話かそんなこと気にしなかった。ああ、ロリィって、かわいい。クレオってかっこいい。何せ、一ヶ月に一冊なので、何度も読んだ。繰り返し繰り返し。アップになったシーンのセリフも登場人物の顔の表情も、どれもこれも覚えていた。これには本人がビックリ。中にはそのコマだけ記憶していて、前後のつながりを今改めて読んで頭の中でつなげて、「おお、そうだったのか!」と感動したりする。ストーリーはちょっと出来すぎの感じもするが、それは少女漫画には良くあることでよしとしよう。が、が、ロリィの年齢設定が14歳!!いるかな、こんな14歳。彼氏のクレオに至っては16歳。父と兄が倒れ彼はこの年齢で、アメリカのスゴイ財閥の社長となるのだ。そして、秘書連中(どう見ても20代)から「今度の社長は若くてかっこいい」などと言われていたりする。そりゃ、若いわな。未成年だよ。でもその当時のおねえは、そうか、14歳になるとこんなかっこいい人とめぐり合うのかと思って心躍らせていた。16歳で社長、それも有りなんだ、ああ素敵!と思っていた。8歳の児童にとって、自分より上は皆お兄さんお姉さんなのだ。よくわからない世界。何でも有りなのだ。そしてその後書き散らす落書きは皆、目のでっかい、星の飛んでいる少女ばかり。お相手は、黒髪のまたまた目の中に星のきらめく少年。最初に見た刷り込みとは恐ろしいもので、男の子は黒髪!それ以外ありえない!とまで思うようになった。だからいまだに、目のきらきらした黒髪の男の子が、大好きなおねえであった。金髪はピンと来ないのであった。さっき、年齢を確認しようとしてもう1度本を広げたら、また、読んでしまいそうになった。アブナイアブナイ。でも、こんなに大事に読んでいた漫画の原作者の次回作を、読んでいない。その存在も、実は最近まで知らなかった。「炎のロマンス」「マリーベル」。皆、上原きみこ先生の作品らしい。その当時はこのほかに漫画を描くなんて想像がつかなかったのか。そして5年生になって雑誌「花とゆめ」を友人に見せてもらうまでの二年間、毎月買ってもらう漫画は月刊誌「なかよし」となる。ああ、なつかしい・・・。
Dec 24, 2003
クリスマス前だというのに、もう福袋の広告なんか出ている昨今。おねえのお気に入りのお洋服メーカーも、福袋を出すという。同じフリフリで世間的には名前の知られたPというメーカーは毎年、福袋用のどっちでもいいような商品を発売していたのだが、フリフリの王道(株)KのWブランドは、今回はじめて福袋を出す。それも、思いきった値段。100万円。大阪の心斎橋大丸で売り出される。先日の2004春夏コレクションのトリを飾った、マリエ(ウエディングドレス)。100万円では、お安いとの噂。その細かさといったら卒倒しそうなくらい時間と手間のかかった、手仕事細工のオンパレードなドレスだ。29日から百貨店のウインドウに展示されるというが、宣伝も兼ねて、デザイナーのK氏がディスプレイしに来られるという。買える人がうらやましい。ドレスの画像を見ながらモデルさんの顔を入れ替え脳内変換。着ている姿を想像するおねえ。その前におねえ、痩せなくっちゃ!そして、相手を見つけなくっちゃ!なんたって、物はマリエですぞ。とりあえず、見に行きたいなあ。年末で、忙しいのになあ。とか言いながら、おねえ、カレンダーを見て行ける日にちを考え中。懲りないヤツ。
Dec 21, 2003
日テレがヤワラちゃんと谷さんのうれし泣き一人よがり披露宴を放送して一人騒ぎしている影で、TBSは有線放送大賞を放送中だった。それはCMあけすぐの出来事。その直前に、「さて次は!いよいよ大賞の発表です!」と言ったもんだから、おねえたちはチャンネルを変えずにそのまま、見ていた。それまではヤワラちゃんを見たり、ほかのを見たりしてあっちこっち浮気をしていたのだ。大賞くらいは、ちゃんと見なくっちゃねえ。さあ、大賞は誰?CM終わったぞ!画面には豪華なステージが映る。と、字幕スーパー「大賞 氷川きよし」の文字が。はっ?い、今の、何?おばちゃんとおねえ、顔を見合わせる。去年の大賞はたしか浜崎あゆみのはず。じゃあ、この氷川きよしの文字って・・・テレビ上では、何事もなかったかのように「さあ、では大賞の発表です!」ファンファーレ。会場が一瞬暗くなる。一人の男性にスポットライト。「氷川きよしさんです!おめでとうございます!」驚いたような、氷川きよし。ちょっと涙目。・・・そんなの知ってるよ、もう。舞台裏では、字幕スーパーを出す係りの人と責任者が、同時に、涙目。
Dec 20, 2003
おばちゃんが10日ぶりに職場復帰した。ようやく家が回らなくなった様だ。「落語で、酒飲みの息子を叱る親の話があったねえ。おおだなのダンナさんが、酒飲みの息子に困り果て『もう、おまえにはこの店は継がせない』と言うんだけど息子は『こんな回る家いらんわい』。酒に酔っている訳やね。おばちゃんはお酒は飲まないけど、ちょっと調子に乗ってタンス運びすぎたなあ・・・」例にもならない話を持ち出す、おばちゃん。ところで、タンスを運んだのはおねえなんですけど。あのあと、肩が痛かったんですけど。タンスを運びすぎた、それを言うなら、いっぺんに模様替えをしすぎたとでも言うべきでは、と思う、おねえとなまえであった。かんべんしてよ~。落語では放蕩息子なのだけれど、ここではおばちゃんが放蕩おばちゃんなのだった。そして、懲りもせず、テレビの間の茶ダンスを見て、「これをあそこへ動かそうと思うん・・・」言い終わらないうちに「ダメっ!」おねえにきつく止められるおばちゃん。けれど、おねえがお店に出ているうちに、茶ダンスの上一段の中味をタンスを動かすためにいつのまにか、よそへかたずけているおばちゃんなのだった。
Nov 24, 2003
メイド喫茶なるものが、電車で15分のところに出来た。ちょっと興味があったので、近くへ行くついでにお店の前を通って覗いてみた、おねえ。1回では中の様子がわからないので、行ったり来たりを繰り返す。絶対、はた目に見ると怪しい女だよ、おねえ。覗き見た感じでは。カワイイ系のお嬢ちゃんが、ミニスカの黒ワンピースにフリルのこれまたミニの白エプロンできゃぴきゃぴ・うろうろしている。靴下は白のハイソックス。はいそっくすう??・・・これはアニメに出てくるロリータ系メイドの格好をしたコスプレではないか。おねえ、がっかり。おねえの中でのメイドさんの想像図とは。黒のロングワンピースに肩フリルすそフリルの白いエプロンをした、落ちついた感じのお姉様。おねえが喉が乾いた頃を見はからってこちらが言わなくても、しずしずとお紅茶などを持ってきてくださる。スカートはロング丈なので、靴下なんて外からは見えないのだ。メイドさんは使用人とはいえ、間違ったことをしているときちんと悪いところを指摘してくれる、博識な才女。なかなか気を使う相手。こちらもいつもぴしっとしていないといけないのだ。きゃぴきゃぴるんるんでは決してないのだ。そんな人が実際にいてくれたらいいなあ。うっとりする、おねえ。仕方ないなあ、なまえが雇ってやるか。でもその前に、おねえ、おうちをそれ様に改造しなくっちゃ。今の和風日本建築では、メイドさんも格好つかないよ。
Nov 23, 2003
おばちゃんが寝こんでいても、旅行の日程は変えられない。というわけで、おじちゃんとおねえ、二人で行くことになった紅葉狩り。永源寺と湖東三山。琵琶湖の東のお寺を4つ回る、ジミなツアーだ。もちろん、参加者は年配さんばかり。年配さんといえば、足腰がちょっと弱って来てます来てますって感じですよ、普通。参加者の中でおねえが、一番若い。へっへーん。と嬉しがっている場合ではなかった。どのお寺も、階段がすごいことになってますよ、あなた。(って誰に言ってんだか、おねえ)こんな重い石どこから持ってきたんだか、というガタガタの石で作られた階段。昔のままってやつですよ。そして、金毘羅さんも真っ青な、急で長い勾配の群れ。群れって言わないか、階段は。歩いても歩いても、我が体、楽にならざり、黙って歩き続けるみなさん。おねえもがんばる。沈黙。沈黙。と、その静寂を破るどこかの伯母さんの声。「はあ~、キレイやなあ、紅葉」その声につられて、皆、上を見上げる。と。おお~!!キレイな紅葉。赤のも黄色のもあってまだマンダラだけど、雨に濡れて、とてもキレイ。はあ~。そして一様に、またてっぺん目指して歩き続ける。また、沈黙。沈黙。階段を登るのみ。こんなのを4つも繰り返すと、どこがどのお寺だったか、もうさっぱり分らない。これから紅葉狩りに行かれる皆さん。永源寺・金剛輪寺・百済寺・西明寺は、階段だらけです。さあ、うさぎ跳びでジャンプジャ~ンプ!ファイトォ!足腰を鍛えましょ~。
Nov 20, 2003
おばちゃんが、「家が回るねん」と言ったきり、寝こんでしまった。持病の、メニエル氏病というやつだ。疲れからくる三半規管の乱れで、解決法はとにかく疲れを取ること、つまりは、寝ることだ。それまで呑気に日々を送っていた、おねえ。モーレツに忙しくなった。あっちでバタバタ、こっちでバタバタ。慣れてないので、要領が悪い。神経も使うので、緊張もする。おばちゃんは家が回るけど、今のおねえは、肩凝って首が回らない。
Nov 14, 2003
おばちゃんに、二階から小さなタンスを一緒に下ろして欲しいと言われた、おねえ。小さいといっても、結構、重い。背中に乗せるような格好をして、降りてゆくおねえ。最初、おばちゃんは下を持とうとしたのだが、おねえの「下のほうが重いよ」と言う声を聞いたとたんに、「あ、そう」と当たり前の様に、上のほうを持った。ああ、言うんじゃなかった。後悔する、おねえ。でも、おばちゃんにぎっくり腰にでもなられたら、損害は甚大だ。おばちゃんのほうが、お店の売上金額は多いのだ。おねえはぎっくり腰でも何でもなって、寝てればいいのだ。「怖いから、ゆっくり降りて~」おばちゃん。重いよ~、早く降りたいよ~。という言葉も出ない、おねえ。それに、そんなに上から押されると、落ちそうで怖いよ~。背中にのしかかる、タンス。13段の階段が、これほど長く感じられたことは、足の骨を折って以来だ。この階段は滑りやすい。スベラーゼを付けておいて良かった。しかし、重い。あと、一段。ひゅ~。着いたよ、地面に。おねえが喜ぶのもつかの間、おばちゃんはまた二階へと上がってゆく。「おねえ~」。悪魔の声がする。もう一つ、降ろしたいの。にっこりと微笑むおばちゃん。今度のはさっきのより重いではないですか、おばちゃん!おねえ、頭でタンスの角を支えながら、降りてゆく。わいわい言っている様子を察してか、おじちゃん登場。遅いよ・・・。半泣きのおねえ。わああ、おじちゃん訳もわからず、下からたんすを引っ張る。おねえ、落ちるよお。はあ、地獄の階段を何段か、降りて。ひゅ~。着いたのか?地面に。よ、よかった。おねえのエプロンは、タンスの裏の木の切れっぱしがいっぱいついて、ささくれていた。ツマヨウジみたいな細さの木がささって、痛い。ひゅーん。そんなのは、どっちでもいいのだ。いつ落ちるかと思って、ドキドキしていたおねえ。そっちの方が心配だった。それでなくても人の倍、鼓動が早いおねえなのだ。ドキドキドキドキドキドキ。ああ、止まらない。脇に汗、かいちゃったよお。ドキドキ。はあはあ。かんべんしてよお、こういうの。力仕事はおねえ、苦手。
Nov 13, 2003
きのうの「うちにも歴史が」。この文だと、出征した人は戦死したかのように思われますが実際はぴんぴんして帰国し(マレーへ行っていた)、90歳であの世へ行きました。以上、追記。さて、夏ごろ来てテレビ番組をすっぽかしたお騒がせ2人組「タトゥー」の来日公演がもう大変らしい。12月、東京ドーム2日間公演。9万人動員。公演まであと1月を切った時点での売上枚数は3万枚。(しかも多めに見積もって)そんなん無理ちゃうん、と思ったのは、7500円という価格設定。ファンは中・高生。ケイタイ代でヒーヒー言っている彼らに、とてもそんな余裕があるようには思えない。7500円。むむう。おねえがキャーキャー言って見に行ってた頃のライブの値段って、3500円がいいとこだったぞ。まあ、昔の話だけど。夏にすっぽかした頃には、「そんな公演、今度はこっちがすっぽかしてやれ!」という人もいた。すっぽかすまでもなく、ガラガラで、公演すること事体が大丈夫なのかという感じ。のぞみグリーン指定、ディズニーランドのきっぷ、そしてゴージャスなホテルを予約。そしたら、忙しいなまえだけど、スケジュール開けてあげてもよくってよ。
Nov 7, 2003

おばちゃんが納屋を片付けていて、えらいものを見つけた。日の丸に、筆で寄せ書き。おばちゃんの父のものだ。寄せ書きの中も、書いてもらった本人も、どの人も、もうこの世にはいない。とりあえずなまえも入って、記念撮影。
Nov 6, 2003
食パンに、コロッケをはさむ。これはおねえが好きなコロッケの食べ方の一つだ。これを食べる時に、いつも思うことがある。はさむだけなのに、何でこんなに、おいしいのだろう・・・。パンとコロッケ、別々に食べるとそれなりの味なのに、はさむという行為をプラスするだけで、二つの食材が合わさって、1+1=5くらいのパワー。交わるハーモニー。ああ、もう1枚・・・。誘惑がおねえを誘う。コロッケサンドの名では語り尽くせない、コロッケとパンの出会い。
Nov 4, 2003
パソコンに購入当時から入っていたウイルスソフトが最近、理由なく突然調子が悪くなったのに、ほったらかし。1度、叔父さんからウイルスを送りつけられ、えらいことになったことなんて、とっくの昔に忘れていたおねえ。いやはや、身内からこんなことされるなんて、思ってもみなかった。しかもその叔父さん、ウイルスソフトの存在を知らなかったのだから、困った63歳。こういう人も世の中にいる、ネット環境。恐ろしや~。まあ、被害を受けたパソコンは元々叔父さんのだから、借りてる手前文句言えませんでしたが。そういう、普通の人がパソコンに慣れ親しんでいる今、一般の新聞にも「ウイルス」の文字が踊る日々。やっぱり、ちゃんとしておいたほうがいいかなあ。考えるおねえ。けれど今、とある欲しい物の為に貯金の真っ最中なので、余計なものにお金を使いたくないのだ。というか、そんなに余裕がないのだ。仕方ないなあ、えらい出費やと思いつつ、ネットで注文。2~3日で着払いで到着。お支払い?おばちゃんに「払っといて~」と、猫なで声のおねえ。「だってな、パソコンが壊れてしまうかもしれへんねん。あのパソコン、借りてるやつやし。困るやん、修理費高いらしいし」・・・だからといっておばちゃんが、お店からお金を支払いする義務はないような気が、なまえにはするのだが。「お店の経費で落ちるかねえ」そう言って支払っているおばちゃんも、人がいい。そういうのはうちのお店では認められないと思いますが。はい。おねえ、反省。ソフトは送料込みで、メーカー小売希望価格の6割程度。買いに行く手間と時間とを考えると、ネットで買うのは安いかも。おねえ、力説!本当はお店で買ってあげたほうが、地元の潤いにもなっていいのかもしれない。近所で買ってあげたい!!でも近所のお店は、閉店ブーム。電車に乗らないと、そういうのは売ってない。大きなお店にはいろんな種類のものが売っていて、もう、そこにいるだけでクラクラしそうな感じだ。この年になると、興味のないものに時間を割くのは疲れる。若い頃は、あれこれお店を見て回るのが楽しかったものだが、近頃は、そういう時間を全く持たない。まず、体力がないのだ。体力、そうか、通販で体力アップの健康器具を売ってたなあ。ちょっと、魅力的な感じ。いやいや、そんなことより、買ったソフトをインストールしておかないと。おねえ、インストール開始!瞬く間に、終了!けれど、外見はどこが変わるわけもなく。「ウイルス発見!」という劇的な表示が出ないのは、それはそれでいいことなんだけど、なんだかつまらない。こういう「縁の下の力持ち」的なものは大事。でも、「これを買ってよかった!」という感動みたいなものがないので、「要らなかったかなあ」と思いがちなおねえです。いやいや。おねえの今欲しいものよりは、全然役に立つと思うなまえ。だっておねえ、欲しいものってまた、お洋服でしょ?
Nov 1, 2003
NHKの、「その時、歴史は動いた」。今回は、「白虎隊の、その時」。「白虎隊」という名前を聞くだけで目がウルルンとするほど、幕末の数ある「~隊」という名の中でもおねえの中ではこの集団は、特別なものだった。年端もゆかない15~17歳の会津藩藩士の子弟。何の経験も知識もない少年たちで組織されたその集団は、作戦侵攻中に隊長とはぐれ、とにかく城の状態をみきわめてその後の進退を考えようと目指した飯守山の頂上。そこで彼らが目にしたのは、城からの火の手。白く沸き立つ煙。もはやこれまで、と、覚悟を決めて、自らの命を絶っていった、若者というには幼すぎる少年たち。本当は、城下町が燃えていたのであって、鶴ヶ城はまだ、敵の手には落ちていなかったのだ。何という、悲劇。・・・と、そこでVTRからスタジオの松平アナウンサーへ。待ってましたとばかり、松平アナは口を開いた。おねえはその言葉を聞いて、自分の聞き違いかと思った。「さあ、ここで、‘白虎隊グッズ’を紹介いたしましょう」と、彼らが持っていたゲベール銃の模型を見せたのだ。彼らの体には大きすぎるその銃を、彼らがどんな思いで、それを持っていたのかを知っていた上で、「グッズ」と呼んだのだ。まるでいまどきの若者がチャラチャラと見につける、流行りの持ち物を紹介するかのように。あきれてものが言えないとはまさにこのことだ。松平アナウンサーは、彼らの気持ちを、これぽっちも感じていない。そう思わざるをえない発言。言葉を使う事を専門としている人が選ぶべきものとは思えない、使い方。そんな人の司会する番組、内容が良いだけに、残念だ。おねえは、残念がっている。ホントの所、とても気分が悪い。
Oct 30, 2003
タイガースが好調なのは、毎年6月くらいまでだ。もっと早く、調子が悪くなる時もある。ファンですら、「来年に期待だあ!!」と言って見放している時ですら、マジメにタイガースを見つづけていたものがある。もの、というか、放送局というべきか。地元密着型の、動かないCMを放送するとても有名な「サンテレビ」。この局は阪神タイガースの試合をほとんどといっていいくらい、ずっとずっと、放送しつづけてきた。人気のある時・ない時関係なく。試合開始から、終了まで。夜中の12時近くまで放送したこともある。テレビ欄の予定番組なんて、ほとんど無視状態。サンテレビといえば地元では、阪神タイガース試合専用テレビのような状態である。そんなサンテレビも巨人戦は、よその局が放送権を持っているのでいつもの様には試合中継できない。権利の値段が高くて買えないのだ。けれど、サンテレビにはすごい技があった。よその局は6時からニュースをするので、どうしても7時からしか放送できない。そして、あとの番組が詰まっているので、最大でも9時24分だかには終わらないといけない。そこでサンテレビの出番である。リレー中継と題して、7時までと9時24分以降試合終了まで、よその局の制作のものをそのまま放送するのだ。高校野球が、総合から教育テレビへとチャンネル切り替えをするのと同じように。そんな、阪神に命をささげたようなサンテレビも、今まで日本シリーズを放送したことはなかった。権利関係ほか、いろいろ難しい点があったのだろう。けれど、それは去年まで。3対3で最終試合にまでもつれこんだ今年の日本シリーズ、第7日め、テレビ東京系で放送決定!そして、関西ではネット局のテレビ大阪と共に、なんとサンテレビが、日本一がかかった試合を放送できることになったのだ!おめでとうサンテレビ!今まで地道に頑張ってきたかいがありました!!おねえとおばちゃんは、じっと画面を見つめる。おお、サンテレビ!そして、声を出して応援する。「がんばれーダイエー!!」えっ!?それはサンテレビに対する、裏切り行為では?サンテレビといったら、阪神タイガースでしょう?「だって、ダイエー勝ったら明日からセールやもん。コップも貰えるかも。並ぼか~。9時開店かなあ?」・・・ま、とにかく、よかったねサンテレビ。過去最高の視聴率かも!あ、でも、サンテレビはKBS京都なんかと一緒のくくりで、大手民放各社以外の「その他」となってしまうのである。1社単位の数字は出ないのだ。なんだか可哀想な、サンテレビ!でもあなたのおかげで、CSとかに入らなくても試合が見れるのだ。来年も野球中継頼むよ~。
Oct 27, 2003
日記を整理していて、気付いた!!今日でなまえ王国ニ周年!!おおーっ!ちょっと前からおねえは、なまえ王国をいじるために、「初めてのホームページ作り」とかいう本を引っ張り出してあちこち付箋を貼っている。確か去年の今ごろも、同じようなことをやっていたと思うんだけど。・・・おねえって、10月になるとこういう事(HP作り)がしたくなるのね。
Oct 23, 2003
このHPは「なまえちゃん」の、「ぬいぐるみから見た人間の日常」という事で書いてまいる所存でございました。(もう、この辺からして、いつの生まれやねん、なまえちゃんって!という声が聞こえてきそうですが)けれど、ぬいぐるみが興味を持つ話題というものがそうそう毎日有るわけではありません。読んでくださっている方々も、これって、おねえちゃんのつぶやきやんと、苦笑いをしておられたことと思います。なまえちゃんの名義で書く時には、オチを笑いで締めくくらねば!という強迫観念にも似た気持ちであったことも、正直なところでありました。日記更新が途切れ途切れなのもそうしたことに理由が有りました。もう少し、気軽に日記を書けないものか。おねえちゃんは考えた末に、おねえちゃん用日記を作ることにいたしました。このなまえちゃんの日記は、「なまえちゃんの雑記帖」として、今までどうりボチボチ更新してゆくつもりでございます。なまえ王国、美味しいもののコーナーもほったらかしでしたので、整理中です。グランドオープン(?)に向け、おねえは頑張っている最中ですので皆様、これまでと変わりなくお越し下さる様よろしくお願いいたします。おねえちゃん 記。
Oct 22, 2003
おばちゃんが本箱を整理していた。奥の方から、10年前の細木数子著「六星占術」の本が2冊出てきた。本の後ろにはその運命表がはさんであり、昭和60年から平成8年までと書かれてあった。おねえはつい最近細木氏をテレビで見て「本買おうかなあ」とおもっていた矢先だったので、早速ボールペンを持ち、昭和60年のところを平成9年と書き換え、後は順に10年、11年と書いてゆく。この占いは12年で一回転する。つまり、自分の運命表があれば、何度でも使いまわし出来るという訳だ。細木センセイ、新しいのを買わなくてごめんなさい。おねえの今年は、ちょっと体調に注意だそうだ。ふむふむ。・・・って、あと3ヶ月しか残ってないけど。あと、おねえのラッキーカラー。すっかり忘れているのでチェックすると。黒・灰色。なんだか、ジミ。ラッキーな場所。墓地。ちょっと、唖然。墓地ですか。嫌いではないけど。あれ、ってことは、死んでから運勢が上向きになってくるのでしょうか。
Oct 4, 2003
おばちゃんとおねえ。最近でっぷりとお腹のあたりが前にせり出してきた。妊娠ではない。腹に脂肪がドンと付いてきたのだ。おばちゃんもおねえも、そんなにたくさん食べる方ではない、と思う。なんでかなあ・・・。おじちゃんは首をかしげる。ええ。わかっていますとも。おねえとおばちゃんは、お腹をさすりながら目配せする。「今日も暑いねえ」。お食事前の、アイスクリーム。「はああー、暑いねえ」。お三時の、アイスクリーム。「今日も無事終わったねえ。ああ暑かった」。お食事後の締めくくり、アイスクリーム。やめられないのです、まるで、麻薬のよう。けれど、それももう終わり。近頃は寒くて寒くて。到底そんな気分にはなれません。ストーブを焚いて、お部屋を暖かくして、そんな時期になったら。復活!アイスクリーム!暖かい部屋で冷たいものを食べるなんて、極楽極楽!それまでには、痩せて元どうりにしておかなくては。
Sep 22, 2003
知り合いのおじいさんがつぶやいた言葉だ。「ケータイは親指ばかり使う。親指は父親の象徴だから、そんなにひんぱんに使うものではない。世の中、ますます乱れてくるもとだ」。その時は、なるほどと感心したものだ。さて、今時珍しい存在に違いないが、今までケイタイ電話と縁がなかったおねえのうちでも先月からおじちゃんがケイタイすることになった。ものめずらしくて、いじりたおすおねえ。・・・と、ふと思い出したあのことば。親指を使うといけない。ならば、人指し指で押したらいいのね。でも、親指ほど早く押せない。ああ、親ってこんなところでもありがたいのね。何日か、人指し指で格闘するおねえ。そういえば指の歌ってあったなあ。♪(親指)この指 パパ 大きなパパ~パアパアパアパアパパパパパパパ~ お~はなし する人差し指はたしか。ママ。じゃあ、ケイタイの番号を人差し指で押すのもだめじゃないの?他の指は、ええと。中指はおにいさん。薬指は、おねえさん。目上の人を使うのがダメなら。小指。こ、小指で押せと?
Sep 10, 2003
シークレットシューズ愛好家として有名な関西地区重鎮タレント、浜村純。30年ほど続いている朝8時からのラジオの調聴率は何年もトップの座に君臨している。60歳は軽く越えているはずなのだが、声だけは歳をとらない。5年ほど前、少しボケたことを言い始め、「浜村純もとうとう終りか」と一部で噂になったこともあったが、3代目アシスタント、同年代の桜井和枝とのコンビで一気に回復。月曜から土曜まで、毎朝この人の声を聞かないと朝が来たような気がしないという関西人は多いのだ。阪神タイガースにマジックが点灯したその朝、彼は爆弾発言をする。「タイガースが日本一になったら、丸坊主にする」。リーグ優勝ではなく、あくまでも「日本一」を強調する浜村さん。この発言にびっくりした人はずいぶんいたようで、翌日のスポーツ新聞には合成写真の坊主姿が掲載されもした。応援の気持ちなのか、日本一は無理だとたかをくくってなのか、浜村さんのお心は、さてどちらなのか。<9月4日の「真夜中の音」の主のお姿をアップしました。>
Sep 8, 2003
阪神優勝の日、道頓堀に身を投げようとする人をいかにくいとめるか、問題になっている。前もって川の底をさらってちょっとはきれいになってはいるものの、川には大腸菌がうようよ。衛生的には最悪な状況らしい。放置自転車なんかも放りこまれていて、体に刺さったら、怪我なんかもするかもしれない。・・・と報道されていても、世の中には何がなんでも「身投げ」したい人がいるようだ。川から上がった濡れネズミの人に、着替えなんかでトイレを使わせないようにと、道頓堀周辺の店舗は早々に店じまいをする対策を取り、タクシーもシートが汚れるので、乗車拒否するらしい。銭湯も入湯お断りをするという。大腸菌だらけの人が入浴すると後が使えないというのが理由だ。銭湯。どこにあるのだ、道頓堀の近くって。とにかく、マクドナルドの看板キャラ、ドナルド氏は優勝の瞬間に店内へと避難することが決定済みの様だ。18年前ケンタッキーおじさんはファンにかつがれ、川へとダイブした。あのおじさんは救出されたのかなあ。一体のだいたいの値段が報道されたのは覚えているけれど。さて、どうしても身投げしたい人を食い止めるのは、なかなか困難だ。それでなくても日本には、義務抜きの自由と権利がはびこっている。「食い止めたい」をやめて、「どんどんやってください」方式にするのはどうか。ただ、その場合、道頓堀の橋の欄干にでかでかと大きな文字で「この川に飛び込むのは、アホ」と書いておく。でも、自虐的な大阪人。「おれってアホやねん」と叫びながら、得意げに飛びこむかなあ。どこまでも、うれしがりなヤツには打つ手は無いのか。
Sep 7, 2003
阪神タイガースのマジックが、とうとう6になった。最短で来週前半には胴上げが見られそうだ。お膝元関西地区のもっぱらの話題は、どこで優勝協賛セールをするかということ。これは主婦にとっては一大事であるようだ。いいものがお安く買えるとあって、みな目の色を変え、セール当日には店頭に早朝から並んだりもするのだ。ご苦労さまなことである。こういう時にはセール用に、いつのものか分らない売れ残りの商品も投入されたりすることがあるので、ご注意。おねえは、近所のダイエーがセールをしてくれるそうなのでそれで済まそうと思っている。おいおい、阪神じゃないのかい、と突っ込まれそうだが、おねえはそれほど野球好きではないので、どっちでもいいのである。ちなみにおねえはダイエーホークスの歌を、カラオケでは必ず歌う。ほとんど歌わない六甲おろし。でもソラで3番まで歌える。まあ、関西で生まれてずっと住んでるからかも。子守唄代わりって感じだろうか。とにかくこの残暑厳しい中、はるばる大阪くんだりまで出かけて行って、安くなっている洋服の取り合いをナニワの強烈なおばちゃんとやりあう元気はないのであった。でもここにきて阪神ファン、すごくおとなしいイメージ。巨人ファンは「チームは勝って当たり前」阪神ファンは、「いつも負けるけど、でもそんな君が好き」だといわれる。もしかして、まだ「優勝」の文字が信じられないのかな。慣れてないことをするのには、勇気がいるのだ。
Sep 6, 2003

音。カサカサ。カサカサ。ゴキブリではない。真夜中、決まっておねえの足元から聞こえる、音。パッチンパッチン。パッチンパッチン。お菓子の袋をかじる音。ゴキブリではない。おねえはついにその音の発信元を、目撃した。コオロギのようで、コオロギでない(ベンベン♪)バッタのようでバッタでない(ベンベン♪)それは何かと尋ねたら。・・・なんだろう、これ。
Sep 4, 2003
ずいぶん長い間、なまえ王国留守にしておりました。見に来てくださっている皆様、本当にありがとうございます。そして、ここ2月ほどの間、全く更新できなくて申し訳ありません。何でも、今年は世界的規模で異常気象とか。寒さには強いけれど、雨のじとじとには滅法弱いおねえ。夏のからっとした暑さのない毎日に体がついてゆけず、ゆううつな毎日を過ごしておりました。今日は久しぶりで、気持ちいいお天気。おねえ起きてからご機嫌全開。こういうふうに、お天気に左右される生活ってのも困ったものですが、自分の体は自分しか面倒見れない。大事にしてやらなくちゃ。しかし、日記を書きたいという欲求は体脂肪と共に徐々に蓄積され、なんと先日は、ホテルに缶ズメにされてなまえ王国の日記を書かされている夢を見ました。原稿用紙に、万年筆。手元を照らしているのは、ランプ。いつの時代の話なんだか。さて、おねえの体調に関係なく、身の回りでは面白いことがたくさん起こっております。そのお話はいずれするとして、いましばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げまする。
Aug 18, 2003
近頃の大阪船場の商店街の問屋さんは、仕入れ金額に応じてガラガラをまわせるサービスをしている。ガラガラ。それはちまたでは、歳末大売出しなんかのときに登場する。何色かの色をつけた玉が6角形の箱に入っていて、本体に付けられたハンドルで回し、穴から出てきた玉の色で商品がもらえるという機械だ。玉が箱の中で音を立てるので、「ガラガラ」と呼んでいるが正式名称は知らない。さて。そのガラガラの賞金は5等100円、4等200円。ここまでは、何回も経験済みだ。3等1000円、2等5000円となると、なかなかお目にかかれない。1等・特等なんて、夢のまた夢だ。今日は2回、引ける。おばちゃんとおねえは一回ずつ、回す事にした。おばちゃん、トライ!・・・5等、100円。おねえ、トライ!なぜかこういう時は、左手で回すことに決めている。ん?穴の奥に黄色の玉が見えるぞ。黄色は3等1000円。やったあ。心の中で微笑む、おねえ。と、穴から出てきたのは、ミドリ。あれえ。コレって何等?と、係りのお姉さんが、大きな鐘を鳴らす。「大当たりー!」拍手!えーっ!1等賞!1万円!おねえの黄金の左手は、楽して1万円を稼いだのだった。しかし、そのお金の入った封筒はおねえのものになるはずもなく、即座におばちゃんの手に渡り、仕入れ金に回されたのだった。
Jun 2, 2003
4月末あたりからアクセス数がヘンに多くなっていた、なまえ王国。けれどここ数日、来訪者がちょっと少なくなってきた。更新してないことが最大の理由かも。なぜ、更新をさぼっていたか。他のHP上でいろんないざこざを目の当たりにしたおねえは、このところ、ちょっとびびっていたのだ。個人のHPとはいえ、ネットに公表している以上、いろいろ注意して書かないといけないと今更ながらに気付いたのだ。そうすると、へんてこな事も書くのがためらわれる様になってきた。まあ、へんてこな事しか書いてないのでそれをやめると「なまえ王国」存在事体が危ういのだが。来訪者の数が少なくなったのは更新のことだけでなく、内容があまりにも面白くないために(または、自分と好みが違うから)、自分の中でのお試し期間が終了して、見にくるのをやめた人もいるのだろう。普通なら、「わあ、何かいいネタ書かないと見に来てくれなくなっちゃう」とあせってしまうところですが、びびりな性格のなまえちゃんとおねえなので「よかった~。小さい世界でちまちまとヘンなことやっていこう」と、喜んでいます。そんななまえ王国、今注目の音楽は。先日ご紹介した、「佐賀県」はなわさんに続いて、またも地域シリーズ。伊藤秀志さんのアルバム「お訛り」。平井堅が歌って大ヒットした童謡「大きな古時計」を秋田のズーズー弁で歌った方です。日本語とは到底思えない、まるでフランス語のような歌詞。今回のアルバムには「大きな古時計」はもちろん、「クラリネットを壊しちゃった」「夢の中へ」「案山子」「亜麻色の髪の乙女」など12曲がズーズー弁バージョンで収められています。・・・ところで「東京」という曲もズーズー弁バージョンで入っているのですが、これってあの、やしきたかじんさんの曲でしょうか?どんなふうに秋田弁になってるんだろう。6月4日発売、ですが、おねえ購入するの?
Jun 1, 2003
題名 作詞 作詞 1佐賀県 はなわ はなわ 2佐賀県(あこーすてぃっく はなわ ) はなわ はなわ3故郷(フィーチャリングCRY-叫-) はなわ はなわ 4さびしいな はなわ はなわ 5佐賀県(はなわいないばーじょん) はなわ はなわ 芸人「はなわ」氏のニューシングルである。オリコンのデイリーシングルチャート6位。タイトル曲「佐賀県」もシンプルな曲だが、何よりシンプルなのが作詞作曲の欄。はなわ・はなわ。久しぶりに、なんだか感動した。シンプルすぎて。
May 29, 2003
おじちゃんの近頃のお気に入りは、タケノコとフキだ。どっちも春の季節ものとはいえ、たくさん食べると体が痒くなる。好きとは言っても、そんなにたくさんは食べられない食品だ。けれどおじちゃんは、タケノコなら大きなもの1本くらい2日ほどで平らげてしまう。そして全然痒くない。とても不思議。これって、特異体質?アクの強いものが好きというか、得意なおじちゃん。おじちゃん自身がアクが強いからか?だから、平気なのか?毒をもって毒を制すって感じかなあ。あ、おじちゃんは毒ではないです、念の為。あ、タケノコも毒ではないです。そしたら、二日酔いの向い酒って感じ?・・・訳わからなくなってきた。
May 21, 2003
全213件 (213件中 1-50件目)