Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2017/09/20
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 67.オーガスム(Orgasm)

【レシピ1】 【スタイル】 シェイクまたはブレンダーで 

【レシピ2】 コアントロー(30)、アイリッシュクリーム・リキュール(30)、グランマルニエ(20) 【スタイル】 ビルド(プースカフェ・スタイルで)

 「オーガズム」は、1988年に公開(日本での公開は1989年)されたトム・クルーズ主演の映画「カクテル(Cocktail)」で登場し、その後、世界的にブレークしたカクテルです。映画では、バーテンダー役のクルーズが、フレア・バーテンディングの派手なパフォーマンスを披露したことでも知られています。

 「オーガズム」とは思わずドキリとするような、意味ありげな名前ですが、味わいはまろやかで、風味も良いカクテルです。映画版「カクテル」では、「オーガズム」の他にも、「セックス・オン・ザ・ビーチ」「ジュ・ダムール(愛の汁)」「アラバマ・スランマー(アラバマの早漏男)」「デス・スパズム(絶頂)」などという過激な名前カクテルがたくさん登場したことで、当時とても話題を集めました(もともと日本生まれの「レッド・アイ」に生卵を入れるという映画版「レッド・アイ」にも驚かされました)。

 ただし、この「オーガズム」もそうですが、原作の小説には登場していません。原作者であり、映画版でも脚本を担当したヘイウッド・グールドが、監督のロジャー・ドナルドソンと相談して、映画の内容(見た目)を派手に演出するために創り出したのではないかと言われています(グールドはバーテンダーの経歴もあるということですが、レシピを本人が考案したのかどうかは不明です)。

 ちなみに、映画「カクテル」は興行的にはそこそこヒットしましたが、映画評論家らには「(内容やストーリーが)薄っぺらい」「全般的に下品で、深みがない」と酷評され、その年の最低作品を選ぶ「ゴールデン・ラズベリー賞」では、作品賞と脚本賞に選ばれました。トム・クルーズ自身も、自らの出演映画のワースト4に入れているという話です(出典:Wikipedia)。

 「オーガズム」は、欧米のカクテルブックではなぜか収録している例はきわめて少なく、現時点で確認した限りでは「Cocktails & Party Drinks」(2001年刊)のみです(Webの専門サイトでは多数で紹介されていますが)。レシピは冒頭の代表的な2つ(レシピ「1」の方が一般的ですが)以外にも、以下のようなヴァリエーションが多数存在する不思議なカクテルです。

【レシピ3】 アイリッシュクリーム・リキュール(25)、カルーア・リキュール(25)、アマレット(25) ※プースカフェ・スタイルで。

【レシピ4】 アイリッシュクリーム・リキュール(20)、カルーア・リキュール(20)、アマレット(15)、バニラ・アイスクリーム(カップ半分) ※オンザ・ロックまたはプースカフェ・スタイルで。

【レシピ5】 ウオッカ(15)、アマレット(15)、トリプルセック(15)、ホワイトクレーム・ド・カカオ(15)、生クリーム(30) 
 ※オンザ・ロックまたはプースカフェ・スタイルで/このレシピは「スクリーミング・オーガズム(Screaming Orgasm)」の異名を持つ。

 「オーガズム」は、日本にも映画公開(1989年)と同時に伝わり、「(酒場の)話のネタ」になるからとバーでも提供するところが、90年代末まではよく見られました。しかし、映画の記憶が薄らいでくると、いつしか現場からは忘れ去られてしまい、今に至っています。現在の若いバーテンダーなどは、映画版を観た人も少ないでしょうから無理もありませんが、(その名前はともかく)意外と美味しいカクテルなので、個人的には、ぜひ今後もつくり続けていってほしいと願っています。

【確認できる日本初出資料】 「カクテルズ」(福西英三著、1994年刊)。レシピは、「ベイリーズ・アイリッシュクリーム20ml、カルーア・リキュール20ml、アマレット15ml、生クリーム15ml、牛乳15ml(シェイク)」となっています。日本国内の文献ではなぜか、他に収録している例をあまり見かけません。



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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
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