Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/08/12
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カテゴリ: BAR
いささか旧聞になって恐縮だが、尾崎浩司さんのBar、「Second Radio(セカンド・ラジオ)」が6月末で、店を閉じたのだという。閉店の事実は一般紙に載るはずもなく、Bar業界と常連客だけが知り、僕の耳にはしばらく入ってこなかった。Bar Second Radio

 尾崎さんが1972年、初めて世に送り出したBar「Radio」、そして「Second Radio」、さらに「Third Radio」については、以前、僕のブログ( 05年1月15日の日記 )でも触れた( 写真左 =Bar「Second Radio」の入り口のサイン=看板)。

 神宮前にあったBar「Radio」は、僕が20代後半にお邪魔した伝説的なBar。おそらく、僕の東京BAR巡りの歴史でも、きわめて初期に出合った酒場だ。JR原宿駅で降りて、地図を頼りにたどり着くのに非常に苦労した思い出が、今もよみがえる。

 そして、南青山の「Second Radio」もオープン当初に、連れ合いとともにお邪魔して、たまたま店がすいていたため、尾崎さん本人からアンティ-ク・グラスにまつわる様々なお話をじっくり聞けるという幸運に恵まれた。

 「Radio」も「Second Radio」もどちらかと言えば、1杯のお値段が張るBARだった。チャージも確か前者が1500円、後者は2000円と、Bar Second Radio普通のBARに比べて格段に高かった(チャージを1500円以上取るようなBARには、僕は基本的には、店やマスターがどんなに有名でもまず行かない)。

 だが、お通しで出される料理(3種盛り)の芸術性の高さ、見事なアンティークグラスを使ってつくられるオリジナル・カクテルの完成度、そして店内のライティング、生け花などの雰囲気など、高いチャージに見合うだけのものを客に提供してくれていると、僕は感じた( 写真右

 僕はその後徳島へ転勤した。そして、徳島で尾崎さんのお姉さんと、あるジャズBARで出逢うという奇遇を得た。尾崎さんが徳島出身という話は知っていたが、まさかお姉さんと出逢うとは思わず、何か不思議な縁を感じた。

 素晴らしいカクテル・アーチストでもある尾崎さんだが、Bar業界ではどちらかと言えば、あまり群れない「孤高の人」というイメージだ。そして、酒好きの友人の間でも、「尾崎評」や「Radio」系列のBarに対する評価は人さまざまだ。Bar Radio

 僕も最初は、「寡黙で、とっつきにくい人」という先入観を持っていた。だが、「Second Radio」で会ってから、尾崎さんに対する印象は変わった。

 BARで大人の振るまいができ、酒を愛する人間に対しては、きちんと接してくれて、結構おしゃべり好きな人なんだと分かった( 写真左 =伝説のBar「Radio」の店内。光ファイバーを使った天井の美しさは絶品だった  (C) 「バー・ラジオのカクテルブック」から )。

 そんな「Second Radio」閉店のニュースは、ショック以外の何ものでもない。店を閉じた理由について、尾崎さんは「粋なお客さんが少なくなったから…」とあまり多くを語らない(尾崎さんは現在、「Third Radio」のカウンターに立っているという)。

 でも、嬉しいニュースも一つ。02年に閉店したままだった「Radio」が8月21日にリニューアル・オープンするという話を、あるサイトで知った。本当なのだろうか? あの伝説のBARがよみがえるとしたら、小躍りしてしまうようなニュースだ。

 尾崎さんは「Third Radio」から「Radio」に戻るのだろうか? いずれにしても再開「Radio」にぜひお邪魔して、新たな「尾崎ワールド」の展開を見てみたい。

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Last updated  2021/08/05 10:18:08 PM
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Re:さよなら、そして有難う 「Second Radio」/8月12日(土)(08/12)  
わぁあ、プラネタリウムみたいな綺麗な天井ですね。夜空を見上げながらラジオのDJのおしゃべりにグラスを傾けて・・・て感じで、。粋なお客さんが減った・・・とうのは残念ですが、粋なお店がなくなるのはモット残念です。なのでまた復活してくれるといいですよねぇ。 (2006/08/12 09:08:14 AM)

まつもとちあきさんへ  
 ちあきさん、こんばんはー。

>わぁあ、プラネタリウムみたいな綺麗な天井ですね。夜空を見上げながらラジオのDJのおしゃべりにグラスを傾けて・・・て感じで、。粋なお客さんが減った・・・とうのは残念ですが、粋なお店がなくなるのはモット残念です。なのでまた復活してくれるといいですよねぇ。

 お店にDJはいませんでしたが(笑)、内装(インテリア)はほんとに感動的でしたよ。
天井に小さな穴をたくさん開けて、当時はまだ珍しかった、光ファイバーを使って、
「天の川」の創り出したのです。そんな発想を形にしたインテリア・デザイナーにも拍手です。

 とりあえずは、復活するという「Radio」をぜひこの目で見てみたいです。
(2006/08/12 08:06:07 PM)

Re:さよなら、そして有難う 「Second Radio」/8月12日(土)(08/12)  
na_geanna_m さん
こんばんは。

僕とはタイプの違う方(というか足元にもおよびませんが・・)
ですが、有名なバーテンダーな方には珍しく、「群れない」
というイメージがあって好きです。

尾崎さんの本も購入させていただきました。
あれだけのグラスの写真はみているだけで楽しいです。

Radioというお店のやりたいことは理解できますし、
きちんと実践されているところは素晴らしいと思います。

1500円以上のチャージをとって、『粋』なお客様を
お相手するお店も必要でしょうけど、
僕は500円のチャージで『粋』なお店と『粋』な人
をつくってみたいと思っています。

これほど、生き方が店と人にでる職業も珍しいな~。
なんて、読ませて頂きながら思いました・・。
(2006/08/12 09:45:21 PM)

Re:さよなら、そして有難う 「Second Radio」/8月12日(土)(08/12)  
素敵なBarだったんですね。東京勤務時代に分かってたら寄れたのですが、残念です。

na_geanna_mさんへ  
 na_geanna_mさん、こんにちはー。書き込み有難うございます。

>僕とはタイプの違う方(というか足元にも及びませんが・・)ですが、有名なバーテンダーな方には珍しく、「群れない」というイメージがあって好きです。尾崎さんの本も購入させて頂きました。あれだけのグラスの写真はみているだけで楽しいです。

 どんな業界にも、「群れて」、リーダーになりたがる人もいれば、そうでない人もいます。尾崎さんは後者の典型でしょうね。僕自身も後者の人の方が好きです。尾崎さんの「カクテルブック」は初版を今でも大事に持っていますが、本に載ってるグラスの実物を店で見た時は感激しました。

>Radioというお店のやりたいことは理解できますし、きちんと実践されているところは素晴らしいと思います。1500円以上のチャージをとって、『粋』なお客様をお相手するお店も必要でしょうけど、僕は500円のチャージで『粋』なお店と『粋』な人をつくってみたいと思っています。

 どういう料金体系(システム)にするかは、そのBARのマスター(経営者)が決めればいいことで、自由ですね(ただし、客側にはっきり示してほしいですね。時々、精算の際にサービス料をこそっと上乗せする店がありますが、そんな姑息な店は嫌いです)。
 料金システムに納得するかしないかは、客が選択すればいいのです(嫌なら、「行かない権利」が保証されているし)。「『粋』な人をつくる」っていい言葉ですね。na_geanna_mさんなら、きっとできると思いますよ。

>これほど、生き方が店と人にでる職業も珍しいな~。なんて、読ませて頂きながら思いました。

 そうですね。その人の「全人格が体現される」職業であり、店でありますね。だから、僕がいつも書いているように、結局のところ、その店に通い続ける理由は、そのマスター(バーテンダー)の人柄でああり、僕との相性なのかなぁと思っています。 (2006/08/13 09:41:20 AM)

きんちゃん1690さんへ  
 きんちゃん、こんにちはー。

>素敵なBarだったんですね。東京勤務時代に分かってたら寄れたのですが、残念です。粋な店が少なくなってるようだし、つまらない世の中になって来ました。

 Bar「Third Radio」は青山に今でもありますし、「Radio」も再開するという話ですので、今度東京へ出る機会があったら、ぜひお立ち寄りください(ただし、きんちゃんが好きな、「みんなワイワイ楽しめる酒場」という雰囲気の店ではないので、気に入るかどうかは自信ないけれど…(笑))。
(2006/08/13 09:48:44 AM)

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
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