世の中には意外に知られていないが私たちの健康を決定づける「正しい時間の使い方」が存在するそうで、裏返すと世の中には「健康を損ねやすい『魔の時間帯』が存在」し、その「魔の時間」を医学博士の石黒源之氏は「ブラックタイム」と呼んでいるそうなのだ。石黒医師が臨床医として 37 年間の知識と経験を基に執筆した『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』という本の中で 朝は「とにかくスロースタート」が基本だとし、 「大事な予定や仕事は『月曜日』ではなく、『木曜日』か『金曜日』に入れたほうがいい」とか、「糖尿病の人がおやつを食べるなら、『午後 3 時ごろ』がおすすめ」などと紹介しているのだが、この本が発売されるやいなや話題になってTVへの著者出演まで決まっているというのだ。
具体的に「何曜日」の「何時」の時間に気をつければ「まさかの事故と病気」からあなたと家族を守ることができるのかということなのだが、本の中では「朝」の危険性と対処法について解説しているそうなのだ。朝はつらくてなかなか布団から出られなかったり、鼻づまりが苦しくて目が覚めたりと朝はなにかと大変な人が多いそうなのだが、いつものことだからと思いがちだが実は 「朝、身体がだるい」や「気が重い」という症状には、いくつもの危険信号が潜んでいるそうなのだ。 たとえば 心筋梗塞や不整脈などの循環器疾患は「朝」に起こる可能性がとても高い ことがわかっているそうださ、毎年約 3 万人が亡くなる 自殺も特に月曜日の「早朝」の時間帯が最も多い ことがわかっているというのだ。
心筋梗塞や自殺だけでなく アレルギー症状も「朝」の時間帯が特にひどくなりがち で、それにはきちんとした理由があるというのだ。「朝に潜む危険性」と併せて解説してみると朝になって筋肉や脳を活発に活動させる 「交感神経」 が働き出すと、血圧と脈拍が上がりはじめ 血を固めようとする動きが強まり、 また寝ている間に体内の水分は腎臓に集められるため、 血管は水分不足で脱水に似た状態 になっているというのだ。交感神経と腎臓の働きによって血はドロドロになり血栓ができやすい状態になっているそうなのだ。そんな状態で 朝に飛び起きてしまうと体に多大な負荷 がかかり 心筋梗塞や不整脈などを起こしやすく なるというのだ。 朝は「とにかくスロースタート」が基本 で、目覚めたら 「ゆっくり起床する」 のを心掛けるべきだというのだ。
また自律神経は交感神経のほかに休息したりリラックスしたりするときに働く 「副交感神経」 があって、この 副交感神経が優位になってリラックスした状態になるとアレルギー症状が出やすくなるというのだ。 そのためかゆみや鼻づまり・くしゃみの連続など、朝起きたときにアレルギー症状が起こりやすくなるそうなのだ。 「朝の症状を悪化させない」というのがアレルギー症状を悪化させないコツ になるそうで、朝にアレルギー症状が出てしまったタイミングで薬を服用することが多いと思うのだが、朝食後に抗アレルギー薬を服用しても実は効果はあまり期待できないというのだ。 アレルギーの薬は症状が出る前に服用するほうが効果的 で、症状が出た後の朝食後より 症状が出る前の夕食後か寝る前に服用 することをお勧めだという。
起床時間はゆとりが持てるような時間設定にすることも必要で、それと起床したら 「コップ 1 杯の水」を補給する ようにするのがよいというのだ。起き抜けは睡眠中に汗をかいた分血液の粘度が高まっているため血栓などができやすい状態になっているからなのだが、あまり汗をかいている自覚がない冬でも睡眠中はかなり汗をかくことから、季節を問わず起床したら「コップ 1 杯の水」の補給を習慣にするとよいというのだ。 人生には「事故や病気になりやすい危険な時間帯」が存在 し、その 「危ない時間帯」を「ブラックタイム」と命名されているそうなのだが、 「ブラックタイム」を知って上手に避けることができれば、 まさかの「事故や病気」からあなたと家族の命を守る ことができるというのだ。
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