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https://bit.ly/3cSOaCpフシ穴の眼 2020年03月12日軽量級の勢力図【俯瞰検証】ジュニアフライの巻リング誌の名物編集長だったナイジェル・コリンズに言われるまでもなく、軽量級ボクシングはとにかく面白い!105〜122lb、ストローからジュニアフェザーにかけての17ポンドで繰り広げられる、スピードと回転の高速ワールドを耽溺していきます。競技人口は3月11日現在のBoxrec。■108Lb ■競技人口448人(17階級中16位)ジュニアフライ級。「水増し階級」の代表のように語られがちのジュニアフライ、108Lb級ですが、創設は1975年。中米に拠点を置くWBC とWBA、腐敗を極める承認団体に付け込む悪徳プロモーター…薄汚い奴らが結託してデッチ上げたジュニアフライ級の話は、ここでは別の話。創設時は世界的にも批判が多かったジュニアフライ級でしたが、かれこれ45年の歴史を重ねてきました。そして、日本が最も多くの世界王者を輩出しているのも、この108lb級です。日本人が世界王者になることが多いフライ級は「伝統のフライ」と表現されてきましたが、現実は「伝統のジュニアフライ」です。「レベルが低い軽量級の最下層」。そんな欧米の偏見をよそに、このクラスの黎明期には極東から3人の傑出した才能が飛び出しました。日本の具志堅用高と、韓国の張正九と柳明佑。三人の連続防衛回数を合計すると、13(カンムリワシ)+15(コリアンホーク)+17(ソナギ)=45。今なお、このクラスにおいて彼らの存在感は際立っています。しかし、108lbのグレートは、極東だけの専売特許ではありません。米国では注目度が非常に低いsub -bantam weightでありながら、メガファイトの主役となったマイケル・カルバハルとウンベルト・ゴンザレス。彼らが火の出るような激闘を繰り広げたのが、ジュニアフライ級です。カルバハルは1993年のリング誌 Fighter Of The Yearを獲得、これは現在に至るまでも Fighter Of The Year の〝最軽量記録〟です。かつて、ボブ・アラムがノニト・ドネアvsフェルナンド・モンティエル(2011年の世界バンタム級タイトルマッチ)を「軽量級がここまで注目されるのはカルバハルvsゴンザレス以来、あの試合に匹敵する」と喧伝しましたが 「一緒にするな。カルバハルとウンゴンは20年前にもかかわらず3倍以上も報酬が多く、注目度は桁違いだった」と多くのファンの失笑を買うだけでした。ちなみに、1993年の全米ボクシング記者協会(BWAA)のFighter Of The Year はパーネル・ウィテカ。ドネアは2012年にBWAAでFighter Of The Year に輝きましたが、リング誌はファン・マヌエル・マルケスを選出しています。日本からは具志堅だけでなく柳の絶対王政にピリオドを打った井岡弘樹、物議を醸し続けた亀田興毅、世界の激闘王・八重樫東、のちのPFPファイター井上尚弥、2団体統一&リング誌王者・田口良一、「13」の更新を狙う寺地拳史朗、東海の星・田中恒成、ヘッキー・ブドラーをTKOして田口の仇を討った京口紘人…個性と実力を兼ね備えた世界王者が絶え間なく生まれ続けています。現在のトップシーンはWBA &リング誌タイトルをキープする京口と、7連続防衛中の寺地が文句無しの2強。IBF王者フェリックス・アルバラードとWBO王者エルウィン・ソト・カストロ、WBAセカンド王者カルロス・カニサレス、WBA暫定王者ダニエル・マテヨンが日本人との統一戦を窺っていますが、やっぱり見たいのは京口vs寺地です!
Mar 13, 2020
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https://bit.ly/2W966mpYahoonews 中日スポーツ 3/13(金) 16:292人の元世界王者…高山勝成と八重樫東 「引き際の美学」について考える 日本人初の世界3階級制覇(WBAミニマム、IBFライトフライ、WBCフライ)の八重樫東(37)=大橋=と、ミニマム級で日本人初の主要4団体で世界王者に就いた高山勝成(36)だ。 八重樫は大橋秀行会長から引退勧告を受け、アマチュアに転向していた高山はプロに復帰するという。高山は東京五輪を目指して2017年4月にJBCへ引退届けを提出。昨年8月、東海地区予選で敗退し、目標が途絶えての復帰となる。 引退か、続投かは本人が熟慮に熟慮を重ねての決断だろう。顔面への打撃が許されるボクシングが競技スポーツとして確立している条件のひとつに安全性がある。大橋会長の八重樫への引退勧告は35戦28勝(16KO)7敗という戦いの中で受けたダメージを鑑みての決断だろう。この勧告からは家族の元に無事に戻してあげたいという大橋会長の親心が伝わってくる。 これに対して、再びプロに戻り、世界王者返り咲きを目指すのが高山だ。軽量級の技巧派で、スピードと多彩なテクニックで見せ場を作るパフォーマンスでファンを魅了してきた高山は「アマ経験を生かしながらプロでやり残したことを達成したい」と語った。 この高山も、軽量級でもKOが求められるプロではパンチ力が課題だった。アマ経験で何がプラスになったのかは分からないが、八重樫も高山も全盛期を越えた36、37歳。年齢からみても多くは期待できそうにない、というのが大方の見方だ。 これまでアスリートたちによる“引き際の美”と数々の名言は記憶に刻まれてきた。たとえばプロ野球の長嶋茂雄氏は「わが巨人軍は永久に不滅です」と球場を熱くした。たとえば大相撲の千代の富士は「体力の限界!」と清く土俵を下りた。 いま、平均寿命とともにアスリートの選手生命も伸びる傾向にあり、何かと各界の「レジェンド」が話題になるようになった。現役にこだわる信念も大切だろうが、あえて厳しい言葉を投げかけたい。特に格闘技はダメージの蓄積と格闘しなければならないスポーツ。リングは選手にとって戦場であり、遊び場ではない、と。 功成り名遂げた選手たちが引き際に残す名言。実績に花を添えることでわれわれの心を揺さぶってきたと思う。「引き際の美学」。それを死語にはしてほしくない。
Mar 13, 2020
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https://bit.ly/2xCoWbz岩手日報 2020.03.12のんさんと駆ける聖火の道⑥ のんさんが岩手を走る理由 震災から9年。復興の道のりは、まだ長い。しかし、五輪の聖火リレーは「明けない夜はない」と信じて進んできた県民の姿を世界に示し、感謝を伝えることができるまたとない機会だ。陸前高田市の中心部には徐々に店舗が増えてきた。市民文化会館や運動公園の整備も進む=2020年2月2日 田野畑中1年の大沢典佳(のりか)さんは「震災に遭ったところが整備され、復興が進んだ様子を世界中の人たちに見てもらいたい」と期待を膨らませる。 1964年東京五輪の聖火ランナーを務めた金ケ崎町の飯田実徳(みのり)さん(74)も「今の若い人が年を取ってもずっと思い出すような、素晴らしい光景になってほしい」と期待する。 のんさんも意気込む。「復興しつつある街の姿を見てほしい。私にとって特別な岩手が、すてきなまちだということを広められるよう、しっかりと走りたい」 復興五輪の聖火リレーは、岩手と世界の絆をさらに強め、新しい時代の一歩を踏み出す力となるはずだ。(記事中の年齢と肩書きは岩手日報社が取材した当時のもの)【岩手の聖火リレー】 聖火リレーは3月26日から7月24日に行われる。岩手県内は3日間で28市町村の264区間、52.16キロ(三陸鉄道区間を除く)を走る。 リレーは6月17日、雫石町の雫石中を出発。八幡平市の焼走り溶岩流展望台や世界遺産登録を目指す一戸町の御所野縄文博物館前などを経て三陸鉄道普代―十府ケ浦(とふがうら)海岸(野田村)は鉄路を利用し、久慈市文化会館まで移動する。 18日は岩泉町の岩泉高を出発し、震災後にオープンした陸前高田市の商業施設「アバッセたかた」まで。最終の19日は一関市の一関文化センターを出て平泉町の中尊寺参道や奥州市の国立天文台水沢VLBI観測所などを通り、盛岡市の盛岡八幡宮で終える。 岩手県内ランナーは、昨季のノルディックスキーW杯ジャンプ男子で個人総合優勝を果たした小林陵侑選手さん(23)=八幡平市出身=をはじめ、スノーボード女子の岩渕麗楽さん(一関学院高3年)、プロボクシング3階級制覇の八重樫東さん(36)=北上市出身=や、世界遺産「平泉」のロゴを書いた書道家の武田双雲さん(44)、被災地の復興支援ボランティア活動を続ける格闘家の高田延彦さん(57)、山田町ふるさと復興大使でタレントの山田邦子さんら県内ゆかり・出身の著名人やスポーツ選手らが名を連ねた
Mar 13, 2020
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https://bit.ly/2wMrl2WIBCニュース 2020年03月12日 18:54岩手の聖火ランナー 走る市町村決定東京オリンピックの聖火は日本時間の12日、ギリシャで採火式が行われます。6月に行われる県内の聖火リレーについて各ランナーが走る市町村が発表されました。主なランナーが走る市町村です。雫石町をスタートして久慈市までをつなぐ6月17日の1日目は、スキージャンプの小林陵侑選手が地元八幡平市。女優のんさんが主演ドラマの舞台となった久慈市を走ります。岩泉町をスタートして沿岸を南下、陸前高田市にゴールする2日目は、格闘家の高田延彦さんがレスリング教室などで復興支援している宮古市を、タレントの山田邦子さんが山田町を走ります。一関市から盛岡市まで内陸部をつなぐ最終日6月19日は、プロボクサー八重樫東選手が北上市、大相撲前頭の錦木関が盛岡市とそれぞれの地元を走ります。また、スキージャンプの小林潤志郎選手ら9人で走るグループランナーが盛岡市を走ります。各ランナーが走る詳しいコースは走行日の2~3週間前に組織委員会から公表されます。
Mar 12, 2020
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https://bit.ly/2U0Px9rPR TIMES 2020年3月12日 15時00分広島県の企業が井上尚弥選手の右拳の手型を採取。歴史的なグッズ製作へ【大橋ボクシングジム公認】精密鋳造メーカーである株式会社キャステム(本社:広島県福山市、代表取締役:戸田拓夫)は自身のブランド「History Maker」にて、日本ボクシング界の至宝である井上尚弥選手の右拳の手型採取に成功し、大橋ボクシングジム公認となる歴史的なグッズの発売に向け、始動致しました。精密鋳造メーカーである株式会社キャステム(本社:広島県福山市、代表取締役:戸田拓夫)は、自身のブランド「History Maker(https://www.history-maker.jp/)」にて、日本ボクシング界の至宝である井上尚弥選手の右拳の手型採取に成功し、大橋ボクシングジム公認となる歴史的なグッズの発売に向け、始動致しました。又、同時に大橋ボクシングジムの大橋秀行会長、八重樫東選手、井上拓真選手の手型も採取致しました。同ブランドはこれまでもプロ野球選手やプロボクサー、アイドルの手型を商品化。今後、採取した手型を基にキャステムの精密部品を製造する技術(ロストワックス製法)を用いて、選手の血管やシワまでも完全に再現した金属製の右拳の商品化を行います。…
Mar 12, 2020
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https://bit.ly/2TI9Bxpボクシングマガジン 2020-03-05 またトップアマがプロへ。木村蓮太朗が会見木村蓮太朗駿河男児ジムニュースボクシングボクシングニュース またしても、トップアマチュアからプロデビューだ。全国大会三冠の木村蓮太朗(22歳)が、地元・静岡県の駿河男児ジム(富士市)からプロデビュー。今週末7日に、東京の三迫ジムでプロテスト(B級=6回戦)を受験する。その後は6月にもデビュー戦を予定しているという。 アマチュアボクシングでトップを走っていた選手たちが、次々にプロボクシングの世界へ。松本圭佑、中垣龍汰朗(いずれも大橋)、但馬ミツロ(緑)らに続き、今度はこの木村だ。大学でキャプテンを務めていただけあって、はきはきとしゃべり慣れている木村は静岡県函南町出身。小学2年で極真空手を始め、2013年に飛龍高校に進学すると“強豪”の誉れ高いボクシング部に入部。3年時に高校選抜フライ級で3位になるなどし、東洋大学に進学。1年で全日本選手権バンタム級優勝(2015年)し、2017年、19年に国体ライト級で優勝するなど、頭角を現した。 が、優勝した昨年の国体の試合中に眼窩底骨折を負い、その後の日本代表を決める全日本選手権を辞退せざるをえなくなった。 けれども、飛龍高でボクシングを始めると同時に、通い始めた駿河男児ジムからプロデビューする意識は以前から高く、この春に大学を卒業するタイミングで、プロ入りに踏み切った。 東洋大といえば、昨年、悲願の関東大学リーグ初優勝を飾り、一躍名門校の仲間入りを果たした学校。木村は優勝時のキャプテンも務めるほどで、自己管理能力の高さにも期待できそう。 アマチュア通算戦績は88戦72勝(26KO・RSC)16敗。スタイルは左ボクサーファイターだ。同ジムの前島正晃会長は、「蓮太朗と出会って7年。彼を世界チャンピオンにすることが私の使命だと思ってきました。彼を静岡から世界チャンピオンにし、この街で試合をすれば、全国からたくさんの人が集まって、地域経済にも貢献できるはず」と、地域密着に尽力してきた人らしいコメントだ。これまで雑草ボクサーを何人も育ててきた高橋トレーナー。木村を本当に強いボクサーに育てる。そこに大きな期待がかかる なお、木村を指導するトレーナーは、昨年でワタナベジムを辞し、家族が住む御殿場市に帰った高橋智明氏が担当する。高橋氏は、WBA世界スーパーフライ級チャンピオン河野公平らを育て、2015年度エディ・タウンゼント賞を受賞している名コーチ。人柄もかねてから好評で、若い有望な選手が増えてきた同ジムは「いい人材を得た」と評判だ。 その高橋氏曰く、「木村は上下に連打を打ち分けられるし、カウンターも上手い。気の強さもあるし、マスクも良いので人気が出るはず(笑)」。 木村本人は、「試合、入場、会見。どんなときでもカッコいいと思われる選手になりたい。もちろん世界チャンピオンに。3年以内になりたいと思います」と語った。 前島会長によれば、提携を結ぶ東京の名門・三迫ジムにも積極的に出稽古に行かせ、両ジムの力で世界に向かっていきたいという。デビュー戦も、三迫ジムが主催する『ダイヤモンドグローブ』で、東京・後楽園ホールで行うことで調整中だという。
Mar 5, 2020
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https://bit.ly/2uT3uOf中スポ 2020年3月4日 21時43分聖地ではなく…大橋ジムで『特例』ボクシングプロテスト「普通の練習のようで、むしろ良かった」◇松本圭佑と中垣龍汰朗が合格ボクシングの大橋ジムで、プロに転向した国際大会優勝経験を持つ松本圭佑(20)とアマ通算8冠の中垣龍汰朗(20)のプロテストが4日、横浜市内の同ジムで行われ、ともに実技と筆記試験をクリアしB級で合格した。5月28日に東京・後楽園ホールで行われる6回戦でデビューする予定。 通常、東日本のプロテストは“聖地”後楽園ホールで開催されるが、新型コロナウイルスの影響で3月の興行がすべて中止されたため、救済措置として同ジムで行われた。「普通の練習のようで、むしろ良かったです。プロになった実感はまだないけど、ここから自覚を持っていきたい」と松本。世界3階級制覇の八重樫東(大橋)らを育てた元日本・東洋太平洋フェザー級王者の同ジム・松本好二チーフトレーナー(50)の長男で、物心つく前からジムに通っていた。 中垣は「小さなころから憧れていた舞台のスタートラインに立てました」と、気を引き締める。大橋秀行会長(54)は「同い年だし、いいライバル関係になって、高め合っていってほしい」と、期待を寄せていた。
Mar 5, 2020
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https://bit.ly/2TarohC日刊スポーツ 2020年2月29日19時0分リングにかける男たち大橋会長が八重樫東に引退勧告「激闘王」の決断注目激闘王が最後の決断を迫られている。大橋ジムの大橋秀行会長(54)が26日、元世界3階級制覇王者八重樫東(37)に引退勧告をしたことを明かした。世界王者同士の師弟関係。長い時間を共有した深い絆は、会長が続けた言葉ににじみ出た。「あとは本人が考えて結論を出すと思います」どのような結論を出そうとも、八重樫が歩んできた道が色あせることはない。逃げない。その姿が見るものの胸を、熱くさせてきた。真っ向勝負の殴り合いから「激闘王」の異名が定着。もういいよ-。思わずそう叫びたくなるような「どつき合い」が、誰よりも似合っていた。マイケル・ジョーダンに憧れ、バスケットボールに夢中になった中学時代。体の小ささに悩んでいた時に出会ったのがボクシングだった。「これなら言い訳は出来ない」とすぐに夢中になった。フットワークと天性のハンドスピードで素質はすぐに開花し、高校、大学とアマチュアで活躍。だが、飛び込んだプロの世界は甘くなかった。7戦目でつかんだ世界初挑戦。イーグル京和にあごの骨を折られ、プロ初黒星を喫した。次の世界挑戦のチャンスまで4年待った。その間、進むべき道を見失わなかったのは、同門の先輩川嶋勝重の背中に見たプロとして生き抜く覚悟だった。八重樫にはずっと大切にしてきた川嶋の言葉がある。「最後は気合、根性だ」。デビュー17戦目のポンサワン(タイ)戦で憧れ続けた世界王座を獲得すると、続く井岡一翔とのWBA、WBCミニマム級王座統一戦で人気に火が付いた。被弾により両目が塞がったまま、本能で拳を出し続けた。殴られたら、殴り返す。思わず目を背けたくなるような感情と、いつまでも見ていたくなるような感情。見るものの心に、2つの異なる思いが同居する異様な光景だった。わずか1試合で王座陥落。だが「打たせずに打つ」というボクサーの理想とは正反対のスタイルに、ファンは熱狂した。デビューからの戦績は28勝(16KO)7敗。7回負け、その度に立ち上がり、また次の一歩を踏み出してきた。14年9月、当時「最強」と称され、多くのボクサーが対戦を避けたローマン・ゴンサレスを自ら防衛戦の相手に指名。会場の代々木第2体育館は、八重樫が入場しただけで熱狂に包まれた。ロマゴンの機械のように正確なパンチを浴び、何度も倒された。完敗だった。それでも、ファンは、八重樫の勇気がうれしかった。試合終了が告げられると、入場時以上の温かな拍手が八重樫に送られた。リング上では、笑顔でロマゴンをたたえた。そして、控室に戻ると、長女を抱き上げ、おえつが出るほど泣いた。「お父ちゃん格好悪かったね。ごめんね」。負けた自分は、主役ではない。だから笑ってロマゴンの手を挙げ、控室まで涙を我慢した。試合の前日には部屋を片付け、ひげを剃る。「もう、ここには帰ってこれないかもしれない」。その覚悟があるから、あの戦いができたに違いない。ロマゴンに王座を奪われ、同年末の世界戦でも敗れた。世界戦2連敗-。誰もが八重樫はここまでかと思った。だが、八重樫はリングに戻った。そして、1年後の15年12月29日。日本人3人目の3階級制覇を達成した。拓大時代の先輩内山高志のような圧倒的な「強さ」があったわけではない。同学年の山中慎介のような「一撃必殺」のパンチがあったわけでもない。井上尚弥のような「華」があったわけでもない。同じ時代には村田諒太というスターもいた。それでも八重樫は、埋もれることなく、ボクシング界の主役の1人であり続けた。最後に王座から陥落し、2年以上がたった昨年7月。思うように、世界挑戦が決まらない中、久しぶりにゆっくりと話を聞く機会があった。36歳。年齢からくる体の変化、衰えも素直に口にしていた。だが、闘争心は消えていなかった。「ネットで自分へのコメントを見てると、本当にむかつく時があるんですよ。『引退した方がいい』とか『パンチドランカーになる』って心配されたり…。そういうのを見ると、みてろよって思うんですよね」続けた言葉に、八重樫のボクサーとしての本質を見た気がした。「しがみついている姿を、周りから格好悪いと思われてもいいんです。しがみついて、しがみついて…。でも、必至にしがみついているやつにしか、チャンスなんて絶対にこない。だから自分は、しがみつける力がある限り、とことんしがみついてやりますよ」19年12月。2年7カ月ぶりの世界戦のリングで、八重樫は負けた。今回ばかりは、潔く……。いや、違う。そんな男なら、ここまで上り詰めることはできなかっただろう。将来を考え、迷いに迷う中で、会長からの「引退勧告」を受けたに違いない。八重樫のベストファイトは? そう聞かれ、どの試合を思い浮かべるだろう。ロマゴン戦? 井岡戦? 負ける度に強くなり、リングに戻ってきた。負けた試合で名を上げてきた。人生、良い時ばかりではない。倒れても立ち上がる。試合を見た人は、無意識に八重樫の姿に勇気をもらった。大橋会長が井上尚が世界王者になった当時、何度も繰り返した言葉がある。「川島の背中を見て育った八重樫がいたから、今の(井上)尚弥がいる」顔には幾多の縫い跡が残る。大橋会長から引退を勧められた日、八重樫は37歳になった。誰とも違う道を歩いてきた。激闘王は、果たしてどんな決断を下すのか。その言葉を待ちたい。
Feb 29, 2020
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https://bit.ly/2weECRy神楽さんのTwitter 午後5:55 · 2020年2月29日そして、今回クッソ寒い中撮影頑張ってくれたカメラマンのたーちゃんいつも厳しいこと言いながらクッソかっけーtrack作ってMIXしてくれた兎黒無茶振りの中ロゴデザインしてくださった書道家DさんSpecial thanks です!!https://linkco.re/RgrRtvat
Feb 29, 2020
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https://bit.ly/3991ZKCTHE PAGE 2/28(金) 5:00引退勧告を大橋会長から受けた”激闘王”八重樫東に心境直撃「決まっていると言えば決まっていますが頭の中をぐるぐる」プロボクシングの名門、大橋ジムの大橋秀行会長が27日までに、自身のインスタグラムにて、元世界3階級制覇王者、八重樫東(37)に引退勧告を行ったことを発信した。投稿された文章は「八重樫東には引退勧告しました。本人が考えて結論を出すと思います。これからも八重樫東を宜しくお願いします。試合の時タオルを入れるタイミングを逃しましたが、今日タオルを入れました」というもの。八重樫の37歳の誕生日となる25日に、八重樫東後援会の報告会が行われたが、その際、マイクを向けられ挨拶に立った大橋会長が、インスタに書き込んだような”公開引退勧告”を行ったという。引退勧告を受けた八重樫に今の心境をストレートに聞いてみた。――大橋会長のインスタの投稿がネットニュースになっています。「はい。知っています。でも、どうですか。今は、新型コロナウイルスへの対策問題で、ジムもボクシング界も大変でそれどころではないでしょう。(現役リングから)去るか、去らないかという人間のことなんかよりも、今やっている人たちのほうが大事でしょう」 八重樫は、拡大している新型コロナウイルスの影響で3月16日に後楽園ホールで予定されていた大橋ジムの興行が中止となり、27日に大橋ジムで予定されていたWBA世界バンタム級スーパー、IBF世界同級王者、井上尚弥(26)の公開スパーリングも中止になったことを気にかけ、そんな状況の中で、自らの進退が注目を浴びていることに困惑していた。気遣いの人らしい反応だった。――引退勧告を受け、結論は出ましたか?「うーん、どうですかねえ。どうなんだろう。今は、ネットニュースだけが独り歩きしてしまっているように感じます。もう(どうするかの結論は)決まっていると言えば決まっていますが、行動に移すまでには至っていない。頭の中でぐるぐる回っている感じなんです」ーー決まっている?「この前ジムで今の気持ちを話しましたよね。今もあのままです」 八重樫は、すでにジムワークを再開していた。昨年12月23日に横浜アリーナでIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ(37、南アフリカ)に挑戦。序盤は大善戦しながらも9回にレフェリーストップによるTKO負けを喫して、最年長王座奪取の記録を塗り替えることはできなかった。7回に右ストレートからのワンツースリーのコンビネーションブローを2度、被弾。その衝撃で左目に眼窩底骨折を負った。現在は、傷も癒え視力も戻っていて、ミット打ちなどの技術練習も交えた本格的なジムワークを再開していた。だが、その行動はイコール再起というわけではなかった。 その揺れる心境を八重樫は、この18日に筆者にこう打ち明けていた。「これから、どうしたいのか、自分では今はわからないし、何も決まっていません。次に何をしたいか、やれるのかもまだハッキリとはしないんです。正直、やる(現役続行)という選択肢はないと思うんです。でも、気持ちが変わったときに、動き始めても、もう年齢的にも遅いし間に合わない。今は、まだボクシングライセンスは返上していません。やるにしろ、辞めるにしろ、自分の気持ちが決まったときに、その時点で肉体の準備だけはしてあるという状態にしておきたいんです。決してボロボロになるまでボクシングをやろうという気持ちもないんです」 実は、25日の後援会の報告会を前に八重樫は、大橋会長に「後援会のパーティーでは、今後の進退についてどう報告すればいいでしょうか?」と尋ねている。大橋会長は「今後については改めて話をしよう」と返答を保留。25日の報告会までに膝を交えて会談を持った。 八重樫は、現在の心境を素直に語り「会長に任せます」と判断を委ねた。だが、現役時代に所属したヨネクラジム伝統の「自分の生き方は自分で決める」との精神を汲む大橋会長は、引退を勧告したが、「最後は自分で考えて結論を出しなさい」と、最終結論を投げ返した。そこには「いつまで」の期限はなかったという。 「会長の気持ちはだいたいわかっています。会長の言葉を受けて、僕の結論を会長に伝えて、今後、どうする、こうするについては、会長と一緒に決めることになるでしょう。でも僕としては、ハッキリと、これからどうするんだということを決めてから、会長に話をしにいくつもりでいます。幸い会長からは、いつまでに結論を出しなさい、という期限がなかったので、もう少し考えさせて下さい。いずれにしろ悔いの残るような選択はしません」 八重樫は、それ以上は、口をつぐんだ。 筆者も大橋会長の引退勧告には賛同する。おそらく八重樫にも大橋会長の引退勧告を受け入れる覚悟はもうできている。 だが、8ラウンドに大橋会長がタオルを投げ入れる寸前までいき、9ラウンドにも一方的に打たれ、最後は立ったままレフェリーに止められたムザラネ戦で心を折られたわけではない。6ラウンドまでのジャッジはドロー。ケガのアクシデントがなく、本能のまま打ち合いに応じず、ポイントアウトを徹底していれば勝てたという「悔い」が残っていることも確かだろう。 その一方で、セカンドキャリアの具体像も抱いている。八重樫は、15年間のプロボクサー生活の中で、トップクラスの専門家から学んできたフィジカル&フィットネストレーニングの理論と、自らの肉体を実験台に”博士”のようなスポーツ・ニュートリションの分野の知識を身につけ減量方法も構築した。その蓄積された経験と理論をもとに、ボクサー、格闘家に特化したフィジカル&フィットネストレーナーとして”第二の八重樫”を育成したいとの夢がある。 ボクシングの技術もわかり、勝つためには、どこに、どんな筋肉が必要で、12ラウンドを戦うスタミナをどうつければいいかを知るフィジカル&フィットネストレーナーがいれば、パーフェクトだろう。それが実現すれば、まさに業界にとって画期的な異例の転身になる。 八重樫は、いつ大橋会長の引退勧告への答えを出すのか。 3階級を制覇する過程で、敗れてなお人々を引き付けた”ロマゴン”戦など、数多くの感動を与えてくれた”激闘王”へのリスペクトをこめて人生最大の結論は急がせず、待つことにしようではないか。https://bit.ly/2PvKTPuスポーツ報知 2020年2月27日 16時22分八重樫東に大橋会長が引退勧告 25日に直接伝えていた大橋ジムの大橋秀行会長は27日、プロボクシング元世界3階級制覇王者・八重樫東(37)=大橋=に対し、引退勧告を行ったことを認めた。 同会長は八重樫の報告会が行われた25日に本人に直接伝えたといい、自身のSNSで「試合の時タオルを入れるタイミングを逃しましたが今日タオルを入れました」と報告していた。「本人が考えて結論を出すと思います」とし、「これからも八重樫東を宜しくお願いします」とつづっている。 八重樫は岩手県出身。2005年3月にプロデビュー。11年10月にWBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座を獲得。翌年6月、井岡一翔とのWBA・WBC王座統一戦に敗れたものの、13年4月にWBC世界フライ級(50・8キロ以下)王座を獲得。3度防衛した。15年12月にはIBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座を獲得(2度防衛)し、3階級制覇を達成した。昨年12月23日、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑んだものの、9回TKO負け。4度目の世界王座獲得はならなかった。2月25日は八重樫の37歳の誕生日だった。https://bit.ly/2T3MEphサンスポ 2020.2.28 05:00大橋会長、八重樫に引退勧告「タオル入れた」/BOXプロボクシングの大橋ジムの大橋秀行会長(54)が27日までに、自身のブログなどで同ジムに所属する元世界3階級制覇王者の八重樫東(37)に引退を勧告したと明かした。 大橋会長は八重樫の誕生日の25日に勧告したとし、「本人が考えて結論を出すと思う。試合の時はタオルを入れるタイミングを逃したが、タオルを入れた」と記した。 八重樫は昨年12月23日にIBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑んだが、9回TKOで敗れた。試合後は進退について「考えないといけない時期」と明言を避けていた。
Feb 28, 2020
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https://bit.ly/2VsIVmW日刊スポーツ 2020年2月27日8時9分大橋会長が八重樫に引退勧告「本人が考えて結論を」大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(54)は26日、インスタグラムを更新し、元世界3階級制覇王者八重樫東(37)に対し「引退勧告をした」と明かした。25日に本人に伝えたとし、「八重樫東に引退勧告しました。本人が考えて結論を出すと思います」と記した。八重樫は、昨年12月に約2年7カ月ぶりに世界挑戦も、IBFフライ級王者ムザラネ(南アフリカ)に9回TKO負け。試合後、進退について問われ「そういうのも考えなきゃいけない実感もある」と話していた。https://bit.ly/2TmhYyeデイリースポーツ 2020.02.27ホームファイト元世界3階級王者・八重樫に引退勧告 大橋会長「今日タオルを入れました」ボクシング・大橋ジムの大橋秀行会長が27日までにインスタグラムを更新。元世界3階級王者の八重樫東(37)とのツーショット写真などを掲載し、「八重樫東に引退勧告しました 本人が考えて結論を出すと思います これからも八重樫東をよろしくお願いします」とつづった。 25日は八重樫の37歳の誕生日。大橋会長は「試合の時タオルを入れるタイミングを逃しましたが今日タオルを入れました」と親心ものぞかせた。 八重樫は昨年12月23日、自身2年7カ月ぶりの世界戦となるIBF世界フライ級タイトルマッチで、王者のモルティ・ムザライに9回TKO負け。王座復帰はならなかった。試合後は進退について「何も今の状態では言えないかもしれないですけど、そういうのも考えないといけない時間もあるし、まあまあ、のんびり考えます」と語っていた。
Feb 27, 2020
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https://bit.ly/3a9LgqD瀬谷区田村ゆうすけさんのTwitter 午後10:00 · 2020年2月25日元三階級世界チャンピオンの八重樫東さんの報告会が先程、行われました。今後の進退にも本人から公表はありましたが、SNSでは控えます。瀬谷区在住の八重樫さんと共に地域を盛り上げます#田村ゆうすけ #八重樫東 #大橋ジム #大橋会長 #ボクシング #世界チャンピオン #政治家 #瀬谷区 #今後の進退 #sns
Feb 26, 2020
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https://bit.ly/3a66XYI大橋会長のfacebook 16時間前八重樫東の報告会でした!八重樫の誕生日でもあります八重樫東には引退勧告しました 本人が考えて結論を出すと思います これからも八重樫東を宜しくお願いします。試合の時はタオルを入れるタイミングを逃しましたが今日タオルを入れましたRaijing Kamata 残念ですが、彼の人柄は素晴らしい‼️これからも頑張ってくれますね~☺️鈴木 誠 これからも八重樫東という人間を応援させていただきます。とは言いながらもボクサー八重樫東が好きな自分です。村岡 和浩 アキラさん、誕生日おめでとう‼️会長の「勧告しました」に何故か目頭が熱くなってます…工藤努 あのファイティングスピリットの持ち主ですからね。会長も引退させるのに苦労しますね。伴 経徳 八重樫選手は世界3階級を制覇して、記録と記憶に残る素晴らしいボクサーだと思います。ご本人の身体を気遣ってか、引退勧告をした大橋会長は正しい判断だと思います。...堀畑道弘 お疲れ様。金沢 澄夫 今後も精一杯 応援させていただきます👊👊👊瀬戸和枝 大橋会長と八重樫さん、感動をありがとうございました。これからも応援しています。藤尾 寿一郎 もはややり残した事はないと思いますが。今でも立派な実績だと思います!外川 嗣久 ご苦労さんでした。もう休んでもいいじゃないんですか高木 美賀 八重樫選手、すごいです‼️お二人のお気持ちお察しすると、手が震えます。Oikawa Yoshihiko あの時のロマゴンの挑戦を受けた八重樫さん、送り出した大橋さんの勇気は素晴らしいと思います。河合晴彦 八重樫ファンとしては寂しい気持ちもありますがこれからの八重樫さんも応援していきたいです❗お疲れさまでした‼️
Feb 26, 2020
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https://bit.ly/2PapfA0スポニチ 2020年2月20日 17:19松本好二トレーナーの長男・圭佑がプロ転向「父親を超える!」、5月デビューへ WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(26)らが所属する大橋ボクシングジムは20日、松本好二トレーナー(50)の長男・圭佑(20)がプロに転向すると発表した。松本は小、中学時代にU―15大会5連覇を果たし、みなと総合高では選抜大会優勝、インターハイ3年連続準優勝などの実績を残し、東農大に進学。フジテレビのスポーツドキュメンタリー番組「ミライ☆モンスター」に9度出演した期待のホープで、東京五輪出場を目指していたが、ブロック予選で敗退したため、プロ転向を決断して昨年末で大学を中退した。父から譲られたスーツで会見に臨んだ松本は「ずっと憧れていた舞台に立てるので今はワクワクしている。偉大な先輩の背中を追って世界チャンピオンを目指したい」と力強く抱負を語った。 父の好二トレーナーは元日本フェザー級、東洋太平洋同級王者で、指導者として八重樫東らを世界王者に育てたが、自身は3度の世界戦も惜しくも世界王者になることはできなかった。松本は「父が世界王者になれず、自分の中にも悔しい気持ちがある。父親を超えるという思いがモチベーションになっている」と明かした。 プロ転向については迷いもあったが、井上とドネアのWBSS決勝を観戦し、「すごい方が近くにいるので同じ環境で練習すれば、自分が得るものが大きい」と判断。また、井上本人からも「早い方がいいよ」と背中を押されたという。 大橋秀行会長は「小学3年から(ジムに)来ていたので不思議な気持ちだが、この日が来るのを楽しみにしていたので感慨深い」と話し、「センスは子どものころからあったが、精神的な強さがずば抜けている」と評価。3月11日にプロテストを受験し、5月28日に後楽園ホールでデビューさせる計画を明かした。会見に同席した好二トレーナーは「子どもに夢を託すという気持ちとは違う。子どもが夢を持って、それをかなえたいというのであればサポートしたい」と少し複雑な表情で話した。
Feb 20, 2020
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https://bit.ly/38J8ROSyoutube八重樫東ch 2020/02/19八重樫東vsモルティ・ムザラネ戦を全ラウンド振り返りました【IBF世界フライ級タイトルマッチ】プロボクサーの八重樫東です!モルティムラザネ戦を改めて試合映像を観て振り返りました。チャンネル登録よろしくお願いします!公開コメントのなん 井上vsドネアもグッと来たけど、最近で泣けた試合は、八重樫さんだけでした。激闘王らしさ満載でした!!引退とか引退しないとか関係なく、このチャンネルの投稿続けてほしい。ただただあなたの姿を見ていたいです。A O 進退は置いておいて、八重樫さんは大好きです‼️haru pip リアルタイムで見ていたんですけど改めて大好きな選手だと思いました…動画内でも話されているように打ち合うスタイルが大好きというのが八重樫選手らしくてとても嬉しかったです…1ファンの勝手な意見ですが世界戦じゃなくても身体が元気なうちはまだまだ八重樫選手の激闘が見たいです…無理だけはしないようにこれからも頑張ってください!とある漢 楽しみにしてました!八重樫さんのボクシングに対する姿勢は本当に尊敬します...。jペトロシアン 八重樫さんは本物の男や卍ジュマンジ卍420 動画ずっと待ってましたよ!!きたきつね 八重樫選手の打ち合うスタイルは凄く胸を打つものがあり、大好きです。しかも、あれほど前に打ち合いにいってるのに頭で考えていることはかなりクレバーだというところが凄いと思います。あと、謙虚な姿勢尊敬します。が好き犬 2こめうまとうま 八重樫さんのボクシングみるのほんとに好きです。ハラハラドキドキ楽しませてもらってます!応援してます小太郎風魔 いつも試合を観て感動させて貰ってます。たこやき 八重樫選手の試合を見ていつも元気をもらっています!!本当に応援してます❗頑張って下さい❗こじまとうま 動画投稿うれし!けんけん ロマゴン戦見てボクシング好きになりました。これからも応援してます。hirosuke1111 試合会場で観させて頂きました!八重樫さんの勝利に拘る姿に本当に感動させて頂きましたし、勇気をもらいました!!ロマゴン戦同様、号泣してしまいしました!また、八重樫さんがやりたいと思って試合が決まった際には会場で精一杯応援させてください!本当にありがとうございました!!!yasi yasi 八重樫好きだぞ!引退するな!瀬川学 プロとして試合に負けたけど、男としては最高にカッコいい戦いだったですよ!そして我々岩手県民(出身者含む)の誇りです!パウエルゲイリー テレビで見る試合中や練習中の八重樫さんと表情が全然違っていてあれ?八重樫さん??って驚きました。日本人ボクサーで1番好きなボクサーです!これからも応援しています!たこ ボクシング界のエガちゃん!!頑張れ!塩谷真吾 負けん気の強い八重樫チャンピオンには逆に萎えるコメントかもですが、感動する試合でしたよ!個人的には井上モンスターのWBSS優勝より熱い試合でした!ジャッジを受け入れている八重樫チャンピオンには失礼ですが、やっぱりあの試合は八重樫チャンピオンが9R以降続けば勝ったと僕の中では今でも思っています!・・・
Feb 20, 2020
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https://bit.ly/2SHhCTXTHE ANSWER 2020.02.18HOME ニュース 井上尚弥の目が野心に溢れ…八重樫東と“7年前スパー後2S”に反響「尚弥くん10代?ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う。日本人初の3つのベルトを懸けた大一番へスパーリングを開始したが、陣営の大橋秀行会長が自身のインスタグラムを更新。同門の元3階級王者・八重樫東と世界王者になる前だった井上の“7年前2ショット”を公開し、「尚弥くん10代?」「この頃の尚弥くん、眉毛あるの珍しい」とファンの反響を呼んでいる。大橋秀行会長がインスタグラムを更新「よくスパーリングをやっていた7年前!」ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う。日本人初の3つのベルトを懸けた大一番へスパーリングを開始したが、陣営の大橋秀行会長が自身のインスタグラムを更新。同門の元3階級王者・八重樫東と世界王者になる前だった井上の“7年前2ショット”を公開し、「尚弥くん10代?」「この頃の尚弥くん、眉毛あるの珍しい」とファンの反響を呼んでいる。 モンスターがハングリーな目つきをしている。大橋会長が1枚の画像を公開。左にはいつものように柔和な笑みをを浮かべている八重樫がいる。赤のグラブをはめ、右腕にテーピング。隣に青のグラブをはめて写っているのが井上だった。少し口角を上げ、眉毛が細い。ぎらついた目は野心に満ち溢れ、上半身裸の2人はともに汗だくだ。 大橋会長は文面で「よくスパーリングをやっていた7年前!」と投稿。今から7年前なら八重樫は29歳、井上は19歳。2014年4月に世界初挑戦した井上は、写真を撮った当時は世界王座に就く前だった。初々しさも残る姿にファンからは「7年も前ですか」「八重樫さんの笑顔、ほんま、優しくて好きです!!」「この頃の尚弥くん、眉毛あるの珍しい」「お二人とも若いですね」「尚弥くん10代ですか?」「2人の笑顔最高ですね」と反響が集まっている。 大橋ジムを支え合ってきた八重樫と井上。ハイレベルなスパーで切磋琢磨してきたが、懐かしい1枚にファンも喜んでいるようだ。
Feb 19, 2020
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https://bit.ly/2SDCOdmTHE PAGE 2/19(水) 8:05再起?引退? 練習を本格的に再開している元3階級制覇王者“激闘王“八重樫東にその真意を聞いたボクシングの元3階級制覇王者、八重樫東(36、大橋)が、連日、大橋ジムに顔を出して練習を続けている。昨年12月23日にIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ(37、南アフリカ)に挑戦したが9回2分54秒TKO負けして、最年長の王座奪回に失敗した。以来、進退についての態度を保留してきたが、八重樫は再始動した。本当に再起なのか?それとも引退なのか? 悩める“激闘王“にその真意を聞いた。「やる選択肢はないと思うが今はわからない」 午後4時。 大橋ジムに流されるバックミュージックが切り替わった。 まだ誰も練習生が来ていないジムに八重樫が現れた。いつものようにバンテージを巻き、練習用のサプリメントを数種類飲んで、ジムワークが始まった。シャドー、サンドバック、そして、松本好二トレーナーをパートナーにミット打ちまで行うと、最後は、お決まりのフィジカルトレーニングに歯を食いしばった。「家にいても暇なんで。趣味でやっているだけです」 八重樫は、そう言って笑うが、年明けから再開している、その練習内容は「趣味レベル」のものではなかった。「これから、どうしたいのか、自分では今はわからないし、何も決まっていません。次に何をしたいか、やれるのかもハッキリとはしないんです。正直、やるという選択肢はないと思うんです。でも、気持ちが変わったときに、動き始めても、もう年齢的にも遅いし間に合わない。今は、まだライセンスは返上していません。やるにしろ、辞めるにしろ、自分の気持ちが決まったときに、その時点で肉体の準備だけはしてあるという状態にしておきたいんです」八重樫が悩める心境を明かす。 昨年の“クリスマスイブイブ“の日。八重樫は、2017年5月にミラン・メリンド(フィリピン)に1ラウンドTKO負けをしてIBF世界ライトフライ級王座を失って以来、2年7か月ぶりとなる世界戦のリングに立った。相手は歴戦の“日本人キラー“ムザラネである。八重樫は善戦虚しく、9ラウンドにTKO負けを喫した。 映像は何度か見直した。「悔いが残る」 八重樫は、そう振り返った。 1ラウンドから4ラウンドまで足を使った出入りのボクシングを徹底、「2Dボクシング」でペースを握った。「超接近」してのアッパー、ボディ攻撃を織り交ぜながら、とびつくようなトリッキーなパンチでも翻弄もした。6ラウンドまでジャッジの一者が2ポイント差で八重樫、一者が2ポイント差でムザラネ、一者がドローだった。 だが、本能からか、中盤は打ち合いの展開になってしまい被弾が目立ち始め、7ラウンドには、右ストレートからのワンツースリーのコンビネーションブローを2度、もろに浴びた。実は、その衝撃で、このラウンド、左目に眼窩底骨折を負った。 ジムの後輩のWBA世界バンタム級スーパー、IBF世界同級王者の井上尚弥が、WBSS決勝のノニト・ドネア戦で、その左フックで右目に負わされたケガと同じ。相手が二重に見えるどころか「そこからパンチが見えなくなった」という。 ムザラネの右を避けられなくなった。王者陣営も、八重樫の異変に気付いていた。8ラウンドには、ボディから右ストレートを浴び、防戦一方。もうグロッキー寸前の状態となり大橋秀行会長が試合を止めようとタオルを持った。「前半はいいペースでボクシングができたんですが、終盤にダメージを負ってからもう自分の距離感でボクシングができなくなった」 9ラウンドに一度は盛り返したが、もう試合をひっくり返す力は残っていなかった。ロープを背負い一方的にパンチを浴び、ダウンはしなかったが、レフェリーはダメージを認め試合を止めた。 試合前、八重樫は、「心を折られて負けたらボクシングをやる意味はない」と語っていた。「12月23日以降の予定は何もいれていない。そこからの人生は白紙」とも言っていた。 だが、アクシンデントに見舞われた、この試合は、心を折られたのではなく、肉体を壊された試合だった。だから八重樫は、試合後、すぐに引退を決断しなかったのかもしれない。 ボクサーとしての火は消えていないのか。 「決してボロボロになるまでボクシングをやろうという気持ちはないんです。引退試合というものをセッティングしてもらって、そこで適当な相手と試合をして、それを最後にするのも違うと思うんです。一度、引退します。と言って、やっぱりやりますと、前言を撤回して帰ってくるのもカッコ悪いじゃないですか。だから、まだ……」 現在は眼窩底骨折も治り視力も戻っているという。 実は、八重樫には、秘めた第二の人生プランがある。これまで何人かの著名なフィジカルトレーナーの指導を受けてきて、八重樫なりに整理したフィジカルトレーニング論があり、またサプリメントについては”博士”なみの知識がある。15年間のプロ生活の中で構築してきたトレーニング理論や自らの実体験を生かして、ボクシング、格闘技に特化したフィジカルトレーナーとして、有望選手と個人契約を結び、将来の世界王者を育成したい、という目標がある。元世界王者がジムの会長やトレーナーとして第二の人生をスタートするケースは少なくないが、八重樫が挑みたいのは異質なトレーナー像だ。 引退を決断して、その第二の人生に進む場合にも自らがトレーニングを続けておかなければ、選手を指導することができない。今、八重樫が、肉体が錆びつかないように練習を続けているのは、その言葉通り、再起するにせよ、引退してボクシング専門の個人フィジカルトレーナーの道へ進むにせよ、来るべき決断の日に備えた準備なのだろう。ムザラネ戦を見る限り、左目の眼窩底骨折のアクシデントがあったとはいえ明らかに反応は悪くなっていたし打たれ弱くなっていた。 長年の勤続疲労である。できれば、もうリングには上がって欲しくないのが、筆者の本音だが、凄まじい努力を続けてきた“心のボクサー“八重樫に向けて、そう軽々しい言葉は伝えられない。「自分の生き方は自分で決める」のヨネクラジムの伝統を受け継ぐ、大橋会長も、心に秘めた思いは表に出さないでいる。 八重樫は、2015年にタイトルを失ったときは、喪失感と引退に気持ちが大きく傾いたこともあって、約8か月間ジムに顔を出さなかった。しかし、今回は負けた4日後には動いた。「またすぐジムに来なくなるかもしれませんよ」 八重樫はそう言ってニッコリと笑う。 プロキャリア35戦28勝(16KO)7敗の“激闘王“は果たしてどんな人生の決断を下すのだろうか。
Feb 19, 2020
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https://bit.ly/2FG1F9gTokkさんのTwitter 午後7:52 · 2020年1月11日🔸千原Jrプレゼンツ🔸日本人同士の世界戦で、熱い試合になるケース。1990年代は辰吉 vs 薬師寺2000年代は畑山 vs 坂本そして2010年代はこの試合!井岡一翔 vs 八重樫東🥊2012年6月20日の大阪ノークリンチの美しい12ラウンド。この2人の伝説は始まったばかりだった。#ボクシング #格闘技望月将至 結果はユナニマスで一翔選手の勝ちでしたが八重樫選手の勝ちでもおかしくない内容だったと思いました。実際ユナニマスと言っても1ポイント差と2ポイント差でしたし。正面からの打ち合いで盛り上がりましたよね。個人的には一翔選手のジャブと手数が少し上回ったって印象でした。
Jan 11, 2020
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https://bit.ly/2R4w06B森且貴選手のTwitter 午後3:34 · 2020年1月11日今日もたくさん走りました🏃♂️皆さんありがとうございました😊ジムワークも終えて今週が終わりました✨八重樫さんミットありがとうございます🙏
Jan 11, 2020
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https://bit.ly/35EnyAt大橋会長のfacebook 35分前八重樫東トレーナー!Raijing Kamata スゴいですね‼️トレーナーよりまだまだ現役で通用しますね~☺️
Jan 11, 2020
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http://exci.to/2FnS1ru笑わせるなよ泣けるじゃないか2 2020-01-03 06:04八重樫東の不屈先日のトリプルボクシング世界戦、村田涼太選手の緻密さと迫力はまさに盤石の強さを実感しました。オリンピック金メダリストをひっさげ、鳴り物入りでプロ転向。華々しいデビューを飾るも、世界タイトル防衛戦では完膚なまでに叩きのめされ、屈辱と深い精神的ダメージを負いました。引退も囁かれる中、弱点を克服し攻撃スタイルを変えて不死鳥の如く復活。恐ろしい程の強さで世界タイトル奪還を果たしました。年齢ゆえにもう後がないという闘いに賭ける、落ち着きと静かな迫力。屈辱を耐え忍び、復活への狼煙を窺う男の美学は共鳴出来る部分が大きいです。一方で、八重樫選手は三つの世界タイトルを獲得するも、最近の敗戦ぶりは結果的に元王者の誇りを汚すものばかり。元王者としては異例の6敗、ボクサーとしてはもう若くない36歳にして、不屈の魂で挑む姿は、村田選手とは違った、悲壮感漂う男の美学を感じました。今回も年齢による不安は感じませんでしたが、またも打たれ弱さを露呈した結果になりました。もうダメだと言われると、やってやろうと奮い立つチャレンジャーであることに居心地の良さを感じる村田選手のような迫力や生まれながらの資質は別次元の憧れの世界。八重樫選手の上記二つのセリフは逆に心に沁みいりました。平穏な毎日に感謝するばかりの生活。反動でいつかとんでもない不幸に襲われるのではないかという不安を持つほど。新たに商売を始めるにあたり、攻めの気持ちを込めて決して焦らずとも、黒字化を果たすためにあらゆる知恵を絞ろう老体ながらチャレンジャーの心意気で頑張ろうそんな風に背中を押されました。以下はボクシングPRESS 日比野恭三さんの記事抜粋カッコいい引退はできないので……。世界戦TKO負け、八重樫東の不屈。12月23日、横浜アリーナ。セミファイナルに登場し、4度目の世界王座獲得をもくろんだ八重樫東は負けた。 窮地に立った第9ラウンドをなんとかしのぎ切るかと思われた2分54秒、レフェリーが試合を止めた。パンチを繰り出し戦う姿勢を見せていた挑戦者は数秒間、呆然としたあと、抱きついてきたレフェリーの首元に顔をうずめた。 終わってみれば、王者の強さが際立った試合だった。IBF世界フライ級チャンピオンのモルティ・ムザラネは、2008年11月のノニト・ドネア戦で負傷判定負けを喫して以来、10年以上負けていない。37歳のいまも、加齢による衰えはまるで見えない。 八重樫は時に勝利の可能性を感じさせる局面をつくりながら、難攻不落、堅牢な城のごとき王者の壁を打ち崩すことはできなかった。対策ポイントから漏れていた右ストレート。 展開上の節目のひとつは、第4ラウンドだった。それまで足を使っていた八重樫が、打ち合いに踏み切った。だが、ファイトスタイルの変更を機に強打を的確に打ち込み始めたのはムザラネのほうだった。 顔面に拳を受け、残り時間が1分ほどになったとき、八重樫が両のグローブを目の前でパチンと合わせる。 挑戦者は、戦前から「我慢比べになる」と予想していた。さあ、ここからだ。その仕草は、闘志を一段上へ高めるスイッチであり、自身への鼓舞に見えた。 敗戦後の控室で数十台のICレコーダーを差し向けられた八重樫は、言った。 「(ムザラネの)プレッシャーがかかってきて、(足を使う戦い方で)最後まではいかないと思っていました。どこかで入らなきゃいけない、と。いい入りだったのかなと思う。予想以上に(激しく打ち合う)コリアンスタイル的なものを嫌がっているようにも思えた。そこをもっとしつこくやっていけば、いけるかなっていうのはちょっとあったんですけど……」 誤算として挙げたのは、ムザラネの右ストレート。対策すべきポイントからは漏れていたという。「ぼくが我慢する予定だったんですけど……」 第8ラウンド、左ボディを機に攻め込まれて腰を落とした場面も、その前にもらっていた右に「気が向いていた」と分析した。 劣勢を強いられながら手を出し、局面の打開を試みたが、顔色を一切変えないムザラネにマシンのごとく攻め込まれる。第9ラウンド終盤、セコンドについていた大橋ジムの大橋秀行会長がいまにもリングに飛び出しそうになり、制止される。その直後、レフェリーはストップを決断した。 「負けちゃいました、我慢比べ。ほんとはぼくが我慢する予定だったんですけど……気合いが足りなかったですね」 八重樫は完敗を認めた。「そういう人たちを黙らせるため」の再起。 遡ること2カ月、10月に話を聞く機会があった。進退に関する話題で言葉を交わした。 ムザラネ戦を除いても6つの負けを記録している36歳のプロボクサーが引退の瀬戸際に立たされたのは、一度や二度のことではない。そのたびに戦う理由を見つけてはリングに帰ってきた。 いや、より的確な表現としては「まだ辞められない言い訳や屁理屈をひねり出して」リングに帰ってきた。 最大の危機は2017年5月、1ラウンドKO負けしたミラン・メリンド戦だ。「打たれもろくなっている」との評にさらされた八重樫は「そういう人たちを黙らせるために」再起を決めた。 「『あいつはもうダメだ』って言われたら『うるせえよ』ってなるんです。逆に『次は八重樫が絶対に勝つよ』と言われる試合ほど不安なものはない。そういうふうに生きてきたので」 筆者が「こじらせてますね」と相槌を打つと、八重樫は「はい、だいぶやっちゃってます」と笑っていた。「カッコよく引退できるボクサーじゃない」 ムザラネ戦を前に、八重樫は「挑戦者という立場が自分に合っている」と繰り返した。また悪魔のささやきを聞いたような気がした。 もうダメだと言われると、やってやろうと奮い立つ。 チャレンジャーであることに居心地のよさを感じる。 共通しているのは、そのメンタル構造には終わりがないということだ。厳しい状況に追い込まれたときほど復帰を後押しする思考法が、八重樫には染みついている。 だから、「八重樫もさすがに最後」とのムードが漂う今回の敗戦も、どんな結論にたどり着くかはわからない。 とはいえ、いつか来る終わりのときから目を背けているわけではない。幕の閉じ方について、こんな話をしていた。 「どんなふうになっても、転んで(負けて)ゴールすると思う。ぼくは(3階級制覇を最後に引退した)長谷川穂積さんみたいにカッコよく引退できるボクサーじゃないので。そうしないと、自分自身、ゴールテープを切れないんじゃないかな、と」 「人に言い訳できないくらい完膚なき負けを経験したときはもう、それこそ自分が納得するところだと思います」結論を出せるのは八重樫本人だけ。 もろさを否定するために復帰した八重樫は、ムザラネとの我慢比べに負けた。同じ言い訳は2度は使えないから、絞り出せる言葉はどんどん減っていく。 会見では、「いまの状態では何も言えないかもしれないけど、そういうこと(進退について)を考えなきゃいけない実感もある」と語っていた。 再び立ち上がるための「言い訳」が、八重樫の中にはまだ残っているのだろうか。おそらく長期戦になるであろう綱引きは、どちらに軍配が上がるだろうか。 結論を出す権利を、八重樫は持っている。それは、度重なる激闘の勲章として与えられたものであり、誰も奪うことはできない。 ほかの誰でもなく、八重樫自身が発する言葉を、ただ待つだけだ。
Jan 4, 2020
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https://bit.ly/2QHcOeT現代ビジネス 1/2(木) 11:01配信僕は天才ではない。2018年にバンタム級に転向して以来、5月に10年間無敗だったWBA世界バンタム級王者、ジェイミー・マクドネル(英国)を112秒で葬り、10月にはボクシング界の天下一武道会ともいえるWBSSの1回戦で、元WBA世界同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に、70秒でテンカウントを聞かせ、今年5月の英国グラスゴーに乗り込んだ準決勝では、IBF世界同級王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を、259秒でキャンバスに転がした。この3試合のインパクトだけを見て、今の僕を天才だという人もいる。もし7年前のプロデビュー時に、今のボクシングができていたとすれば、天才の称号をありがたくお受けして否定はしない。しかし、現実は、そうではなかった。6歳で、町田協栄ジムに通っていた父・真吾の姿に憧れてボクシングを始めた僕は、小学生の頃からスパーリング大会で上級生に勝ち、第1回U-15大会で優勝。高校では7冠を獲得して、当時、日本王者の八重樫東さんら、プロのトップボクサーともスパーリングをしてきた。いわゆる飛び級で結果を出してきたから「天才少年」とメディアに取り上げてもらうことも少なくなかった。謙遜ではなく、人よりも先に、しかも、かなり本格的な練習量に裏付けされたボクシングを始めていたというアドバンテージがあったに過ぎない。大橋ジムにいた吉田“ARMY”真というボクサーが、昔の僕とのスパーリング風景をユーチューブにアップしていた。自分でも赤面ものの未熟な井上尚弥がそこにいた。ひとつひとつのパンチには、スピードはあって、全体的にまとまっているが、体のさばき、ステップワーク、相手のパンチに対する反応などには、突き抜けたセンスを感じさせるものはなかった。秀才が努力しているだけ僕には天才と呼ばれるほどのセンスがないことを、当時から自覚していた。現在の僕の専属トレーナーでもある父は、「1万時間の法則」という原理をよく持ち出す。マルコム・グラッドウェル氏が著書『天才! 成功する人々の法則』(勝間和代訳/講談社)で紹介した概念だ。天才になるには、それだけの努力が必要で1日8時間練習するとしても3年以上かかる。僕の感覚からすれば、1万時間で天才になれるのならば楽なもの。その1日8時間の中身がさらに問われ、限界までやったのか、考えながらやったのか、練習のための練習ではなく試合を意識してやったのか、が問題。質の高い練習を毎日、1万時間以上、積み重ね、結果が出たときに、やっと天才の「て」くらいに言われるようになるのかもしれない。父は、メディアの取材で「天才ですね」と、ヨイショされると「尚が血のにじ むような練習をしてきたことを知らないのに、簡単に天才などという言葉を使わないでくださいよ」と冗談半分、本気半分の勢いでたしなめるときがある。小学生のとき、拓真と2人で、朝6時に起床して自宅の近くにある公園の1周400メートルのグラウンドを月曜日から土曜日まで毎日、10周走った。中、高校生になると、自宅に、父が設置した荒縄を腕だけでのぼり、父が乗る軽自動車を押して坂道を上った。今でも午前9時に拓真、浩樹の3人で自宅近くに集合。1時間のロードワークを欠かさない。ジャンケンで、先頭を走るリーダーを決めたりコースを変えたり、 遊び心を入れながら、夏場は、上半身裸になって走る。雨が降ればスポーツジムに場所を移して別メニュー。ジムワークでは、課題を日々の練習、スパーリング で根気強く一つ一つ解決しながら、やっと人に自慢できる技術が備わってきたと いう過程がある。ガード、ステップワーク、カウンター。今までできなかったものが、一つできるようになれば、それが喜びに変わり、次へのモチベーションに変わり成長の2文字となる。その過程を楽しみながら、ここまできたのだ。ようやく1万時間以上の練習が染みついてきたという実感があるだけで天才とは思わない。秀才が努力しているプロセスなのだ。天才の定義とはそもそも天才の定義とは何なのだ。父は、「天才とは、中学生で五輪メダリストを倒した卓球の張本智和さんみたいな選手たちのことを言うんだ。なんで中学生が大人のオリンピアンに勝てるの?」と主張している。16歳の張本智和選手も小さい頃から人一倍の努力をしてきたのだろう。それでも努力だけではたどりつけないステージがある。卓球とコンタクトスポーツでは競技性が異なるが、U-15のチャンピオンがいきなり五輪のメダリストに勝つようなものである。張本選手らは、そのステージに足を踏み入れている天才なのだ。自分が考える天才の定義とは「何もしていないのにできる人。努力しないで才能をリング上で発揮できる人」。こういう人が努力すると神の領域へ向かう。ボクシング界では、元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎さんだろう。デビュー時やプロ4戦目で日本バンタム級タイトルを岡部繁さんからKOで奪った試合の映像などを見ると、まさに天才だと思う。キャリアの浅い時期にああいう動きのできる人が天才なのだ。カリスマとしてファンの圧倒的な支持を受けたのも納得である。天才よりも、モンスター現在、ボクシング界には、ひとつの階級に4本のベルトが存在する。WBA、WBC、IBF、WBOの4団体である。ベルトの価値という点で異論はあるが、アマエリートが努力を積み、そこに運があればチャンスの訪れる時代である。天才である必要はない。WBAとWBCしか認められていなかったひと昔前のボクシング界と違い、世界王者になる機会は大きく広がっている。しかし、本当に目指すべきは、チャンピオンの中のチャンピオン。ベルトを統一するようなリアル(真)チャンピオンにある。問われるのは、そのために何をやるか、他のボクサーよりも考えているか、行動に移せているのか、ということなのだ。その努力の中身がリアル(真)チャンピオンを作る。日本の選手の中では頭ひとつ抜けているという自負はある。世界でいえば、伝統と権威のある米国の専門誌「ザ・リング」が、もしボクシングに階級がなく同じだったと仮定すれば、誰が一番強いか、というランキング「パウンド・フォー・パウンド」を設定しており、僕は執筆時点で3位にランキングされている。それだけの評価を受けているのは光栄だ。だが、そこが目標ではない。「ああそうか」 というくらいの感想。人がつける評価には「オレは違うよ」という意見もあるだろう。求めているのは、1試合、1試合の内容と結果だ。デビュー時に「怪物(モンスター)」というセカンドネームを大橋会長につけてもらった。リング上でコールされるとき、「モンスター、井上尚弥」と呼ばれた。正直に言えば、「井上尚弥だけでよくない?」と思っていたし嫌だった。だが、大橋会長曰く、最初から日本の枠を飛び出して海外で活躍することを念頭に置き、「海外で浸透しやすいニックネームになれば」との理由で「モンスター」を考えたという。実際、アメリカでは「モンスター」の呼び名が定着した。NAOYA・INOUEよりも、アメリカでの認知度は上だ。今後、アメリカで試合を行っていくプランがあるなかで「モンスター」は悪くない。やはり先見の明がある大橋会長は只者ではない。天才ではなく世界中の人々に井上尚弥イコール「モンスター」と 同義語で語られるボクサーでありたい。
Jan 2, 2020
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https://bit.ly/37tP7O5松本圭佑選手のTwitter 午後3:34 · 2020年1月2日練習しに行ったら八重樫さんが…笑マスもして貰った😂本当この方は凄いや…というわけで今年は大学を辞めてプロの道へ進みます!この決断をしたからには必ず結果を出して見せます!詳しいことは追々発信していきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します🙇♂️八重樫東 今日もおつかれー!マスありがとうー!松本圭佑 お疲れ様です!ありがとうごいました!😊@rokkick1 プロ転向待ってました! デビュー戦見に行きたいです! 頑張って下さい! 目指せ世界チャンピオン! ボクシングゲーム開発者 期待しておりま~す!Kai Devon King まっちゃん!がんばれよー!応援してる📣ビック ミライモンスターずっとみてます‼️プロになっても頑張ってください‼️応援してます‼️N これからも、ずっと応援しています!頑張ってください!!!松本圭佑 ありがとうございます😊これからもよろしくお願いします。
Jan 2, 2020
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岩手日報 2020年1月1日2面特集聖火が岩手にやって来る2020年東京五輪の聖火が6月17~19日、県内28市町村264区間52.16キロを走り抜ける。…
Jan 2, 2020
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https://bit.ly/2QirzWS八重樫東選手のInstagram 1日前あけましておめでとうございます。昨年も大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。皆様にとって良い1年になりますように。自分にとっても良い1年にします。toshiaki_ohoka 明けましておめでとうございます㊗️今年も一歩一歩行きましょう!!kooojiii413 また新しい年が明けましたね!元気そうで安心しました。今年も良い年にして下さい👍miechan0217 八重樫さん明けましておめでとう御座います。八重樫さんのその笑顔😊とても元気の源になります。本年も八重樫さんを応援します📣bay98champ 明けましておめでとうございます❗年末の試合は初めての現地観戦で感動を頂きました🥊また立ち上がってください👍chartquest 明けましておめでとうございます🎉ブランコでも絵になる八重樫さんって不思議だ。hima_ga_areba 明けましておめでとうございます‼️良い一年になりますように😁claudia218.g 明けましておめでとうございます🎊💪kirakira186 明けましておめでとうございます㊗️ ブランコに笑ってしまいました😂hiratamitsue あけましておめでとうございます⛩聖火ランナー見に行きます㊗️luckycatkonkon 明けましておめでとうございます。いつも全速力の八重樫さんにチカラもらってます。💯lingmulizai1351 あけましておめでとうございます。ほのぼのして、いい感じのお父ちゃん…!って感じで、癒されます!koltushi_0520 明けましておめでとうございます。
Jan 2, 2020
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https://bit.ly/2QseTeOボクシング・マガジン編集部 2019-12-29「アキラ! 挫けるな!」──名王者カルデロンから八重樫東へ熱いエール。イバンカルデロンIvanCalderón八重樫東ニュースコラムボクシングボクシングニュースボクシングコラム(インタビュー) 23日、IBF世界フライ級王座に挑戦し、9回TKO負けを喫した元世界3階級制覇王者・八重樫東(36歳=大橋)へ、来日中の元名王者イバン・カルデロンさん(44歳=プエルトリコ)から、熱いメッセージが送られた。上写真=快く応じてくれたカルデロンさん(左)と、「びっくりしました。夢のよう!」と喜ぶ八重樫 今月上旬、東京で行われたWBO総会に、カルデロンさんが出席したことを、試合後の八重樫に伝えた。彼はかねてからカルデロンさんの大ファンだったからだ。 身長152cm。リーチももちろん短い。しかし、シドニー五輪にも出場した彼は、まるでゴム鞠のような動きで大きな相手を翻弄し続け、WBOミニマム級王座を11度、同ライトフライ級王座を6度も防衛する名チャンピオンとなった。身長が高くなく、リーチにも決して恵まれていない八重樫が、彼の活躍に勇気をもらったことは想像に難くない。 八重樫は、「えっ、カルデロンが来てたんですか! 会いたかったなぁ……」と、ことさら悔しがった。きっと、知っていても、大試合を控えていた身。泣く泣く断念していただろう。 しかし、31日に井岡一翔(Reason大貴)に挑戦するジェイビエール・シントロンのトレーナーとして、またすぐに日本に戻ってきたのだから、これはなんとかして彼の想いを伝えたいと思った。 幸い、メキシコ在住で本誌でも活躍している信藤大輔さんも来日していたから、さっそくスペイン語で話しをしてもらった。ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との激闘を伝えてもらうと、「オー!」と言って大きく頷き、なんとメッセージ動画を撮らせてくれるという。「私もたくさんの苦難を乗り越えてきたんだ」とカルデロンさん「アキラ、挫けるな! 私も長いキャリアの中で、山あり谷ありをたくさん経験してきた。そしてそれを乗り越えて何度も防衛することができたんだ。だから、キミも今回の敗戦に落ち込まないで、必ず元気になって戻ってくるんだよ。期待してるよ!」「キミも頑張れ!」と熱いエールを送ってくれた さっそくこの動画を八重樫に送信すると、彼もまたすぐに動画で英語のメッセージを送り返してきた。「ハイ! セニョール・カルデロン! 僕はあなたの大ファンです。メッセージをありがとう! グッドラック!」ハ~イ! と嬉しそうに手を振る八重樫。腫れはだいぶ引いてきた これをまた、カルデロンさんに見せる。そして、八重樫も井岡と戦ったことを添えると、「シー!シー!」と知っている様子。そして、隣にいたシントロンに、八重樫のことを説明しだしたのだった。 八重樫と井岡が戦い、その井岡の大学の先輩、佐々木修平トレーナーは、八重樫の岩手県の後輩。そして、井岡が戦うシントロンのトレーナーを務める八重樫の憧れの人──。世界とは、広いけれど近い。人間の不思議な縁、めぐりあわせを感じざるをえない。 八重樫は、試合から4日後、まだ両目周りの腫れが痛々しい状態なのに、ジムを訪れて軽く動いた。そして、あの激しい階段トレーニングにもすでに参加した。 試合後のダメージ、疲労を心配する声が噴出している。しかし、八重樫はもう、20年も戦い続けてきた男。コンディショニングに何度も失敗をして、その都度、経験として血肉にしてきた。疲労を感じれば休むことを優先する。それができるようになった。そんな男が、なにか思うところがあって動き出したのだ。だから、われわれが勝手な固定観念を振りかざす必要はないだろう。 だからといって、それが現役続行なのかどうかはまた別の話。そこは彼もじっくりゆっくりと考えていいと思う。いまはただ、八重樫東が元気に過ごしている、そのことが嬉しい。※暁さんおかりします。カルデロン選手はいつか・・・思うことも・・・アキラさん、いつもありがとうございます。
Dec 29, 2019
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https://bit.ly/2rwfUtITokkyさんの進撃のボクヲタブログ 2019-12-28※Tokkyさんお借りします。本編はリンクでご覧ください。30代会社員のボクシング観戦記&その他の雑記八重樫東の挑戦 MOVE ON ~切望の夜~2019年12月23日。横浜アリーナ。「最後の挑戦」そう言って上がったリング。相手はIBF世界フライ級王者、モルティ・ムザラネ。2年半かけて掴んだ世界王座返り咲きのチャンス。熱い載冠劇、ポンサワン戦。魂を揺さぶる井岡戦・ロマゴン戦。涙の復活劇、五十嵐戦・メンドーサ戦。悪夢のゲバラ戦、メリンド戦。この日また、ムザラネ戦という八重樫東にしか出来ない試合がファンの記憶に刻まれた。当日の観戦記から、ご本人との時間の事まで伝えたい思いが溢れ出して止まらない。試合回想までは八重樫。それ以降は八重樫さん、八重樫東と記します。INDEX・戦前の予想と希望・回想:加藤との会話①・横アリ入口前での素敵ショット・神席。これぞ「リングサイド」・八重樫東の挑戦・激闘王との思い出・表現者達・回想:加藤との会話②戦前の予想と希望予想は八重樫が不利とされていた。ムザラネは過去にテテやカシメロにTKO勝ちしており、先日のWBSS決勝で井上尚弥と年間最高試合を演じたドネアとも戦っている。目の負傷によるTKO負けだがダウンすることもなく、全盛期を迎える頃のドネアと堂々と戦った。日本人の挑戦者も2人挑んでいるが、安定感抜群の試合運びで危なげなく退けている。序盤のKO勝ちは少ないもののKO率自体は低くはない。長い腕とキャリアを活かして老練に戦う37歳の熟練王者。逆立ちしても勝てない程の怖さはなさそうに見える。だからこそ崩すのは至難の技。これまで見事に3階級を制覇し、猛者達と激闘を演じてきた八重樫でも直近2~3年の対戦相手のレベルとリングパフォーマンスを比較すると、不利と言われるのは当然でもあった。それでも2人が戦うシーンを想像すると、いくつか想定される試合展開の中に八重樫が勝つパターンは間違いなく存在する。当日、どういうスタイルで挑むのか?八重樫が選ぶスタイルにファンの話題は集中。このエドガル・ソーサ戦の様に戦えば、勝機有りと予想するコメントをよく耳にした。この2人の戦いは間違いなく噛み合うはず。どこかで八重樫のチャンスは必ず来る。回想:加藤との会話①この試合が発表された翌週のある日。後輩の加藤との居酒屋での会話。彼は3年前ぐらいからボクシングを見始めており、試合会場には行かないけどテレビ中継はチェックしていた。良くも悪くも、思った事をハッキリと口にするタイプ。「おれ中村アン好きなんですよ~。八重樫がメリンドに負けた時、アンちゃん泣いてましたね。今回も泣くことになるんじゃないですか」こ、こいつ・・・確かに中村アンは泣いてた。でもそれは過去の試合の話だろう。「長谷川穂積の最後の試合を知ってる?」「あんまり詳しくないっす」ほほう。なるほど。それはよくない。お仕置きとしてまず、トイレで席を外した間に彼の分の唐揚げを全部いただいた。「あれっ。ない!」「ないじゃねーよ。とりあえず聞け。そしてコレを見ろ!」こういう奴には長谷川ルイス戦の熱弁とその動画を見せる事。それが一番効果的に違いない。2016年9月16日。当時35歳で全盛期を過ぎたと言われていた長谷川穂積は、圧倒的不利の予想を覆して見事に世界王座に返り咲いた。今回の八重樫ムザラネ戦と長谷川ルイス戦は似ている。挑戦者の年齢や置かれた状況、ファンの予想と希望が真逆である点など共通点が多い。やはり動画を見せた効果はあった様で、加藤はテンションUP。「9回の打ち合い、これ凄いですね!」「おまえ、八重樫ロマゴン戦は見た?」「有名な試合なのは知ってますが、見てません」ほほう。なるほど。それはよくない。ボクシングファンの間では説明不要の伝説試合となった八重樫ロマゴン戦。動画を見て所感をLINEしなさいと宿題を出して終わった。生観戦にも誘ってみたけど、自分にはまだ早いですと言ってお断り。「わざわざ会場に行ってまでは…テレビで十分です」それでも深夜の録画中継の日本タイトル戦などを見逃さずに拾ってたので、もっとボクシングを知りたいという思いは感じられた。加藤は前職の後輩で27歳。年はひと回り近く離れてるけど、職場が変わってもこうして会ってくれるのは嬉しいもの。ボクヲタの素質があるかどうかは分からないが、鍛えてみる価値はありそうだ。横アリ入口前での素敵ショットこの日は村田、八重樫、拳四朗の世界戦。取り急ぎ発売と同時に押さえたのはリングサイドC席。発券して席の位置を確認すると・・・E列だった。リングに向かって正面の席が好きなので、斜めの角度は正直言って微妙。チケットを取る事さえ難しい興行ならこの席でも良いけど、まだ全種類たっぷり残ってる状態でこの位置は残念。去年からWBSSで"アタリ席"が続いていたから、神が運を平等に采配したのか。試合が近づくにつれニュースやSNSから八重樫の好調ぶりと覚悟が伝わる。席をグレードアップしたいけど、一度買った席はキャンセルも交換も不可。かと言ってオークションで売れる場所でもなければ値段も中途半端。10秒だけ悩んですぐ決めた。リングサイド最高額の席を買おう。このE列の席は、試合が終わればただの紙キレ。だったら誰かに譲り渡そう。それでいい。決めたら即、行動派なのですぐにリングサイド席を申し込んだ。そして当日。午前中だけ会社に行き、夕方に会場へ。横浜アリーナの正面玄関の真向かいに「横浜ハイボール」というお店を発見。前面のガラスに村田諒太の写真が沢山貼られている。今日の試合のポスターもある。目の前に試合会場があるんだから、お店の中で観るより生観戦したくなるのでは?と思ったところ「DVD放映中」の文字を見て納得。開場までの間にDVDを流すことで、早めに横浜入りしたボクシングファン達を集客出来るに違いない。今度入ってみようかな。まだ日が落ちる前のアリーナ正面玄関。村田とバトラーの大きなポスターを会場の前で見ると、ミドル級の世界戦を間近で観戦出来るという興奮が高まる。そして「八重樫東」の文字。中に入ろうとしたその時、見覚えある笑顔が視界に入った。あれは・・・今日試合をするWBC王者、拳四朗のライバル王者。WBA世界Lフライ級の現役王者じゃないか!「きょ、京口すわん!」ベストなタイミングでお声がけに成功。ナイスショットをゲット。「来年の試合も楽しみにしてます!」「ありがとうございます。嬉しいです」個人的には"マッドボーイ"よりも"和製ロマゴン"のほうがしっくり来る。日本ボクシングの貴重な宝石、京口紘人。この日の京口氏のインスタには武井壮氏との肉会ショットがアップされていた。武井壮氏が可愛がりたくなるのも分かる。好青年だもの。瞳がとってもピュア。他にも彼と記念写真を撮りたそうな人が沢山居たので、早々にアリーナ内へ。神席。これぞ「リングサイド」アリーナの廊下を進むとグッズ売り場が。WBSS決勝の玉アリのグッズ売り場は人でごった返していたけど、今日は随分と落ち着いた雰囲気。買いたい人はじっくり見て焦らず買えそう。時間帯によってはもっと人が集まってたのかもしれない。試合観戦や記念写真は大好物だけどグッズにはそこまで強い興味はないタイプなので、このパンフレットと村田クリアファイルが貰えればそれで十分。このクリアファイル。「激闘王バージョン」も作って欲しいな。アリーナの中に入る。煌びやかな照明が眩しい。 WBSSの前からフジボクシングの演出はこれ系だったけど、WBSS後は照明の数が少し増えた様にも感じる。気のせいかな。リングに近づいていく。席を探し歩く時の高揚感がハンパない。もっと前。まだまだ・・・もっと前に行ける。見つけた!わざわざ買い直した最高価格の席。か・・・神席!!!約30年弱、ボクシングを観てきた中で世界タイトルマッチをこんな近くで観れるのは初めて。今回、なぜこんな席が買えたのか。色々な要素が絡み合った結果だと思う。去年まで12月23日は天皇誕生日で祝日だったけど今年は平日であること。チケットの値段が高額(内容も最高)だったWBSS決勝の翌月である事。他にも様々な要因と"運"も交差して、僕の様な一般ファンがこんな場所を買えたんだろう。あの時、買い直しを決断して良かった。八重樫東の挑戦運命の時間が訪れる。入場曲はAK-69の「MOVE ON」八重樫が入場して来る。今日という舞台に、変わらずこの曲を選んでくれたのが嬉しい。素晴らしいジミーレノンの「アキラ・ヤエガシ」コール。残念ながらテレビでは選手コールは中継されてなかったらしい。試合が始まった。「八重樫やったれ!」「東さん頑張って!」祈りを言葉にしたファン達の叫びが響く。フットワークを使ってリズムを取る八重樫。調子自体は良さそうに見える。ハンドスピードのノリも良い。お互いにガードの上から左右を叩いた。この時、どう感じたんだろう?このパンチなら行けると感じたのか、それとも違ったのか。初回は八重樫がやりたい事を出来たラウンドに見えた。2回、足を使いながら接近したタイミングで左ボディーをムザラネの脇腹に差し込む。f:id:tokky7:20191228095703g:plain3回、王者がプレッシャーを強めてくる。八重樫はうまくいなしながらボディーを叩き込んだ。序盤にボディーでクリーンヒットを奪う感覚を掴んだのは大きい。リーチの長いムザラネの、ガードの内側と外側に的確に入るボディブロー。4回、試合が動く。八重樫が一気に攻め込んだ。左右のボディからガードのど真ん中をアッパーで突き上げた後、そのままラッシュを仕掛ける。ファンも歓声で後押しし、更に追撃の連打!f:id:tokky7:20191228095720g:plain王者も反応が早い。八重樫のこの攻め方を想定していたので、体の重心を変える事なく冷静に打ち返してくる。パンチをまとめた後、サイドに動いて欲しい八重樫。正面に立って足を止めた瞬間にムザラネの左右が飛んできた。リングサイドに被弾した八重樫の汗が飛び散る。挑戦者は少し笑っている様に見えた。4回のラッシュについて僕と友人の見解は違う。友人の見解はこう。「激闘王に火がついた。いっちゃえ!で打ち合ったんだろう」僕の見解はこう。「距離を取っての攻防で明確にポイントが取れるなら、それを続けたはず。3回まで戦って続けられないと判断した。どこかで行かないと。3階級を制覇してきた男の"勝負勘"が行くのはここだと決めた」真相は本人に聞かないと分からない。5回、6回も打ちつ打たれつの攻防が続く。互いのスタイルが噛み合う好試合ながら、挑戦者がパンチを貰う度に鼓動が高まる。7回、王者の正面に立った瞬間。ワンツーから左フックまで3連打を被弾。f:id:tokky7:20191228095755g:plain"見えてない貰い方"の様に感じて...心配で、苦しい。八重樫の血が目の前で飛び散った。心臓が握られる様に痛い。打ち返す八重樫の左右のボディーも確実に入っているのでダメージは蓄積されているはずだけど、ムザラネを崩すにはあと何発必要なんだろうか。もしボディでダウンが奪える瞬間を100とすれば、今は60ぐらいまで来ているのか?それとも、もっと遠いのか。「東さんいいよ!ボディいい!」威勢の良い女性ファンの声が聞こえる。彼女は祈る様なポーズで声を張り上げていた。「東さん、ここ!正念場だよ!」東コールで沸き上がるアリーナ。あきら!あきら!あきら!その声に応えるかの様に、ムザラネに左フックを見舞う激闘王。f:id:tokky7:20191228101118g:plainあきら!あきら!あきら!効かせたい。王者は予想通りの強さ。この相手を効かせたい。懸命に戦う八重樫にチャンスは来るのか。来ないのか。試合展開そのものは、望んだ流れになっているんじゃないか。8回。深いダメージを負ったのは八重樫だった。王者の左のボディフックを急所に被弾。動きが止まる。f:id:tokky7:20191228100030g:plain効かされたボディーに更に追撃を受ける。下から上への打ち分けも避けきれない。タオルを投げようとした大橋会長を松本トレーナーが止めるのが見えた。悲鳴がこだまする中、懸命に打ち返す八重樫。それまで黙って観戦してたスーツ姿の男性ファンが初めて叫ぶ。「東!クリンチせえ!」悲鳴と東コールが交わる中、なんとかピンチを乗り切った。そして、ラストラウンドとなった9回。熱い闘志を見せるボクサー八重樫東。ガード越しの被弾でも体がズレる。効かされたのは8回のボディーだけじゃない。序盤から蓄積されてきたダメージがある。王者の左ストレートがモロに激闘王を貫いた。これまでか・・・それでも打ち返そうと前進する八重樫を、レフェリーは静かにそっと抱きかかえた。f:id:tokky7:20191228101134g:plain右を打とうしている様に見えた、その瞬間。試合終了。終わった・・・八重樫東の偉大な挑戦が、終わった。悲鳴と歓声の嵐が消えて、静かな場内。泣き声らしきものも聞こえる。誰もリングから目をそらしてない。集まった全員が彼の挑戦を見届けた。リングから降り、花道を戻る八重樫に熱い歓声と拍手の雨が降り注ぐ。雨はやがて嵐になり、叫びに変わる。「八重樫ありがとう!」「東さんおつかれさま!」退場時の歓声と拍手の大きさは、プロボクサーの"何か"を示すバロメーターだと思う。八重樫の背中が見えなくなってから、近くの席に坂本博之氏を発見した。坂本博之と横浜アリーナといえば、あの畑山戦。敗れた彼が退場する時の熱い歓声と拍手の記憶がフラッシュバックする。彼は今日の八重樫の戦いをどんな気持ちで見つめ、どんな感想を持っただろうか。激闘王との思い出ムザラネ戦が発表された後のある日。試合まではだいぶ先のタイミングの平日。ある方の計らいで素敵な御縁をいただき、僕は八重樫さんとご一緒出来た。好きな事を発信し続けるだけで、こんな幸運があるのかという驚き。嬉しいという言葉では表現しきれない感動の時間。八重樫さんと、僕を呼んでれたAさんと3人でじっくりと会話した思い出の時間を共有したい。f:id:tokky7:20191228010107j:plain「はじめまして。ただのボクシングファン。Tokkyと申します」「ツイート見かけますよ。ボクシングお好きですよね!」何度かツイッター上でリプライをくれた事はあったけど、名前を認識してくれていたとは。嬉しさの余り、すぐにビールを飲み干すと3階級王者がグラスにビールを注いでくれるではないか。うま過ぎる。このお酒はうま過ぎる。ひとしきり八重樫さんの近況やAさんの近況の事を話した後、Aさんが素晴らしいアシストをしてくれた。「Tokkyさん、聞きたい事がいっぱいあるでしょう」そのフリ。待ってました。開口一番出てきたのはこの質問。「今まででご自身が一番誇れる試合、好きな試合はどれですか?」「一番の試合か。。そうだなぁ。。う~ん。。」これだけ考えてるという事が、その答えなんだろう。「どの試合も一生懸命に戦ってきたので、ひとつ選ぶのは難しいですね。毎回必死ですから笑」意外だった。てっきり世界を獲ったポンサワン戦や、男をあげたロマゴン戦。もしくはソーサ戦あたりを予想していたので、このリアクションこそザ・リアル。僕が一番好きな試合はポンサワン戦なので、それを伝えたい。「一ファンの意見を聞いてくれますか?」「もちろん」ポンサワン戦が好きな理由を話した。あの試合はボクサー八重樫東の魅力が凝縮されており、且つ世界を獲った試合。f:id:tokky7:20191228013058j:plain序盤は足を使って相手の突進をいなし、見事なフットワークを見せつけてからの~中盤からは打ち合いで激闘王の本領発揮。そして終盤に"ターミネーター"のタフガイ、ポンサワンをTKOで仕留めるという最高の試合。もう何度見たことか。目を細めて聞いてくれるご本人を前に、ついついロマゴン戦の話しまで続けてしまう。「9月5日が来る度に思い出しますよ。ロマゴン戦」ここで八重樫さんの口から、またも意外な言葉が飛び出す。「えっ?ロマゴンとやった日、9月5日なんですか?」なに~!! なるほど…実はこのパターンはけっこう多い。あの竹原慎二氏も先週、伝説のカストロ戦の記念日を「あぁ今日か。言われて思い出したわ」と動画の中で言っている。戦う側と見る側との違い。もちろん人によっても違う。試合の記念日に熱く胸を焦がし、何度も動画を見返しては長文ツイートを打ちまくるファンは自分以外にはあまり見かけない。そうか。僕が変わっているだけのかも^^そして何の脈絡もなく唐突に、ぶっちゃけ大橋会長どう思ってます?みたいな事も聞いてみる。「尊敬してます。大橋会長はもう本当に、心から尊敬です」やっぱりそうなんだ。テレビ画面からも、その人望は伝わる。大橋会長が選択試合でリカルド・ロペスを選んだ一戦は日本ボクシング界における"本物志向の原点"だと思うし、今も熱い魂で後輩達に接し、そのイズムは受け継がれている。挑戦する事が発表された王者ムザラネについては、色々と対策を張り巡らせている様子だった。ムザラネの試合を2008年のドネア戦から日本での黒田戦まで見て思うのは、ボディーを打たれていない事。手が長いのでガードすると打つところがなくなる。「そうなんです。彼はこれまでボディを打たれてない」f:id:tokky7:20191228010059j:plain激闘王の目の奥がキラリと光る。きっとボディーは狙っていく気だろう。長い手でどれだけガードを固めようが、隙間に鉄拳をブチ込む勇気と闘志は元から持ってる。後は具体的な戦略を詰めてそこから・・・はぁ。カッコいい。お互いの家族の話題になった時、僕が川嶋勝重さんのお店で結婚指輪を買った時のエピソードを話した。川嶋さんは八重樫さんが所属する大橋ジムから生まれた初の世界王者で、現在は世田谷区でジュエリーショップを営んでいる。八重樫さんはこんな事を言ってくれた。「本当に、ボクシングが好きなんですね」はい。ボクシングが好きです。そして、ボクサー八重樫東の試合が好きです。「Tokkyさん。この前、パッキャオvsマルガリート戦の動画をツイートしてましたよね。当時、あの試合の動画をスマホに入れて何度も見てました。僕は体が小さい事がコンプレックスだったので、小さい者が大きい者に立ち向かうあの試合が大好きなんです!あのパッキャオの戦い方もすごく研究したんですよ」 なんですかそのエピソード…熱いモノが込み上げる。f:id:tokky7:20191228010102j:plainこんな貴重な場に呼んでくれたAさんには、心から感謝しかない。驚くなかれ、実はAさんともこの日が初対面!なぜ面識もない僕を誘ってくれたのか。「ブログをいつも拝見してて、熱いボクシング愛を感じました。東さんに会わせたいと思ったんです」人生って、こんな事もあるのか。好きなモノを好きだと"発信する"のはとても大切だと改めて実感。発信し続けたからこそ、この日の出会いはあったのだから。僕が帰る時、八重樫さんはお店の外まで見送ってくれた。「今日は、ありがとうございました」言おうとした事を先に言われてしまった。「試合楽しみです。勝利を願ってます!」「頑張りますので!」手を振る激闘王の姿がだんだんと小さくなり、やがて見えなくなった。ボクサー八重樫東はきっと、結果はどうあれ"八重樫東の試合"をするだろう。もし敗れても、観る者の魂を揺さぶる試合をするに違いない。彼は勝とうとしている。命を懸けて、勝利を掴むと言っている。ファンも皆、その姿を望んでいる。帰り道。AさんからLINEが届いた。「馴染みの店がね。会場に行けない常連達で試合を見る為に1台だった店内モニターを2台に増やしたんですよ。『奮発したさ。皆で東ちゃんを応援するから』って。なんだか泣けてきました」12月23日。八重樫東は勝利する。ただ、そう切望する夜だった。表現者達冬の晴れの日。12月23日。ボクサー八重樫東は懸命に戦い、9回TKO負けで敗れた。前日の22日は後楽園ホールで全日本新人王戦の決勝が行われており、SNS上は新人王戦で勝った選手、敗れた選手、そのファン達の発信と23日のトリプル世界戦の話題が飛び交っていた。そんな中、新人王に輝いたある選手のツイートが強烈に胸に突き刺さる。フェザー級の前田稔輝のツイート。f:id:tokky7:20191228102717j:plainサービスや商品ではなく夢や希望を売る職業。命を賭けて戦うことで、見る人に何かを感じて貰う。それがプロボクサーだと。退場する八重樫に降り注がれる熱い歓声と拍手は、その"何か "をファンが感じた証拠。未来を担う若手の選手から、この言葉を聞けたのが嬉しい。続いてミニマム級の森且貴のツイート。f:id:tokky7:20191228102703j:plain試合が終わり全日本を獲るという結果も出した。休もうと思ったのに彼はなぜ、ジムに行くのか。同じく期待のホープ、松本圭祐のツイート。f:id:tokky7:20191228102721j:plain永遠のファン。彼はなぜ、それ程の言葉を使うのか。そして2年後の世界王者もこうツイートしている。f:id:tokky7:20191228102707j:plainいつまでも八重樫東が一番の憧れ。そこまで惹かれる魅力はどこにあるのか。モンスター・井上尚弥のコメントも、ボクシングを愛する彼の心からの本音だと思う。f:id:tokky7:20191228102710j:plain数多くのボクシングファンは勿論、後輩ボクサー達をここまで強く惹きつける八重樫東の魅力。それは言語化すると何なのだろう。ふと流れて来た、芸人の陣内智則のツイートにヒントが見つかった。 f:id:tokky7:20191228102714j:plain陣内氏の「セミの一週間」というネタを見て自殺をやめた少年の手紙。素晴らしい。これがアーティスト、表現者が持つ力。そしてそれは芸人や音楽家だけじゃない。全てのボクサーは表現者。人生を賭け、生き様を見せるアーティスト。この陣内氏のツイートを読んでから八重樫の試合を見返している時、「元気玉」というキーワードがおりてきた。ドラゴンボールに出てくる最後のキメ技、元気玉。沢山の人から少しずつ元気を集め、巨大なエネルギーの玉を作り上げる。ボクサー八重樫東の試合は見る者に感動を与える。感動は元気になり、元気はエネルギーになる。きっと彼が試合をした日は、空のうえに元気玉があるんじゃないか。ムザラネ戦は僕にとってまた、忘れらないメモリアルファイトのひとつになった。ご本人はどう思ったのだろうか。全てを出し切れたのだろうか。八重樫東とモルティ・ムザラネ。あの日あの場所で、熱い試合をありがとう。回想:加藤との会話②村田諒太が見事なKO勝ちで初防衛を飾り、饒舌な勝利者インタビューが終わりそうなタイミングで、出口が混む前にアリーナを出た。駅まで歩く途中。リングサイドからの興奮を一方的に呟いたまま放置していたツイッターが騒がしい。スマホを見ると画面がLINEの緑色に変わる。LINE電話の着信が来た。相手は加藤だった。「八重樫さんの試合、会場で観たんですよね?」 観たよ。超近い距離でね。 「今度、会場でボクシングを観たいです!」そうか。そう思う試合だったんだ。電話を切って空を見上げる。黄色い月の様なものが綺麗に光っていた。あれはきっと、八重樫東が作った元気玉に違いない。了
Dec 28, 2019
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https://bit.ly/2tQNmfgYahooニュース 12/28(土) 0:012冠チャンプ田口良一が語る「侍 八重樫東」その闘志がどんな時もファンの心を打つ八重樫東、36歳。毎試合、激しく相手と打ち合う、炎のファイター。23日にIBFフライ級王座に挑み、9Rにレフェリーストップで敗れた。大橋秀行会長が「壊れてしまうんじゃないかという位の練習量をこなしています。こちらが驚く程ですよ」と語る練習の虫だ。 そこまでの覚悟で自分を苛め抜いて迎えた2年7ヶ月ぶりの世界戦。序盤は軽快に足を使い、アウトボクシングでポイントを稼いだように見えたが、8R、9Rと王者、モルティ・ムザラネの連打を浴び、試合は終了した。 しかし、どんな時もファンを熱くさせる魂のファイトは、この日も健在だった。リングを去る八重樫の背には万雷の拍手が贈られた。 さて、先日引退した田口良一もまた、侍と呼べる熱いファイターであった。八重樫と田口は何度もスパーリングを重ねている。今回は、その田口にムラザネvs.八重樫戦について語ってもらった。 八重樫さんは、僕がプロデビューした時、既に東洋太平洋王者でしたし、憧れの人でした。「あんなチャンピオンになりたいな」という気持ちで見ていましたね。 自分と八重樫さんは50R近くスパーリングを重ねました。僕の世界挑戦の前にもやっています。八重樫さんはパンチの回転も、動き自体も滅茶苦茶速いんですよ。相手を翻弄してしまうファイターです。 でもライバルとは、とても思えなかったですね。僕が4回戦の頃から第一線で活躍されていましたから、遥か上の存在として見ていました。 僕が井上尚弥くんと戦った後も、「いい試合だった。良かったよ」なんて言葉をかけて下さったんです。八重樫さんは井上くんと同じジムに所属する先輩なのに、僕のことも気遣ってくれたんです。ああ、この人は優しさが滲み出ているな、と感じましたし、すごく励まされました。 今回の試合は途中まで「上手く戦っているな」「流石に八重樫さんは経験を生かしている。頭も使っていて強い!」と感じました。モルティ・ムザラネは中間距離を得意としていますよね。その距離にならないように、巧みに足を使いました。ボディへの攻撃も良かったです。いい流れだな、と思って見ていました。 ただ、3~4Rはムザラネが距離を支配しましたね。そこで八重樫さんは5Rに気持ちを前面に出して流れを変え、良い戦いが出来始めていました。でも、パンチを食らってしまった。ムザラネはしっかりパンチを打ち込んで来ましたから、見栄え以上に重いパンチだったのかなという印象です。 1発のパンチ力はチャンピオンの方があったのかな、と。その差が明暗を分けたように感じます。個人的には、ストップが早かったような気もしましたが‥‥。 今回、八重樫さんが敗れたのは、パンチをもらってしまったからです。耐久力の問題ですね。でも、動きが衰えたとは思いません。 僕は「やり切った」という思いで引退を決めましたが、本人が戦いたいのなら、周囲が何を言おうと、自分の気持ちに忠実にやって頂きたいです。心が死んでいないのなら、八重樫さんは戦えますよ。素晴らしいファイターですし、気持ちが折れていないのなら、やったらいいと思います。僕は心底、応援します。
Dec 28, 2019
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https://bit.ly/34XCER8Number Web 2019/12/26 19:00格闘技ボクシングカッコいい引退はできないので……。世界戦TKO負け、八重樫東の不屈。ムザラネの勝利のアナウンスを背中に、リング上にひとり立つ八重樫東。12月23日、横浜アリーナ。セミファイナルに登場し、4度目の世界王座獲得をもくろんだ八重樫東は負けた。 窮地に立った第9ラウンドをなんとかしのぎ切るかと思われた2分54秒、レフェリーが試合を止めた。パンチを繰り出し戦う姿勢を見せていた挑戦者は数秒間、呆然としたあと、抱きついてきたレフェリーの首元に顔をうずめた。 終わってみれば、王者の強さが際立った試合だった。IBF世界フライ級チャンピオンのモルティ・ムザラネは、2008年11月のノニト・ドネア戦で負傷判定負けを喫して以来、10年以上負けていない。37歳のいまも、加齢による衰えはまるで見えない。 八重樫は時に勝利の可能性を感じさせる局面をつくりながら、難攻不落、堅牢な城のごとき王者の壁を打ち崩すことはできなかった。対策ポイントから漏れていた右ストレート。 展開上の節目のひとつは、第4ラウンドだった。それまで足を使っていた八重樫が、打ち合いに踏み切った。だが、ファイトスタイルの変更を機に強打を的確に打ち込み始めたのはムザラネのほうだった。 顔面に拳を受け、残り時間が1分ほどになったとき、八重樫が両のグローブを目の前でパチンと合わせる。 挑戦者は、戦前から「我慢比べになる」と予想していた。さあ、ここからだ。その仕草は、闘志を一段上へ高めるスイッチであり、自身への鼓舞に見えた。 敗戦後の控室で数十台のICレコーダーを差し向けられた八重樫は、言った。「(ムザラネの)プレッシャーがかかってきて、(足を使う戦い方で)最後まではいかないと思っていました。どこかで入らなきゃいけない、と。いい入りだったのかなと思う。予想以上に(激しく打ち合う)コリアンスタイル的なものを嫌がっているようにも思えた。そこをもっとしつこくやっていけば、いけるかなっていうのはちょっとあったんですけど……」 誤算として挙げたのは、ムザラネの右ストレート。対策すべきポイントからは漏れていたという。「ぼくが我慢する予定だったんですけど……」 第8ラウンド、左ボディを機に攻め込まれて腰を落とした場面も、その前にもらっていた右に「気が向いていた」と分析した。 劣勢を強いられながら手を出し、局面の打開を試みたが、顔色を一切変えないムザラネにマシンのごとく攻め込まれる。第9ラウンド終盤、セコンドについていた大橋ジムの大橋秀行会長がいまにもリングに飛び出しそうになり、制止される。その直後、レフェリーはストップを決断した。「負けちゃいました、我慢比べ。ほんとはぼくが我慢する予定だったんですけど……気合いが足りなかったですね」 八重樫は完敗を認めた。「そういう人たちを黙らせるため」の再起。 遡ること2カ月、10月に話を聞く機会があった。進退に関する話題で言葉を交わした。 ムザラネ戦を除いても6つの負けを記録している36歳のプロボクサーが引退の瀬戸際に立たされたのは、一度や二度のことではない。そのたびに戦う理由を見つけてはリングに帰ってきた。 いや、より的確な表現としては「まだ辞められない言い訳や屁理屈をひねり出して」リングに帰ってきた。 最大の危機は2017年5月、1ラウンドKO負けしたミラン・メリンド戦だ。「打たれもろくなっている」との評にさらされた八重樫は「そういう人たちを黙らせるために」再起を決めた。「『あいつはもうダメだ』って言われたら『うるせえよ』ってなるんです。逆に『次は八重樫が絶対に勝つよ』と言われる試合ほど不安なものはない。そういうふうに生きてきたので」 筆者が「こじらせてますね」と相槌を打つと、八重樫は「はい、だいぶやっちゃってます」と笑っていた。「カッコよく引退できるボクサーじゃない」 ムザラネ戦を前に、八重樫は「挑戦者という立場が自分に合っている」と繰り返した。また悪魔のささやきを聞いたような気がした。 もうダメだと言われると、やってやろうと奮い立つ。 チャレンジャーであることに居心地のよさを感じる。 共通しているのは、そのメンタル構造には終わりがないということだ。厳しい状況に追い込まれたときほど復帰を後押しする思考法が、八重樫には染みついている。 だから、「八重樫もさすがに最後」とのムードが漂う今回の敗戦も、どんな結論にたどり着くかはわからない。 とはいえ、いつか来る終わりのときから目を背けているわけではない。幕の閉じ方について、こんな話をしていた。「どんなふうになっても、転んで(負けて)ゴールすると思う。ぼくは(3階級制覇を最後に引退した)長谷川穂積さんみたいにカッコよく引退できるボクサーじゃないので。そうしないと、自分自身、ゴールテープを切れないんじゃないかな、と」「人に言い訳できないくらい完膚なき負けを経験したときはもう、それこそ自分が納得するところだと思います」結論を出せるのは八重樫本人だけ。 もろさを否定するために復帰した八重樫は、ムザラネとの我慢比べに負けた。同じ言い訳は2度は使えないから、絞り出せる言葉はどんどん減っていく。 会見では、「いまの状態では何も言えないかもしれないけど、そういうこと(進退について)を考えなきゃいけない実感もある」と語っていた。 再び立ち上がるための「言い訳」が、八重樫の中にはまだ残っているのだろうか。おそらく長期戦になるであろう綱引きは、どちらに軍配が上がるだろうか。 結論を出す権利を、八重樫は持っている。それは、度重なる激闘の勲章として与えられたものであり、誰も奪うことはできない。 ほかの誰でもなく、八重樫自身が発する言葉を、ただ待つだけだ。
Dec 26, 2019
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https://bit.ly/2QlwN2BTHE ANSWER 2019.12.25かっこいいぜ、八重樫東…懸命に悔いなく、命を燃やした激闘王「練習は死ぬまでやる」激闘王は、やはり激しく闘った。23日、ボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチ(横浜アリーナ)。元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に9回2分54秒TKO負けした。946日ぶりの世界戦で日本男子最年長36歳10か月で王座獲得はならず。代名詞通りの激しい拳の応酬には、生き様が凝縮されていた。36歳激闘王、世界王座返り咲きへの道「今を生きていきたい」打撃戦がよく似合う。八重樫は戦った。何度強打を受けても、目は死んでいない。4回。相手の連打に上下左右に顔が揺れた。視線が一瞬だけ天を向いた直後だ。ぐっと敵をにらみ返し、両拳をバチンと合わせた。「しゃー!」。気合を入れ直して襲い掛かる。猛ラッシュで反撃した。 プロ生活15年。培った技術、衰えに抗う肉体、それらを支える誰にも負けない魂。全てを出し切ろうと、拳を繰り出した。「後半自分も(ペースが)落ちると思っていた。正念場だった」。攻撃に出れば出るほど被弾。陣営はストップのタオルを握っていた。「八重樫はジムに入ってから、今が一番練習をやっている。この年でこんなに動けるのは惚れ直すよね」 嬉しそうに目を細めていたのは、大橋秀行会長だった。入門時から見守り、世話をしてきた愛弟子。3度の世界王座獲得を見届け、リング上で喜びを分かち合った。年を重ねるほど、噴き出す汗の量が増えていく八重樫。一回り以上も年の離れた選手たちにも劣らないハードなものだった。大橋会長は驚いていた。「とにかく練習量が凄い。計量前日までウェート、ロードワークをやっている。試合の1日前なんて普通はやらないよ。そんな選手見たことない。年を取って増やしている。普通は減らすのにね。俺なんか27歳で減らしてたからな」 IBF世界ライトフライ級王者だった17年5月、八重樫は暫定王者ミランメリンド(フィリピン)との統一戦はわずか165秒でTKO負けした。同級では世界最短記録の屈辱。8か月、ジムに行かなくなった。この間、心が空になる感覚を味わいつつ、かすかに残る情熱を感じ、悔いを残さぬために現役続行を決断。休んだ時間を取り戻すように練習に練習を重ねた。「単純に気合と根性の練習。量と質を意識している。たくさんやって、グタグタになるまでやって、その中で見えたものを見出す。効率が悪いかもしれないけど、そしたらそれまでだし、壊れたらおしまい。ギリギリのところでやるのがボクシングだし、そこまでやらないと意味がない。なんとなくやって強くなった感じで終わるのか、そうじゃないのか。体の練習は死ぬまでやる。 いつも危機感はある。しっかりやるべきことを見定めているし、練習量は上げないといけない。キープだと落ちる。若い時はちょっとやればいいけど、年をくうと3倍やらないと。やれなくなることが少なるように。パフォーマンスを落とさない量に合わせて上げていっている」「常にギリギリの人間」と危機感、井上尚弥も体調管理参考に「八重樫さんはマニア」 同世代のボクサーは次々とグラブを置いていった。気付けば周りは若手ばかり。「やっていかないと時代に置いて行かれる。危機感はいつもありますよ。常にギリギリの人間なので、いつまでもやれるわけではない。体はいつまでもできない」。危機感に押された体は、若手の何倍もよく動いた。 努力は裏切らないとは言わないが「量に恩恵は何かしらある」と信じて汗を流した。技術練習に充てたジムワークの量は若い頃と変わらないが、それ以外の肉体トレーニングは追い込み続けた。再起のモチベーションの一つは、スーパーフライ級で4階級制覇。「世界戦にこぎつけるかわからないけど、目の前に通じる道があるのなら、自分の課題を埋める。残りわずかなボクシング人生。一発、一発、命を懸けて戦う」と世界王座返り咲きのチャンスを信じた。 しかし、昨年秋からWBC世界スーパーフライ級王者シーサケット(タイ)との対戦が、契約寸前で2度破談。今年4月はノンタイトル戦を消化するだけになったが、気持ちを切らすことはない。「できることを最大限に。こういう試合だから手を抜いたり、まあいっかというのはないように。どういうタイミングでチャンスが来るかわからない。会長が勝負をかけてくれる。それを信じてやるのみ」 合言葉は「懸命に悔いなく」。トランクスやガウンにも刺繍で入れた。計量後はタイマーで計りながら、分刻みで水分摂取。細かくケースに小分けしたサプリメントを飲み込んで常に最高の状態を作り上げた。 激闘王の汗は、モンスターの心も揺さぶった。同じ大橋ジムには、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥がいる。最強をほしいままにする26歳の若きスター。ともに研鑽に励む先輩について「30歳を超えた八重樫さんはそうとう気をつけている。(存在は)助かりますね。八重樫さんはマニアなので」と刺激。どのサプリメントをいつ摂取するか。寝起き、寝る前、食事前後。吸収率のいい摂取の仕方を参考にした。記録より記憶の人間「気持ちが燃えるのはボクサーとして幸せ」 4月8日のノンタイトル戦。常々「負けたら引退」の覚悟で臨んできただけに、強いとは言えない相手を倒すと安堵感が体中に染みわたった。「その日の練習にモチベーションを感じてやってきた。やっぱり怖いですよね。勝たなきゃいけない試合ですし、チャレンジする試合よりも恐怖心が大きいですね。まだボクシング人生を続けられるのは凄く嬉しい。きっと会長が大きい試合を組んでくれると思う。それを信じて一日、一日を過ごすしかない。まだボクシング人生が続くことは凄く幸せなこと。今を生きていきたい。 僕は記録の人間ではない。欲を言えば記憶の人間。みんなの記憶に残る試合がしたいし、燃えるような気持ちになれるのがボクサーとして幸せなこと。14年やってきたので、会長も最後に花道を作ってくれると思う。最後まで付き合ってくれるのかな。自分の中ではいつ集大成になってもいい。向かうところは一つ。終わりに向かっている。そこに向かって今を生きていきたい」 巡ってきた世界戦のチャンスはフライ級。4階級制覇にはならないが「誰とやるか」と敵を見据えた。被弾数が増えていった8回。相手と距離ができ、一瞬の間を置いて叫んだ。「うあ゛ーー!」。大歓声の降り注ぐ横浜アリーナ。それでも、リングサイドに激闘王の叫びは響き渡った。だが、劣勢を打開できない。9回2分54秒。レフェリーにそっと抱きかかえられた。「力不足です。止められたのは自分の力不足。相手が強かったというだけ。気合が足らなかった。今回は(3人の)子どもとか、家族とかではなく、全部自分のためだけにやってきた試合。そこで結果を出せなかったのは悔しいです。それもすべては自分の力のなさ、受け止めて考えたい」 進退を保留。「もう厳しいか」と問われた大橋会長は「ちょっとなぁ……」と下を向いた。今後については歴戦のダメージも考慮しながら、2人で話し合う方針。壮絶なファイトは見られないかもしれない。だが、八重樫東が命を賭し、激しく闘った姿は色あせないはずだ。
Dec 26, 2019
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https://bit.ly/2tIc2Xhyahoo THE PAGE 12/23(月) 11:03「井上尚弥がいたから今の俺がある」今夜2年7か月ぶり世界戦に挑む”激闘王”八重樫東の覚悟プロボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)で2年7か月ぶりの世界戦に挑むのが、元世界3階級制覇王者の八重樫東(36、大橋)だ。王者は、名のある強豪、日本人ボクサーを蹴散らしてきたIBF世界フライ級王者のモルティ・ムザラネ(37、南アフリカ)である。激戦必至。”激闘王”の覚悟に迫った。 前日計量は50.8キロのリミットでクリアした。ムザラネとは40秒近いフェイスオフ。「長いっすよ、別にいいんですけど」。八重樫は会場内の仕切られた控室スペースに帰ると、サプリメント容器に小分けしておいた10種類以上のサプリの錠剤をまるでお菓子でもかじるように次から次へと口にほうりこんだ。 IBFは当日朝にもう一度計量があるため、本来なら一度、横浜へ帰るが、22日は、都内の計量場所近くのホテルに泊まることにした。幸い会場が、横浜アリーナのため、当日計量後に横浜に借りているワンルームマンションに帰り、試合まで休養を取る。「時間の流れるスピードがここから早い。自分がやれることをしっかりとやる」 ライトフライ級時代に「パワーが絶対だという考えがあって」計量後に体重を8キロも増やしボディで倒されたという苦い失敗がある。当日計量のリミットは、プラス4.5キロ。そのままの体重をキープして夜のリングに上がるつもりだという。「ボクシングは必要最低限、36分間を動ききるガソリンだけを積んで勝負にいった方がいい。相手は戦車。こっちは軽くて小回りが利く戦闘機でいい」 プロ15年のキャリアで導いた結論である。 ムザラネへの勝利イメージもできた。過去にWBA世界バンタム級スーパー,IBF世界同級王者の井上尚弥(26、大橋)の次戦の有力候補WBO世界同級王者、ジョンリエル・カシメロ(30、フィリピン)らの強豪を倒し、元5階級王者、ノニト・ドネア(36、フィリピン)への挑戦経験もある王者である。「一歩間違えると気がつかない間に泥沼に引き込まれる。それが怖い。注意点は左ジャブですね。だから理想は、2Dボクシング。つまり相手の距離に入っていかない平面のようなボクシングでポイントを奪う。3Dの感覚で入りこむと、あのリーチの長いジャブを被弾する。でもジャブが見づらく、2Dが機能しないなら、今までの接近戦より、さらに1歩、2歩前に入っての超接近戦を仕掛ける。相手の反応を見て嫌がることをコツコツやっていくしかない。駆け引きも必要。後の先。そんなボクシングで難攻不落を崩します」2Dと超接近――。対照的な2つの戦略が用意してある。「アフリカ人はマラソンと一緒でずっと同じぺースでボクシングができる。相手が落ちても関係がない。そういう人種。でも瞬発的なスプリンター的な部分は弱い。ボクシングはインターバルスポーツ。区切る時間があり、そこはマラソンとは違う。どんな風にして乱打戦に持っていくか。最後は我慢比べになり根性がある方が勝つ」 2017年5月にミラン・メリンド(フィリピン)に1ラウンドTKO負けをして、IBF席ライトフライ級王座を失った。そこから、8か月、ジムへも行かなかった。「辞めようと思って練習にいかなかった。もういいかなあと思ってやる気がなくなっちゃった。燃え尽きたというか、ここからどうしていけばいいかわからなくなった。子供もいたし、とりあえず、安定も必要だった。主夫をしていました」 その間、京口紘人、木村翔、村田諒太らが世界王者となった。「人の試合を見てもなんとも思わなかった。”俺だって”とは思わなかった。昔は、おいてけぼり感があったものだが、悔しさもなかった。競技者として何も思わなくなったら、もうダメなんだろうなと。すっからかんだった」 だが、自分には最終的にボクシングしかないことに気づく。 2018年3月に再起戦。4階級制覇を新たな目標に掲げていた。同年8月には世界戦経験のある向井寛史(六島)との「引退化、世界戦か」を賭けたサバイバルマッチにも7回TKOで勝った。「4階級制覇は、あくまでも名目。そう言わないと戻ってこられない気もした。またライトフライ級でと言っても、えーと思われるのも嫌だったしね。実際、ボクシングができれば何級でもよかった。世界タイトル戦の事情って15年もやっていればわかります(笑)。向井に勝ったときは、スーパーフライ級で、4階級でも行けるかな?と思ったけれど、割り込んでいけるランキングではなかった」 その後、WBC世界スーパーフライ級王者、シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)への挑戦が内定したが、シーサケットが防衛に失敗して話は流れた。以降、世界戦の話は出てこず、今年4月に復帰3試合目を行ったが、不思議と焦りはなく、モチベ―ションの維持に苦労しなかったという。「ジムに行かなかったときの自分は死んでいた。でも戻ってきた。年に1、2試合くらいしかできなかったし世界戦の話もシーサケット戦がパーになってからなかったけれど、そこへ向かう時間、”俺は生きている”という実感があった。もう後がないのはわかっている。だから今の時間を大事にしたい、というのがモチベーションだったのですかね?」 2年と7か月の時間も長くは感じなかった。「世界戦をやりたいという気持ちがなかったわけではないが、それよりもトレーニングや技術に新たな発見があったり、やりたいことが出てきたりして、ああでもない、こうでもないと、やっているうちに時間が過ぎた。感覚的に長い、とは感じなかった。逆にもう試合か?という気持ちですよ。あっという間だった」 11月1日からジム近くのワンルームマンションで一人暮らしをしてきた。 朝は、野木丈司トレーナーの指導のもと階段を使っての過酷なラントレ、午前中にジムでフィジカルトレーニングを行い、午後にジムワーク。家庭を離れてのボクシング漬けの生活を続けてきた。「自分ことしか考えない状況を作りたかった」 約2か月の間に家に帰ったのは2度だけ。電話もしない徹底ぶり。次女は八重樫が家を出るとき泣いていたという。 奥さんからは、「学校の書類はどこにある?」「送り迎えできない?」と、SOSの連絡もあったが、心を鬼にした。「僕もつらいし、家族もつらい。昔は息子のため娘のため、子供たちのために頑張ろうと思っていた。基本、今も、その気持ちは変わらないが、今の心境は自分のため。エゴイストじゃないが」 長男は中2になった。「中2にもなると、親の言葉は、さほど聞いていない(笑)。でもね。見ている。親の姿は、こういう仕事だから、なおさら目に入る。あいつに教えられるのは姿でしかない。言葉はいらないんです。”何かに一生懸命であることは、恥ずかしいことでないんだよ。何かを手に入れるためには、一生懸命やらないと手に入らないんだよ”ということを教えるのは言葉ではなく、お父ちゃんの姿なんです」 八重樫は、36歳の年齢から一度、練習を休むと感覚を失い、取り戻すのに時間がかかるからとギリギリまでハードなトレーニングを続けた。肉体と精神をとことん研ぎ澄ましてきた。 覚悟はある。 負ければ引退か? ストレートに聞くと顔をくしゃくしゃにした。「12月23日以降のスケジュールはない。ノープラン。次の日からの人生は、この試合が終わらないとわからない。23日で僕のボクシング人生は一度、終わる。その先の新しい八重樫がどうなるのか。この試合でしかわからない」 勝ってもスケジュールは白紙?「ただ勝ち逃げはしない。ベルトを持った人間の責任であり、世界戦の事情は色々と知っていますから(笑)。チャンスをもらったからこそ、そこからの恩返しがある。キャラクター的に綺麗に終わるボクサーじゃない。ネクストマッチがあるなら、そこへ挑戦していくのが自分らしい」 大橋秀行会長は「勝てば4階級も」と次なるプランを掲げた。「今回、勝てば、その望みも出てくるのかなと」 八重樫もまんざらでもない。 井上尚弥がWBSSの決勝でノニト・ドネアを激闘の末、破ったことで、大橋ジム全体が活気を帯びている。井上尚弥の高校時代のスパー相手を八重樫が務めたのは有名な話だ。5年前に井上尚弥がスーパーフライ級に転級してからはやらなくなったが、モンスターと拳を交えた日々は、激闘王・八重樫を2年7か月ぶりに世界戦リングへ立たせる確かな礎となった。「尚弥の存在は、もはや刺激ではない。スパーリングをしたのは、尚弥がライトフライ級時代だけど、その経験があったからこそ、引き上げられた。あいつがいないと、こんなに長くボクシングをできていないと思う。こいつにスパーでも絶対に負けたくねえと思った時期もあった。ぶっちゃけやりたくはなかったが、負けたくないとやってきたからこそ、今の俺がある。あの兄弟のおかげで強くなれたのは、事実。これは本当。みんなでスパーしたが、僕が一番年上。だからこそ絶対負けたくねえと思っていた」 八重樫は解説席に座る井上尚弥にリング上からどんなメッセージを送るのか。「武士道が勝つか。アフリカ系の身体能力が勝つか。我慢比べになったとき、自分が何を考え、どうするのか。耐えられず手が止まるか、このやろうと我慢して勝負にいくのか。そのときの自分を見てみたい。そこで心が折れるならボクシングを続けていても意味がない。粘り勝ちするのが八重樫、そこが僕のスタイル、全部を出せば、いろんな意味で納得し、勝利という結果に落ち着く。自分の持ち味で勝つのが一番楽しいでしょうね。だから楽しみ」 決戦のゴングは数時間後。ムザラネは一発のパンチ力はなく、攻守の切り替えをしながらスタミナ消費を避けるため、おそらく終盤まで試合はもつれ、足を止め合っての壮絶な殴り合いになるだろう。最後まで立っているのは八重樫。横浜アリーナに感動のドラマが待っている。
Dec 25, 2019
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https://bit.ly/2SnDbZR八重樫東選手のInstagram 14時間前おはようございます。ご報告おそくなりました。試合負けました。たくさんの、本当にたくさんの応援ありがとうございました。みなさんの応援がちからになりました。ムザラネ選手強かったです。身体は元気なのでとりあえず走ります。本当にありがとうございました。graacamma 👊toshiaki_ohoka 👍yaegashi 前に、前に、前に・・・胸が熱くなりました。4182hide 熱い試合ありがとうございました❗お疲れ様でしたsoto_n50 本当にお疲れ様でした。熱い試合でした🔥胸を張って好きなボクサーは八重樫選手だと言えます!!aj23aj23aj お疲れ様でした! 今はただ休んでください🙌 激闘王、感動をありがとうございました!takamitsu.nida お疲れ様でした。 熱い気持ちをもらえました✨ また日々一生懸命頑張ろうって本気で思いました!! 岩手の誇りですよ✨kaz6987 こちらこそ感動をありがとう! nobunaga225 カッコ良かったです!お疲れさまでした!azs___2342 最後まで負けじと向かっていく姿、とても勇気づけられました。自分も頑張ろうと思えました。ありがとうございます。しっかり休んでダメージを抜いて、お体大切にしてください。mugen_yamaguchi 八重樫さんの闘い、今も心に熱く響いてます!お疲れ様でした!rio.s0408 お疲れ様です!
Dec 25, 2019
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https://bit.ly/35OfJsKイーファイト 2019/12/22(日)UP八重樫東「勝っていい正月を迎えたい」、ムザラネ「期待してほしい」=前日計量 12月23日(月)神奈川・横浜アリーナで行われる『FUJI BOXING トリプル世界戦』の前日計量が都内にて13:00より行われ、『IBF世界フライ級タイトルマッチ』で対戦する王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)と、元世界3階級制覇王者の挑戦者・八重樫東(36=大橋)は共にリミットいっぱいの50.8キロでパスした。フェイスオフの撮影では、両者は虚勢を張ることもなく、しばらく見合い、途中から笑顔に切り替えたが、どちらもベテランらしく余裕をアピールしたという様子だった。計量をクリアーした八重樫、タイトル獲得なるか 計量を終えた心境を八重樫は「ここからは時間の流れが本当に早いんで、できることをしっかりやって、明日はいいコンディションでリングに上がりたい。ここからの調整、つまりリカバリーの大切さをよく理解しているので慎重に行いたい」と語った。 2年半ぶりの世界戦に向け、そのリカバリーには「炭水化物」をテーマとしている。「特別なものを摂らない。いつもの計量では100グラムくらい下回ってきたけど、今回はリミットいっぱいだったのが嬉しかった。明日、持っている力をすべて出し切るコンディションを作ってベルトを奪いたい」とコメント。 そして「勝っていい正月を迎えたい」と、多くの階級で修羅場をくぐり抜けてきたベテラン挑戦者は笑みを見せた。王者ムザラネも計量パス 対する王者ムザラネも「すべてにおいていい練習をしてきた」と落ち着いた様子。「やれることはやってきたので、戦う準備ができている。期待してほしい」とこちらも余裕の口ぶりだった。 ムザラネのジムがあるヨハネスブルグの高度は1700メートルあり、ムザラネのトレーナーは「高度が高いため、普段の練習が高地トレーニングになる。スパーリングなど、8〜9週間行なってきた。とてもよく仕上がっている」とコンディションに自信を持つ。更に一昨日の予備検診では身長160.5cmと八重樫とほぼ同じだったが、リーチは175cmと八重樫のリーチ164.0cmよりも11cmも長い。通常のボクサーより驚異的に長いリーチから距離が掴みづらくなるが、八重樫の激闘に期待したい。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/2EPdycl八重樫東選手のfacebook 23分前本日計量も無事終わり、あとは明日リングにあがるだけ。大橋ジムの今年最後の試合です。今日カツキからバトン受け取りました。あとは任せろ。明日は応援よろしくお願いします。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/34NoLVmBOXING MOBILE 2019.12.22 18 : 39 : 14前日計量 八重樫東「勝って良い正月を迎えたい」 IBF(国際ボクシング連盟)フライ級タイトルマッチ、王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)vs世界3階級制覇王者で同14位の八重樫東(36=大橋)の前日計量が22日、都内のホテルで行われた。試合はWBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)のV7戦と合わせ、「FUJI BOXING」トリプル世界戦として行われ、当日夜7時からフジテレビ系列で全国中継される。 今年5月に続く日本2戦目のムザラネは、慎重に秤に上がるとリミットの50.8kgでクリア。ペットボトルの水をグイッと飲み一息ついた。続けて、2年半ぶりの世界戦となる八重樫も同じくリミットを計測。ガッツポーズを決めると同年代の二人は向き合い、ムザラネが左腕を突きだすと八重樫もやり返し、約30秒間のフェイスオフで闘志を高めた。ここからは時間が早いと八重樫 計量後、八重樫は「フェイスオフは長かったですね。ここからは時間の流れが経つのが早いので、コンディションをしっかりと作ってリングに上がる。勝って良い正月を迎えたい」とコメント。表情は終始穏やかで試合を心待ちにしているようだった。 その後のルールミーティングでムザラネが日本製の赤、八重樫が青のグローブを使用すると発表された。■計量結果王者 モルティ・ムザラネ体重:50.8kg体温:36.4℃脈拍:59/min血圧:110/73mm/Hg挑戦者 八重樫東体重:50.8kg体温:36.0℃脈拍:45/min血圧:120/87mm/Hg
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/2MhOxekスポニチ 2019年12月22日 14:48八重樫東 国内男子最年長世界王座奪取へ計量クリア、ムザラネとにらみ合いも淡々 ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の前日計量が22日、東京・九段のホテルグランドパレスで行われ、6選手とも一発パスした。WBA世界ミドル級タイトルマッチは初防衛戦に臨む王者・村田諒太(帝拳)がリミットより200グラム軽い72・3キロで、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)がリミットの72・5キロ。IBF世界フライ級タイトルマッチは同級14位の元3階級制覇王者・八重樫東(大橋)、3度目の防衛を狙う王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)ともにリミットの50・8キロでクリアした。WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは7度目の防衛戦となる王者・寺地拳四朗(BMB)がリミットを100グラム下回る48・8キロ、挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)は700グラムも軽い48・2キロだった。国内男子最年長となる36歳10カ月での世界王座奪取を目指す八重樫は、ムザラネとのフェースオフで15秒ほど対峙(じ)したあと、互いに拳を突きだして約30秒間、再びにらみあった。「長かったですね。別にいいですけど」。水分摂取後、菓子をぱくつくようにサプリメントを口に放り込んだ八重樫は淡々としていた。通常の試合も世界戦も「どこでやろうと計量は一緒」と話したが、試合当日までのリカバリーの重要性は身に染みて分かっている。23日午前8時の当日計量では4・5キロまで増量が認められており、「そこまで戻せれば」と話した。 右手首には「グラアカ釜石ベース」と記された黒いリストバンド。「力をもらっている」という岩手県釜石市の総合格闘技道場の代表・平野仁氏からもらったもので、同氏から送られた言葉「懸命に悔いなく」を今回もトランクスとガウンに入れた。「一緒にリングに上がるつもり」と話した八重樫は、地元・岩手から来たテレビ局の取材に「勝っていい正月を(故郷の)北上で迎えられるよう頑張ります」と答えた。なお、試合用グローブはいずれも日本製8オンスで、色はムザラネが赤、八重樫は青を使用する。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/35PcXDoボクシング・マガジン編集部 2019-12-22【ボクシング】トリプル世界戦 村田諒太、寺地拳四朗、八重樫東ら6選手とも一発パス 23日、横浜アリーナで行われるトリプル世界戦の前日計量は22日、東京・九段のグランドパレスで行われ、出場する村田諒太(帝拳)ら6選手とも、一発でリミットをパスした。戦いはいよいよ明日、ゴングを迎えるだけとなった。 計量の結果は以下のとおり。WBA世界ミドル級タイトルマッチ村田諒太(帝拳) 72.3キロスティーブン・バトラー(カナダ) 72.5キロIBF世界フライ級タイトルマッチモルティ・ムザラネ(南アフリカ) 50.8キロ八重樫東(大橋) 50.8キロWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ寺地拳四朗(BMB) 48.8キロランディ・ペタルコリン(フィリピン) 48.2キロ村田諒太&スティーブン・バトラー 計量はボクシングにとって大事なイベントでも、いまだ勝負に至る『経過』に過ぎない。無事にパスしながらも、村田の表情はどこまでも静かだった。「とくにやってやろうという気持ちにはなっていません。ただ、計量にパスしただけのことです」 ごく当たり前のことをやっただけと、穏やかな表情で語る。「当然、緊張はありますが、ベルトを守ると強く意識しているわけではなく、明日はベストを尽くしたいとだけ思っています。着飾ることなく、無理に功に走ることなく、やるべきことをやるというところですか」 すべてはリングに持っていくと、そんな心境なのだろう。 八重樫はその人柄のとおり、柔和で快活だった。「(計量を終えた)ここから時間の流れが速くなっていくんです。やることをやって、いいコンディションでリングに上がるだけです」 故郷・岩手から取材に来たテレビカメラに向かって、「がんばりますので、応援よろしくお願いします」とふんだんの笑顔を見せた。 寺地はひょうひょうとした会話に、安堵を漂わせた。実は水分を絶つのをこれまでの計量3日前から2日前に変えた。「はじめてやから、どうなんやろうと。結果、疲れもないし、よかったです」 これが7度目の防衛戦。すっかり安定王者の風格も出てきた。大事な世界戦を前に初めての試みに挑んだのも余裕の表れだ。 なお、52.5キロ・リミットの8回戦で、15ヵ月ぶりの試合を行う元3階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)もリミットいっぱいでパスしている。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/35QY3wA河北新報 2019年12月22日日曜日河北春秋彼のように多くの人に愛され、応援してもらえる選手はそういないだろう。プロボクシングの元世界3階級制覇王者、北上市出身の八重樫東(あきら)選手(36)。23日、2年7カ月ぶりの世界戦に挑む▼直近のタイトルを失って以来、目指してきたのは日本人初の4階級制覇。だが、今年6月に井岡一翔(かずと)選手に先を越されると、その後も交渉はまとまらず、既に制した階級の王座を再び狙うことになった▼無念だったに違いない。それでも「また世界戦の舞台に立てることをうれしく思う」。相手が40戦38勝2敗の強敵で、自身と同じ学年であることに奮い立った。11月、他階級の最強決定トーナメント決勝で井上尚弥選手を苦しめた相手が36歳だったことにも刺激を受けた▼打たれたら打ち返す、激しい闘いでファンの心をつかんできた。年齢を重ね、肉体的にも精神的にもきつくなる中、そのスタイルを貫いていることには驚かされる。プロデビューして15年、今回が14度目の世界戦になる▼競技人生は最終盤を迎え、勝敗に関係なく、今後はどの試合も進退に影響してくる。八重樫選手は自らの引き際について自著にこう書いている。「持っている感覚、反応が少しでも鈍ったときが限界」。その時が先であることを願いつつ、勇姿を心に刻んでいきたい。(2019.12.22)
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/372Q7Zw日刊スポーツ 2019年12月22日15時43分八重樫東が計量パス、復帰の英雄ロマゴンから激励もボクシング・トリプル世界戦の前日計量が22日に都内で行われた。23日に横浜アリーナで、元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)は、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)に挑戦する。ともにリミットの50・8キロでクリア。フェイスオフではにらみ合ったが、最後に握手を交わして友好ムードだった。2年7カ月ぶりの世界戦で第一関門を突破にも、その後は表情を緩めることはなかった。「ここからの時間の流れは速い。リカバリーは大事。やることをしっかりやりたい」と口元を引き締めた。「きっちり戻したい」と、当日計量の上限4・5キロまで戻す作業がある。この日泊まるホテルに向かったが、まずは持参した山芋、大根おろしにおかゆを食べる。夜はうなぎが恒例で体力回復に努める。前座ではロマゴンことローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)が、1年3カ月ぶりに復帰する。八重樫が前回のWBC同級王者時代の14年に、V4戦で初めてTKO負けした相手。「八重樫とはいい時間共有した仲。再会できてうれしい。勝つと思うし、応援している」。4階級制覇の英雄から、八重樫に何よりのエールとなった。八重樫の挑戦を受けるムザラネは「コンディションはとてもいい。パーフェクト。何の不安もない」と自信を見せた。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/2MiSpM0はる3:16さんのTwitter 午後3:02 · 2019年12月22日八重樫が赤い帽子を被ったら、まんまサンタクロース。勝利のプレゼントを配って歩くつもりだな。配送業経営だけに。村田諒太らトリプル世界戦、全選手計量クリア 36歳八重樫東、V7狙う寺地拳四朗もパス(THE ANSWER)
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/370jpI8Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月22日日曜日トリプル世界タイトルマッチあすゴング あす22日、横浜アリーナでゴングとなるトリプル世界タイトルマッチの計量が22日、東京・九段下のホテルグランドパレスで行われ、出場6選手が全員一発で合格した。 WBAミドル級王座の初防衛戦を迎える村田諒太(帝拳)は72.3キロ。「あしたの試合にベストを尽くすだけ」と繰り返し、多くを語らずに会場をあとにした。 挑戦者8位のスティーブン・バトラーはリミットの72.5キロをマークし、「あすが待ちきれない。必ずいい試合をお見せする」とマネジャーを通じてコメントを残した。グローブは村田がエバーラストの黒、バトラーがライバルの白を使用する。セミのIBF世界フライ級タイトルマッチは、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)と、挑戦者14位の八重樫東(大橋)はともにリミットの50.8キロであすの試合に進んだ。 これが14度目の世界戦となる八重樫は「ここからの時間がものすごく早い。自分のやるべきことをしっかりやって、いいコンディションでリングにあがらないといけない」とベテランらしいコメント。トランクスに張り付けた「懸命に悔いなし」を実戦する。 グローブはともにウイニングで王者ムザラネが赤。挑戦者の八重樫が青。「ここまで減量を含めて楽しくやってきた」という八重樫は「早く帰りたいので、グローブチェックは速攻で終わらせた」と笑いながら会場をあとにした。 WBC世界L・フライ級タイトルマッチは7度目の防衛を目指す王者の寺地拳四朗(BMB)が48.8キロ、挑戦者12位ランディ・ペタルコリン(比)が48.2キロでリミットの48.9キロをクリアした。 今回から減量で水抜きを本格的に導入したという拳四朗は「水を飲んだ瞬間に汗が出てきたビックリした」と干しイモをパクつきながらいつも通りリラックスした様子。「明日はいいイメージがある。いつも通りにやるだけ」とV7に自信満々。こちらは両選手とも黒のウイニングを使う。
Dec 22, 2019
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https://bit.ly/2rhBlyL本間暁さんのfacebook 54分前12月21日 都内ホテル八重樫「村田の横に並びたくないなぁ。だってデカイんだもの」村田「なに言ってんスか~、ヤエちゃん」拳四朗「え? なんのことですか?」#八重樫東#村田諒太#寺地拳四朗ー 友達: 八重樫 東
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2EIED0R東スポ 2019年12月21日 15時44分【ボクシング】V7目指す拳四朗、2年半ぶり世界戦の八重樫が意気込みボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の公式会見が21日、都内で行われ、7度目の防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(27=BMB)は、今回からリングネームを本名に戻して戦うとあって「しっかり名前をアピールをしたい。いつも通りもらわず当てて、カウンター狙いでKOできたら」と話した。また約2年半ぶりの世界戦で、IBFフライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑む元3階級王者の八重樫東(36=大橋)は「このチャンスをくれた関係者の皆さまに感謝しています。世界王者だった時も常にチャレンジャーの気持ちで戦っていたので、僕にはこの立場が合っている」と意気込んだ。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2Silhrt中スポ 2019年12月21日 15時15分2年7カ月ぶり世界戦 挑戦者・八重樫東「気合も入っている」◇23日 ボクシング・トリプル世界戦(横浜アリーナ) セミファイナルで、IBFフライ級王座に挑む元世界3階級制覇の八重樫東(36)=大橋=は2017年5月以来の世界戦。21日の記者会見で、「2年半ぶりに大きな舞台に立てることをうれしく思う。ファイトスタイルを含め、いつまでもチャレンジする気持ちを忘れない。気合も入っている」と挑戦者の立場を歓迎した。対戦相手は王者モルティ・ムラザネ(南アフリカ)。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/34PWHRCスポーツ報知 2019年12月21日 14時59分八重樫東「あさっては自分の腕が上がる」最年長王座奪取を明言◆プロボクシング 報知新聞社後援WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田諒太―同8位スティーブン・バトラー▽IBF世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者モルティ・ムザラネ―同世界14位・八重樫東▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―同級12位ランディ・ペタルコリン(23日、横浜アリーナ)(12月23日、横浜アリーナ)トリプル世界戦の記者会見が21日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで行われ、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=に挑戦する八重樫東(36)=大橋=が王座奪取を宣言した。 「同年代の元世界王者との対戦はぶつかり合いで、いい試合になるだろう。だが、手を上げられるのは自分」と話した王者に対し、八重樫も「チャレンジャーとして臨む世界戦は久々だが、そういう立場は自分に合っていると思う。常にチャレンジャーの気持ちを忘れずに。こういう立場は居心地が良く、でも気合は入っている。あさって(23日)は自分の腕が上がる」と同じような表現で返し、勝利を宣言した。 勝てば36歳11か月での日本男子最年長世界王者となる。だが、気負いはない。「いつもどおりですよ」と笑顔で返し、会場を後にした。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2ZaT1Ziスポニチ 2019年12月21日 13:41八重樫東 世界王座返り咲きへ「全てぶつける」、王者ムザラネは必勝宣言ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の最終記者会見が21日、東京・九段のホテルグランドパレスで開かれた。IBF世界フライ級タイトルマッチで世界王座返り咲きを狙う挑戦者の同級14位・八重樫東(大橋)は「2年半ぶりの大きな舞台。久しぶりの世界戦で現場の雰囲気を楽しんでいる。同年代のムザラネ選手と試合できるのを喜びに思い、全てぶつけるつもり。あさって(23日)はきっと自分の手が上がっている」と抱負を語った。今回は挑戦者という立場だが、「ファイトスタイルを含めてチャレンジャーの立場が合っていると思うし、チャレンジャーの気持ちを忘れずに戦いたい。居心地良く、気合も入っている」と説明した。 一方、3度目の防衛戦となる王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)は「再び日本で試合できることに感謝している。八重樫は元王者で自分と同年代だが、私が今回も倒すという意気込みは変わらない。今回も勝つと思っている」と必勝宣言。「いい試合になると思うが、最後にリングで手が上がるのは自分だ」と話した。 なお、オフィシャルはレフェリーがマリオ・ゴンザレス氏(アルゼンチン)、ジャッジはデオン・ドゥワルテ(南アフリカ)、ジョナサン・デービス(フィリピン)、吉田和敏(日本)の3氏が務める。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2ZbYZsKデイリースポーツ 2019.12.21八重樫東が苦笑 王者ムザラネのリーチが大幅増…想定外7カ月でプラス7・5センチボクシング3大世界戦の予備検診が20日、都内で行われ、6選手はすべて異常なしと診断された。スティーブン・バトラー(24)と初防衛戦を行うWBA世界ミドル級王者・村田諒太(33)はIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37)に挑戦する八重樫東(36)とアマチュア時代の話に花を咲かせ、“八重ちゃん効果”と呼んでリラックスムード。好仕上がりをアピールし、勝利に自信を示した。 約1年7カ月ぶりの世界王座奪取を目指す元3階級制覇王者の八重樫は「久しぶりの世界タイトルマッチで、不安半分、ワクワク半分のいい緊張感の中で過ごしています。当日は覚悟を決めてリングに上がるので、応援よろしくお願いします」と決意表明。だが、ムザラネのリーチが5月の前戦から7・5センチも伸びて身長160・5センチながら175センチに達したことに驚きを隠せず、「ちょっと…、想定よりも長かった」と苦笑した。 所属ジムの大橋秀行会長も「あんなのいねえよな。初めて見たよ」と驚異的な長さのリーチに驚がく。八重樫は「それがきっとアダになるんじゃないですか」と笑いながら会場を後にした。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2Q5ZyjL八重樫東選手のInstagram 46分前本日は調印式でした。遠くから「アミーゴ!!」とかつて拳を交えたロマゴンが声をかけてくれました。また同じ興行に出るのは感慨深いですね!何気に3回目笑明日は計量。。そしていよいよです。ma.sa2961 八重樫さん🤗✨頑張って下さい👊😄📢👑sora26_nana530 いよいよですね💓🥊😍頑張って下さい😊💕masa3636 八重樫選手はどの試合でも激闘後に相手選手と健闘を讃えあう姿にいつも感動しています。頑張って下さい。chaco55 もうドキドキ💓します‼️楽しみにしてます🥊頑張って下さい❤️❤️❤️monster.marin_0325 八重樫さん応援してます!頑張ってください!!tviloria93 Let's go!! Fighto 💪👊ssk_box とてもいい写真ですね!八重樫さん頑張ってください!!riko.gk 昨日、ロマゴンvs八重樫選手の試合をYouTubeで見て感動して涙が出ました。月曜日の試合は会場で応援させていただきます!楽しみにしています!頑張ってください✊🔥yoshitsugu.yamaguchi あの試合からボクシングファンになりました!頑張ってください!!!🎉hayato_no_anpunch 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥rizinsamurai あの試合で八重樫さんとボクシングにどハマりしました!2人が並んでる姿が感慨深いですね!明後日世界チャンピオンに返り咲いて下さい!期待してます!
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/38Zr8bd日刊スポーツ 2019年12月21日14時40分八重樫「明後日ボクの手が上がる」王座返り咲き宣言ボクシング・トリプル世界戦の記者会見が21日に都内で行われた。23日に横浜アリーナで、元世界3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)はIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南ア)に挑戦する。2年7カ月ぶりの世界戦で連日の公式行事に「このような大舞台に立てて、うれしく思っている。雰囲気を楽しんでいる」と笑みを見せて話した。今回は世界戦14戦目で6度目の挑戦となる。「ボクはファイトスタイルを含めて、チャレンジャーがふさわしい。常にチャレンジの気持ちで、居心地もいい」。同学年のシルバー対決にも、あくまで攻めの姿勢を貫いていく。「喜びの思いのすべてをぶつける。あさってはボクの手が上がる」と王座返り咲きを宣言した。王者ムザラネは2試合連続で日本での防衛戦となる。「再び日本に来られてうれしい。同年代の元王者との対戦だが、意気込みは変わらない」と、小声ながらも意欲を示した。09年から15連勝中と10年以上無敗を誇る。「腕が上がるのは自分」とV3を確信していた。
Dec 21, 2019
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https://bit.ly/2s8fnOV本間暁さんのfacebook 2時間前12月20日 都内ホテル会見中、リラックスした表情を見せる八重樫東選手。#八重樫東#大橋秀行会長#松本好二トレーナーー 友達: 八重樫 東、松本好二村越裕昭 八重樫選手!めちゃくちゃ応援しています!
Dec 20, 2019
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