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2016/11/13
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4. アメリカーノ (Americano)

【現代な標準的なレシピ】 カンパリ(30)、スイート・ベルモット(30)、ソーダ(適量)、氷、レモン(またはオレンジ)・スライス  【スタイル】 ビルド 

 「アメリカーノ」は、今日の日本でもそこそこ知名度のあるカクテルです。カンパリもスイート・ベルモットもイタリア生まれの酒なのに、「アメリカーノ」という不思議な名前が付いています。

 誕生の由来については、1920年代にイタリアで生まれたという説、1920~30年代にパリのバーで誕生し広まったという説、また米国の禁酒法(1920~1933)を逃れてイタリアに渡ったアメリカ人が考案し、その後本国に持ち帰って広めたという説など諸説ありますが、(現時点では)いずれも裏付ける資料やデータは確認されていません。

 欧米の文献で「アメリカーノ」が初めて登場するのは、フランスで出版されたフランク・マイヤー(Frank Meier)著の「The Artistry of Mixing Drinks; The Ritz Bar, Paris」(1934年刊)です(レシピは、スイート・ベルモット2分の1、カンパリ2分の1、ソーダ、氷、レモンピール)。本のタイトルからも分かるように著者のマイヤーは、当時パリの「リッツ・ホテル」のバーテンダーでした。従って1930年代のパリでは、「アメリカーノ」はある程度知名度があるカクテルだったことが分かります。

 参考までに、1930~40年代の他のカクテルブックでの「アメリカーノ」のレシピを見てみましょう(ベルモットとカンパリの配合割合は、当初は揺れていたことがわかります)。
 ・「Café Royale Cocktail Book」(J.W.ターリング著、1937年刊)英 
 スイート・ベルモット4分の3、カンパリ・ビター4分の1、ソーダ、氷、レモンスライス
 ・「Trader Vic's Bartender's Guide」(ヴィクター・バージェロン著、1947年刊)米 
 スイート・ベルモット2分の1、カンパリ・ビター2分の1、ソーダ、氷、レモン・ピール(※ソーダとレモン・ピールなしのスタイルも掲載している)
 ・「Official Mixer's Manual」(パトリック・G・ダフィー著、1948年刊)米 
 スイート・ベルモット3分の2、カンパリ3分の1、氷、ソーダ、レモン・ピール

 「アメリカーノ」という名の由来も正確には伝わっていませんが、20世紀初頭の欧州では、カクテルを出すバーは一般的に「アメリカン・バー」と呼ばれることがよくありました(有名なサヴォイ・ホテルのバーも「アメリカン・バー」という名が付いています)。一方で、カンパリ(発売当時は「カンパリ・ビター」という呼び方が一般的でした)も当時、最先端の飲物でした。故に、カンパリを使った新しいカクテルに「アメリカーノ(アメリカ風の)」という名前が付いても不思議ではないと考えられます。

 「アメリカーノ」は1920年代には日本にも伝わっていたという説(出典:福西英三著「カクテルズ」、1994年刊)もありますが、同著ではそれを裏付けるデータは示されていません(※30年代には、似たレシピの「アメリカーノ」を掲載している文献もありますが)。60年代以前の国内のカクテルブックでカンパリを使った「アメリカーノ」を紹介している例は、現時点では確認されていません。日本のバーでも本格的に認知されてきたのは、1960年代以降のことです。

 なお、当初は「ビター・ベルモット(アロマ・ベルモット)」を使うのが正式レシピとも言われていましたが、今日ではカンパリ・ベースのレシピが一般的です。小説「007シリーズ」(イアン・フレミング作)では、第1作の「カジノ・ロワイヤル」(1953年)から、(マティーニを愛するというイメージが強い)ジェームズ・ボンドが、しばしばアメリカーノを飲む場面が登場することで知られています。

【確認できる日本初出資料】 「Standard Mixing Guide」(三沢三之助著、1962年刊)レシピは、コーディアル・カンパリ(30)、スイート・ベルモット(60)、ソーダ、氷、レモン・ピールとなっています。なお、1931年刊の「世界コクテル百科辞典」(佐藤紅霞著)には、オレンジ・ビター2分の1、スイート・ベルモット2分の1、レモン・ピール、ソーダ水というカンパリが登場する以前のレシピで「アメリカーノ」というカクテルが収録されています。



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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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