Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/11/14
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
 うらんかんろのブログのトップ・ページにある「エリア別BAR案内」をご覧になっても分かるように、中国地方のBARの数は少ない。これまでは、広島県福山市のBARしか名前が挙げられていなかった。

 中国地方のBARには、これまでもそこそこはお邪魔しているのだが、このブログを始める以前が多かったので、きちんと写真を撮り、取材をすることもあまりなかった。s-Bar SAMSARA.jpg

 最近、岡山と広島へ相次いで出張があったので、それぞれ2軒ずつ訪れてきた。2軒というのは、「出張先では5軒がノルマ」を自負している(笑)うらんかんろにしては少ないが、単に日帰りで時間がなかっただけのことである。

 という訳で、まず岡山。目指したのは 「Bar・SAMSARA」(サムサラ) 写真左 。ここは以前から訪れたいと思っていたBARの一つ。岡山では今や老舗の部類に入るBARである。店はビルの2階にある。玄関ドアの横の小窓にあるカクテルのディスプレーが粋だ。ドアを開けると、まだ客は誰もいなかった。

 何よりもこのBARを特徴づけるのは、オーセンティックBARでは少々珍しい、深紅の色をしたカウンターだろう。なぜ赤なのか尋ねるのは忘れたが、呑み助の気分を高揚させてくれる効果は十分だ(笑)

 長身のマスターのYさんは、20代の頃、バーテンダーの全国コンクールで総合1位になったというほどの実力派でもある。今年で40歳とのことだが、穏やかな物腰、とても丁寧な話しぶりもあって、年齢よりもかなり落ち着いて見える。

 店名の「SAMSARA」とは、サンスクリット語の「輪廻転生」(りんねてんしょう)に由来するという。「世の中のあらゆるものは生まれ変わる」。なにやら奥深い、哲学的な名前だが、「一期一会」な出会いの場であるBARにとてもふさわしいネーミングだと思う。

「Utena(ウテナ) Bar」 写真右 =という、これも少し変わった名前の酒場。店にはまだ客はおらず、マスターのFさんが笑顔で迎えてくれた。s-Utena Bar.jpg

 店内はダーク・ブラウンの色調で統一されて、とても落ち着いた雰囲気。基本はオーセンティックなのだが、内装の所々にはモダンで、スタイリッシュな工夫もされている。

 カウンターは幅広でゆったりしていて、道路に面した側は全面ガラスになっているのが心地よい。FさんはSAMSARAのYさんと同じ世代。Yさん以上に物腰が柔らかくて、話し方がめちゃ丁寧でこちらが恐縮してしまう。初めての客への接客としては満点だ。

 Utena・Barを紹介してくれた大阪のバーテンダーさんは、Fさんとも知り合いなのだが、そのことを告げると、「あぁ、Hさんとは同じ元・高校球児なんですよ」と意外な一面を明かしてくれた。「甲子園へは行けなかったけれど、3年間頑張ったことはこの仕事にとても役立っています」とも。

 「Utena」とは、あの化粧品会社とはまったく関係なく、マスターのご出身地である愛媛県今治市大三島の台(うてな)という地名に由来するという。故郷を忘れず、縁あって居着いてしまった岡山で今、Fさんはその温かい人柄を生かして、しっかり常連客をつかんでいる。Utena Barは、僕にとっても「また訪れたい1軒」として、その名が胸に刻まれることは間違いない。

【Bar・SAMSARA】 岡山市北区田町2-1-1 木村ビル2F 電話086-221-5396 午後7時~午前3時 日休  【Utena Bar】 同市北区錦町8-11 フェリスビル3F 電話231-3327 午後5時~午前1時 日休 

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Last updated  2009/11/20 09:02:25 PM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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