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2023年10月21日
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テーマ: 世界経済(43)
カテゴリ: 中国、台湾
 中国・習国家主席は自らのしてきたことの誤りに気づき始めているのだろうか。
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 2023年7月に習国家主席は外相を解任、2カ月後に国防相更迭が報じられ、核兵器を管理する人民解放軍ロケット軍の指導部も刷新された。
 綱紀粛正で共産党幹部、中央政府幹部、地方政府幹部を更迭することで権力基盤を強化してきた習国家主席のやり方は、国内外の情勢を一段と不安定化させた。
 説明のつかない突然の人事交代や政策変更で市場の不安は増大し、対米強硬姿勢が米中の経済関係を滞らせ外資は撤退が加速、海外からの投資も激減している。国内経済は不動産価格規制にともなう諸施策で不動産価格が下落し大量の不良債権が顕在化し、90年代の日本のバブル崩壊と似ていると評されている。
 「一帯一路」に伴う海外のインフラ投資も焦げ付きが多く、収益の上がらない海外インフラを人民元で買ったような形となっている。
 これまでの対米強硬姿勢と異なり、10月9日、米上院議員団と会見で習国家主席は「中米関係は世界で最も重要な2国間関係だ。両国がどう付き合うかが、人類の未来と命運を決める」と述べたと報じられた。
     ​
2023年10月9日 AFP BB News
 チャック・シューマー(Chuck Schumer)米上院院内総務らと会見した習氏は「変化と混乱の世界を前に、中国と米国がいかに良い関係を保っていくかが人類の未来と運命を決めるだろう」との認識を示した。
 さらに「世界で最も重要な二国間関係」だと強調し、「これまで私が何人かの大統領も含めて述べてきたように、中米関係を改善する理由は千とあるが、破滅させる理由は一つもない」と話した。
  ー  引用終わり  ー
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 「世界の工場」としての役割を終えた中国は、貿易、経済の重要性に気が付いて、「一人勝ち」を目指して行ってきた諸々の国策の軌道修正を始めるのだろか。
 貿易の前提は独りよがりの秩序の強制ではなくお互いの利益の尊重であり、厳格で急な締め付けではなく平和的で安定した制度の継続。

 米中のような大国間の大きなトラブルは、世界経済にとってよいことは少ない。









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最終更新日  2023年10月21日 06時00分11秒
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