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「二度とは言わないよ・・・」と我が子への親心を語る井筒監督と"出世頭"として認められた桐谷健太(撮影:逢坂
井筒和幸
監督とメインキャストの 桐谷健太
がORICON STYLEで対談を行った。井筒監督は、『ゲロッパ!』(03年)でスクリーンデビューを飾った桐谷の成長を振り返り、「ウチの卒業生の"出世頭"」と活躍ぶりを絶賛。さらに、桐谷ほか井筒組出身の 沢尻エリカ
、 高岡蒼佑
、 塩谷瞬
らへの親心も明かした。
■卒業生「健太は"出世頭"」
井筒作品に4度目の出演となる桐谷は、デビュー作では頼りないヤクザの舎弟、『パッチギ!』ではエキセントリックな空手部員を演じてきた。桐谷は「今まではコメディ担当というか笑かし隊」だったと明かすが、新作では一転。スーツに銀縁メガネ、システムエンジニアとして知的な男を演じている。
桐谷は「衣装合わせの段階から好きに選ばせてもらえて、監督も『ええがなっ』ってうなづいてくれる。最後に『今回はリアルでやってくれ』と言われて、やっと僕もこんな役を振ってもらえるようになったんやな」と、笑顔をみせる。
作品が完成し、出演者の中で一早くマスコミ試写に足を運んだのも桐谷。「一番先に観てくれて、拍手してくれてね。嬉かったな」と顔をほころばせる監督。今回のキャスティングについては、「ええやん、健太で。ほかに誰おんの?」という提案に満場一致で決定していた。
出会いから10年目を迎える2人だが、この間に桐谷は役者として堅実に活躍の場を広げ、これからの日本映画を担う俳優の一人となった。その姿を見守ってきた井筒監督は「もう、見事な成長ぶりです。本当にあっぱれです」と桐谷に拍手。
「『ROOKIES』(TBS系ドラマ)なんて、健太をはじめウチの組の子たちがたくさん出ていてね。野外イベントまで開いているのをニュースで知って、ほんとに嬉しかった。重ねて言えば、健太はウチの卒業生の"出世頭"となりましたよね」と目尻を下げる監督は、我が子の成長を喜ぶ父親そのものだ。
■沢尻、塩谷、高岡らへの親心「また一緒に作品しよう」
桐谷を映画デビューさせた井筒監督に当時の印象を尋ねると、「渋谷のバーだったよね?」と、意外にも初対面の日を鮮明に覚えていた。
これには桐谷も嬉しさを隠せず、興奮気味に「井筒監督がロサンゼルスの仕事からちょうど帰ってきはった日でした。僕はオーディションということで、ずっと緊張しながら待っていたんですけど、井筒監督は登場するなり『しんどいのに来たわー、ビールちょうだい』って(笑)。オーディションはなぜか受かってよかったです」と顏を見合わせて大笑い。
監督は「その時から健太は人懐っこかったんです。カッコつけた風でもないし、すぐ打ち解けて話せた。上品だし、お世辞じゃなく人柄の魅力が人一倍大きかったかもしれないね」と合格の決め手を明かし当時を懐かしんだ。
井筒組出身といえば、桐谷や 小出恵介
など若手実力派がいる一方で、沢尻エリカ、塩谷瞬、高岡蒼佑といった"問題児"も多い。そんな"卒業生"たちに監督は「うちのクルーから卒業した後は、どれだけ世間を騒がせようと存在感を放ってほしい」と語り、騒動など意に介さない様子。
「二度と言わないけど...、偉そうに言えば"親心"です。子どもたちにはどんな風でもいいから、スポットライトを浴びていて欲しい。そして、また僕の元に帰ってきた時に、何か一緒に作品しようと声を掛けたい」と温かい言葉がこぼれた。
井筒監督が2年ぶりにメガホンを執った 高村薫
原作の映画『黄金を抱いて翔べ』は、11月3日公開。大阪の街を舞台に、メインバンクの地下に眠る金塊強奪を企む男達をめぐる犯罪劇を展開する。
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