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鑑賞日:2023年3月19日(日)14:00開演入場料:4,950円(D席 4階1列)【主催】(財)新国立劇場新国立劇場2022/2032シーズン歌劇「ホフマン物語」オッフェンバック曲全5幕(フランス語上演/日本語及び英語字幕付)会場:新国立劇場オペラパレススタッフ指 揮 :マルコ・レトーニャ演出・美術・照明:フィリップ・アルロー衣 裳 :アンドレア・ウーマン振 付 :上田 遙再演演出 :澤田康子舞台監督 :須藤清香合唱指揮 :三澤洋史合 唱 :新国立劇場合唱団管弦楽 :東京交響楽団出演ホフマン :レオナルド・カパルボニクラウス/ミューズ:小林由佳オランピア :安井陽子アントニア :木下美穂子ジュリエッタ :大隅智佳子リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット:エギルス・シリンスアンドレ/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ :青地英幸ルーテル/クレスペル:伊藤貴之ヘルマン :安東玄人ナタナエル :村上敏明スパランツァーニ :晴 雅彦シュレーミル :須藤慎吾アントニアの母の声/ステッラ:谷口睦美感想 2020年4月公演が新型コロナにより中止となり、3年振りに演奏されるとのことで、桜が咲き始めた中、新宿初台まで出掛けた。 入場時のカメラによる体温測定、クローク閉鎖、客席前2列空席は残っているが、ドリンクサービスは復活し、客席はマスク無しの観客もチラホラ。 終演時の「ブラボー」も数人あり。 第1幕と2幕を連続して演奏し、休憩の後3幕、2回目の休憩が入った後に4,5幕が演奏される。 本演出は新国立で5シーズン目で、前回の2018年4月の公演を観ている。 その際の印象通りで、音楽に合わせた、おしゃれで解りやす演出で衣装、メイキャップが面白い。 オケは、可もなく不可もなしで、安全運転の演奏に感じられた。 歌手の方はタイトルロールのレオナルド・カパルボは声は高音まで出ているものの、ぎくしゃくした歌い方で、若干聞きづらい。 ソプラノ3人はそれぞれ役に合った歌声。オランピア役の安井陽子はお得意のコロラトゥーラで、アントニア役の木下美穂子は若干ビブラートはあるが美しい高音を響かせ、ジュリエッタ役の大隅智佳子はストレートな高音で合唱の中でも良く聞こえ、舟唄の二重唱はバランスを取った歌声で素晴らしかった。 全体的にバランスの良い公演で、ホフマン物語の世界を楽しむことが出来た。 先に2023/2024シーズンの公演予定が発表されたが、最近の再演が多く、プレミエは2公演のみ。大野芸術監督が続けてきた委嘱新作公演やバロックオペラもなく新鮮味に欠ける。 新型コロナによる赤字の影響も推測され、元々の補助金頼みの体制では仕方ないかと思われるが、自主運営で新型コロナ禍でも着々と準備を進め、再開すると次々に新作を繰り出すメトロポリタン歌劇場とは大きな差を感じる。End
2023.03.19
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鑑賞日:2023年3月5日(日)11:00開演入場料:¥3,700 (シアター2/J列)【配給】松竹株式会社METライブビューイング2022-2023シーズン歌劇「フェドーラ」作曲:ウンベルト・ジョルダーノ全3幕(イタリア語/字幕付)会場:横浜ブルグ13指 揮:マルコ・アルミリアート演 出:デイヴィッド・マクヴィカー美 術:チャールズ・エドワーズ衣 装:プリギッタ・ライフェンシュトゥール照 明:アダム・シルバーマン合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団出演:フェドーラ :ソニア・ヨンチェヴァロリス・イパノフ:ピョートル・ベチャワオルガ :ローザ・フェオラデ・シリエ :ルーカス・ミーチェム上映時間:2時間42分(休憩1回)MET上演日:2023年1月14日感想 テノール・アリアが有名だが、まだ観たことのないジョルダーノ作曲「フェドーラ」がMETライブビューイングで上演されるとのことで、「めぐりあう時間たち」に引続き、横浜みなとみらいの映画館まで出掛けた。 客席は98席のシアターに20人程度の入りで、珍しい演目のためか少な目。 METでは25年振りの公演とのこと。調べてみると前回公演は指揮がアバド、主役歌手はフレーニ、ドミンゴらしい。 今回もこれからの映画紹介、METスポンサーコマーシャルが続き、約15分後にようやく本編が開始。 中継車の中からMET「ワルキューレ」のブリュンヒルデ役クリスティーン・ガーキーにMET総裁ピーター・ゲルブ氏が加わり作品の紹介の後、指揮者登場ですぐに演奏が始まる。 第1幕サンクトペテルブルクの屋敷、第2幕パリの社交場、第3幕はスイスアルプスの別荘で衣装含め原作通りの舞台設定。第1幕と2幕は連続して演奏され、休憩時にインタビューやこれからの演目紹介が入って第3幕上演となった。 第1幕はロシア皇女フェドーラの婚約者が殺害され、その犯人がロリス伯爵と疑われ、必ず突き止めると決意する。幕が降りると舞台装置を手際よく入れ替え、第2幕のパリの社交場に。フェドーラは気がある振りをしてロリスに真相を聞き出し、告発する手紙をロシアに送ってしまう。その後にロリスから婚約者がロリスの妻と逢引きをしている所に乗り込んで、もみ合う内に正当防衛で銃を射ってしまったことを聞き、更に互いの愛を確かめ、追手から逃れるため二人してスイスのオルガ伯爵夫人の別荘へ。 第3幕は、幸せそうな二人へロシアからロリスへ手紙が届き、先の告発文からロリスの弟が捕まり監獄で死亡、更に母親まで亡くなったこと知り、告発者を見つけ出して復讐すると。フェドーラは服毒し、告発者が自分で有ることを告げて亡くなるところで幕。 幕毎に二人の立ち位置と感情が大きく変わるので、それを観客に納得させる歌声と演技が必要。 タイトルロールのヨンチェヴァの歌声は素晴らしく、中域から高音まで柔らかくもしっかりとした歌声で録音のスピーカー越しでも高音で鼓膜が震える。皇女の気品を保ちながらも、熱烈なキスシーン、3幕での幸せそうな笑顔から苦悩の表情への変化が映像から十分に伝わってくる。 相手役のベチャワも素晴らしく力強い高音で、2幕でのアリア「愛さずにはいられないこの思い」はゆっくりとしたテンポながらも、感情を入れながら最後まで歌いきった。インタビューでも、これまでの声のトレーニングで「制御できる全力」を心掛けているとのこと。 このアリアの旋律は、途中の間奏曲や終曲に用いられている。 3幕は正しく主役二人の歌声のバトル状態。 カーテンコールでは、1階客席はほぼスタンディングオベーションで、多くの観客が満足している様子が覗える。 第2幕では舞踏会上のピアノ演奏に合わせて歌が入ったり、バンダの演奏が加わったりとオペラとしては工夫されている作品。なかなか上演されないのは、主役二人へ高い技量が要求されるためかと思われた。 素晴らしい歌手、オーケストラ、舞台装置と演出、衣装と全てを揃えて、四半世紀振りに上演するMETの意気込み、底力を感じさせる公演だった。 End
2023.03.05
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