おしゃれ手紙

2021.10.04
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カテゴリ: 映画
太陽

1945年の日本。第二次世界大戦の終戦直前。
宮城地下に設けられた防空壕で、疎開した皇后や継宮はじめ親王たちと離れ、天皇は孤独に過ごしていた。

ラジオからは日増しに激化する沖縄戦の様子が流れ、重苦しさが増す。
御前会議では閣僚たちの終戦と戦争続行の意見の間で苦悩し、研究所では生物学の研究をしながらも国民が受けた屈辱を反芻する。
眠りに着けば東京大空襲の悪夢がよみがえる。
そして遂に戦争は敗戦となり、連合国占領軍総司令官マッカーサーと会談し、終戦にあたっての決意を告げる。
そして疎開していた皇 后が戻り、喜び合うもつかの間、「人間宣言」の録音を担当した若者が自殺したことを侍従長から聞かされ、天皇は驚き悲しむのだった。
映画・太陽
終戦直前・直後の数日間における昭和天皇の苦悩を、一人の人間としての昭和天皇のプライベートがコミカルさ、シリアスさ、そしてペーソスを交えて描写された本作は、ヒトラーを描いた『モレク神』、レーニンを描いた『牡牛座 レーニンの肖像』に続く、アレクサンドル・ソクーロフ監督の20世紀の指導者を描く4部作の3作目にあたる。

2005年ベルリン国際映画祭上映作品。
同年第13回サンクトペテルブルク国際映画祭においてグランプリを獲得した。

皇室の描写がタブー視(菊タブー)されている日本での公開は難しいとされていたが、2006年8月、スローラーナーの配給により東京・銀座シネパトスと名古屋・シネマスコーレの2館で封切られた。
立ち見が出るほどの活況だったという。
その後は、大阪・福岡・札幌をはじめ全国各地で拡大公開され、2007年3月にはDVDも発売された。
ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフが、
20世紀の権力者を取り上げた『モレク神』『牡牛座』に続き、昭和天皇を主人公にした問題作。
神と崇められ、戦争に翻ろうされた天皇が、終戦から一転して「人間宣言」へ至る苦悩と孤独を詩的なタッチで描く。
昭和天皇役には映画、舞台以外にも多方面で活躍するイッセー尾形がふんし、桃井かおり、佐野史郎が共演。
天皇ヒロヒトの人間的側面に迫る本作は、第55回ベルリン国際映画祭など世界各地で絶賛された。
 日本人が描くことの困難な昭和天皇の人間宣言の前後をロシア人監督が映画にし、昭和天皇に扮するイッセー尾形をはじめ それぞれの登場人物たちが、まるでかつての日本映画のホームドラマのような演技をして、静けさとそれ故の深い悲しみと微かな希望が画面を覆うこの映画、何かが狂っている。 どことは言えない。
これは「昭和天皇」を描いた映画なのか? 
それとも「日本」という国そのものを描いた映画なのか?
 タイトルの「太陽」とは何を意味するのだろう? 
さまざまなことが考えられる。
天皇そのもの、沈みゆく太陽、その一方で終戦後の新たな日本の夜明け? 
しかも、この映画のほとんどが、仄暗い地下室の中。
これはいつの映像なのだろう? ここに映っているのは何だろう? 
そこからは彼らの体温が感じられない。いや、感じられないと思うくらいの弱い体温が、そこにはある。
それは希望だろうか? 絶望ではないだろう。
世界中で戦闘が止まない人間世界の未来を、このロシア人監督は、この映画の昭和天皇の微かな体温の中に見ているように思う。(樋口泰人)

 この映画は、皇室への配慮から公開が危ぶまれたいた作品。
ちょび髭と帽子姿の昭和天皇に対してアメリカ兵が
「チャップリンに似ている」とか
「ヘイ!チャーリー」と呼ばれたり、
戦時中は戦火を逃れて疎開していた皇后と久しぶりに会い、抱き合って喜んだり・・・。

ロシア人監督だから、忖度なしの描き方だ。

終戦間際、天皇は民の苦労を考え終戦にもっていった。
いつも言われる話だが、本当だろうかと思う。
国民の苦労よりもやはり、妻や子どもたちの安全を考えただろうし、
アメリカに降参して、自分の身は大丈夫だろうか?
家族は生かされるのだろうか?と思い悩んだに違いない。
一番の戦犯だからそりやあ無理もないけど・・・。
庶民が食うや食わずの生活をし、敗戦が色濃くなっている時代でも、食事をとって、「研究」をする天皇。
民の苦労なんて分かるはずもないだろう。


庶民がコロナで収入減になっても、一億五千万がどうのこうの言っている、ひ孫のことを思い出した。
インク壷
■原題■Solntse
■製作年■2005年
■製作国■ロシア イタリア フランス スイス
■上映時間■115分
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Last updated  2021.10.04 00:30:24
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