怪獣亭非日常

< 新しい記事

新着記事一覧(全626件)

過去の記事 >

2009.01.21

仮面ライダーキバ　最終話『フィナーレ・キバを継ぐ者』

(4)

テーマ：仮面ライダーキバ(448)

カテゴリ：仮面ライダー

玉座に座る渡にキングの座を賭けて挑戦する太牙。

そしてビショップは真のキングを復活させるべくわが身を・・・。
激動の中、仮面ライダーキバ、ここに完結！！

・・というわけでキバの最終回です・・・が、密度というか詰め込みすぎた満腹弁当状態。

整理すると
1.母・真夜を手にかけた太牙と渡のキングの座を巡る闘い、決着
2.執拗に迫るビショップと再生怪人軍団と渡、太牙の戦い
3.視力を無くした名護と恵の特訓

5.甦ったキングと渡・太牙の闘い、そして決着
6.最終回、迎えるフィナーレ

2はともかく消化すべき点が最終回を迎えるに当たって本来1話必要なエピソードがこれでもかと詰め込んである。1の決着部分と5と6は最終回にするとしてもあと少なく見積もっても3話位必要な気がする。
大体名護さんと恵のアレの展開は前回からだよ。嶋さんの復活と合わせてあまりに慌ただしい。特訓の中で育まれる感情、そしてスワローティル（二人の因縁をもっと色々描いていれば）を倒した時に意識される愛情・・遅すぎた名護と恵の物語の決着なのだけど・・勿体ないです。二人のとてつもなく恥ずかしいやり取りはそれはそれでイイ感じ。
ただ目が治るのはあんまりだと思う。多分侑斗、じゃなくてみんなもそう思ってる・・。
結婚式での名護さんの泣きそうな顔と気後れのカケラもない恵の対比がいとおかし。

ビショップはココまで生き延びて本望か。しかしながらもう少し彼自身にとっての見せ場が欲しかったぞ。

狂化し復活した真のキング・・・って最後の敵が再生怪人かい！！という事でなんか盛り上がり感を大きく欠いたまま、倒される親玉だけど再生怪人（その言い方はどうか・・）という構図はなあ・・・・。
前々回の伏線が、これまた・・・・時空を隔てて息子を救う父親残留思念・・・なんだけど・・・慌ただしい展開の中あっという間に流されてしまうのが何とも哀しい。

そして・・本質的に優しい太牙・・・それは前回、今回の流れでこの展開、予感していたとはいえ・・・どうなのよ。どうでもいい・・・それをいっちゃあ、おしまいよ。

そしてフィナーレ。

ゆりの残留思念（そこまで残留思念か？）が儲け役。
そうか・・・『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がどうしてもやりたかったのか・・・というラストそのものは嫌いではない。
ここでやはり武田航平演じる渡の息子のヘンさ加減が抜群で混乱の内に明るく物語は閉じてゆく・・・・。
重苦しく始まりクセのある展開に辟易させられた前半。
音也、ゆり、次狼、真夜の織り成す過去編が比重を増しメインであるべき現代編が食われてゆく中盤。

結局音也の最期が最終回であとは蛇足・・・という印象は否めなかった、というのが率直な感想であります。
というわけで次回、総括編です。