星とカワセミ好きのブログ

2023.05.20
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カテゴリ: 河合奈保子さん
1981年10月5日、河合奈保子さんはNHKホールの小ゼリから落ちて、「第一腰椎圧迫骨折」で入院しました。退院後は桃の木温泉で休養され、1981年11月30日に夜のヒットスタジオでTV復帰されました。

井上順さんと芳村真理さんが司会をされた夜のヒットスタジオでは、河合奈保子さんが新曲「ラブレター」を歌いました。スタジオの後ろには、奈保子さんの親衛隊の皆さんが並び、「奈保子コール」連発です。
奈保子さんは「ラブレター」のサビの部分になると、感極まったのか涙声になりましたが、それでも一生懸命歌います。

当時テレビでこのシーンを見てから、もう40年以上経ちますが、奈保子さんの「ラブレター」を聴くと、奈保子さんの歌う姿がありありと蘇ってきます。私はこの「ラブレター」が好きで、聴くと自分の高校時代を思い出します。

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「わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ/河合奈保子/ワニブックス/1983年5月20日初版発行」に、この時の「夜のヒットスタジオ」の事が書いてあるので、一部を紹介します。

(P215~216)
声の調子がよくなるように、局へ向かう車の中でも、大声で『ラブレター』の練習をしてスタンバイ。音合わせやリハーサルがあるので、スタジオへは午後5時頃に到着。
『夜のヒットスタジオ』は、フジテレビの第6スタジオで収録されます。

「オハヨーゴザイマース。どうかよろしくおねがいしまーす」
顔なじみのタレントさんやスタッフの皆さんに、ごあいさつをしながら定位置へ。
突然、ファンファーレが鳴りわたりました。「エッ」と思ってバンドさん(ニュー・ブリードの皆さん)を見たら、指揮者のダン池田さんがニッコリ。それをきっかけに、スタジオにいる皆さんが、拍手で迎えてくれたんです。
そうか、これは私へのお祝いのファンファーレ・・・。「ワァー、どうしよう」
皆さんの暖かな心づかいに、気持ちがほぐれたよう。ありがとうございます。
前奏が流れ、いよいよ『ラブレター』。ゆうべ覚えたばかりの振りもあるし、なかなか思うように歌えません。フラットしたり、シャープしたり、声がひっくり返ったり・・・。うまく声の調整ができないんです。もう、サイアク!
二度の音合わせをしてОK。
楽屋へ引き上げたものの、わずか十分足らずの音合わせで、ダウンしてしまいました。

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(P217)
午後10時から本番。初めてのステージ用コルセットをつけ、新調した白のドレスに着かえた私。

新潟のおばあちゃんからの電話もつながっていて、今日はうれしいことづくめ。
アレッ!? ファンの皆さんからいただいたたくさんのプレゼントが、大きくて真っ白な木に、つりされられています。
まるでクリスマス・ツリーのよう。リボンのついた箱もあれば、ぬいぐるみもあります。千羽鶴もあります。みんな、私と一緒に病院で暮らした仲間ばかり。
こんな形でファンの皆さんにお礼が言えるなんて、なんだか胸がいっぱいです。
ファン・クラブの皆さんも大勢かけつけてくださって、あのなつかしい”ナオコ・コール”も始まりました。「ナオコー、ナオコー」曲が始まる前から、うれしさで涙がこぼれそうです。

歌っている時は、夢中でした。ただ、ひざがガクガク震えて、マイクを一生けん命に握りしめていた事だけを覚えています。歌が終わって、心の中で張りつめていた糸が、プツンと切れたよう。
「アリガトウゴザイマシタ」 こらえていた涙が、ポロッとこぼれてしまいました。



↓ 1981年11月30日。夜のヒットスタジオ。
井上順さん、河合奈保子さん、芳村真理さん。





↓ 新曲「ラブレター」。








↓ 画面右側は、奈保子さんの親衛隊の皆さん。
左側は、奈保子さんが入院中にファンから送られた品々が、木にかけられている。
























































↓ 歌いながら涙ぐんでしまった奈保子さん。
























↓ 涙をぬぐう奈保子さん。








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最終更新日  2023.05.29 19:36:49
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