高橋英吉が昭和13年に桂の板に彫ったレリーフ「羅漢像」が19日、石巻市に寄贈された。
贈ったのは同市中央で理髪業を営む磯田義男さん(80)。かつて英吉の実家の水産加工会社に勤めていた兄が、「潮音」の文展表彰式で着用する礼装を英吉に貸したお礼でもらった作品の一つという。当時、東京に住んでいた磯田さんは、戦災にあい「天平人形」などを焼失したが、防空壕に持ち込んだ羅漢像だけが無事だった。
市役所を訪れ、青木市長に作品を手渡した磯田さんは「自分の家のタンスにしまっておいてはもったいない。市に寄付して、大勢の人に見てほしい」と作品が市の宝となることを願った。
(昭和56年5月20日)
(写真があり、「羅漢像」を青木市長に送る磯田さん)
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