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2024年09月09日
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テーマ: お米(236)
カテゴリ: 「食」
 8月27日、小売りの現場でコメが品薄になっている問題について、坂本農水大臣は記者会見で、品薄の理由として、8月はもともと端境期で在庫が少ないことや、南海トラフ地震臨時情報や台風による需要増などを挙げた。
 そして「品薄は新米が流通する9月頃には解消する」と見通しを明らかにした上で、政府備蓄米の放出については、市場への影響が大きいとして、「慎重に考えるべきだ」と否定的な考えを示した。
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 米の需要量は下降線で、2005年に865万トンだったのが昨年は691万トン。近年は年ごとに約10万トンずつ減り続けているため、これに合わせた生産量の抑制が行なわれてきた。今年の需要量は702万トンとなり、予想に反して増えたので品薄は当然となる。
 品薄となったコメの価格は、既に昨年より26%以上上昇している。
 ロスが生じると思われる飲食店の営業拡大とインバウンド拡大をコメの消費量が増加の要因とした農水省の見解は全うであろう。
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 農水大臣は記者会見で「必要な量だけ買うなどの落ち着いた購買行動をお願いしたい」と述べた。生産者の立場に立てば、コメの需要増による買取価格上昇は、後継者不足に悩む稲作継続のための重要な要素。
 岸田首相は、同日の夕方に官邸で開かれた会議で、「消費者の立場に立って、コメの流通不足の懸念に対処するよう取り組んで欲しい」と関係閣僚に指示した。コメの価格は、消費量が減少傾向にあるとはいえ、日本においてコメの価格は国民的関心事項=国政の集票に影響する事態であることを示している。
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【解説】
日テレNEWS NNN / 2024年9月2日
  …  (略)  …
■見えた構図 品薄の連鎖
 こうした状況の中、5月の連休明けの頃から一部の小売り業者の間で「低価格のコメを中心に、手に入りづらい状況になっている」という声が聞かれ始めました。 そこで取材を進めると「今まで仕入れていたコメが手に入らない」という小売り業者の状況が見えてきました。
 直接契約している農家を中心に、全国からコメを取り寄せて販売している小売店によりますと、8月上旬の段階では、「生産者と直接つながっていて、年単位など長期で契約を結んでいる小売り業者では、困っているところはほぼない。困っているのは、その時々で安いコメを仕入れた方が得だということで、スポット的にコメを仕入れているところだ」と語りました。
 実際、ある大手卸業者にも話を聞くと、去年のコメの不作によって安いコメの在庫自体が少なくなっていたことがこうした状況を招いたのだと指摘しました。
 見えてきたのはこのような構図です。
①安いコメをスポット的に仕入れ、ディスカウントストアなどに卸していた業者がコメを入手できなくなった。
②そうしたディスカウントストアなどで、いつも通りにコメを買えなくなった消費者が他のスーパーなどでコメを購入。
③スーパーなどでの需要が急増し、品薄に。
     ​
 つまり、まず低価格のコメが品薄となった結果、一部の卸業者や消費者が他のコメを求め始め、"品薄の連鎖"が起きたのではないか、という見方です。
 そして、もう一つ、品薄を招いた要因と見られるのが「タイミングの悪さ」です。 コメの品薄が広がり始めたころに、南海トラフ地震臨時情報が発表され、地震や台風に備えて「買いだめ」する消費者の動きが加速。さらにお盆で物流も滞るなど悪条件が重なったことで、品薄に拍車がかかり 、一部のスーパーのコメ売り場で商品が並ばないほどの事態になったと考えられます。
  ―  引用終わり  ―
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 パックごはん首位ブランド「サトウのごはん」を展開するサトウ食品は、2024年春に完了したライン増設だけでは追い付かず、工場の拡張を決めた。
 2010年から2023年の期間で「サトウのごはん」の販売数は約2.3倍の3.2億パックに躍進。2023年も前年比約11%増と伸びが加速している。
 2024年9月2日、サトウ食品は、12月2日の出荷分から「サトウのごはん」シリーズの全商品を最大で14%値上げすると発表した。原料となるコメの価格高騰などが要因。値上げ幅は希望小売価格ベースで11%から14%。
 「サトウのごはん」は2023年7月にも、資材や物流などのコスト上昇を要因として5年ぶりの価格改定をした。これらの上昇が続いているほか、今回は原料米の高騰も加わり、再度の価格改定となった。
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 東洋水産は「マルちゃん」ブランドのパックごはんについて、11月1日からの値上げを予定している。
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 8月29日、大塚食品は、レトルト食品「ボンカレーネオ」や炭酸飲料「マッチ」など9品目を10月1日納品分から値上げすると発表した。「ボンカレーネオ バターのコク 甘口」など濃厚な味わいに仕上げたネオシリーズ5品目は、希望小売価格(税別)を295円から310円に引き上げる。
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 9月2日、食品メーカーのヤマモリ(三重県桑名市)は、レトルトのタイカレーなどタイ料理の加工食品16品目を、12月2日出荷分から値上げすると発表した。原材料費や物流費の高騰が理由で、希望小売価格を13~14%引き上げる。





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最終更新日  2024年09月09日 06時00分15秒
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Re:コメ 品薄の構図、値上げの秋(09/09)  
maki5417  さん
需給ギャップは20万トン程度。
6月頃から不足が指摘され、共産党が国会でただしていました。

今月から新米が並び始め米不足は解消ですが、価格は5kg2000円から3500円と大幅アップです。

時給300円の農家の収入増を歓迎する声も、米作県では聞かれます。
昨年が安すぎたとも。 (2024年09月09日 07時09分14秒)

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