星とカワセミ好きのブログ

2021.07.05
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カテゴリ: 本、雑誌、記録
2021年5月29日付朝日新聞「be フロントランナー」で、地図研究家の今尾恵介(いまおけいすけ)さんが紹介されていました。

今尾恵介さんは中学1年の社会科授業で、地形図に一目ぼれし、大型書店で地形図を買い始めたそうです。中2の時、物理学者で地図エッセイストとして有名だった堀淳一さんの『地図のたのしみ』を母親が買ってきてくれたそうで、ますます地図の興味がかきたてられたとの事です。

「鉄道好きの仲間はいましたが、地図の話ができる友人はいなかった。堀さんの本を読んで、こんなにそっくりな趣味の人がいたんだって驚きました。新旧の地図を比較する面白さや、外国の地形図の美しさを教えてくれたのもこの本です」

今尾さんは明治大学時代、同大交響楽団で打楽器を担当されていました。その後もバイトの延長で管楽器の専門誌パイパーズ編集部に就職されました。趣味で地図の収集は続け、CDや楽譜を輸入販売する業務を担当してからは、そのノウハウで海外から地形図を個人輸入されました。

31歳でフリーランスになり、地図に関する文章を書かせてほしいと見本をつけて出版社に直接送って売り込み、返事をくれたうちの1社から『地図の遊び方』を出してもらったそうです。

「デジタル地図は確かに利便性は高い。心配なのは、人々の頭の中が出発地と目的地だけになってしまうことです」とあります。

「たとえば、少し前までJR常磐線に佐貫(茨城県)という駅がありました。(現在は龍ケ崎市駅に改称)。そこの改札に、『当駅はマザー牧場の最寄り駅ではありません』と貼りだされていたんです。千葉県にあるマザー牧場の最寄り駅は内房線の佐貫町駅。想像すると、マザー牧場に行こうとしてスマホに佐貫と入力したとたんに二つの駅名が出てきて、うっかり佐貫駅をタップしてしまう人が少なくなかったのでしょう」

「アナログの時代なら、まず地図を調べたはずなんですよ。それで内房線が東京湾沿いに房総半島を南下していると分かれば、電車に乗りながら、そろそろ海が見えるはずだとか、木更津だとか考えるはず。今は途中が抜け落ちているから、窓から筑波山が見えても間違いに気づかない。こうなると、そもそも日本列島がどんな形をしていても構わないってことになる」

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帝国書院の地図は、「最新基本地図ー世界・日本ー15訂版/帝国書院」、「地図で訪ねる歴史の舞台ー日本ー最新版/帝国書院」、「旅に出たくなる地図 景観地図日本 三訂版/帝国書院」、「旅に出たくなる地図 世界編最新版/帝国書店」を持っており、調べるときに使います。





↑ 
2021年5月29日付朝日新聞「be フロントランナー」。地図研究家の今尾恵介(いまおけいすけ)さん。







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↑「地図帳の深読み/今尾恵介/帝国書店」



↑「最新基本地図ー世界・日本ー15訂版/帝国書院」
長く使ってきたので、表紙が取れて無くなってしまった。



↑「地図で訪ねる歴史の舞台ー日本ー最新版/帝国書院」。



↑「旅に出たくなる地図 景観地図日本 三訂版/帝国書院」。



↑「旅に出たくなる地図 世界編最新版/帝国書店」。





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最終更新日  2021.07.20 21:36:11
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