福井県は除雪作業をしていた作業員人が死亡したと発表しているが、豪雪による死者は県内で計10人となったという。福井県警や福井県によると自宅屋根の雪下ろしをしていた越前市の会社役員大友修一さんが転落し死亡し、福井市内の市道で除雪車の作業員男性が車内でぐったりしているのを警察官が発見したが男性は搬送先の病院で死亡が確認されたという。除雪中の男性が亡くなったのは福井県護国神社南西の市道交差点付近で、福井市などによると男性は市の依頼を受けて現場付近の除雪の担当をしていた。遺族によると大雪となった日から連日 1 日 3 ~ 4 時間の仮眠だけで昼夜を問わず除雪に取り組んでいたが、「少し休んだら」という家族の声にも強い責任感から「やらないといけない」と除雪に出ていたという。
建設業の男性が亡くなったのだが作業員は市の依頼を受けて現場付近の除雪の担当をしていたそうだが、福井市や近くの住民によるとこの作業員は作業を中断して悪路で動かなくなった車の脱出を手伝った後、重機内で心肺停止の状態で見つかったという。大雪の対応で近くにいた福井県警福井署員らが救命活動を行ったが搬送先の病院で死亡が確認されたという。死因は不明だが福井県警福井署は病死の可能性が高いとしている。福井市には建設業者から除雪開始の連絡があったが、記録的な大雪の除雪に当たっている福井県内の建設業者の疲労がピークに達しているという。長時間の作業が続く市内の建設業者の 1 人は「業者はみんな懸命にやっている。スムーズな除雪に協力してほしい」と呼び掛けている。
福井市西部の路線を除雪するエス・イ・コンサルでは所有する重機 5 台がフル稼働しているそうなのだが、オペレーター 14 人は 1 日平均 10 時間も作業に当たっているそうなのだ。森國茂治社長は「ある程度の従業員がいるうちでもこの状況。小規模な事業者は、少人数が仮眠を取りながら重機に乗りっぱなしだろう。亡くなった方もきっと疲労が蓄積していたのではないか」と同業者の不慮の死を思いやっていた。私も経験しているのだが除雪中の重機の運転席は震動が激しく長時間操縦した後は疲労感で食事が喉を通らないほどで、連日の作業で体調を崩すオペレーターも出てきているという。そのうえ作業中のオペレーターが市民から感謝される一方で「遅い」とか「今ごろ何をしてるんだ」と罵声を浴びることも多いそうなのだ。
しかも除雪作業の障害になる路上駐車はもちろん、先を急ぐあまり重機の前に割り込む車が除雪の妨げとなるケースもあって、そのうえ高速道路等の元請けは無理な注文で現場を大混乱に導き人殺しのような注文を押し付けている場合もあるというのだ。雪が降る地域では何処でも同じような状況にも関わらず、元請けが現場を考えることなく人が死んでも下請けであれば管理が悪いと言っておしまいだと、作業員さんが必死に頑張ったのにこのような結果だといたたまれない気持ちになってしまうのだ。「今回は作業を終えて最初に除雪した道路を確認すると、また同等以上の雪で埋まっているほどの激しい降り方をした。大雪のときには市民の皆さんは主要道路の除雪が終わるまでは、車での外出はなるべく控えてほしい」という。
交通量が少なければそれだけ早く除雪は終わることから、今年の豪雪では交通止めをして除雪をすることの理解を求めているが、気象庁によると今回も強い冬型の気圧配置が続き、北日本から西日本では日本海側を中心に大雪となっており、これからも続く見込みだという。24時間に予想される降雪量は北陸・東海地方で70センチだとされており、大陸から強い寒気が流れ込む影響で北日本から西日本では日本海側を中心に大雪となる恐れがあるという。北陸では強風や高波も予想され気象庁は警戒を呼びかけているというが、気象庁は大雪や路面凍結による交通障害や積雪の多い地域での雪崩に警戒を呼びかけているという。福井土木事務所によると交通量の少なくなる夜間に除雪するという愚行を行なったというのだ。
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