回転寿司で客に一番人気の商品は「サーモン」だと言われているが、次に人気なのは「マグロ」だという。「サーモン」が女性や子供に支持されているのに対して、マグロは男性の客の人気が高く男性の客だけでは人気ナンバー 1 のネタとなっているそうなのだ。そしてご存じのとおり「マグロ」は「赤身」・「中トロ」・「大トロ」と部位によって呼び名が変わり、値段も100円から500円くらいまで大きく変わるのだ。生の本マグロの大トロが 1 貫 2 千円とか 3 千円という高級なお店も結構あり、毎年年始にはマグロの初競りで 1 億円超の値が付いたというニュースもTVなどでは流れてくる。一口にマグロと言っても本マグロと呼ばれるクロマグロからミナミマグロ・メバチマグロにキハダマグロ・ビンチョウマグロといろんな種類のマグロがあるという。
中でも北半球の熱帯から温帯域に生息しているクロマグロと南半球の熱帯から亜熱帯海域に生息するミナミマグロが高級魚として人気を集めているのだが、特にクロマグロは大きいものは数百キロ級にまで育つそうなのだ。大きい魚体はそれだけ餌を多く食べているので身の脂の乗りもよく人気のトロの部分も大きいと言われていることから、需要が高くその分値段も高くなっているというわけなのだ。年始に話題を集める大間のマグロもこのクロマグロなのだが、ただクロマグロやミナミマグロは絶滅危惧種に指定されるほど資源量が少なくなっており、それに加えて中国やアメリカ等の日本以外の国でもマグロの人気が高まり、ドンドン需要が増えていることも価格高騰の原因となっているというのだ。
近畿大学がクロマグロの完全養殖に成功したというニュースが大々的に報じられ、これでクロマグロが安く食べられると喜んだ方も多いと思うのだが、残念ながら完全養殖のクロマグロも市場の価格を下げることはできていないという。我々日本人が年間に消費するマグロは約 40 万トンと言われている中で養殖のマグロは 1 万トン程度とごくわずかだし、さらにマグロを 1 キロ太らせるために必要なイワシなどのエサの量は 15 キロと言われ、決して養殖魚としての効率はよくはないというのだ。魚粉などを原料とした人工餌での養殖はまだ商業ベースには乗っていないようということですので、人工餌を使ってコストを抑えた養殖が商業ベースにのるまでは資源量に気を使いながら天然のマグロに頼っていくしかないという。
我々庶民では日本の近海で獲れる生のクロマグロは非常に高価で簡単に食べるというわけにはいかないのだが、そこでクロマグロやミナミマグロに比べて比較的安価で入手できる冷凍のメバチマグロやキハダマグロを食べることも多くなってくる。ところがほどよく脂がのった赤味はまさに極上のひと言に尽きるマグロも、実は「アカマンボウ」という魚かもしれないと一部で噂があるというのだ。このマグロの新ポスト「アカマンボウ」は世界各国の熱帯地域の水深 500m の薄暗い場所に広く生息している深海魚で、すべての店が「アカマンボウ」を提供しているわけではないようなのだが、なぜ代用されているという「アカマンボウ」の存在が際立つネタは老若男女問わず不動の人気を誇る「ネギトロ」だというのだ。
赤味の「アカマンボウ」に植物油やラードそれから添加物を練り合わせたネタが不動の人気メニュー「ネギトロ」になるわけだが、その比率は店舗によって異なるがほとんどのお店がマグロ対アカマンボウを5:5の割合でブレンドしているという。なかにはマグロを使わず大胆にオールアカマンボウで勝負しているところもあるというのだ。マグロに匹敵する旨味たっぷりのこの「アカマンボウ」を回転寿司以外で食べたいのであれば、沖縄県石垣島ではスーパーや魚屋で切り身が販売されているそうなのだ。基本的な食べ方としては刺し身で食べることが多いそうなのだが、生息している地域が熱帯地域の水深 500m とかなり限られるうえ「アカマンボウ」は人の前に姿を現すことはほぼないため切り身にめぐり会える機会もほぼ皆無だというのだ。
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