Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2021/02/08
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カテゴリ: ITTETSU GALLERY
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 成田一徹・バー切り絵作品集
『NARITA ITTETSU to the BAR』
完全改訂増補版 発刊記念!

 ITTETSU Gallery:もう一つの成田一徹(121)


      江戸情緒:鮮魚の振売(ふりうり)
 ※「江戸の風物」は一徹氏の大切なテーマ(モチーフ)の一つだった。これは、いわゆる江戸期の物売りを描いた作品。当時、江戸や京、大坂の町では、様々な物品を前後二つの木桶に載せて売り歩く商人は、「振売(または振売り)」「担ぎ売り」あるいは「棒手売り」と呼ばれた。
 幕府は、「50歳以上または15歳以下の社会的弱者」に限ってこの商売をすることを認めていたそうだが、当時の絵画史料を見ると、実際には20~40代らしき振売も数多く描かれており、さほど厳しいルールではなかったようだ。
 浮世絵を下敷きにした切り絵も多い一徹氏だが、浮世絵作品で似た作品は調べた限りでは見当たらず、探っていくと出合ったのが、喜多川守貞という商人が残した近世風俗史の第一級史料である「守貞漫稿」(19世紀半ば)という文献にあった絵(下の画像ご参照)。これから着想を得たのかもしれないと、私は密かに想像している。
 なお、カラーが多い江戸情緒シリーズの切り絵にしては色の使い方が少ないのは、意図的だったのか、未完のままだったせいかは現時点ではよく分からない。



 なお、故・成田一徹氏の切り絵など作品の著作権は、「Office Ittetsu」が所有しております。許可のない転載・複製や二次利用は著作権法違反であり、固くお断りいたします (著作権侵害に対する刑罰は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金という結構重いものです)。

※「ITTETSU GALLERY:もうひとつの成田一徹」過去分は、 こちらへ

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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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