兼業主夫日記

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主田兼夫

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2012.06.21
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カテゴリ: 兼業主夫効果
「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなります。」

この本では橋本先生の授業を受けた生徒たちが出てきます。
救急救命士制度発足のきっかけを作ったジャーナリスト
(現在は神奈川県知事)の黒岩祐治氏の他、
日航機墜落事故の遺族側弁護士、
阪急阪神ホールディングスの社長、
裁判員制度定着に尽力する最高裁判所事務総長などなど、
肩書きもすごいけど、情熱的に仕事をしている人物がたくさん登場します。

橋本先生の授業や灘校がすごいのはわかったけど、

灘校に入るのは難しい。。。

しかし、橋本先生のエッセンスというか方針というか
子どもたちをどう見守ったかは、
この本を読んでなんとなく感じるので、
それらを我が子の勉強の取り組み方に入れられたらなぁと思います。

僕が印象に残った橋本先生の言葉は 冒頭に書いたように
「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなります。
(中略)なんでもいい、少しでも興味を持ったことから気持ちを起こして行って、
どんどん自分で掘り下げてほしい。
(中略)そうやって自分で見つけたことは、君たちの一生の財産になります。
そのことは、いつかわかりますから」

何年か経って橋本先生の授業が肥料のように効いてきたという人の話もありました

短期的に結果が出るものではなく、
長期的に役に立つことを大切にしたいと思いました。


もうひとつの言葉は
「好きなことに本気で思いこんで脇目も振らずに取り組めば、きっとそこに道はできる」



橋本先生の話以外にも、東大総長の濱田純一氏(彼も橋本先生の教え子)が
「夏目漱石や森鴎外のころの人のものを今読むといい。
 今は時代の変わり目、 明治のころ、自分たちが作ってきたものを
どこまで振り捨てて、どこまで残しながら次の時代に向かって生きていくのか
明治の中期から後期の話をじっくり読むといい。」と
 これからの時代を生き抜くのにいいヒントをくれています。

TVで有名な齊藤孝教授の解説もあって 
スローリーディング(じっくり読みこむ)のに
小学生には夏目漱石の坊っちゃん 
中高生にはドストエフスキーの罪と罰
大学生にはニーチェのツァラトゥストラ 
社会人には論語をおすすめしていました

1冊の本が自分の中に住んでいて、
いつでも引用でき状態で世界を見るときの枠組みになる

親も子供たちにも
自分の中に大切な軸を持っていたいですね

といい本でした。





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Last updated  2012.06.21 23:58:02
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