星とカワセミ好きのブログ

2019.05.02
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カテゴリ: 美術 / Art
2019年4月29日、上野公園の東京国立博物館・平成館で、「東寺 国宝特別展 空海と仏像曼荼羅」を見ました。

東寺は京都市南区九条町にある真言宗の寺で、新幹線の車窓からも東寺の五重塔がよく見えます。平安京遷都に伴い、京の南に羅生門を挟んで、東寺、西寺が建てられました。(西寺は跡が残るだけ)
唐で密教を学んで帰国した空海に対し、嵯峨天皇が東寺を与え、東寺は真言密教の根本道場となりました。東寺の講堂には21体の立体曼荼羅がありますが、その内15体が平成館に来ています。15体の内訳ですが、国宝11体、重要文化財4体です。

立体曼荼羅以外にも、国宝の両界曼荼羅図の金剛界や、空海が最澄宛てに書いた書状である国宝の「風信帖」、空海が唐から持ち帰った密教法具などが紹介されていました。

「空海の風景 改版 上、下/司馬遼太郎/中央文庫」を読むと、最澄と空海が大宰府から同時期に遣唐使船で唐へ向かった事、空海は詞や作文が上手で、中国人を驚かせたこと、長安で案内の僧から、留学生は20年が年期となっていると言われた事、密教の体系を学んだ恵果和尚は、初対面の空海を見るなり歓喜し、「大好大好」と言い、何の試問も行わず、全てを伝えると言った事。空海に自分の全てを与えてしまった恵果和尚は、4か月後に死んだこと、恵果和尚が「法を受けた以上はこんな長安でぼやぼやするな、早く国に帰れ」と言い、空海は長安に2年に満たない滞留だったが、帰国することになった事などが書いてあり、大変面白かったです。




↑ 東寺 国宝特別展 空海と仏像曼荼羅。 東京国立博物館・平成館。


↑ 国宝 帝釈天騎象像。


↑ 国宝 持国天立像。



↑ 国宝 降三世明王立像。





↑ 国宝 増長天立像。


↑ 国宝 金剛夜叉明王立像。(中央)


↑ 国宝 大威徳明王騎牛像。 (中央)


↑ 国宝 金剛業菩薩坐像。


↑ 国宝 金剛法菩薩坐像。


↑ 国宝 金剛宝菩薩坐像。


↑ 国宝 金剛薩埵菩薩坐像。 (中央)


↑ 重要文化財 不空成就如来坐像。(中央)


↑ 重要文化財 阿弥陀如来坐像。(中央)


↑ 重要文化財 宝生如来坐像。(中央)


↑ 重要文化財 阿しゅく如来坐像。(中央)






↑ 国宝 帝釈天騎象像。 【撮影可】 

甲を付け、雷を象徴する武器である金剛杵(こんごうしょ)を手にする仏法の守護神。インドの神であるインドラ神が仏教に取り入れられ、帝釈天となった。像に乗る姿はインド風で、空海がもたらした新しい表現。
















↑ パンフレット。


↑ 国宝 両界曼荼羅図のうち、金剛界。


↑ 空海直筆の書状 「風信帖」。空海が最澄宛てに書いた。












↑ 空海の風景 改版 上、下/司馬遼太郎/中央文庫。


↑ 古寺を訪ねて 京・洛北から宇治へ/土門拳/小学館。


P130~151。 東寺について写真と文章がある。





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最終更新日  2019.05.02 10:53:46
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