星とカワセミ好きのブログ

2018.04.29
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カテゴリ: 美術 / Art
2018年4月28日午後、東京都美術館で「プーシキン美術館展 -旅するフランス風景画」を見ました。
ロシア・モスクワのプーシキン美術館のフランス近代絵画の中で、風景画のコレクションが紹介されています。美術館の名前は、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンから付けられています。プーシキンは人生の中で何度も拳銃の決闘をしますが、相手の弾が外れ、何度も助かってきました。しかし妻を巡る最後の決闘では弾が当たり、死んでしまいます。
美術館のフランス絵画コレクションは、実業家のシチューキンとモロゾフが何度もフランスに行っては購入してきたものです。

モネの「草上の昼食」1866年が一番のお目当てです。パリ近郊のフォンテンブローでモネが26歳で描いた絵で、マネが描いた絵をモチーフにしたとされています。モネの絵の右の樹には、Pの文字とキューピットの矢が彫ってあります。

1863年にマネが「草上の昼食」(オルセー美術館)を描きましたが、2人の女性が裸で、特にポーズを取った女性のビクトリーヌ・ムーランは、モネが何度もモデルとして描いています。当時はリアルな裸の女性を描くのはタブーとされ、かなり批判されたようです。
ムーランが描かれた絵は「オランビア」が一番有名ですが、私はマネの「鉄道」 (Le chemin de fer)が好きです。パリのサンラザール駅の橋で、ムーランが座り膝には子犬と本を置き、横には友人の娘が鉄道を見ています。アメリカのワシントン・ナショナルギャラリーで本物の絵を見ました。機関車の煙しか描かれていないのに、その場の雰囲気がリアルに伝わってくるような気がします。

他に気になった絵は、エドゥワール・レオン・コルテスの「夜のパリ」です。当時のパリの光がうまく描かれており、絵葉書が売ってあれば、ぜひ買いたかったです。

クールベの「水車小屋」、「山の小屋」を見て、絵葉書を買いました。クールベの大作「オルナンの埋葬」はルーブル美術館で見た事があります。「水車小屋」はオルナンの村を流れるルー川とオルナンの白い崖が描いてあります。クールベはナポレオン政権崩壊後にパリコミューンに参加し、記念柱を引き倒した事を問題にされ、スイスに亡命します。アルプスと小屋を描いた絵が「山の小屋」で、クールベはそのままスイスで亡くなります。

ルノワールの「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」の絵葉書も買いました。昔、妻と一緒にムーラン・ド・ラ・ギャレットのレストランで食事をしたり、ラパンアジルで飲んだりした事が思い出されます。








































↑ 木にPの文字とキューピットの矢がハートに刺さっている絵が彫ってある。


↑ 東京都美術館  アンリ・ルソー 「馬を襲うジャガー」 1910年











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最終更新日  2018.04.29 13:17:54
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