普段あまり意識することのない水道料金の 具体的な請求内容について、基本料金を規定する「口径サイズ」や段階的に単価が上がる「従量料金」などわからない点も多いといわれるが、水道料金は基本的には以下のような料金の合計によって成り立ち、通常 2 カ月に一度検針されて請求されることとなっている。地域によってはメーター使用料を請求する場合もあるというが、これらは各水道局の料金設定なのだ、損をしているとか得をしているということではないという。その地域の必要な設備経費をどういう切り口で徴収しているかに過ぎないからなのだが、水道メーター代が徴収されないのであればその分基本料金にその経費を組み込んでいるという仕組みとなっているからだというのだ。
毎月の生活費の中でも水道光熱費は現代生活では欠かすことのできないランニングコストなのだが、水道光熱費をたくさん使うことは地球のためにも私達の家計にも何もメリットはなく、最低限の使用で済ませることが大前提で水道代節約の基本は使い方だという。「水の垂れ流しはお金と資源の垂れ流し」と心得て節水を基本的生活に取り入れることが大切で、水道代の増減の大きな理由は「使い方」や「家族構成」で大きく違うが、どんなに節水したつもりでも限界はあるという。その「使い方」や「家族構成」以外の理由があって、水道代はまずは住む地域によっても金額が大きく増減するが、水源が豊富で水質が良い地域は比較的安価になりやすく、水質が悪い地域であれば高度な浄水処理施設にコストがかかり高くなりがちだという。
基本料金というのは使用の有無にかかわらず契約している限り請求されるものなのだが、ある一定分量まではこの基本料金内で使用でき超えた分から従量料金として請求されるのが主流となっている。この基本料金は自宅に引き込まれる水道管の太さ「口径」という基準に従って請求額が異なっており、簡単に述べると太い配管で水を引くほど多くの水が担保できるとため基本使用料も高くなる仕組みとなっている。一般的に水は道路の下を流れる「配水本管」から各ご家庭へと届けられ、この「配水本管」から引き込んでくる「引き込み管」だが、この配管の「口径サイズ」が各ご家庭によって多少異なっており、 1 世帯での一般的な契約の場合かつては 13mm 口径の契約が多く最近では 20mm が主流となってきているという。
契約しているだけで必要となってくる基本料金とは異なり使用した量に対して料金が加算されていくのが「従量料金」で、水道料金が増えたり減ったりするのはこの使用量の増減に対する従量料金の設定に因るものだという。水道の従量料金の設定は「生活に必要不可欠な分については単価を低く設定しよう」という考えがベースになっており、使用量が少なければ少ないほど 1 ㎥ごとに課金される単価も低くなっている。都内で当月に 12 ㎥の利用をしている時点ではその 1 ㎥は 128 円という単価で請求されますが、その月に更に 33 ㎥にまで利用が到達している時点では同じ 1 ㎥の使用であってもおよそ 1.5 倍の 202 円で請求されるという。つまり使えば使うほど段階的にその水 1 ㎤あたりの単価が高くなる仕組みで「累進制」呼ばれている。
新しい家に食洗機を設置できていたら水道代は安くなったといわれるが、お風呂のサイズは変化しないのに水回りの設備が進化しいかに節水型になったのかよくわかるという。縦型洗濯機よりドラム型洗濯機の方が 3 割程水の使用量は減るし、縦型の時はお風呂の残り湯を活用するよりも、ドラム型になってからはその必要もないほど水の使用量が少なくなるので、残り湯を使う煩わしさから解放されるという。このように使い方や家族構成だけでなく住む家や設備の新旧といった色んな要素によって水道代は変化するので、今の環境に応じて無駄のない節水を心掛け今後はさらに節水が可能になる「住まい・設備・電化製品」を持つことも考慮していけば普段あまり意識することのない水道料金の節約になるという。
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