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2024.10.24
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2024/10/20 芭蕉通夜舟 こまつ座151回公演 井上ひさし生誕90年    紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、
井上ひさし作 鵜山仁演出 (井上ひさし全芝居その三 新潮社版より)
    松尾芭蕉:内野聖陽、狂言廻し・効果:小石川桃子・松浦慎太郎・村上佳・櫻井優凜、



               図1.芭蕉通夜舟 チラシと半券より

 で、本日は芭蕉通夜舟、内野聖陽の一人芝居。宿主は事前に本を読んでいない。いきなり芝居を見ての見ながらの感想。これは井上ひさし晩年の作か?芭蕉の生き様に心底寄り添って、自らの人生に重ねている感じ!
 子供時代から芭蕉は俳諧師:発句俳諧の名手として、諧謔で名をはせる。次第に俳諧の発句部分575のみの世界に邁進し、愉快の俳諧世界から叙情叙景のわびさび世界に接近し始めて、独居一人旅の世界に展開していく。勿論諧謔の精神をずっと携えたまま! 
 この道筋が井上ひさしの人生と重なる。早くから親元を離れ、ひょっこりひょうたん島など放送作家の道に入る。そして戯作者としての世界を広げ、人生を語る作家の面が次第に強くなっていく。ユーモア作家の面目は堅持しつつ!
 二つの人生が重なって、・・・しかしこれは芭蕉通夜舟、この作品、晩年に書いた本なの? カーテンコール3回、満席絶讃。  


 年譜を辿って直ぐ行き着いたのは、1985年、井上ひさし51才の時の自殺未遂であった。未遂といっても甘えで自殺の振りをした類いの自殺ではなく、可成り周到な本気な物であった様である。そして、賢明な周囲がいち早く異常を察知して対応し、首をつったものの大きな傷になる前に保護され、自殺としては未遂。そして、年譜上にはほぼ穴が空いていない。

​  ということは、芭蕉通夜舟は51才で没した松尾芭蕉を偲びつつ、井上ひさしの、自らに贈る言葉だったのではないだろうか。芭蕉の生涯に重ねて、井上ひさしが自らを語り評している。 


the座 73号 芭蕉通夜舟(2012)【電子書籍】[ こまつ座 ]





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最終更新日  2024.10.24 09:03:54
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