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2005/07/11
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カテゴリ: エトセトラ
 グラスによって、酒の味は変わるのかどうか? 答えは「イエス」だ(と僕は信じる)。同じお酒を飲むにもグラスにこだわれば、確実に酒はおいしく味わえる。これは、僕の個人的な意見ではなくて、多くのバーテンダーも同じことを言う。

 例えば、バーテンダーの間で人気のあるスコットランドの「エジンバラ・クリスタル」のグラス、1個1個が職人の手作りというが、カットの技術はさすがに素晴らしい(HOYAや佐々木クリスタルも、残念ながら勝てない…)。Edinburgh Crystal

 エジンバラ・クリスタルは、日本ではオフィシャルな輸入代理店はない。ネットで取り扱う業者はあるが、1個1万数千円から2万円近くなんて、法外な値段を付けている。面倒くさくても、エジンバラ・クリスタルの 公式HP のショップで直接買うことをぜひお勧めする(半額くらいで買えるし、決済はVISAとかで簡単にできる。注文して英国から10日ほどで届きます!)。

 グラスで味が変わると言っても、ただ値段が高ければいいというものではない。値段や材質よりも、(1)グラスの形(2)カットなどのデザイン(3)作者がグラスに注いだ愛情――が重要だと、僕は思う( 写真左上 =エジンバラ・クリスタルのロック・グラス。独特のカットが素敵です)。

 「形」は、飲む酒によって向き不向きがある。味だけでなく、香りも楽しむウイスキーやブランデ-、ワインなら、絶対に先細で、香りをグラスの中に閉じこめられるようなグラスがいい。テイスティング・グラスの様な形で、飲む際の香りと、飲んだ後の「アフター・テイスト」が楽しめるグラスが、僕は一番だと思う。

 「カット・デザイン」は好みの問題だ。装飾も何もないシンプルなグラスがいいという人もいる。それはそれでいいと思う。Antique glassただ、僕はカット・グラスが好きだ。このカットのデザインに込めた職人の思いを想像しながら飲むと、同じ酒がより美味しく味わえる( 写真右

 機械生産のグラスがほとんどの現代でも、もちろん職人が、1点1点手作りするグラスはある。ただし、カットや吹き付けなどの高度な技術を継承しているグラス職人の数は、昔に比べてはるかに少ないという。

 とくに、ヨーロッパでは激減しているという。昔、東京・南青山のBar「2nd Radio」を訪れた時、アンティ-ク・グラスの収集で有名なオーナー・バーテンダーのOさんが、「(第二次世界)大戦後のグラスは、いいものがほとんどありません。職人の腕は戦前の方が圧倒的に上です」と話していたのを思い出す。

 僕もアンティーク・グラスが好きだ。古いグラスで、デザインが凝ったものには目がない。8年ほど前、ロンドンを訪れた際も、アンティーク専門のガラス器の店に行き、19世紀半ばのものというリキュール・グラス( 写真左下 )に一目惚れして買った。

 これがわりと大ぶりで、60ml近く入る容量。カクテルに使っても映えるので、とても重宝している。antique glass「約150年前、このグラスをどんな人が使っていたんだろうか」と想像しながら飲むのも楽しい(お値段も、日本円で3500円くらいと、とてもリーズナブルだった!)。

 今でも、百貨店などで「ヨーロッパの骨董市」とか「英国フェア」とかが開かれると、会期中に必ず覗く。まめに通っていると時々、掘り出し物に出合える。気に入ったものがあれば、つい衝動買いしてしまう。

 もちろん衝動買いと言ってもキリがないので、一応、原則として1個5千円以内という「枠」は自分にはめている(一昨年は、朝食用の薄切りパンを挟んで立てる銀製の器を見つけた。ロンドンで泊まったホテルで見て、ずっ~と欲しかったもの)。

 連れ合いからは、「そんなに買ってどうするの? 墓場まで持っていくつもり?」と時々怒られる。男にはなぜか、グラスに限らず、こういう蒐集癖がある。女性にはほとんどない。それは、たぶん男と女のDNAの違いだと思う(許してくれー!)。

 もちろん僕も、そんなアンティ-ク・グラスを「棺桶に一緒に入れてくれ」と言うつもりは、さらさらない。たぶん遺言状には、「僕の一番お世話になったバーテンダーに寄贈してくれ」と記すつもりだ。職人の汗と愛情がこもった素晴らしいグラスを、僕一代でこの世から消す訳にはいかない。





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Last updated  2005/07/11 01:39:23 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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