Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2025/03/17
XML
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第2回】
    ジン市場・業界が変わってきた

ジンは、ウイスキーとともにオーセンティック・バーには欠かせない酒である。ジンとは「原料に基本、ジュニパーベリー(西洋ネズ)の実を必ず使い、他に大麦、ライ麦、ジャガイモなど様々な原料使って造る」蒸留酒で、ジン特有のあの風味・香りはジュニパーベリーに由来する。

ジンは11世紀頃、イタリアの修道院で造られていたジュニパーベリーのスピリッツが発祥とも伝わるが、明確な記録に残る中では1660年、オランダのライデン大学医学部教授が造った「イエネーヴァ(Jenever)」という薬用酒が、歴史上最初のジンと言われている。ジンはその後、オランダの貴族・オレンジ公ウイリアムがイングランド国王として迎えられた際、英国にも持ち込まれ、人気を集めるようになった。

オランダに生まれイングランドで発展したジンは、製造法が比較的簡単で、熟成期間を経ず商品化できることから、その後、安価で楽しめる「庶民の酒」として発展した。現在では、おそらく世界中で100カ国以上の国で造られているはずだ。

ジンはバーでは、カクテルには欠かせない酒だ。マティーニやギムレット、ジン・トニックなど、人気カクテルのベースとして最もよく使われる。しかし、そんなジンの常識が2010年代から少し変わってきている。

日本のみならず欧米でも、ジンは従来、1本2000円以下の庶民的価格の酒だった。しかし、2010年頃から1本5千円もするプレミアムな商品が相次いで登場するようになった。現在では、量販店のジン・コーナーに並ぶジンの半数は、こうした高級品である。ボタニカル(原材料)の種類も、柑橘系の果実や野菜、木の実、スパイス・ハーブ類など、実に多彩になった。

加えて通常、蒸留後すぐにボトリングされていたのが、木樽でしばらく熟成させる手法も目立ってきた。この結果、従来は「安価な酒」というイメージだったジンは、この10年ほどで一気にプレミアムクラスの商品が幅を利かすようになった。

日本でもジンの新興蒸留所が次々と建設され、2023年1月現在、計画中も含めて65カ所ものジン蒸留所が誕生している(写真右=ジンをテーマに扱った本も増えている)。

ジン市場・業界の変化は、バーの現場にも少なからず影響を与えている。従来、カクテルのベースとして使うだけだったが、プレミアム・ジンの登場でスタンダードクラスのジンと二極化することに。バーでは、ストレートやロックでプレミアム・ジンの個性的な味や香りを楽しむスタイルも徐々に増え始めている。

ただし、5千円もする高級ジンを家飲みのために買う人は限られる。そもそも、元来、度数の高いジンをストレートやロックで飲む習慣がなく、欧米人に比べて肝臓のアルコール分解能力も劣る日本人に、プレミアム・ジンが今後定着していくのかどうか、正直言って、私にはまだ確信がない。ジン市場・業界は今後どんな未来図を描いていくのだろうか。

【追記】 日本国内のジンの蒸留所はその後も増え続け、2024年1月現在、計画中も含め約110カ所となっています。








PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「ジャーマンポテト」 New! はなだんなさん

74歳になりました。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: