厚生労働省は新型コロナウイルよる肺炎が流行する中国武漢市から特別機で帰国した日本人のうち 3 人から新型ウイルスが検出されたと発表したが、そのうち 2 人は症状がなく検査で感染が分かったという。厚生労働省によると日本国内で無症状の感染者が確認されたのは初めてで国内での感染者は 11 人となったという。帰国した 206 人のうち発熱やせきなどの症状が確認された 12 人が入院したそうで、新たに感染が判明した 3 人のうち武漢市在住の 50 代男性はのどの痛みや鼻水などの症状があって入院後に体温が 38 . 7 度まで上昇したという。 40 代男性と 50 代女性は症状がなく千葉県勝浦市のホテルに滞在していたが、東京都新宿にある国立国際医療センターで念のため行った検査でウイルスを検出したというのだ。
中国の武漢市から日本人 210 人を乗せた日本政府のチャーター機の第 2 便が羽田空港に到着したが、機内での医師らによる診断で 13 人の体調不良が分かったほか政府関係者によると数人が中国側の検査で搭乗を止められたという。厚生労働省によると第 2 便の機内で発熱などの症状があった人は感染症医療機関に搬送するが、症状がない人も国際医療研究センターで再診察し、その後は健康管理に万全を期すため東京都府中市の警察大学校と北区の西ケ原研修合同庁舎に滞在してもらうという。国会では安倍首相が参院予算委員会で新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国・武漢市からチャーター機の第1便で帰国した邦人のうち2人がウイルス検査を拒否したことについて「大変残念だ」と述べている。
帰国者のうち 12 人の入院者を除き再診察への同意が得られなかった 2 人と症状が軽かった 1 人は帰宅したが、厚生労働省は再検査を要請するとともに 2 週間は外出を控えるよう求め定期的に健康状態をチェックするという。帰国者では40~50代の男女3人が新型コロナウイルスに感染して国内での感染確認は計11例目となったが、日本人の感染者は奈良県のバス運転手の男性に続いて計4人目で、新たに感染が確認された3人のうち40代男性と50代女性は帰国後も発熱などの症状がみられなかったという。国内で症状のない人の感染が確認されたのは初めてで、国立感染症研究所は無症状の感染者が新型コロナウイルスの感染源になるかについて「現時点では分からないが、否定はできない」との見解を示したそうなのだ。
加藤勝信厚労相は参院予算委員会で新型コロナウイルよる肺炎で封鎖された中国の武漢市からのチャーター便による帰国者の中で検査を拒否した2人について、公共交通を使わずに自宅に戻っていることから自宅待機するよう要請したことを明らかにした。厚生労働省によると今回のチャーター便による帰国者に対しては日本国内で検査を受けることを搭乗前に通知済みだが、今回の検査拒否者は「どうしても納得せず、これ以上わたしどもに法的権限がないため、自宅に戻った」という。加藤厚労相は「2人は自宅待機し、毎日健康状態をチェックし、連絡を取ることとした」と説明したうえで、新型肺炎を受けたマスクの品不足に関し「買いだめをせず必要量を購入してほしい」と述べたという。
安倍首相は不同意の2人について「長時間にわたり説得したが、法的拘束力はない」と説明したそうだが、第2便については「もっと明確に検査同意の確認を取っている」と語ったという。検査不同意2人の離脱者が発生したことをめぐり自民党内でも懸念が出て、自民党対策本部の会合で強硬派の間では「日本は今年の夏季五輪開催国のため世界が危機管理対応を注視している。なぜ外国ではやっていることを日本はできないのか」という不満の声が出たという。 政府は安倍首相を本部長に全閣僚がメンバーを務める対策本部の初会合を国会内で開催したそうだが、「これまで実施してきた水際対策などの段階をもう一段、引き上げる必要がある。あらゆる措置を講じていく」と強調したそうなのだ。
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