おしゃれ手紙

2017.09.01
XML
カテゴリ: 読書


あきない世傳金と銀(1)
あきない世傳金と銀(2)
大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。
四代目の弟の惣次は「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。
果たして幸は如何なる決断を下し、どのように商いとかかわっていくのか。
また、商い戦国時代とも評される困難な時代にあって、五鈴屋はどのような手立てで商いを広げていくのか。
奔流に呑み込まれたかのような幸、そして五鈴屋の運命は?
大好評シリーズ、待望の第三弾!



●天神さんの井戸水は名水として知られている。
その水を汲んできて、幸は遠くから来る母に飲ませたいと思った。

この界隈(あたり=天満) ■の井戸水は金気が強く、飲み水に適さない。
料理や飲み水に使うものは、毛馬あたりで汲まれた大川の水を水売りから
買わねばならなかった。
幸は「みず」と書かれた木の札を表口の格子戸に下げに行く。
この札を見て、水売りが水を運んでくれるのだ。(あきない世傳金と銀(1))

●既婚女性は、鉄漿(おはぐろ)といって歯を黒くする習慣があった。

印。
鉄漿(おはぐろ)をするのは、五倍子(ふし)箱、鉄漿盥(かねだらい)、鉄漿壺(かねつぼ)、渡し金、嗽(うがい)茶碗、房楊枝(今の
歯ブラシ)などが必要。
道具の写真

●饅頭(まんじゅう)切手。
日持ちのしない饅頭の代わりに饅頭切手を贈れば、好きな時に饅頭に交換できる。

●節気。
支払いは、節気払いというが、
年に1回の大節気・・・年末と
年に2回・・・盆暮れが一般的だが、

3月3日、5月5日、9月9日、と盆暮れの五回。

●野田の藤。
野田で藤の花見をしながら酒が飲みたいと、五鈴屋の女子衆(おなごし)が言う。

「のだふじ」は、今から約600年前(南北朝時代)からその美しさで知られ、江戸時代には「吉野の桜」「高雄の紅葉」とともに三大名所と言われ、野田の藤見物が盛んでした。

●「こぉと」「こぉとな」

彼の地味な見立ても美人の幸が着ると、彼女の美しさと引き立て、
「こぉとな・・・。」と皆が言う。

こぉとな装いは、質素で上品、地味であるのに品が良く、人の目を惹くものだ。

趣(おもむき)があるという場合は、「こぉとな」。

チープシックといったところだ。

バナー ボタン ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.09.01 14:02:10
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Favorite Blog

★ 予想外の天候が世… New! sunkyuさん

ポストマン New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

ポイ活始めました & … New! miho726さん

可愛い押し花LED… New! アトリエもこさん

40代ファッション*… New! maya502さん

Comments

天地 はるな @ Re[3]:昔語り:親戚の集まり(06/26) maki5417さんへ 当時、私は、自分の肯定間…
天地 はるな @ Re[1]:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) maki5417さんへ 1950年代か60年代のはじ…
maki5417 @ Re:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) 東宝作品とは知りませんでした。 小津監…
maki5417 @ Re[2]:昔語り:親戚の集まり(06/26) 天地 はるなさんへ 表には出さないけれ…
天地 はるな @ Re[1]:昔語り:親戚の集まり(06/26) さんへ 当時は、大学に行くと縁談がなく…

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: