仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2008年01月16日
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私が昔仕事で東京へよく出張していた時分は、バブルの全盛期であったこともあり東京に宿泊して、仲間と夜の街に繰り出していたのだ。その時には仕事も人一倍していたし、贅沢が出来る環境にあったので、東京の夜を相当楽しんでいたものだった。私はどちらかというと色気より飲み気(食い気も含めて・・・)のほうなので、ガイドブックを片手に旨いものを食いに出かけていた。

 現在でもTVのグルメ番組などで紹介される店にも、食事に行った事がある店が相当あるし、「ミッシュラン・ガイド」で星をもらった店でも、接待などに利用したことがある店も含まれていた。ところが今日の日経オンラインの書籍紹介で、東京には本当に美味い店がないいうことが載っていたので、その本を少し読んでみたが、けっこう面白かった。

 著者は、ヨーロッパに料理の修業中に10年以上滞在しており、その間に勉強ということで、評判のよいレストランを相当数まわり舌をきたえてきた。材料からホンモノに出会うためには、どうしても多くの金がいるらしいのだが、食にたずさわる人間には、勉強代として本物の味を知りために、稼ぐ以上の金ががどうしても必要になる。しかし、チップの習慣のない日本では、勉強する金銭的余裕を持ちづらいそうだ。

 日経オンラインの中にも書いてあったが、「売り家と唐様で書く三代目」とか、「たいこ持ち揚げてのハテのたいこ持ち」いう川柳があるくらい、本物の文化教養を身につけるには、潤沢な財産と親子三代という時間が必要なのだということなのだろう。そういえば地方から出てきて三代住まないと、本当の江戸っ子ではないとも言われているのも、やはり江戸文化の染まるのは、時間と金がかかるのだろう。

 この本の筆者は日本の食文化の再生のために、地方での料理店の復活を唱えているが、東京で店を営業しながら生産者と密接な関係を作るのは、非常に困難なことだからだといっている。本当に美味い材料は地方にあるのだから、地方に出かけて行って美味いものを食うほうが、東京で食べるよりも良いはずだといっているのだ。

 私もまったくそのとおりだと思っており、まちづくりなどで地方の勉強会に行ってた提案するときも、最高級品は生産地に残しておき、二番目クラスを東京に出しておいて、「最高品が食べたかったら、生産地においでよ」いう紹介をしたほうが、けっきょくは地方のためになると思うのだが、生産者には伝わってないみたいだ。

 おいしいものを食べたかったら、地方へ行って最高の食材をゲットする。旅費や宿泊費を払って食べに行くための費用は惜しむべきではない。当然サービス代等も相応分払うべきである。それこそが本当の美食家ではないかと思い始めたので、ここ5年以上は東京等に行っても、ガイドブックで紹介される名店など行ったこともない。そのかわり地方の水産市場にある食堂などで、朝飯を食ったりしている。

 私たち建設業の裏ガイドブック(口コミとも言うのだが・・・)には、私が住んでいる松山市は美味いものを食うことにかけてはベストワンの都市であり、そのとおり美味い食材がごろごろ転がっているので、本当に素材の美味さだけで食えるものを、これまた飛び切り美味い酒(特に日本酒)で、楽しんでいきたいものである。





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最終更新日  2008年01月17日 19時11分13秒
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