おしゃれ手紙

2014.12.26
XML
カテゴリ: 父の麦わら帽子
メリクリ
小学3年生の時。
12月25日を過ぎてから、母方の伯母が商売の残り物のケーキを持って来てくれた。
  箱を開けてみると、白い丸いケーキ。
その上にピンク薔薇の花が5個咲いていた。
薔薇の花には、露が降りているように、銀色の丸い小さな玉が光ったいた。

生まれて初めてケーキというものをみた私は、ため息をついて、しばし呆然とした。
母が、ケーキを切ってくれた。
薔薇の花がついた、その一切れを母から貰って、手にすると私は、


私が持ってきたケーキを
「どうしたん?」と私より3歳年上ののんちゃんはビックリしながら聞いた。
「伯母ちゃんにもらった。」と私。

のんちゃんの家の皿にケーキを置いて、2人でしばらく眺めた。
「きれいなぁ。」と二人でケーキを見つめながら、ため息をついた。

「はるなちゃん、これ、私にも、ちょっと、ちょうだい。」とのんちゃんは言った。
「うん、いいよ。」と私は言ったが、薔薇が壊れるのが惜しかった。

半分に分けたケーキを二人は無言で食べた。
食べる、喜びと、薔薇が無くなる哀しみが二人を無言にした。
そして村で食べたケーキは、これが最初で最後だった。
クリスマスの習慣が無かったしクリスマスケーキを買うお金もうちにはなかったからだ。
クリスマスツリー・夜
私が中学2年の時、家族で龍野市に引っ越した。
その頃には、クリスマスケーキをどこでも買えるような世の中になっていた。
靴下 今でもクリスマスには、ケーキを買う。
子どもたちは成人して、家にいないし、私は肥りたくないから、少しづつ食べる。

そして、食べながら、いつも思い出すのは、あの時のクリスマスケーキである。

・・・・・・・・・・・・
バナー ボタン

・・・・・・・・・・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.12.28 20:38:02 コメントを書く
[父の麦わら帽子] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Favorite Blog

読書レビュー 「さ… New! キメジマさん

映画「ちいかわ 人… New! はんらさん

【今日のこと】孫Wち… New! ワルディー・ヨーリョさん

2026年8月 南モンゴ… New! 隠居人はせじぃさん

朝の京都市京セラ美… New! 歩楽styleさん

Comments

天地 はるな @ Re:昔語り:父の方言(01/26) ●舞良戸 *木の引き戸 8月の朝日新聞の小説…
天地 はるな@ Re:昔語り:父の方言(01/26):追加 ●手にあわん 手ごわい、悪い・・・。 悪…

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: