6年前の2月に奈良県警が逮捕し勾留中に死亡した男性医師について、司法解剖結果などを調べた出羽厚二・岩手医大教授が、遺体の状況から取り調べの際に暴行を受けた可能性があるとして、特別公務員暴行陵虐致死容疑で奈良県警に告発状を提出したという。容疑者は不詳とし特定していないが死亡した男性医師は、奈良県大和郡山市にあって現在は廃院となっている医療法人雄山会「山本病院」で、その病院で起こった男性患者死亡事件を巡り業務上過失致死容疑で逮捕されたというのだ。奈良県警桜井署で勾留中の死亡し司法解剖で死因は急性心筋梗塞とされたという。告発状で岩手医大教授の出羽教授は、解剖結果では男性医師の遺体の足や頭などに皮下出血があったという。
死因としては「死亡した医師の遺体の足や頭などに皮下出血は打撲傷だ」と指摘し、取り調べ中に暴行を受けた傷が原因で腎不全などを発症し死亡したと訴えている。出羽教授は告発状の提出後に遺族の女性らと奈良市内で記者会見し、「遺体の右下肢に皮下出血があったのに留置管理や取り調べに問題がなかったとなぜ結論付けたのか」と疑問を呈したというのだ。遺族の女性は「県警の対応に憤りを感じた」と話していたが、告発状によると死亡した医師は「取り調べで頭部や胸部・上下肢を殴打され、急性腎不全などの多臓器不全で死亡。下肢に広範囲の皮下出血があり打撲によって生じた皮下出血」としている。当時の司法解剖では、医師の死因は急性心筋梗塞と判断された。
一方の奈良県警は「暴行があったとは把握していない。留置管理の問題もなかった」として、告発状を受理するか検討しているそうなのだ。死亡した医師の遺族は奈良県警が勾留中に適切な治療を怠ったなどとして奈良県に約9700万円の損害賠償を求めて提訴し、奈良地裁で係争中だという。岩手医大の出羽教授は大相撲時津風部屋の力士暴行死事件で、力士を解剖して「多発外傷によるショック死」と鑑定し、当初病死とした愛知県警の判断を覆したことで知られており、今回は遺族側の依頼で調査したというのだ。損害賠償の民事訴訟で奈良県側は「被害者に対する暴行は一切ない。足の出血は留置場で座る際に床で打ったことが原因」などと主張して争っているというのだ
私の住んでいる愛媛県でも傷害容疑で逮捕され新居浜警察署に留置されていた新居浜市の男性職員が朝死亡したのだが、この男性は糖尿病を患っていたというのだ。死亡したのは新居浜市役所の54歳の男性職員なのだが、新居浜市内の自宅で妹の顔を陶器製のコップで殴ったとして傷害容疑で現行犯逮捕されていたという。男性職員は新居浜警察署の留置場に留置されていたが、起床時間の午前7時になっても起きないため警察官が声をかけたところ、返事がなく緊急搬送された病院で死亡が確認されたという。暴行の疑いで逮捕された男が警察署や留置場で倒れてその後死亡が確認される事件が増えているが、どの警察も巡回や救命措置などに問題はなかったとしているというのだ。
八戸警察署の留置場で暴行の疑いで逮捕され勾留されていた40代の男が倒れてうめき声をあげているのを巡回中の警察官が見つけた事件では、医師を呼んで確認した際には男は意識がもうろうとした状態で、その後に搬送先の病院で死亡が確認されたというのだ。男は胸の痛みを訴えたため病院で診察を受けたということなのだが、その際には健康状態には問題はなかったという。新居浜警察署の場合は男性職員が糖尿病を患っていて新居浜警察署は医師の処方箋に従ってインスリンの注射を渡し本人が投与したという。新居浜警察署は検視をして死因を調べるとしていて木原昭彦副署長は「容疑者が死亡したことは遺憾」とコメントしているが、新居浜警察署警察は病死とみて死因を調べているという。
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