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2015年01月24日
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カテゴリ: 読書


 森見登美彦(著)
 2008年12月25日 角川文庫





主人公は踏み出すべき一歩を遅延させることに汲々として、永久外堀埋め機関と化した先輩と、大学のクラブの黒髪の乙女の後輩。

 三階建電車に住む李白、歯科衛生士の羽貫、学生天狗の樋口、錦鯉センターの東堂、詭弁論部、閨房調査団、京福電鉄研究会、パンツ総番長、学園祭事務局長などなど様々な人びとが絡み合い物語は進む。

 妄想と現実がごっちゃになったSF御都合主義ラブロマンス。




 目次
 第一章 夜は 短し歩けよ乙女

 第三章 御都合主義者かく語りき
 第四章 魔風邪恋風邪
 解説に代えて 羽海野チカ




 P80
 達磨のように膨れる私を取り囲むのは、どこまでも続く本の海だ。彼らは言う―「俺らを読んで、ちっとは賢くなったらどうだい、大将」。しかしながら、彼らに希望を託すことにすでに飽き飽きした。読めども万巻に至らず、書を捨てて街へ出ることも能わず…読書に生半可な色目をつかったあげく、ウワサの恋の火遊びは山の彼方の空遠く、清らかだった魂は埃と汚辱にまみれ、空費されるべき青春は定石通りに空費された。
 古本市の神よ、我に知識ではなくまず潤いを与えよ。
 しかるのち、知識も与えよ。



 P265 竹久夢二の詩
 人をまつ身はつらいもの

 されどまたれもまちもせず
 ひとりある身はなんとせう。



 P312
 藍色の朝靄に沈む街へ、まるでドミノ倒しのように新しい朝が広がるのを我々は見た。





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最終更新日  2015年01月24日 18時22分10秒
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