Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2016/12/01
XML
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
13. ブラック・ルシアン(Black Russian)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 ビルドまたはシェイク

 1949年、ベルギー・ブリュッセルのメトロポール・ホテル(The Metropole Hotel)のバーテンダー、グスタフ・トップス(Gustave Tops)が、ルクセンブルグ駐在の米国大使パール・メスタ氏(Perle Mesta)のために考案したと伝わっています(出典:Wikipedia英語版ほか。原資料は「Featured Cocktail」Cheri Sicard著=2007年刊)。

 しかし欧米のカクテルブックの初出文献は、現時点で確認できた限りでも1947年刊に米国で出版された「Trader Vic's Bartender's Guide」(Victor Bergeron著)なので、かりにトップス氏の考案だとしても、その時期はもう少し遡ると思われます。ちなみに、「Trader Vic's…」のレシピは、「ウオッカ1オンス、カルーア2分の1オンス、氷(ステア)」となっています。

 カクテル名は、「ウオッカ→ロシア、コーヒー・リキュール→ブラック」というイメージから付けられたと言われています(出典:同)が、考案された時期が「米ソ冷戦」時代の幕開けの頃だったことから推測されるように、ソ連に対するマイナス・イメージが背景にあって誕生したのではないかという専門家もいます。なお、プロのバーデンターにとっては常識ですが、「ブラック・ルシアン」の上に生クリームをフロートすると「ホワイト・ルシアン」と呼ばれます。

 意外かもしれませんが、1940~70年代の欧米のカクテルブックで「ブラック・ルシアン」を収録している本はあまり多くありません(現代では普通に取り上げられていますが)。現時点で確認できた限りでは、以下の3冊くらいです。レシピは、冒頭に紹介した現代のものとほぼ同じです。

・「Mr. Boston Bartender's Guide」(1965年版)
・「Booth's Handbook of Cocktails & Mixed Drinks」(ジョン・ドゥザット著、1966年刊)
・「The Bartender's Standard Manual」(フレッド・パウエル著、1979年刊)

 日本に伝わったのは、おそらく1950年代以降でしょう。文献で初めて紹介されたのも60年代になってからです。それまではカルーア・コーヒーリキュールがまだあまり一般的でなかったことも背景にあったと思われます。

【確認できる日本初出資料】 カクテル小事典(今井清&福西英三著、1967年刊)。レシピは、「ウオッカ40ml、カルーア・コーヒーリキュール30ml、シェイクして氷を入れたロックグラスに注ぐ」とあります。それまで欧米ではビルドかステアでつくることが一般的だったのに対して、シェイクでつくる提案をしているのが面白いところです。



・こちらもクリックして見てねー! →  【人気ブログランキング】






PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^2・ちゃんちゃ… はなだんなさん

74歳になりました。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: