仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.11.13
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仙台と金沢を乗換なしで結ぶ直通新幹線が、今月7日、はじめて運転された。1泊2日の限定旅行商品だ。TVニュースでも見たが、北陸新幹線E7系の車両を使用。

昨年の北陸新幹線の延伸開業によって東北から金沢などへの観光客が増えたことから、はじめて企画されたものだそうだ。

ところで先週、この列車に乗ったよと言う方がおられた。大宮でみんなで座席を反対にしたという話には、なるほどと思い、700人以上の利用客というのには、ずいぶん利用客がいたんだと感じた。後で調べたら、12両編成だったようだ。

● 11月7日 仙台発1036 →(福島、郡山)→黒部宇奈月温泉1352 →富山1405 →新高岡1414 →金沢1430
● 11月8日 金沢発1726 →(略) →仙台2134

ほぼ4時間。大宮では乗降できない扱いのようだ。これまでも新潟や長野への直行はあって、JRとしても採算性よりも新幹線PRのための象徴的なイベントなのだろうが、「東京」を経由しない東北と北陸の「直結」というまさに象徴的な意義に溜飲をさげる東北人は、少なからずいるだろう(はい私です)。

そもそも、東京(江戸)を通らずに、新潟や富山と仙台や東北の交流はずいぶんあったはずだ。昭和の時代まで富山の薬売りが東北の家庭をまわったり、大学進学で仙台に来たり、逆に新潟や金沢に進む人も多かった。経済面でも結構な交流がある。山形や会津などは一層結びつきが強いだろう。

交通体系の関係で、仕方なく上野や米原を「通過」していたとしても、コネクトの先は、直接、東北であり北陸であるという関係があったのだ。「通過」しないで済む(東京ハブでない)交通体系が展開充実すれば良いのだが、とりあえず、何でも東京経由のように思える我が国の地域構造なる固定観念にとらわれず、いきいきと営まれてきた地域間交流に目を向けていきたい。

■関連する過去の記事
仙台新潟直行新幹線を考える (2009年10月10日)
直行新幹線 今度は長野へ (2010年9月26日)





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最終更新日  2016.11.13 07:25:55
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