統計的な根拠を示さないのに松井大阪市長は記者会見で感染拡大阻止のために、緊急事態が発令されている間は「三蜜」を避けるために買い物には男性が行くほうがいいと発言したそうなのだが、この発言はある記者がスーパーマーケットで感染を防ぐにはどうしたらいいかと尋ねた問いに対する答えで、松井大阪市長は「買い物行ったらいいねん。夫婦で行かずに。言われたもんだけ買って帰ると。やっぱり、女の人が行くとね、それはもちろんなんだけど、色々商品とか見ながら『これはいい』・『あれがいい』とか時間がかかる。君やったら『これ買うて来い』言われたら、そこ直接行ってぱっぱっぱって買うて帰るやんか、男のもんは。だから、男子が接触避けて買い物に行くというのが、それでもいいけどね」と答えたそうなのだ。
質問をした記者は松井大阪市長のこの発言に「それは女性、男性に限った話じゃない気がするんですけど。『女性は時間がかかる』と言い切ってしまうのはちょっと違和感を感じるのですが」と語っている。日本のネットユーザーからは「女性への偏見に満ちている」との批判的な意見が出ていると伝えているが、これに対し中国のネットユーザーから「これは理に適っていると思うぞ」とか「これは偏見ではなくて事実」・「この市長のいうことは間違ってない。女性を守ることにもなるし」など、松井大阪市長の発言を擁護するコメントが多く寄せられたという。 また「あくまでも提案だろう。これが要求だったらまた別だが」や「女性が買い物に行くべきと言っても差別と言われるんだろう。女性を感染のリスクにさらすということで」との指摘もあったそうだ。
松井市長のこの発言は感染拡散を防ぐためにスーパーに入る人数を制限し食料品の購入も一週間に 2 回から 3 回だけに制限しようと話したのちに語られたが、世界銀行によると日本の人口の 51% は女性だが依然として男性中心の社会だと指摘し、世界経済フォーラムが発表した性平等指数の順位でも日本は 149 か国中 110 位の下位に位置しているという。ジャーナリストの江川紹子氏は自身のツイッターを更新し「女性は買い物に時間、スーパー混雑問題で」と題したネット記事を貼り付け「『生活』が分からない人が、あれこれ思いつきで言わないで欲しい」とツイートしたし、立憲民主党の蓮舫参院議員も「根底にある本音が出たのでしょうか」とツイートし「やめてよ。としか思えません」とつづっていたという。
科学的根拠のない話としてトランプ米大統領が記者会見で新型コロナウイルス感染症患者への日光照射や消毒液注射という「治療法」に言及して大きな波紋を呼んでいる。新型コロナ型ウイルス対策に関する定例会見では、まず国土安全保障省のブライアン次官代行が「太陽光に含まれる紫外線や漂白剤などの消毒薬により、ウイルス減少が加速する」との研究結果を説明すると、これに続いて檀上に立ったトランプ大統領が「患者の体内に日光を照射したり消毒液を注射したりするのはどうだ」と提案したという。トランプ大統領自身は記者らに対する皮肉のつもりだったと主張したそうなのだが、実際にはニューヨーク市の窓口に消毒液を含めた化学物質による家庭内事故の相談が急増したそうなのだ。
トランプ大統領「消毒液なら1分以内にウイルスを死滅できる。1分だ。消毒液のようなものを体内に注射することはできないだろうか」と語ったというが、飛び出した大統領の発言を受け東部メリーランド州では緊急ホットラインに市民から100件を超える問い合わせが殺到し、保健当局者らは国民に向けて漂白剤を飲むのは危険だと警告し、消毒液を扱う大手メーカーも声明で注意を呼びかけるなど波紋が広がっている。発言から一夜明けトランプ大統領は消毒液の注射を勧める意図はなかったと釈明したのだが、トランプ大統領が治療薬として「画期的だ」と繰り返してきた抗マラリア薬に対し米食品医薬品局は深刻な副作用をもたらす可能性があると警告を出すなどトランプ大統領の発言をめぐって混乱が続いているそうなのだ。
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