昨晩から気温がぐっと下がったと思っていたけれど、
どうやら今季一番の最強寒波が来ているらしい。
ニュースでその言葉を見て、今朝の手の痛さに
妙に納得がいった。
1月21日、冬の本気を真正面から受け止める朝だ。
通勤のために家を出た瞬間、空気が違った。
冷たいというより、鋭い。手袋をはめているのに、
しばらく歩くと指先がじんじんと痛み出す。
布一枚では歯が立たない寒さで、冷気が
そのまま身体に噛みついてくるようだった。
吐く息はくっきり白く、風が吹くたびに顔が引き締まる。すれ違う人たちも皆、無言で足早だ。誰もがこの寒さに、余計な言葉を奪われているように見える。最強寒波という言葉は少し大げさに聞こえることもあるけれど、今日に限っては誇張ではない気がした。
それでも、こんな朝には不思議な静けさがある。空気が澄みきって、街の輪郭がいつもよりはっきりしている。寒さは厳しいけれど、その分、頭の中まで冷水で洗われたように冴えてくる。
今日は一日、気を抜けない寒さが続くらしい。帰り道はさらに冷え込むかもしれない。ポケットの中でかじかむ手を握りしめながら、今季最強寒波の朝を、少しだけ噛みしめるように駅の改札を抜けた。
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